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幼なじみはかなわない
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俺はこいつのことを好きになってどれくらいの月日が流れただろう。
こいつとはそう今目の前に立って泣いている彼女のことだ。なんで泣いてるかって、?
そんなのはまあまたクズな男に振り回されて別れたんだろうねきっと。悲しいことがあった時、こいつは永遠と泣き続ける。俺の前で。
え?嫌じゃないのかって?まぁ俺、こいつと幼なじみだし、しんどいときそばにいてやんのが幼なじみってもんだろ。
なんて本当はどんな理由でもいいから彼女の隣にいたいだけだった。
俺の幼なじみはとてもモテる。身長はどちらかと言えば小さめだが、折れてしまうのではないかいうくらい細い腕と足。
髪はサラサラのロング、顔も白く、おまけにぱっちり二重と申し分ないくらいのルックスだ。
ただこいつの場合、性格もいい。まあ、そりゃモテるよな。っていう感じだ。
俺らが高校に入学してすぐ彼女に言いよる先輩がいた。まぁ、きっと多分あいつのタイプではないだろう。なーんてことを考えていた数日後。いつものように2人並んで帰ろうとしていた時、俺にこう言ってきた。
「私ね、先輩から告白されたの…!
それで、返事は今すぐじゃなくていいから、今度遊びにで も行こうって誘われちゃったんだ~」
やたら嬉しそうに話す彼女をみて嫉妬心を覚えた。だからだろう、いつもより少し冷たく返してみせた
「ふーん」
「なにふーんって!よかったなとかもっと言ってくれてもいいじゃん!!」
「よかったな」
「もーなんで今日そんなに冷たいのさ~」
なーんてムスッとしながらいう彼女がかわいいと思いながらも他の人のものになっていくことが妬ましかった。
俺のこともちゃんとみろよ
なーんでボソッと呟くだけは許してくれよ。神様。
それから少し経って、その先輩と付き合うことになったらしい。もはや俺が彼女の隣居ないことなんて恋人になれないことなんてわかっていた。あいつが好きになるのは俺じゃない。
それから数ヶ月経ったある日、あの日はとても雨が降ってた日のことだった。
傘もささず立ち尽くしているのがすぐ彼女だとわかった。俺は慌てて傘を差し出してこう言った。
「お前風邪引くぞ、そんなとこでなにして、、」
彼女は泣いていた。なんとなくその涙の訳を聞きたくなかった。
彼女を1人で家に置いといて平気だろうか、気遣いくらいのつもりだった。
「少し話すか?それともゲームでもするか?」
「うん。」
とだけ目を赤く腫らして鼻声で言う彼女に同情していた。
俺の部屋で2人で懐かしのゲームを始めた。
そうしてる間に彼女は話し始めた。
「実はね、今日ドタキャンされてたまたま忘れ物して教室に取りに戻ろうとした、三年生の二教室のあたりで声が聞こえるからそっと覗いたら女の先輩と抱き合ってて、さ
先輩と目があっちゃってそのまま逃げ出した、の、」
「そうか。」
言葉が出なかった。なんて声をかけてあげればいいのかわからなかった。ただこの時からもうこうすると決めていたのだ。
次の日、放課後先輩を俺は呼び出した。そして彼に何か言われる前にこう言った。
「俺の幼なじみ泣かしてんじゃねえよ」
「いや~。顔は可愛いけどさあ、つまんないんだよね、
遊び相手くらいにはちょうどいいと思ったけど、ピュアで可愛いね、もう少し遊んでたかったんだけどな~」
俺は口より先に先輩の胸ぐらを掴んでいた。
「てめぇ、、」
「おっとこんなところ幼なじみちゃんがみたらどう思うかね~
幼なじみは報われなくて大変だね」
俺を嘲笑ってみせた
「あいつはもう俺のもんだよ。
あいつのいいところもわからないで付き合ってるなんてかわいそうなやつだな」とだけ言い捨て去った。
その日の夜俺はもうこの関係が崩れていいと覚悟していた。
もう幼なじみはやめる。俺は俺の思う通りに行動する。
そして俺は連絡をした。
「今日もゲームしにこいよ。」と
しばらくしてから「いく」と返事がきてからすぐにインターホンが鳴った。
俺は階段を降りてドアを開ける。まだ少し目が腫れている彼女が立っていた。
「部屋先行ってて」と声だけかけ、ジュースを注ぎ部屋へ向かった。
しばらくしてから、彼女の口からこんな言葉が溢れてきた。
「私ね、先輩のことすぐには忘れられないし、遊ばれてたんだなって思ってもすぐには無理だけど、ちょっとずつ前に進むことにした」
とても前向きな言葉だった。
俺は今言うしかないと思った。
「そっか。それならよかったよ。」
「あのさ、俺ずっとずっと昔からお前のこと好きだった。こんなタイミングでしか想い伝えられないけど、お前のこと絶対大切にする。今まで以上に笑わせる。泣かせたりなんかしない。だから俺のところにきてくれないかな、、」
最後が自信なさげになってしまった。こいと強調はできなかった。まあでもそこも自分らしいなと思った。
「私のことを好きだったの、?likeじゃなくて、LOVE?」
「何回も言わせんなよ恥ずかしいんだから、、」
顔を赤くしながら言う
「でも私先輩のことまだ、、、」
「いいよそれでも、俺のこといつか好きって言ってもらえるように俺が頑張るから」
「うん、わかった。よろしくね」
「ほんとにいいのか?」
「大切にしてくれるんでしょ?」
とポロっと涙を零しながら言った
「あぁ、約束だ。」
これは俺たちが結婚する五年も前の話。
こいつとはそう今目の前に立って泣いている彼女のことだ。なんで泣いてるかって、?
