156 / 196
第二章
64 人気
しおりを挟む
昼食も終えて、夕飯の用意をし、皆で片付けをしていた頃、オクタヴィアンたちが戻ってきた。
「お帰りなさいませ。オクタヴィアン様」
屋敷の者たちが気張ってオクタヴィアンを迎え、俯くように頭を下げた。オクタヴィアンの強行を知った屋敷の者たちが、オクタヴィアンには逆らわないという意思を持ったのを伝えるような挨拶だ。オクタヴィアンは気にする様子もなくその横を通り過ぎて部屋に戻っていく。
一緒にいたのはいつもの護衛騎士、ラベルニアとルカ。他の騎士たちはガロガを連れて馬房に行ってしまった。
その後、オクタヴィアンたちに夕食を出し、騎士や使用人たちの食事を出していて気づいた。フェルナンが来ていない。
「料理長、フェルナンさん食堂に来たの、見ました?」
「いや、俺は見てないな」
他の料理人たちも見ていないと首を振る。
おかしいな。一緒に戻ってきたのは見たのだが、その後に姿を現していない。
やけに気になって、賄いを一気に食べて、フェルナンの部屋に行くことにした。
「たしか、この辺」
自分の部屋から斜め下。部屋数から数えると、おそらくこの部屋。
扉の前で、玲那はそっと扉をノックした。こんこんと二回。返事はない。この部屋じゃないか? 間違っているか? そう思いながら、もう一度ノックをする。
「フェルナンさん、いらっしゃいますか? 玲那です」
人の気配がしない。出掛けているのだろうか。待っていても誰も出てこないので、諦めて踵を返そうとした時、かちりと扉が開いた。
「あ、フェルアナンさ……。だ、大丈夫ですか……?」
扉の隙間から見えたフェルナンの顔色に、一瞬閉口した。
真っ白な顔。顔色が悪いどころではない。血の気の引いたよう顔をしている。まっすぐ立って、疲労は見えず、体調の悪そうな雰囲気はなくとも、顔色だけが異様に悪かった。
「お、お茶。お茶いかがですか!? 食事しました? 軽い食事持ってきましょうか??」
朝に焼いたバウンドケーキとお茶を差し出す。焼き菓子は甘さ引かえめで、料理長たちに好評だった。
「フェルナンさん?」
フェルナンは返事をせず、扉の隙間で固まっていたが、ゆっくりと扉を開けた。入って良いのだろうか。
眠っていたのか、ベッドが崩れている。ジロジロ見るのは失礼かと思い、窓際にあった机の上にお菓子とお茶の乗ったお盆を乗せた。フェルナンはなにも言わず、ベッドに腰掛ける。
なにか言うべきか。けれど、あまりの顔色の悪さにしつこくなにか問うても、負担になるだけだろう。
「お茶、飲んでください。ゆっくり、息吸って。えと、お菓子! 甘いから。疲れてる時は甘いものがいいですよ! それでお茶飲んで、ゆっくりして、ゆっくり眠ってください。ね」
なにを言っても無表情で、こちらを見向きもしない。部屋に入れてくれただけよかった。
「お風呂もちゃんと入った方がいいですよ! ね! ゆっくりするんですよ!」
それだけ言って廊下に出ると、静かに扉を閉めた。
扉のノブを握ったまま、しばらくその場にいて、玲那は顔を上げた。
「オクタヴィアン様、おやつです!」
オクタヴィアンのいる部屋を教えてもらい、玲那は扉をノックした。警備などがいるかと思ったが、扉の前にはおらず、代わりに中から声が届く。
「あいてんぞ」
「失礼しまーす」
扉を開ければ、高級ホテルのような豪華で広い部屋だった。それはともかく、オクタヴィアンは一人ではなく、ラベルニアとルカ二人一緒にいた。さすがに一人のはずがないか。
「一人分しかないんですけど」
「ふうん? なんだ、これ」
「プリンとパウンドケーキです。卵のおやつと焼いたおやつです。甘いですよ」
プリンとバウンドケーキは、初回は大成功だった。あまりのおいしさに、料理長たち料理人がもう一度作ってみようと二作目に手を出したのだが、プリンは気泡だらけ、バウンドケーキは膨らまず固まってしまった。そのため、料理人たちに火が付き、何度も作る羽目になったのである。
料理長も失敗が不服だったようで、卵と砂糖の量がどうこう言うことなく、集中して作ってしまった。怒られるのが目に見えていたので、オクタヴィアンのために成功したものをとっておいた。数少ない成功例だ。
差し出すと、オクタヴィアンは木べらを持ちながら、妙な物体を見る目を向けた。
「そんな顔して、警戒しないでも。食感が柔らかいだけですから」
「なにをしたらこんな気持ち悪い感触になるんだ?」
「夕食と一緒で、卵でそうなるんですよ」
「卵? 卵で甘い菓子になるのか?」
「まあ、いいから食べてみてくださいよ。プリンの方は、男性は苦手な人多いみたいなんですけど、まあ、オクタヴィアン様なら」
