現代文ドラッグ

書房すけ

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心を育む物

自立への第一歩

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自己の感情を抑制する為には、それなりの練習が必要である。今回は、「感情のコントロール」をする練習をしてみよう。


【1】
「短気は損気」と言われるが、実際それは正しい。様々な場面において、怒りを得ることによって損をしない為に、まずは怒りの抑制を練習しよう。


 まずは、誰かを怒らせてみよう(怒らせても事後軽く処理できる相手が望ましい)。ここで、怒った相手を「練習台」と呼ぶことにする。

《注意点》
 練習台はわざわざ怒ってくれているのだから、感謝の気持ちを示さなければならない。

 また、練習台は滅多に手に入らないので、事後、その関係を維持させられるような工夫をしなければならない。



 それを留意したら、まず、怒った実験台に、酷く心に突き刺さるような言葉を言ってみよう。例えば、「実は今まで~」という文は、今までの信頼を一度に崩すことが可能なので、使ってみると良い。

(例)実は今まで君を友達(家族)と思ったことがない。
 
 辛辣な言葉を受けた実験台は、「落ち込む」、「引く」、または「怒って反撃してくる」などの行動を取り得る。

※ここで、「反撃」してこない実験台は能無しかつ用無しなので、直ぐに捨てて構わない。

 「反撃」されたら、貴方は幾らかの「怒り」を得られるので、ここで貴方は全力で笑おうとしてみると良い。

 そして、全力で笑うことができたら、実験台の肩を組み、友好的な態度を取ると良い。

 すると、実験台は、貴方が「感情の抑制」の練習をしていることを悟ることができ、今までの友好関係を取り戻すことができる。

 これにて「怒りの抑制」の説明は終了である。


【2】
 負の感情を抑制しようとするだけでは、感情の抑制は上手くいかない。プラスの感情とマイナスの感情は、硬貨の表裏のようなものである。だから、次にプラスの感情を抑制する練習をしてみよう。

 まずは、楽しいことをする、或いは何かを達成してみよう。(それが難しいなら、先程使用した実験台を使って、ストレスを解消するのも構わない)

 そのとき、貴方はプラスの感情を得ることができる。

 プラスの感情を得たら、すかさず「悲しい」ことを想像してみよう。

(例)実験台が中々鬱病になってくれない。
 親が中々死なない。

 それができたら、貴方はプラスの感情を抑制することに成功したといえる。


【3】
《最後に》
 この練習によって、ピンチのときであっても全く動じないでいられるようになるだろう。練習を継続することで、更なる高みを目指していこう。

 




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