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(これで終わりかあ。実感ないな。もともと二年前に一度、本気で死ぬ気だったもんなあ)
処刑される罪人が待機するための、せまい石造りの部屋で。アウラ前女王こと桜子は後ろ手に縛られ、粗末な木の椅子に座らされていた。
漫画では、たしかシンプルだけれど可愛い白のワンピースを着ていたシーンで「少女漫画だなあ」と思った記憶があるが、実際には簡素な白の長い寝間着(兼下着)を着せられている。
桜子はぼんやり、これまでの出来事をふりかえった。
希望を提示されて命が惜しくなり、生き延びるため、がむしゃらに努力してきた。そのうえで失敗した。
(ホント、ヒロインとあのクソ親父に邪魔されつづけた二年間だった。そりゃ、本物の悪役女王も逃げ出すわよ。作者も、もうちょっと考えて描けばいいのに)
けれども、わかっていた死が迫っているのに、どことなく現実味が薄い。自分を外側から見下ろしているような他人事感がある。
(死んだら、どうなるんだろ。けっきょく死亡エンドを回避するどころか、淳史に一矢報いることもできなかった。…………まあ、今となってはどうでもいい男だけど)
なにしろ、画力には定評のある少女漫画家の描いた世界に転生したのだ。イケメンにだけは不自由しなかった。『秘密の恋』とか『運命の出会い』には恵まれなかったが、見ているだけで眼福な毎日だった。
(正直、多少の成果は出せたと思うんだけどな。支出はかなり抑えて…………でも税金はろくに下げられなかったし、貴族達にも税をかけられなかった。けっきょく、結果は変わらなかった。私はなにも――――…………?)
「時間です」
牢の唯一の出入り口である木戸に開いた小窓から、顔を隠すように前髪の長い、暗い雰囲気の男がぬっ、と顔をのぞかせて言った。ガチャガチャと鍵が開く音が響く。
扉が開いて入ってきた人物の顔を見て「あら」と桜子は意外な声を出した。
「あなたも来たの」
「お久しぶりです」
処刑人につづいて入ってきたのはソヴァール・ラ・エーデルだった。
一ヶ月前に会った時より立派な格好をして、それが彼の出世ぶりを暗に主張している。聖女の異母兄として、好待遇をうけているのだろう。
「もっと早く来たかったのですが、時間がとれず…………申し訳ありません」
「謝る必要はないでしょ、私が呼んだわけじゃないんだし。で? 何故、わざわざここに?」
「さて。どうしてでしょう」
ソヴァールはかるく首をかしげた。
処刑人が桜子の背後にまわって罪人を椅子から立たせると、無造作に長い銀髪を片手につかんで、ジャキジャキと大きな鋏で切りはじめる。銀の束がばさばさと石の床に落ちた。
(…………っ)
桜子は初めて心が動いた。髪を切られて処刑の実感が迫った、というだけではない。
美形の前でこういう姿を見られるのは、女としてはなかなか恥ずかしい経験だった。
(出ていってくれればいいのに)と思った時には、断髪は終わっている。
かるくなった頭をふって肩に落ちた髪を払うと、ソヴァールは絶句していた。
そういう表情も美形は様になる。桜子は「ふっ」と笑みがもれた。
「出てください」
