現代文ドラッグ

心を育む物

リンリの崩壊

「倫理」は発展を妨げる。


　今まで様々な発明がなされてきたが、その為に払われた犠牲は万を越える。

　現代において、その犠牲に疑問が呈され、「倫理」という名目で、規制の動きが見られるようになった。

　それは、今更だが、いつかはやらぬことである以上、完全な誤りであるとはいえない。

　しかし、問題は、その「倫理」の不完全性にある。───不完全性は、その被害をどこまで許容し、規制するかの規準の曖昧さにある。

　感情が害したら規制、害さねば許容。見積もれ得る二次被害までは規制するが、それ以上は規制しない。


　感情も、感覚も、命に対する認識さえ、時代と共に変化してきた。───それなのに感情、感覚によってどう規制しろというのか。


　どこまで先を読んで、「倫理」として規制するのか。──人間が未来予知可能な生物でない以上、認知され得ることしか許容できない。



　「倫理」はただの自己満足である。



「科学」の無秩序な暴走への抑止力？



　今地球を破滅させようとしているのは誰だ。



　お前の「倫理」はどこにある？



　人間とは、自分の気分を良くしたいだけの矛盾だらけの自己満足、偽善の権化ではないか。