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第三章
29話
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29話
「ピピピピンポーンっ!!」
10回目のインターホン連打。
(やっぱり連絡しないで来たから…いないかな…)
私が諦めかけたそのとき、部屋の中から人の気配がした。遅れて鍵が開く音がする。
「うるっさいっ!!来るなら先に言え!」
「千春ーー!」
不機嫌な彼女の首に思い切り抱きついた。相変わらず髪ボサボサ。でも懐かしいにおいがする。
「一年も連絡しなかったくせに、いきなり来んな。」
悪態をつきながらも、頭を撫でてくれる手が優しい。ちょっと涙が出そうになった。
「連絡したかったけど、できなくて……。会えてよかった。」
わたしが魔界に行って半年、人間界では一年が過ぎていた。
* * *
私が、人間界に行きたいと言ったとき、意外にも側近2人には反対されなかった。先日の切り札が効いているのかは分からないが、案外あっさりと認められた。特に田中さんはいつもの小言もなく、逆に怖い。千春のこと、結局彼の答えは聞けないままだ。
問題は、もちろんギルだった。里帰りと聞いて、一緒に行くと言う。しかし、それには田中さんもサッシャさんも猛反対した。私が魔界に来てから、ギルの仕事は、滞ってばかりだ。はっきりと言葉にはされないけど、田中さんの冷たい視線が、私のせいだと言っている。その仕事を片付けない限り、ギルはどこにも行けない。
しかし、もうすぐ私の両親の命日。どうしても墓参りに行きたかった。できればギルも来てくれたら嬉しい。
私の願いに意外にも協力的だったのがサッシャさんだった。ギルの仕事が終わるまで、私が先に人間界に行き、その間護衛すると言ってくれたのだ。田中さんがあんなに驚いた顔をするのを初めて見た。私も正直びっくりした。一人で勝手に行けと言われるとばかり思ってた。
「お前の姉貴の顔が見たい。」
私にはそう言っていたが、本当にそれだけの理由だろうか?あまりしつこく聞いて、気が変わっても困るのでそれ以上は突っ込まず、お言葉に甘えることにした。そして現在…。
「噂の旦那は一緒じゃないの?」
「明日か明後日には来られると思うんだけど…。」
あの仕事量からして、明日は無理かも。ふと、千春の部屋の違和感に気がついた。
「なに……これ?」
びっくりするくらいに綺麗に片付いた部屋。この部屋の床なんて久しぶりに見たかも。
「なに、どうしたの?めっちゃ綺麗に片付いてるけど。」
絶対ヤバイくらい汚いと思って、掃除するつもりで来たのに。
「あぁ、実はこないだ、田中さんに片付けてもらったんだよね。多分。」
「……。えーーっ!!」
* * *
げふっっ。
飲んでいたコーヒーを吹き出すところだった。あぶねー。
綾の姉、千春の住むマンションの一番近くの喫茶店。いちお護衛としてついては来たが、別にべったり側にいるつもりはない。むしろそんなことしたら、ギルに何を言われるか。あいつのポケットには通話にしたままのスマホを入れてある。なにかあればすぐに分かるだろ。
それどころじゃない。いまは田中の話だ。なんだ部屋の片付けって?あいつ何やってんだよ。
『それ、どういうこと?多分ってなに?』
千春の話によると、先週田中と酒を飲み、泥酔して記憶もない千春は、朝起きると自分の部屋で寝ていて、部屋が綺麗に片付いていたらしい。
『ねぇ、田中さんだから絶対ないと思うけど、本当にそういうのやめなよ。しかも、あの汚い部屋に入れたの?』
どうやら、千春はかなりの汚部屋の持ち主らしい。
いや、それより女の部屋にあがって、部屋の片付けだけして帰るってなんだよ。
『朝起きたら、綺麗すぎて自分の部屋って分かんなかった!』
『笑い事じゃないから!』
ゲラゲラ笑う千春は、だいぶ俺のイメージとはちがった。遠目からだが、さっきみたのはボサボサな頭の背の高い女。たしかにスタイルは良かったが、女らしさは皆無だった。部屋も汚いらしい。
正直、田中の趣味がわからん。
綾が魔力への過剰反応で倒れたとき、田中は千春に会いに行った。それは間違いない。しかし、そこからがわからない。それから田中はほぼ毎月人間界に来ている。そのたびに千春と会っているなら、その目的はなんだ?最初は綾の情報収集かと思ったが、それならそんなに時間はかからないはずだ。やはり、千春と会うのが目的?なら、部屋にあがって、何もしないってなんだよ。
ますます分からなくなった。
『ねぇ、買い物付き合って、今日泊まるんでしょ?』
『うん。私も買い物行きたい。千春の本も買いたいし。』
『別にわざわざ買わなくていいのに、律儀なやつ。』
千春は小説家らしい。そういうのはさっぱりだが、結構有名なのか?