鋏をしまった処刑人が罪人をうながす。
桜子は抵抗しなかった。後ろ手に縛られたまま、ソヴァールを置いて牢の外に出る。
彼の横を通り抜ける時、ぼそり、と呟かれた。
「もう少し、あなたと話してみたかった」
桜子はふりかえったが、銀朱色の頭はこちらを見ない。
聞き間違いだったかもしれない。
牢の外では兵士達が待機しており、桜子は彼らに囲まれて外に出ると、用意されていた木の荷車に乗せられた。
荷車はゴトゴトと音を立てて進み出す。
ソヴァールは牢で立ち尽くしていた。落とした視線の先には、切り落とされたばかりの銀色の束がある。
幼い頃からの宿願叶う日だというのに、心ははずまない。妹と話しても誰と話しても晴れない、心の靄がある。
ソヴァールは屈んで銀色の髪を一束、すくいあげた。月光を梳いたかのように美しい髪。
その髪を見つめて記憶をふりかえる。
思えば、不思議な女性だった。
ブリガンテにいた頃は「父と異母妹から王位を奪い、国から追い出した卑怯な簒奪者の娘」としか思わなかったし、侍従として顔を見るようになってからも「どうせ父親と同じ、卑怯で無能な女王だろう」と信じていた。
それでも父の仇を討つため、異母妹に故国と王位をとり戻してやるため、憎い仇の娘にとりいろうとしたが、女王は不思議なほどソヴァールを寄せつけなかった。
侍従として、ロヴィーサの王宮で出会った貴族達は口をそろえて「陛下は世間知らずで机上の空論ばかりふりまわして、困ったものだ」と愚痴っていた。
ソヴァールがアウラ女王自身の口から治世について聞いたのは、あの図書室での会話が最初で最後だ。
間近で向かいあった女王は美しかったが、格好も態度も言葉遣いも飾り気はなく、ソヴァールの問いにも一つ一つ落ち着いて答えた。
その答えを「断罪をまぬがれるための都合のいい言い訳」と疑う気持ちはあるけれど。
(もう少し…………もっと早くに、いろいろ話してみたかった)
ぎゅっ、と銀色の束をにぎりしめる。
荷車にゆられて王都の大通りを進む。通りの左右には大勢の民が集まり、それぞれの表情で罪人を見つめている。
(けっこう恥ずかしいな、これ…………)
桜子は努めて無表情をたもつ。
やがて大広場に到着し、中央やや奥に設置された処刑台が嫌でも見えた。断頭台だ。
(マリー・アントワネットか。まあ、少女漫画だし…………)
さすがにちょっと膝がふるえ出す。
(いいや。それこそマリー・アントワネットを見習って、最後まで優雅にいこう)
どうせ、二年前に捨てていたはずの命。二年遅れで回収されると思えば、腹も立つまい。
処刑人の指示に従って荷車から降り、処刑台へと誘導される。
大通りもそうだったが、大広場は数えきれないほどの観客が集まっていながら、不気味な静けさに支配されていた。
(こういう時って、石とか野次が飛んでくるもんじゃないの?)
見渡すと、広場は大きな建物に囲まれている。その建物の一つに設置されたバルコニーから、数人の男達がこちらを見下ろしていた。
推測するに、黒髪はブリガンテの第二王子、レスティ。金髪はヒロインの恋人でドゥーカ公爵の息子、リーデル。そしてリーデルの隣のぽっちゃりした人物は…………ドゥーカ公爵だ。
(あんのクソ親父…………!)