「どういう意味だよ」
お子様には好かれる食べ物だよー。とは言わず、にっこり笑顔で返しておく。食べないなら俺にくださいとルカに言われて、オクタヴィアンがすぐに口に入れた。目を見開いて、すぐに二口目に入る。口にあったようだ。カラメルは苦めにしたのだが、問題なさそうで安堵する。
隣で物欲しそうにルカが眺めていたが、申し訳ない。成功したものはこれしか残っていない。
上機嫌で食べるオクタヴィアンを眺めてから、世間話よろしく話しかけた。
「オクタヴィアン様、お城でなにしてきたんですか?」
「ああん? ……なんだよ。なに企んでるんだ」
「企んでませんよ。なんでそうなるんですか」
「こんなの持ってきて、変なこと聞くからだよ」
さすが、野生の勘が鋭い。よく気づいた。そんなことないですよー。と言いながら、うふふと笑えば、疑り深く目をすがめてくる。
「王の謁見があって、軽く話しただけだ。挨拶回りして、挨拶して、挨拶したんだよ」
「大変すね」
「大変なんだよ。それで、なんだって?」
「フェルナンさんがおかしいので、なにかあったのかなあって思って」
特になにかあったわけではなさそうなので、率直に聞くことにした。少しでも気づいたことはないか、ラベルニアとルカにも視線を送る。ルカは首を傾げ、ラベルニアは特に反応はない。オクタヴィアンはプリンを食べ終えてから口をひらく。
「フェルナン? お前ら、もしかして付き合ってるのか?」
「は? おませなこと言いますね」
「はあっ!?」
なぜそんな話になるのかと問えば、オクタヴィアンが怒り出した。ルカがプッと吹き出すので、すぐにギロリと睨みつける。
「お帰りなさいませ。オクタヴィアン様」
屋敷の者たちが気張ってオクタヴィアンを迎え、俯くように頭を下げた。オクタヴィアンの強行を知った屋敷の者たちが、オクタヴィアンには逆らわないという意思を持ったのを伝えるような挨拶だ。オクタヴィアンは気にする様子もなくその横を通り過ぎて部屋に戻っていく。
一緒にいたのはいつもの護衛騎士、ラベルニアとルカ。他の騎士たちはガロガを連れて馬房に行ってしまった。
その後、オクタヴィアンたちに夕食を出し、騎士や使用人たちの食事を出していて気づいた。フェルナンが来ていない。
「料理長、フェルナンさん食堂に来たの、見ました?」
「いや、俺は見てないな」
他の料理人たちも見ていないと首を振る。
おかしいな。一緒に戻ってきたのは見たのだが、その後に姿を現していない。
やけに気になって、賄いを一気に食べて、フェルナンの部屋に行くことにした。
「たしか、この辺」
自分の部屋から斜め下。部屋数から数えると、おそらくこの部屋。
扉の前で、玲那はそっと扉をノックした。こんこんと二回。返事はない。この部屋じゃないか? 間違っているか? そう思いながら、もう一度ノックをする。
「フェルナンさん、いらっしゃいますか? 玲那です」
人の気配がしない。出掛けているのだろうか。待っていても誰も出てこないので、諦めて踵を返そうとした時、かちりと扉が開いた。
「あ、フェルアナンさ……。だ、大丈夫ですか……?」
扉の隙間から見えたフェルナンの顔色に、一瞬閉口した。
真っ白な顔。顔色が悪いどころではない。血の気の引いたよう顔をしている。まっすぐ立って、疲労は見えず、体調の悪そうな雰囲気はなくとも、顔色だけが異様に悪かった。
「お、お茶。お茶いかがですか!? 食事しました? 軽い食事持ってきましょうか??」
朝に焼いたバウンドケーキとお茶を差し出す。焼き菓子は甘さ引かえめで、料理長たちに好評だった。
「フェルナンさん?」
フェルナンは返事をせず、扉の隙間で固まっていたが、ゆっくりと扉を開けた。入って良いのだろうか。
眠っていたのか、ベッドが崩れている。ジロジロ見るのは失礼かと思い、窓際にあった机の上にお菓子とお茶の乗ったお盆を乗せた。フェルナンはなにも言わず、ベッドに腰掛ける。
なにか言うべきか。けれど、あまりの顔色の悪さにしつこくなにか問うても、負担になるだけだろう。
「お茶、飲んでください。ゆっくり、息吸って。えと、お菓子! 甘いから。疲れてる時は甘いものがいいですよ! それでお茶飲んで、ゆっくりして、ゆっくり眠ってください。ね」
なにを言っても無表情で、こちらを見向きもしない。部屋に入れてくれただけよかった。
「お風呂もちゃんと入った方がいいですよ! ね! ゆっくりするんですよ!」
それだけ言って廊下に出ると、静かに扉を閉めた。
扉のノブを握ったまま、しばらくその場にいて、玲那は顔を上げた。
「オクタヴィアン様、おやつです!」