『準備するからちょっと待ってて。』
千春が部屋から出た気配がすると、話し声が大きくなった。
『サッシャさん、聞きました?』
「聞いた。てか片付けってなんだよ。」
『田中さんって、結局千春のことどう思ってるんですかね?』
「知らねーよ。まじ本人に聞け。」
『私に答えてくれるわけないじゃないですか。』
「なぁ、千春は料理とかできんの?」
『えっ、できるように見えます?てか呼び捨てって。』
「だよなー。」
汚部屋に、家事スキルなし。だいぶ長く一緒にいるつもりだが、あいつの女の好みなんてさっぱりだ。
『やっぱりサッシャさんて、チャラそうに見えて、家庭的な女の人好きです?だからリリーさんなのかー。』
ガチャっ、ツーツーツー………。
* * *
ガチャ切りされた。護衛とはなんなのか。
「なに?電話?」
部屋に戻ってきた千春は、外出用のバッチリ仕様。相変わらず準備早い。
「うーん、チャラい男は、家庭的な女が好きって話?」
「なんだそりゃ。でもいるよね。そういう男。結婚したら、いいパパになるタイプ?」
サッシャさんのそんな姿まったく想像つかないけど。ちょっと笑える。
「てか、綾さ、服の趣味変わった?」
今日の私は、紺色の膝丈フレアスカートにキレイ目な白ブラウス。たしかに、キャバ嬢の頃なら絶対着ないタイプの服だ。
「そうかも。あんまり足とか出してると…ダメっていうか…」
魔界では女性は基本的に肌を出さない。リリーさんのメイド服もスカート丈は長いし、ドレスでも足と腕は出さない。別に、ここは日本だし、今はいいんだけど。絶対ギル嫌がりそう……。
「それは旦那が嫌がるから?」
「うーん…そうかな。」
「ふーん…。」
なんか千春めっちゃニヤニヤしてる。
「綾、なんか可愛くなったよね。ギスギスしてたのがなくなったかんじ。」
「私、ギスギスしてた?」
「ギスギスっていうか、なんか頑張って気を張ってたのが、抜けたみたいな?」
「よくわかんない。でも、楽しくやってるよ?」
千春が嬉しそうに笑った。私も笑う。帰ってきたなって感じがした。
「まぁでも、今は旦那いないし。たまにはいいじゃん。綾の服買ってあるし。」
マンションから出てくる2人を待った。別に買い物くらい勝手に行けと思うが、万が一があったらギルに殺されるのは俺だ。それだけは勘弁願いたい。
しばらくして、部屋のドアが開く。出てきた2人を見て、正直驚いた。千春はラフなTシャツにダメージの入ったショートパンツ。高いヒールのサンダル、ボサボサだった髪をストレートに整え、化粧もバッチリ。足長いな。モデルみたいだ。
対して、綾はフリルのついた白のミニワンピース。髪を巻いて、こちらも化粧バッチリ。腕も足も出てるし、絶対ギルの好みだが、ギルがいない時のそれは逆効果だ。本当、綾に関してアイツの心は狭すぎる。
バレないことを祈りながら、2人の後をつけた。
「ピピピピンポーンっ!!」
10回目のインターホン連打。
(やっぱり連絡しないで来たから…いないかな…)
私が諦めかけたそのとき、部屋の中から人の気配がした。遅れて鍵が開く音がする。
「うるっさいっ!!来るなら先に言え!」
「千春ーー!」
不機嫌な彼女の首に思い切り抱きついた。相変わらず髪ボサボサ。でも懐かしいにおいがする。
「一年も連絡しなかったくせに、いきなり来んな。」
悪態をつきながらも、頭を撫でてくれる手が優しい。ちょっと涙が出そうになった。
「連絡したかったけど、できなくて……。会えてよかった。」
わたしが魔界に行って半年、人間界では一年が過ぎていた。
* * *
私が、人間界に行きたいと言ったとき、意外にも側近2人には反対されなかった。先日の切り札が効いているのかは分からないが、案外あっさりと認められた。特に田中さんはいつもの小言もなく、逆に怖い。千春のこと、結局彼の答えは聞けないままだ。
