6 / 10
06.リーヴァイとルカの初夜、と、それから ※
しおりを挟む正直、今までの性交で一度も根本まで入れたことのないリーヴァイは、ここで止まっても良いと思っていた。
それが彼にとっての普通であったし、そもそも絶対に叶わないと思っていた片思いが思わぬ幸運から叶い、想う相手にまさか今挿入しているだなんて、これ以上望むのは愚かというものだ。
だと言うのに、想い人は美しい薄金色の髪を散らし、白磁の肌を紅潮させて、薄紫の花のような瞳を潤ませながら「お願い、奥まで」などと言うのだ。
躊躇は一瞬で、リーヴァイは手をかけていた太ももを更に倒すようにして引っかかったように止まったところから腰を進める。途中、亀頭が少し狭いところをくぐり、ぐちゅん、とどこかに入った感触がした。
瞬間、ぎゅうぎゅうと引き絞るようにルカの襞が動き出す。一際かん高い嬌声をあげてルカが腰を震わせた。精液とも違う体液を撒き散らしながら、痙攣し続ける。
「ああああああ、ああ、ああ、ん、あぁぁ、あ、やだやだ、りーゔぁ、い、っや、すごい、すごいの、すごいの、たくさん、き、てるあ、ああ、んあんんっ!」
「気持ち良いですね、ルカ」
何度も何度もぐちゅんぐちゅんと亀頭で腸壁の奥を刺激するように出し入れを繰り返した。
「や、きもち、い、きもちい、きもちいいよ、たすけて、やだ、……っ」
本当に嫌がっているようなら、リーヴァイはすぐにでもやめようと思っているが、ルカの表情も、身体の反応も、嫌がっていないのが見て取れるから。
「嫌なだけ? 嫌なんじゃなくて、少し怖いんじゃなくですか?」
「あ、ああ、ん、んんっそ、かも、っこわい、きもちよくて、んんんあ、こわ、いっ……!」
「じゃあ、やめません」
ルカの太ももを腕にかけ、そのまま腰を掴んで何度も前後する。見下ろし、結合部を見つめる。本当に、根本まで入ってる。こんな小さくて華奢な尻に、自身の長大なモノが出入りする様は酷くいやらしくてリーヴァイも興奮で頭の中が焼ききれそうになる。
「や、やだ、こわい、きもちい、こわい」そう言いながらルカは上に逃げようとする。脚を支えて腰を掴んでいるのだから、逃げることはできないが。
「ルカ、ルカ、逃げないで」
「や、だ、やだ、きもちいいぃ、なんかなんかいっぱいでちゃうもん、むり、にげたい、りーゔぁ、い、りーゔぁい、……」
奥の奥を突くたびに、ルカの陰茎からはさらりとした体液が放出される。その都度身体が震え、腰が動く。やっぱり、気持ち良いんじゃないか。そう考えるリーヴァイ自身も、気持ちがいい。自身の全てを埋め込める日が来るなんて思っていなかった。腰をおさえながら言った。
「申し訳ないが、……逃げたいなら、自分で、なんとかして逃げてください」
「や、むり、でしょっああああ、ん、あ、むり、りーゔぁい、腰、ずっとつかんでるっ……! や、やだ、ああっにげ、られないっ……!」
「仕方ない、でしょう、……逃したくないんですからっ……!」
「う、あ、ああああ、っ、もう、たくさんいってる、からっ……! もう、でな、い、っんんんんっ」
リーヴァイの陰茎を搾り取るような動きをしていたルカの腸壁の動きも緩やかになり、突くたびに出ていた体液もだいぶ少なくなってきた。腰も、動かしたくて動かしていると言うよりは反射で動いているようだ。
本人が言うように本当に無理なのかもしれない。抱き潰したいわけではないリーヴァイは、そろそろお終いにすべきかと悟った。
「すみません、私もそろそろ出るので……あとちょっとだけ……」
あまりに強く刺激してはいけないかと、リーヴァイはそれまで突くように動いていた腰の動きを変えた。ルカの奥を大きく膨らんだ亀頭でずっとこねるように動く。「ああああああっ」だらりとしていたルカが刺激が変わったことで快楽の質が変わったようで、嬌声を上げる。
「ん、ん、うん、わかった、けど、なんか、んんんっあ、あぁぁ、へん、へんっりーゔぁい、ぼく、う、あ、っ」
何度もこねるようにすると、ルカの焦点が合わなくなってきた。ルカ? 声をかけてみても、ルカの目はリーヴァイを見ない。ただ、だらだらと陰茎から精液のような体液をこぼしながら、腰を痙攣させる。緩んでいた腸壁も後孔のくぱくぱと飲み込むような動きに合わせて、リーヴァイの陰茎を締め付ける。
「りーゔぁ、いっ……! や、なんか、いく、いく、ぼくああぁ、ぁ、こんな、なんでこんなのしらな、っいっ……! なんかいっちゃうぅあぁっ!」
上から太ももを押さえてルカの尻から奥をこねるように動き続ける。動けないのに、ルカの腰がはねた。ああ、と声をあげているのだろうが、声にならないような声を出しながらルカが抱きついてきて腰を動かそうとがくがく震える。
その動きにつられて「すみません、奥に……」出る、と伝える前にリーヴァイの精液はルカの奥へと放出された。
ルカは、何も出さずにイったようで、焦点が合わないままリーヴァイに抱きつき震え続ける。リーヴァイは、今まで味わったことのない充足感を感じながら、ルカをその胸に抱きしめ続けた。
