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【第2話】白日の下の触診と、硝子の注射筒
しおりを挟む六畳ほどの「管理室」は、生活感のあるリビングとは異なり、無機質な静寂に包まれていた。 部屋の中央には、施術用の簡易ベッド。壁際のガラス棚には薬品のボトルが整然と並び、冷たいステンレスのワゴンが鈍い光を放っている。 空調が効いているはずなのに、はるかの肌からは止めどなく脂汗が噴き出し、ユニフォームのTシャツをさらに重く濡らしていた。
「……さあ、ベッドに上がれ。手をついて、四つんばいだ」
直樹が背後でゴム手袋を装着しながら、淡々と指示を飛ばす。 パチン、とゴムが手首を叩く乾いた音が、はるかの心臓を跳ねさせた。 しかし、はるかは入り口で立ち尽くしたまま動けない。エースとしてのプライド、そして乙女としての羞恥心が、このみっともない姿での「処置」を拒絶していたのだ。
「……嫌。直樹さん、お願い……せめて、シャワーを浴びて、着替えさせて……。こんな汗だくの格好じゃ……」
それは精一杯の抵抗だった。 だが、直樹の目は氷のように冷ややかだった。彼はゆっくりと、獲物を追い詰めるように一歩近づいた。
「嫌? ……立場を勘違いしていないか? お前は嘘をついて管理を怠った『違反者』だ」
直樹はベッドの支柱にある、拘束用の革ベルトを指差して冷酷に告げた。
「いいだろう。自分で脱がないと言うなら、俺が力ずくでそのユニフォームを剥ぎ取り、全裸にして手足をこのベッドに縛り付けようか? ……その方が好みなら、そうしてやるが」
「っ……!?」
はるかの顔から血の気が引いた。
男性の力で無理やり服を剥ぎ取られ、全裸で四肢を拘束され、なすがままにされる自分。そんな姿を想像しただけで、足の震えが止まらなくなった。
今の直樹なら、本気でやりかねない。
「い、いや……っ! 自分で……自分でやります……!」
最悪の事態を避けるためには、従うしかなかった。 はるかは涙目でベッドへと上がり、ギシッと軋むマットの上で四つん這いになった。 そして、震える手をお尻へと回し、ハーフパンツとショーツのゴムを一緒に掴んだ。
「……うぅ……」
自らの手で、愛する人の前でお尻を出す屈辱。 はるかは嗚咽を漏らしながら、その布を一気に太腿の半ばまで引き下ろした。
冷房の冷たい空気が、熱を持った肌に直接触れる。 汗ばんだTシャツと、足首に残ったソックス。そして、膝まで下ろされたハーフパンツ。 一番見られたくない真っ白なお尻と、無防備な秘部だけが、蛍光灯の下に無残に晒された。 室内競技であるバレーボール選手特有の、日焼けを知らない雪のような白い肌。その滑らかな臀部が、今は恐怖と恥ずかしさで小刻みに震えている。
「……随分と充血してるな。無理にきばって出そうとした痕跡か?」
直樹は「管理者」の目で、はるかの最も恥ずかしい部分を観察し、指先で愛撫するように周りをなぞった。
「ひゃぅっ! み、見ないで……!」
「見るさ。俺はお前の全てを管理する義務がある」
直樹はワゴンからチューブを取り出すと、手袋をはめた指に、粘度の高い医療用ワセリンをたっぷりと取った。 ヌチャッ、ネチョ……。 静かな部屋に、粘液を練るような卑猥な水音が響く。
「力を抜け。……中がどれだけ詰まってるか、念入りに確認する」
「えっ……指、入れるの……? やだ、痛い、やめて……!」
「痛いのはお前が溜め込んでるからだ。……動くな」
懇願など聞き入れられない。 ひんやりとしたゼリーの冷たさが秘部に触れた次の瞬間、直樹の中指が、抵抗しようと硬く閉じた括約筋を強引にこじ開けた。
「んぐぅっ……!! いやぁ……!!」