問題は、もちろんギルだった。里帰りと聞いて、一緒に行くと言う。しかし、それには田中さんもサッシャさんも猛反対した。私が魔界に来てから、ギルの仕事は、滞ってばかりだ。はっきりと言葉にはされないけど、田中さんの冷たい視線が、私のせいだと言っている。その仕事を片付けない限り、ギルはどこにも行けない。
しかし、もうすぐ私の両親の命日。どうしても墓参りに行きたかった。できればギルも来てくれたら嬉しい。
私の願いに意外にも協力的だったのがサッシャさんだった。ギルの仕事が終わるまで、私が先に人間界に行き、その間護衛すると言ってくれたのだ。田中さんがあんなに驚いた顔をするのを初めて見た。私も正直びっくりした。一人で勝手に行けと言われるとばかり思ってた。
「お前の姉貴の顔が見たい。」
私にはそう言っていたが、本当にそれだけの理由だろうか?あまりしつこく聞いて、気が変わっても困るのでそれ以上は突っ込まず、お言葉に甘えることにした。そして現在…。
「噂の旦那は一緒じゃないの?」
「明日か明後日には来られると思うんだけど…。」
あの仕事量からして、明日は無理かも。ふと、千春の部屋の違和感に気がついた。
「なに……これ?」
びっくりするくらいに綺麗に片付いた部屋。この部屋の床なんて久しぶりに見たかも。
「なに、どうしたの?めっちゃ綺麗に片付いてるけど。」
絶対ヤバイくらい汚いと思って、掃除するつもりで来たのに。
「あぁ、実はこないだ、田中さんに片付けてもらったんだよね。多分。」
「……。えーーっ!!」
* * *
げふっっ。
飲んでいたコーヒーを吹き出すところだった。あぶねー。
綾の姉、千春の住むマンションの一番近くの喫茶店。いちお護衛としてついては来たが、別にべったり側にいるつもりはない。むしろそんなことしたら、ギルに何を言われるか。あいつのポケットには通話にしたままのスマホを入れてある。なにかあればすぐに分かるだろ。
それどころじゃない。いまは田中の話だ。なんだ部屋の片付けって?あいつ何やってんだよ。
『それ、どういうこと?多分ってなに?』
千春の話によると、先週田中と酒を飲み、泥酔して記憶もない千春は、朝起きると自分の部屋で寝ていて、部屋が綺麗に片付いていたらしい。
『ねぇ、田中さんだから絶対ないと思うけど、本当にそういうのやめなよ。しかも、あの汚い部屋に入れたの?』
どうやら、千春はかなりの汚部屋の持ち主らしい。
いや、それより女の部屋にあがって、部屋の片付けだけして帰るってなんだよ。
『朝起きたら、綺麗すぎて自分の部屋って分かんなかった!』
『笑い事じゃないから!』
ゲラゲラ笑う千春は、だいぶ俺のイメージとはちがった。遠目からだが、さっきみたのはボサボサな頭の背の高い女。たしかにスタイルは良かったが、女らしさは皆無だった。部屋も汚いらしい。
正直、田中の趣味がわからん。
綾が魔力への過剰反応で倒れたとき、田中は千春に会いに行った。それは間違いない。しかし、そこからがわからない。それから田中はほぼ毎月人間界に来ている。そのたびに千春と会っているなら、その目的はなんだ?最初は綾の情報収集かと思ったが、それならそんなに時間はかからないはずだ。やはり、千春と会うのが目的?なら、部屋にあがって、何もしないってなんだよ。
ますます分からなくなった。
『ねぇ、買い物付き合って、今日泊まるんでしょ?』
『うん。私も買い物行きたい。千春の本も買いたいし。』
『別にわざわざ買わなくていいのに、律儀なやつ。』
千春は小説家らしい。そういうのはさっぱりだが、結構有名なのか?