あの宰相には、言いことが山ほどある。あの男がもっと早くに協力的だったら、もう少し事態は改善していたかもしれないのに。
(よくもまあ、こんなところに出てこれたもんだわ。息子にもヒロインにも、どういう顔をしてんだか)
そのヒロイン本人は見あたらず、桜子は(なんだ)とミーハー心がしぼむ。
ラスボスの処刑なのに、ヒロイン抜きで執行するつもりだろうか。「やさしいフェリシアの心を傷つけないため」の配慮かもしれない。
「お登りください」
目の前に処刑台への階段が迫り、背後から指示された。
桜子はこくり、と唾を飲み、一歩を踏み出す。
――――大儀であった。サクラコよ――――
(えっ…………)
聞き覚えある声が聞こえた。
景色が一変する。
喧騒。行き交う人々。『黄色い線の内側までおさがりください』というアナウンスが響く。
「…………ここは…………」
桜子はまばたきする。
数分間、なにが起きたか理解できなかった。
目の前に広がるのは、懐かしさすら感じる、よくある日本のプラットホーム。
二年前まで、当たり前のように見ていた景色。
どん、とすれ違った通行人と肩がぶつかり、その衝撃で我に返った。
夢ではない。
「…………戻ったんだ…………」
桜子は駅で呆然と立ち尽くした。
処刑される罪人が待機するための、せまい石造りの部屋で。アウラ前女王こと桜子は後ろ手に縛られ、粗末な木の椅子に座らされていた。
漫画では、たしかシンプルだけれど可愛い白のワンピースを着ていたシーンで「少女漫画だなあ」と思った記憶があるが、実際には簡素な白の長い寝間着(兼下着)を着せられている。
桜子はぼんやり、これまでの出来事をふりかえった。
希望を提示されて命が惜しくなり、生き延びるため、がむしゃらに努力してきた。そのうえで失敗した。
(ホント、ヒロインとあのクソ親父に邪魔されつづけた二年間だった。そりゃ、本物の悪役女王も逃げ出すわよ。作者も、もうちょっと考えて描けばいいのに)
けれども、わかっていた死が迫っているのに、どことなく現実味が薄い。自分を外側から見下ろしているような他人事感がある。
(死んだら、どうなるんだろ。けっきょく死亡エンドを回避するどころか、淳史に一矢報いることもできなかった。…………まあ、今となってはどうでもいい男だけど)
なにしろ、画力には定評のある少女漫画家の描いた世界に転生したのだ。イケメンにだけは不自由しなかった。『秘密の恋』とか『運命の出会い』には恵まれなかったが、見ているだけで眼福な毎日だった。
(正直、多少の成果は出せたと思うんだけどな。支出はかなり抑えて…………でも税金はろくに下げられなかったし、貴族達にも税をかけられなかった。けっきょく、結果は変わらなかった。私はなにも――――…………?)
「時間です」
牢の唯一の出入り口である木戸に開いた小窓から、顔を隠すように前髪の長い、暗い雰囲気の男がぬっ、と顔をのぞかせて言った。ガチャガチャと鍵が開く音が響く。
扉が開いて入ってきた人物の顔を見て「あら」と桜子は意外な声を出した。
「あなたも来たの」
「お久しぶりです」
処刑人につづいて入ってきたのはソヴァール・ラ・エーデルだった。
一ヶ月前に会った時より立派な格好をして、それが彼の出世ぶりを暗に主張している。聖女の異母兄として、好待遇をうけているのだろう。
「もっと早く来たかったのですが、時間がとれず…………申し訳ありません」
「謝る必要はないでしょ、私が呼んだわけじゃないんだし。で? 何故、わざわざここに?」
「さて。どうしてでしょう」
ソヴァールはかるく首をかしげた。
処刑人が桜子の背後にまわって罪人を椅子から立たせると、無造作に長い銀髪を片手につかんで、ジャキジャキと大きな鋏で切りはじめる。銀の束がばさばさと石の床に落ちた。
(…………っ)
桜子は初めて心が動いた。髪を切られて処刑の実感が迫った、というだけではない。
美形の前でこういう姿を見られるのは、女としてはなかなか恥ずかしい経験だった。
(出ていってくれればいいのに)と思った時には、断髪は終わっている。
かるくなった頭をふって肩に落ちた髪を払うと、ソヴァールは絶句していた。
そういう表情も美形は様になる。桜子は「ふっ」と笑みがもれた。
「出てください」
鋏をしまった処刑人が罪人をうながす。
桜子は抵抗しなかった。後ろ手に縛られたまま、ソヴァールを置いて牢の外に出る。