異物が体内に侵入する強烈な違和感。 はるかはシーツを両手で握りしめ、枕に顔を押し付けて絶叫を噛み殺した。 直樹の指は、容赦なく奥へと進んでいく。 腸壁を押し広げ、グリグリと内側から粘膜を探る感触。恋人の指が、今は冷徹な医療器具となって自分を蹂躙している。その背徳感と屈辱で、はるかの頭は沸騰しそうだった。
「……チッ。やはり、相当重症だな」
直樹が舌打ちをする。 指の腹が、直腸のすぐ奥に存在する「巨大な塊」に触れたのだ。
「入り口のすぐ裏まで、カチカチになった便が降りてきてる。まるで岩だ。……はるか、わかるか? 俺の指が今、お前の出したくても出せない『それ』に触ってるぞ」
直樹はわざとらしく、その硬い便塊の輪郭をなぞるように、指を回転させた。
「あぁ……っ! うぅ……言わないで……! お願い、言わないでぇ……!」
「すごい大きさだ。三日分じゃ効かないな。……こりゃあ、今の自力での排泄は不可能だ。出口が完全に塞がれてる」
ヌポッ。 卑猥な音と共に、ようやく指が引き抜かれた。 だが、それは解放ではなかった。
「……そのままの姿勢で待て。薬液を調合する」
直樹は汚れた手袋を脱ぎ捨てると、ワゴンの上でカチャカチャと器具を準備し始めた。 ビーカーに液体が注がれる音。 ガラス棒で液体を混ぜ合わせる音。 背後で繰り広げられる「処刑準備」の音だけが、四つん這いのはるかの耳に届く。
「うぅ……直樹さん、なにするの……? 怖いよぉ……」
「グリセリンだ。濃度は50パーセント。……この頑固な便塊を溶かすには、これくらい強い刺激が必要だからな」
直樹の声は淡々としていたが、どこか楽しんでいるようでもあった。 お尻を突き出したまま放置される屈辱と、これから何をされるか分からない恐怖。 はるかの足が、疲労でガクガクと震え、腰の位置が少し下がった。
パァンッ!!
「ああっ!!」
乾いた破裂音が室内に響いた。 直樹の大きな掌が、はるかの真っ白な生のお尻を思い切り平手打ちしたのだ。 ジンジンとした熱い痛みが走り、白い肌に赤い手形がくっきりと浮かび上がる。
「姿勢が崩れているぞ。……誰が気を抜いていいと言った?」
「ご、ごめんなさい……! うぅ、痛い……!」
「その姿勢のまま、自分の恥ずかしい穴が何をされるのか、想像して待ってろ」
直樹は再びワゴンの作業に戻った。 カチャ……シュゴォォ……。 何かを吸い上げるような音が聞こえる。 はるかが恐る恐る首を回して振り返ると、そこには信じられない光景があった。 直樹の手には、太くて長い、古めかしい**ガラス製の浣腸器(注射筒)**が握られていたのだ。 巨大なシリンダーの中には、とろりとした透明な液体が並々と満たされている。
「な、直樹さん……? そ、それ……注射……?」
「ほう、いい反応だ。……これは浣腸用の硝子(ガラス)注射筒だ。市販の柔らかな容器とは圧力が違う」
直樹はシリンダーを軽く押し、先端のノズルからツーッと薬液を垂らして空気を抜いた。 キラキラと光るそのしずくが、これから自分の腸内へ押し込まれるのだと思うと、はるかの身体は恐怖で硬直した。
「そ、そんな大きいのが入るわけないよ……! お願い、やめて……!」
「入るさ。お前のその岩のような詰まりを溶かすには、これが必要なんだ」
はるかは半狂乱になって首を振るが、直樹は冷酷な笑みを浮かべながら、巨大なガラス器具を持ってゆっくりと近づいてきた。
「安心しろ、破裂はしない。……ただ、死ぬほど苦しい思いをして、反省してもらうだけだ」
直樹の手が、再びはるかの腰をつかみ、逃げられないように固定する。 逃げ場のない四つん這いのエース。その目の前には、冷たく光るガラスの筒先が迫っていた。
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