『準備するからちょっと待ってて。』
千春が部屋から出た気配がすると、話し声が大きくなった。
『サッシャさん、聞きました?』
「聞いた。てか片付けってなんだよ。」
『田中さんって、結局千春のことどう思ってるんですかね?』
「知らねーよ。まじ本人に聞け。」
『私に答えてくれるわけないじゃないですか。』
「なぁ、千春は料理とかできんの?」
『えっ、できるように見えます?てか呼び捨てって。』
「だよなー。」
汚部屋に、家事スキルなし。だいぶ長く一緒にいるつもりだが、あいつの女の好みなんてさっぱりだ。
『やっぱりサッシャさんて、チャラそうに見えて、家庭的な女の人好きです?だからリリーさんなのかー。』
ガチャっ、ツーツーツー………。
* * *
ガチャ切りされた。護衛とはなんなのか。
「なに?電話?」
部屋に戻ってきた千春は、外出用のバッチリ仕様。相変わらず準備早い。
「うーん、チャラい男は、家庭的な女が好きって話?」
「なんだそりゃ。でもいるよね。そういう男。結婚したら、いいパパになるタイプ?」
サッシャさんのそんな姿まったく想像つかないけど。ちょっと笑える。
「てか、綾さ、服の趣味変わった?」
今日の私は、紺色の膝丈フレアスカートにキレイ目な白ブラウス。たしかに、キャバ嬢の頃なら絶対着ないタイプの服だ。
「そうかも。あんまり足とか出してると…ダメっていうか…」
魔界では女性は基本的に肌を出さない。リリーさんのメイド服もスカート丈は長いし、ドレスでも足と腕は出さない。別に、ここは日本だし、今はいいんだけど。絶対ギル嫌がりそう……。
「それは旦那が嫌がるから?」
「うーん…そうかな。」
「ふーん…。」
なんか千春めっちゃニヤニヤしてる。
「綾、なんか可愛くなったよね。ギスギスしてたのがなくなったかんじ。」
「私、ギスギスしてた?」
「ギスギスっていうか、なんか頑張って気を張ってたのが、抜けたみたいな?」
「よくわかんない。でも、楽しくやってるよ?」
千春が嬉しそうに笑った。私も笑う。帰ってきたなって感じがした。
「まぁでも、今は旦那いないし。たまにはいいじゃん。綾の服買ってあるし。」
マンションから出てくる2人を待った。別に買い物くらい勝手に行けと思うが、万が一があったらギルに殺されるのは俺だ。それだけは勘弁願いたい。
しばらくして、部屋のドアが開く。出てきた2人を見て、正直驚いた。千春はラフなTシャツにダメージの入ったショートパンツ。高いヒールのサンダル、ボサボサだった髪をストレートに整え、化粧もバッチリ。足長いな。モデルみたいだ。
対して、綾はフリルのついた白のミニワンピース。髪を巻いて、こちらも化粧バッチリ。腕も足も出てるし、絶対ギルの好みだが、ギルがいない時のそれは逆効果だ。本当、綾に関してアイツの心は狭すぎる。
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