――翌日。
天気は快晴、市中に問題は起きず、他国との関係も良好で、……となれば赤騎士団のやることは市中見廻りの後、鍛錬となるのだが。
鍛錬中、今日のリーヴァイの動きはいつも以上に切れている。騎士団のみんなも「今日のあいつすごいな」「なんかあったのか……?」「いつもより機嫌も良さそうだ」などと言いながら、鍛錬後日課となった水浴びへと向かう。
服を脱ぎながら水場についたとき、目ざとい一人が声をあげた。
「おいおいおいおい、リーヴァイ、お前、なんだそれ」
「あ! 何だお前、一昨日まで結婚バングルなんて付けてなかっただろうが! 昨日の公休で結婚したのか?」
「は? お前のでかいやつ、入る人間いるのか? お相手の身体は大丈夫か?」
「いつの間に! お相手は誰だよ、というか、なんだその銀のバングル……すっごい意匠が凝ってる……ちょっとお目にかかれないぐらい良いものじゃないのかこれ……」
「お相手はどこぞの貴族のお姫様か……?」
「いや、貴族のお姫様にこいつのでかいやつは入らないだろ……」
わらわらと猥談を交えながら団員が寄ってくる中、リーヴァイはいつもと変わらずたいして表情も崩さないまま「ああ、昨日、ちょっと」などと答える。その時。
「あ、ルカ様!」
今日も今日とて、武官詰め所に向かうらしいルカの姿が見えた。
「今日のルカ様も美しいなあ……」
などと、団員が惚けてルカを見つめる。相変わらず存在自体が光り輝いているような美しくかわいいルカ。普段の彼は団員たちをなんとなく眺めながらも何かを答えたりはせずに、ただ軽く会釈をして武官詰め所へと消えていくが、今日は……。
「リーヴァイ!」
普段誰にも見せないような笑顔で嬉しそうにリーヴァイに向かって手を振る。手を振るためにあげた腕に輝く銀色の結婚バングルはリーヴァイが腕に付けているものと全く同じもので、それに気づいた団員たちが城下に響き渡るような大声をあげるのはその直後。
その後も、なんだかんだとありながらも、結局の所、政略結婚という名のただの恋愛結婚をした二人の楽しくも愛に溢れた関係は、死が二人を分かつまで続いていくのだ。
72
あなたにおすすめの小説
Sランク冒険者クロードは吸血鬼に愛される
あさざきゆずき
BL
ダンジョンで僕は死にかけていた。傷口から大量に出血していて、もう助かりそうにない。そんなとき、人間とは思えないほど美しくて強い男性が現れた。
【完結】異世界に転移しましたら、四人の夫に溺愛されることになりました(笑)
かのん
恋愛
気が付けば、喧騒など全く聞こえない、鳥のさえずりが穏やかに聞こえる森にいました。
わぁ、こんな静かなところ初めて~なんて、のんびりしていたら、目の前に麗しの美形達が現れて・・・
これは、女性が少ない世界に転移した二十九歳独身女性が、あれよあれよという間に精霊の愛し子として囲われ、いつのまにか四人の男性と結婚し、あれよあれよという間に溺愛される物語。
あっさりめのお話です。それでもよろしければどうぞ!
本日だけ、二話更新。毎日朝10時に更新します。
完結しておりますので、安心してお読みください。
婚約破棄を提案したら優しかった婚約者に手篭めにされました
多崎リクト
BL
ケイは物心着く前からユキと婚約していたが、優しくて綺麗で人気者のユキと平凡な自分では釣り合わないのではないかとずっと考えていた。
ついに婚約破棄を申し出たところ、ユキに手篭めにされてしまう。
ケイはまだ、ユキがどれだけ自分に執着しているのか知らなかった。
攻め
ユキ(23)
会社員。綺麗で性格も良くて完璧だと崇められていた人。ファンクラブも存在するらしい。
受け
ケイ(18)
高校生。平凡でユキと自分は釣り合わないとずっと気にしていた。ユキのことが大好き。
pixiv、ムーンライトノベルズにも掲載中
性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました
まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。
性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。
(ムーンライトノベルにも掲載しています)
魔王の息子を育てることになった俺の話
お鮫
BL
俺が18歳の時森で少年を拾った。その子が将来魔王になることを知りながら俺は今日も息子としてこの子を育てる。そう決意してはや数年。
「今なんつった?よっぽど死にたいんだね。そんなに俺と離れたい?」
現在俺はかわいい息子に殺害予告を受けている。あれ、魔王は?旅に出なくていいの?とりあえず放してくれません?
魔王になる予定の男と育て親のヤンデレBL
BLは初めて書きます。見ずらい点多々あるかと思いますが、もしありましたら指摘くださるとありがたいです。
BL大賞エントリー中です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる