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3 かな子の話
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***
「離婚してくれ」
彼の言葉が、ダイニングに響く。テーブルに向かい合うように座り、彼をただ見つめた。彼はテーブルに肘をつき、手で顔を覆っている。
帰宅した彼に、病院での結果を伝えたのはつい先ほどだ。
「ここに座って」と椅子へ招き、今日起こった出来事を説明した。
声は震えていたし、心臓の音はいつもより大きく、掌には汗が滲んでいた。告げられた彼は静かに「そうか」と言ったきり、こちらが恐怖するほどの無表情を見せ黙り込んだ。
逃げ出したくなるような沈黙の後、彼が言った言葉だ。
────離婚してくれ。
結果はなんとなく、予想がついていたが、それでも、数パーセントの希望にかけてみた。が、無駄であった。
君がいればいい。子供はいらない。二人でゆっくり過ごしたいんだ。そんな言葉を期待していたが。
虚無感で脳が停止しそうだ。目の前が歪む。
「……体外受精とか色々あるみたいだけど」
精一杯の気力で振り絞った声は、意外と難なく出た。彼はその言葉にピクリと反応した。
「それで」
「え?」
「それで、妊娠しなかったら君はどう責任とるつもり」
────どう、責任を、とるつもり。
言葉が脳内で文字化し、それを何度も読み返す。
責任、責任、責任。
「僕はさ、君のために三年数ヶ月と数日、時間を無駄にしているわけだ。いや、厳密に言えば、付き合ってた頃の時間も加算されるな……で、その上、まだ僕から時間を奪い取って下手に抵抗した結果、子供を授かれなかったら、どうするつもりだ。費やした時間を返してくれるのか?」
今まで聞いたことない声音に、背筋が凍りつく。
この男は本当に、木下タケルなのか。私が、愛した男なのだろうか。
目の前の男は続けた。
「良いから何も言わずに離婚してくれ」
「タ、タケル……」
「……とんだ貧乏くじだ」
そのまま、ネクタイを緩めながら席を立ち自室へ戻るタケル。
────貧乏くじ。
その言葉に体が動かなかった。
後のタケルの対応は、今までに見たことないぐらいのスピードであった。
離婚届を目の前に出し、サインさせ、お役所に届ける流れは見事だった。
その間の日々は、目も合わせてくれず言葉を交わさなかった。私もなんとなく日々の出来事は記憶していない。ただ、呆然と時間が流れるのを待っていた。意外に脳は優秀で嫌な記憶は消し去ってくれるらしい。
彼の、私を見るあの目はいまだに忘れさせてくれないくせに。
あの不燃物を見るような眼差しを。
彼は、私を愛していなかった。
私の「子供ができる袋」を愛していたのだ。私との子供が欲しかったんじゃない。ただ子供が欲しかっただけだ。
彼の中で自分は被害者。私は加害者。彼の大切な時間を貪り、尚且つなんのメリットも与えなかった悪女。
私の、気も知らずに。
***
彼と契約した家を離れ、一人暮らしを始めて、ちょうど一週間ほど。職場へまた苗字が変わったと告げた頃には星野はとっくに会社を辞めていた。今回は難なく報告できた。
彼と離婚して悲しかったか、と聞かれたら答えはイエスだ。なんせ、愛していたからだ。彼の本性を知るまでの記憶はやはり、自分の生きてきた中で一番幸せな時間だった。あんな言葉を浴びせられても、今、いきなり目の前に現れてやり直そうと言われたらもちろん了承する。
彼の手を取り、もう一度、やり直すだろう。
まぁ、そんなことは現実に起きないが。
私はラブストーリーの主人公ではない。都合よくはいかない。だが、スマホが揺れるたび、チャイムが鳴るたび、街で彼に似た人を見かけるたび、もしかしたらまたあの風景が戻ってくるのかもと無駄な期待に胸踊らせては、一人で落ち込む毎日なのだ。
そうはいうものの、日々が過ぎていく。時間が解決してくれる、とはまさに言葉通りだ。毎日の繰り返しは記憶を薄れさせてくれる。今の私にとって時間は薬だった。これしか、解決方法がない。彼の嫌な記憶から逃げるにはこの方法しかないのだ。
彼のSNSを見つけ、蓋をした記憶が蘇るのはそれから数年後の話だ。
私は四十手前。もう、再婚は諦めた。
時折、たまにチラつく彼の眼差しを思い出し思案に耽っていた。
が、前までと違い、彼の詳細な顔も声も忘れかけていた時。何故か彼の名前を検索してしまった。ストーカーのようだなとは思った。しかし同時に、記憶に蓋をしていたと思っていたが無理矢理押し込めていただけで、やはり心残りがあるのだと改めて実感した。
検索結果で出てきたSNSを覗いた時、後頭部を殴られたような衝撃を受ける。
数々の笑顔の写真────記憶が一気に蘇る。楽しかったあの日。不意に涙が溢れ出た。と、同時に隣に映る女性へ目がいく。今の、パートナーだ。自分より遥かに若い、女性。派手でもない、どちらかというと普通のタイプの。
写真はどれも笑顔だった。隅から隅まで確認した。食い入るように見ながら涙が止まらない。
────あぁ、何故こんなに、幸せそうに笑っているんだ。
自分の惨めさに悲しみが止まらなかった。ここ最近、誰かと外出したか? いいや、していない。友達は既にみんな子供を持ち、育て、独立させ、夫と仲睦まじく生きている。自分は? 何がある。何もない。孤独だ。
ネットに上げられた、彼の写真を見た。
────何故、お前はそんなに笑っていられるのだ。