そんなのはまあまたクズな男に振り回されて別れたんだろうねきっと。悲しいことがあった時、こいつは永遠と泣き続ける。俺の前で。
え?嫌じゃないのかって?まぁ俺、こいつと幼なじみだし、しんどいときそばにいてやんのが幼なじみってもんだろ。
なんて本当はどんな理由でもいいから彼女の隣にいたいだけだった。
俺の幼なじみはとてもモテる。身長はどちらかと言えば小さめだが、折れてしまうのではないかいうくらい細い腕と足。
髪はサラサラのロング、顔も白く、おまけにぱっちり二重と申し分ないくらいのルックスだ。
ただこいつの場合、性格もいい。まあ、そりゃモテるよな。っていう感じだ。
俺らが高校に入学してすぐ彼女に言いよる先輩がいた。まぁ、きっと多分あいつのタイプではないだろう。なーんてことを考えていた数日後。いつものように2人並んで帰ろうとしていた時、俺にこう言ってきた。
「私ね、先輩から告白されたの…!
それで、返事は今すぐじゃなくていいから、今度遊びにで も行こうって誘われちゃったんだ~」
やたら嬉しそうに話す彼女をみて嫉妬心を覚えた。だからだろう、いつもより少し冷たく返してみせた
「ふーん」
「なにふーんって!よかったなとかもっと言ってくれてもいいじゃん!!」
「よかったな」
「もーなんで今日そんなに冷たいのさ~」
なーんてムスッとしながらいう彼女がかわいいと思いながらも他の人のものになっていくことが妬ましかった。
俺のこともちゃんとみろよ
なーんでボソッと呟くだけは許してくれよ。神様。
それから少し経って、その先輩と付き合うことになったらしい。もはや俺が彼女の隣居ないことなんて恋人になれないことなんてわかっていた。あいつが好きになるのは俺じゃない。
それから数ヶ月経ったある日、あの日はとても雨が降ってた日のことだった。
傘もささず立ち尽くしているのがすぐ彼女だとわかった。俺は慌てて傘を差し出してこう言った。
「お前風邪引くぞ、そんなとこでなにして、、」
彼女は泣いていた。なんとなくその涙の訳を聞きたくなかった。
彼女を1人で家に置いといて平気だろうか、気遣いくらいのつもりだった。
「少し話すか?それともゲームでもするか?」
「うん。」
とだけ目を赤く腫らして鼻声で言う彼女に同情していた。
俺の部屋で2人で懐かしのゲームを始めた。
そうしてる間に彼女は話し始めた。
「実はね、今日ドタキャンされてたまたま忘れ物して教室に取りに戻ろうとした、三年生の二教室のあたりで声が聞こえるからそっと覗いたら女の先輩と抱き合ってて、さ
先輩と目があっちゃってそのまま逃げ出した、の、」
「そうか。」
言葉が出なかった。なんて声をかけてあげればいいのかわからなかった。ただこの時からもうこうすると決めていたのだ。
次の日、放課後先輩を俺は呼び出した。そして彼に何か言われる前にこう言った。
「俺の幼なじみ泣かしてんじゃねえよ」
「いや~。顔は可愛いけどさあ、つまんないんだよね、
遊び相手くらいにはちょうどいいと思ったけど、ピュアで可愛いね、もう少し遊んでたかったんだけどな~」
俺は口より先に先輩の胸ぐらを掴んでいた。
「てめぇ、、」
「おっとこんなところ幼なじみちゃんがみたらどう思うかね~
幼なじみは報われなくて大変だね」
俺を嘲笑ってみせた
「あいつはもう俺のもんだよ。
あいつのいいところもわからないで付き合ってるなんてかわいそうなやつだな」とだけ言い捨て去った。
その日の夜俺はもうこの関係が崩れていいと覚悟していた。
もう幼なじみはやめる。俺は俺の思う通りに行動する。
そして俺は連絡をした。
「今日もゲームしにこいよ。」と
しばらくしてから「いく」と返事がきてからすぐにインターホンが鳴った。
俺は階段を降りてドアを開ける。まだ少し目が腫れている彼女が立っていた。
「部屋先行ってて」と声だけかけ、ジュースを注ぎ部屋へ向かった。
しばらくしてから、彼女の口からこんな言葉が溢れてきた。
「私ね、先輩のことすぐには忘れられないし、遊ばれてたんだなって思ってもすぐには無理だけど、ちょっとずつ前に進むことにした」
とても前向きな言葉だった。
俺は今言うしかないと思った。
「そっか。それならよかったよ。」
「あのさ、俺ずっとずっと昔からお前のこと好きだった。こんなタイミングでしか想い伝えられないけど、お前のこと絶対大切にする。今まで以上に笑わせる。泣かせたりなんかしない。だから俺のところにきてくれないかな、、」
最後が自信なさげになってしまった。こいと強調はできなかった。まあでもそこも自分らしいなと思った。
「私のことを好きだったの、?likeじゃなくて、LOVE?」
「何回も言わせんなよ恥ずかしいんだから、、」
顔を赤くしながら言う
「でも私先輩のことまだ、、、」
「いいよそれでも、俺のこといつか好きって言ってもらえるように俺が頑張るから」
「うん、わかった。よろしくね」
「ほんとにいいのか?」
「大切にしてくれるんでしょ?」
とポロっと涙を零しながら言った
「あぁ、約束だ。」
これは俺たちが結婚する五年も前の話。
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