オクタヴィアンのいる部屋を教えてもらい、玲那は扉をノックした。警備などがいるかと思ったが、扉の前にはおらず、代わりに中から声が届く。
「あいてんぞ」
「失礼しまーす」
扉を開ければ、高級ホテルのような豪華で広い部屋だった。それはともかく、オクタヴィアンは一人ではなく、ラベルニアとルカ二人一緒にいた。さすがに一人のはずがないか。
「一人分しかないんですけど」
「ふうん? なんだ、これ」
「プリンとパウンドケーキです。卵のおやつと焼いたおやつです。甘いですよ」
プリンとバウンドケーキは、初回は大成功だった。あまりのおいしさに、料理長たち料理人がもう一度作ってみようと二作目に手を出したのだが、プリンは気泡だらけ、バウンドケーキは膨らまず固まってしまった。そのため、料理人たちに火が付き、何度も作る羽目になったのである。
料理長も失敗が不服だったようで、卵と砂糖の量がどうこう言うことなく、集中して作ってしまった。怒られるのが目に見えていたので、オクタヴィアンのために成功したものをとっておいた。数少ない成功例だ。
差し出すと、オクタヴィアンは木べらを持ちながら、妙な物体を見る目を向けた。
「そんな顔して、警戒しないでも。食感が柔らかいだけですから」
「なにをしたらこんな気持ち悪い感触になるんだ?」
「夕食と一緒で、卵でそうなるんですよ」
「卵? 卵で甘い菓子になるのか?」
「まあ、いいから食べてみてくださいよ。プリンの方は、男性は苦手な人多いみたいなんですけど、まあ、オクタヴィアン様なら」
「どういう意味だよ」
お子様には好かれる食べ物だよー。とは言わず、にっこり笑顔で返しておく。食べないなら俺にくださいとルカに言われて、オクタヴィアンがすぐに口に入れた。目を見開いて、すぐに二口目に入る。口にあったようだ。カラメルは苦めにしたのだが、問題なさそうで安堵する。
隣で物欲しそうにルカが眺めていたが、申し訳ない。成功したものはこれしか残っていない。
上機嫌で食べるオクタヴィアンを眺めてから、世間話よろしく話しかけた。
「オクタヴィアン様、お城でなにしてきたんですか?」
「ああん? ……なんだよ。なに企んでるんだ」
「企んでませんよ。なんでそうなるんですか」
「こんなの持ってきて、変なこと聞くからだよ」
さすが、野生の勘が鋭い。よく気づいた。そんなことないですよー。と言いながら、うふふと笑えば、疑り深く目をすがめてくる。
「王の謁見があって、軽く話しただけだ。挨拶回りして、挨拶して、挨拶したんだよ」
「大変すね」
「大変なんだよ。それで、なんだって?」
「フェルナンさんがおかしいので、なにかあったのかなあって思って」
特になにかあったわけではなさそうなので、率直に聞くことにした。少しでも気づいたことはないか、ラベルニアとルカにも視線を送る。ルカは首を傾げ、ラベルニアは特に反応はない。オクタヴィアンはプリンを食べ終えてから口をひらく。
「フェルナン? お前ら、もしかして付き合ってるのか?」
「は? おませなこと言いますね」
「はあっ!?」
なぜそんな話になるのかと問えば、オクタヴィアンが怒り出した。ルカがプッと吹き出すので、すぐにギロリと睨みつける。
104
あなたにおすすめの小説
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
喪女だった私が異世界転生した途端に地味枠を脱却して逆転恋愛
タマ マコト
ファンタジー
喪女として誰にも選ばれない人生を終えた佐倉真凛は、異世界の伯爵家三女リーナとして転生する。
しかしそこでも彼女は、美しい姉妹に埋もれた「地味枠」の令嬢だった。
前世の経験から派手さを捨て、魔法地雷や罠といったトラップ魔法を選んだリーナは、目立たず確実に力を磨いていく。
魔法学園で騎士カイにその才能を見抜かれたことで、彼女の止まっていた人生は静かに動き出す。
【完結】使えない令嬢として一家から追放されたけど、あまりにも領民からの信頼が厚かったので逆転してざまぁしちゃいます
腕押のれん
ファンタジー
アメリスはマハス公国の八大領主の一つであるロナデシア家の三姉妹の次女として生まれるが、頭脳明晰な長女と愛想の上手い三女と比較されて母親から疎まれており、ついに追放されてしまう。しかしアメリスは取り柄のない自分にもできることをしなければならないという一心で領民たちに対し援助を熱心に行っていたので、領民からは非常に好かれていた。そのため追放された後に他国に置き去りにされてしまうものの、偶然以前助けたマハス公国出身のヨーデルと出会い助けられる。ここから彼女の逆転人生が始まっていくのであった!