私は今でも、お前を思い出して、苦しんでいるのに。
「離婚してくれ」
彼の言葉が、ダイニングに響く。テーブルに向かい合うように座り、彼をただ見つめた。彼はテーブルに肘をつき、手で顔を覆っている。
帰宅した彼に、病院での結果を伝えたのはつい先ほどだ。
「ここに座って」と椅子へ招き、今日起こった出来事を説明した。
声は震えていたし、心臓の音はいつもより大きく、掌には汗が滲んでいた。告げられた彼は静かに「そうか」と言ったきり、こちらが恐怖するほどの無表情を見せ黙り込んだ。
逃げ出したくなるような沈黙の後、彼が言った言葉だ。
────離婚してくれ。
結果はなんとなく、予想がついていたが、それでも、数パーセントの希望にかけてみた。が、無駄であった。
君がいればいい。子供はいらない。二人でゆっくり過ごしたいんだ。そんな言葉を期待していたが。
虚無感で脳が停止しそうだ。目の前が歪む。
「……体外受精とか色々あるみたいだけど」
精一杯の気力で振り絞った声は、意外と難なく出た。彼はその言葉にピクリと反応した。
「それで」
「え?」
「それで、妊娠しなかったら君はどう責任とるつもり」
────どう、責任を、とるつもり。
言葉が脳内で文字化し、それを何度も読み返す。
責任、責任、責任。
「僕はさ、君のために三年数ヶ月と数日、時間を無駄にしているわけだ。いや、厳密に言えば、付き合ってた頃の時間も加算されるな……で、その上、まだ僕から時間を奪い取って下手に抵抗した結果、子供を授かれなかったら、どうするつもりだ。費やした時間を返してくれるのか?」
今まで聞いたことない声音に、背筋が凍りつく。
この男は本当に、木下タケルなのか。私が、愛した男なのだろうか。
目の前の男は続けた。
「良いから何も言わずに離婚してくれ」
「タ、タケル……」
「……とんだ貧乏くじだ」
そのまま、ネクタイを緩めながら席を立ち自室へ戻るタケル。
────貧乏くじ。
その言葉に体が動かなかった。
後のタケルの対応は、今までに見たことないぐらいのスピードであった。
離婚届を目の前に出し、サインさせ、お役所に届ける流れは見事だった。
その間の日々は、目も合わせてくれず言葉を交わさなかった。私もなんとなく日々の出来事は記憶していない。ただ、呆然と時間が流れるのを待っていた。意外に脳は優秀で嫌な記憶は消し去ってくれるらしい。
彼の、私を見るあの目はいまだに忘れさせてくれないくせに。
あの不燃物を見るような眼差しを。
彼は、私を愛していなかった。
私の「子供ができる袋」を愛していたのだ。私との子供が欲しかったんじゃない。ただ子供が欲しかっただけだ。
彼の中で自分は被害者。私は加害者。彼の大切な時間を貪り、尚且つなんのメリットも与えなかった悪女。
私の、気も知らずに。
***
彼と契約した家を離れ、一人暮らしを始めて、ちょうど一週間ほど。職場へまた苗字が変わったと告げた頃には星野はとっくに会社を辞めていた。今回は難なく報告できた。
彼と離婚して悲しかったか、と聞かれたら答えはイエスだ。なんせ、愛していたからだ。彼の本性を知るまでの記憶はやはり、自分の生きてきた中で一番幸せな時間だった。あんな言葉を浴びせられても、今、いきなり目の前に現れてやり直そうと言われたらもちろん了承する。
彼の手を取り、もう一度、やり直すだろう。
まぁ、そんなことは現実に起きないが。
私はラブストーリーの主人公ではない。都合よくはいかない。だが、スマホが揺れるたび、チャイムが鳴るたび、街で彼に似た人を見かけるたび、もしかしたらまたあの風景が戻ってくるのかもと無駄な期待に胸踊らせては、一人で落ち込む毎日なのだ。
そうはいうものの、日々が過ぎていく。時間が解決してくれる、とはまさに言葉通りだ。毎日の繰り返しは記憶を薄れさせてくれる。今の私にとって時間は薬だった。これしか、解決方法がない。彼の嫌な記憶から逃げるにはこの方法しかないのだ。
彼のSNSを見つけ、蓋をした記憶が蘇るのはそれから数年後の話だ。
私は四十手前。もう、再婚は諦めた。
時折、たまにチラつく彼の眼差しを思い出し思案に耽っていた。
が、前までと違い、彼の詳細な顔も声も忘れかけていた時。何故か彼の名前を検索してしまった。ストーカーのようだなとは思った。しかし同時に、記憶に蓋をしていたと思っていたが無理矢理押し込めていただけで、やはり心残りがあるのだと改めて実感した。
検索結果で出てきたSNSを覗いた時、後頭部を殴られたような衝撃を受ける。
数々の笑顔の写真────記憶が一気に蘇る。楽しかったあの日。不意に涙が溢れ出た。と、同時に隣に映る女性へ目がいく。今の、パートナーだ。自分より遥かに若い、女性。派手でもない、どちらかというと普通のタイプの。
写真はどれも笑顔だった。隅から隅まで確認した。食い入るように見ながら涙が止まらない。
────あぁ、何故こんなに、幸せそうに笑っているんだ。
自分の惨めさに悲しみが止まらなかった。ここ最近、誰かと外出したか? いいや、していない。友達は既にみんな子供を持ち、育て、独立させ、夫と仲睦まじく生きている。自分は? 何がある。何もない。孤独だ。
ネットに上げられた、彼の写真を見た。
────何故、お前はそんなに笑っていられるのだ。
私は今でも、お前を思い出して、苦しんでいるのに。
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