彼の横を通り抜ける時、ぼそり、と呟かれた。
「もう少し、あなたと話してみたかった」
桜子はふりかえったが、銀朱色の頭はこちらを見ない。
聞き間違いだったかもしれない。
牢の外では兵士達が待機しており、桜子は彼らに囲まれて外に出ると、用意されていた木の荷車に乗せられた。
荷車はゴトゴトと音を立てて進み出す。
ソヴァールは牢で立ち尽くしていた。落とした視線の先には、切り落とされたばかりの銀色の束がある。
幼い頃からの宿願叶う日だというのに、心ははずまない。妹と話しても誰と話しても晴れない、心の靄がある。
ソヴァールは屈んで銀色の髪を一束、すくいあげた。月光を梳いたかのように美しい髪。
その髪を見つめて記憶をふりかえる。
思えば、不思議な女性だった。
ブリガンテにいた頃は「父と異母妹から王位を奪い、国から追い出した卑怯な簒奪者の娘」としか思わなかったし、侍従として顔を見るようになってからも「どうせ父親と同じ、卑怯で無能な女王だろう」と信じていた。
それでも父の仇を討つため、異母妹に故国と王位をとり戻してやるため、憎い仇の娘にとりいろうとしたが、女王は不思議なほどソヴァールを寄せつけなかった。
侍従として、ロヴィーサの王宮で出会った貴族達は口をそろえて「陛下は世間知らずで机上の空論ばかりふりまわして、困ったものだ」と愚痴っていた。
ソヴァールがアウラ女王自身の口から治世について聞いたのは、あの図書室での会話が最初で最後だ。
間近で向かいあった女王は美しかったが、格好も態度も言葉遣いも飾り気はなく、ソヴァールの問いにも一つ一つ落ち着いて答えた。
その答えを「断罪をまぬがれるための都合のいい言い訳」と疑う気持ちはあるけれど。
(もう少し…………もっと早くに、いろいろ話してみたかった)
ぎゅっ、と銀色の束をにぎりしめる。
荷車にゆられて王都の大通りを進む。通りの左右には大勢の民が集まり、それぞれの表情で罪人を見つめている。
(けっこう恥ずかしいな、これ…………)
桜子は努めて無表情をたもつ。
やがて大広場に到着し、中央やや奥に設置された処刑台が嫌でも見えた。断頭台だ。
(マリー・アントワネットか。まあ、少女漫画だし…………)
さすがにちょっと膝がふるえ出す。
(いいや。それこそマリー・アントワネットを見習って、最後まで優雅にいこう)
どうせ、二年前に捨てていたはずの命。二年遅れで回収されると思えば、腹も立つまい。
処刑人の指示に従って荷車から降り、処刑台へと誘導される。
大通りもそうだったが、大広場は数えきれないほどの観客が集まっていながら、不気味な静けさに支配されていた。
(こういう時って、石とか野次が飛んでくるもんじゃないの?)
見渡すと、広場は大きな建物に囲まれている。その建物の一つに設置されたバルコニーから、数人の男達がこちらを見下ろしていた。
推測するに、黒髪はブリガンテの第二王子、レスティ。金髪はヒロインの恋人でドゥーカ公爵の息子、リーデル。そしてリーデルの隣のぽっちゃりした人物は…………ドゥーカ公爵だ。
(あんのクソ親父…………!)
あの宰相には、言いことが山ほどある。あの男がもっと早くに協力的だったら、もう少し事態は改善していたかもしれないのに。
(よくもまあ、こんなところに出てこれたもんだわ。息子にもヒロインにも、どういう顔をしてんだか)
そのヒロイン本人は見あたらず、桜子は(なんだ)とミーハー心がしぼむ。
ラスボスの処刑なのに、ヒロイン抜きで執行するつもりだろうか。「やさしいフェリシアの心を傷つけないため」の配慮かもしれない。
「お登りください」
目の前に処刑台への階段が迫り、背後から指示された。
桜子はこくり、と唾を飲み、一歩を踏み出す。
――――大儀であった。サクラコよ――――
(えっ…………)
聞き覚えある声が聞こえた。
景色が一変する。
喧騒。行き交う人々。『黄色い線の内側までおさがりください』というアナウンスが響く。
「…………ここは…………」
桜子はまばたきする。
数分間、なにが起きたか理解できなかった。
目の前に広がるのは、懐かしさすら感じる、よくある日本のプラットホーム。
二年前まで、当たり前のように見ていた景色。
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