私が死ぬまでには完結させます。
追記:最後まで書き終わったので、ここからはペース上げて投稿します。
追記2:ひとまず完結しました!
辺境のスローライフを満喫したいのに、料理が絶品すぎて冷酷騎士団長に囲い込まれました
腐ったバナナ
恋愛
異世界に転移した元会社員のミサキは、現代の調味料と調理技術というチート能力を駆使し、辺境の森で誰にも邪魔されない静かなスローライフを送ることを目指していた。
しかし、彼女の作る絶品の料理の香りは、辺境を守る冷酷な「鉄血」騎士団長ガイウスを引き寄せてしまった。
白いもふもふ好きの僕が転生したらフェンリルになっていた!!
ろき
ファンタジー
ブラック企業で消耗する社畜・白瀬陸空(しらせりくう)の唯一の癒し。それは「白いもふもふ」だった。 ある日、白い子犬を助けて命を落とした彼は、異世界で目を覚ます。
ふと水面を覗き込むと、そこに映っていたのは―― 伝説の神獣【フェンリル】になった自分自身!?
「どうせ転生するなら、テイマーになって、もふもふパラダイスを作りたかった!」 「なんで俺自身がもふもふの神獣になってるんだよ!」
理想と真逆の姿に絶望する陸空。 だが、彼には規格外の魔力と、前世の異常なまでの「もふもふへの執着」が変化した、とある謎のスキルが備わっていた。
これは、最強の神獣になってしまった男が、ただひたすらに「もふもふ」を愛でようとした結果、周囲の人間(とくにエルフ)に崇拝され、勘違いが勘違いを呼んで国を動かしてしまう、予測不能な異世界もふもふライフ!
転生能無し少女のゆるっとチートな異世界交流
犬社護
ファンタジー
10歳の祝福の儀で、イリア・ランスロット伯爵令嬢は、神様からギフトを貰えなかった。その日以降、家族から【能無し・役立たず】と罵られる日々が続くも、彼女はめげることなく、3年間懸命に努力し続ける。
しかし、13歳の誕生日を迎えても、取得魔法は1個、スキルに至ってはゼロという始末。
遂に我慢の限界を超えた家族から、王都追放処分を受けてしまう。
彼女は悲しみに暮れるも一念発起し、家族から最後の餞別として貰ったお金を使い、隣国行きの列車に乗るも、今度は山間部での落雷による脱線事故が起きてしまい、その衝撃で車外へ放り出され、列車もろとも崖下へと転落していく。
転落中、彼女は前世日本人-七瀬彩奈で、12歳で水難事故に巻き込まれ死んでしまったことを思い出し、現世13歳までの記憶が走馬灯として駆け巡りながら、絶望の淵に達したところで気絶してしまう。
そんな窮地のところをランクS冒険者ベイツに助けられると、神様からギフト《異世界交流》とスキル《アニマルセラピー》を貰っていることに気づかされ、そこから神鳥ルウリと知り合い、日本の家族とも交流できたことで、人生の転機を迎えることとなる。
人は、娯楽で癒されます。
動物や従魔たちには、何もありません。
私が異世界にいる家族と交流して、動物や従魔たちに癒しを与えましょう!
【12月末日公開終了】有能女官の赴任先は辺境伯領
たぬきち25番
恋愛
辺境伯領の当主が他界。代わりに領主になったのは元騎士団の隊長ギルベルト(26)
ずっと騎士団に在籍して領のことなど右も左もわからない。
そのため新しい辺境伯様は帳簿も書類も不備ばかり。しかも辺境伯領は王国の端なので修正も大変。
そこで仕事を終わらせるために、腕っぷしに定評のあるギリギリ貴族の男爵出身の女官ライラ(18)が辺境伯領に出向くことになった。
だがそこでライラを待っていたのは、元騎士とは思えないほどつかみどころのない辺境伯様と、前辺境伯夫妻の忘れ形見の3人のこどもたち(14歳男子、9歳男子、6歳女子)だった。
仕事のわからない辺境伯を助けながら、こどもたちの生活を助けたり、魔物を倒したり!?
そしていつしか、ライラと辺境伯やこどもたちとの関係が変わっていく……
※お待たせしました。
※他サイト様にも掲載中
積みかけアラフォーOL、公爵令嬢に転生したのでやりたいことをやって好きに生きる!
ぽらいと
ファンタジー
アラフォー、バツ2派遣OLが公爵令嬢に転生したので、やりたいことを好きなようにやって過ごす、というほのぼの系の話。
悪役等は一切出てこない、優しい世界のお話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる