86 / 91
84話 4日目
しおりを挟む
「……………」
現在、午前十時十五分。瑠魅の提案で別々に駅に向かうことになり、約束の三十分前からここにいる。
早く行くところを瑠魅に見られたから少し気まずさもあったけど……今はそれ以上緊張が酷い。
どうも落ち着けなく、ずっと同じ場所で回っている。
瑠魅には一応時間ギリギリに来て欲しいと伝えたけど、後十五分でこの緊張を抑えられる気がしない。
「落ち着け……落ち着くんだ……」
瑠魅が来たらまずは褒める。服装でも髪型でも……とりあえず何かしら褒める。
電車が来るまでの十分と電車移動中での二十分、映画館までの十分間。できるだけ瑠魅を退屈させないように会話をする。
映画が見終わったら近くの店で昼食。その時の会話はたぶん映画の話が中心になるだろうから、映画は寝ないでちゃんと見る。
時間とか体力が残っていればここで少し遊んでいく。まぁ、散歩程度になるだろうけど。
帰りはどっちも疲れているから会話よりも無言が多くなるはず……今更無言が気まずいと感じる間柄じゃないし、帰りは大丈夫。
「ふぅ………大丈夫。俺ならできる」
昨日の夜から会話の内容を考えたり映画のあらすじを見たり、デートプランとかを考えていた。瑠魅に楽しんでもらうためにミスはできない。
「あと七分……緊張するな」
イメージトレーニングしたら気持ちが少し楽になった。瑠魅にゆっくり来て欲しいって伝えたのは結構ファインプレーだったな。
「よし。いける、俺ならいけるぞ」
映画を見終えるまでが関門だが、俺にならできる。これだけ頑張ったのだから、ミスのしようがない!
「ごめんね、蓮翔。だいぶ遅れちゃって」
「いやいや。俺がそう言っ…………て」
言葉が出なかった。絞り出せたのは意味の無い言葉だけ。
息を呑む。比喩なんかじゃなく、本当に息をするのを忘れるほどだ。それほどまでに目の前に居る彼女は可憐だった。
意識すらも飛びかけ、俺はその場で固まった。何をすべきか、何を言うべきか俺には分からなかった。
「……蓮翔?」
「……………綺麗だ」
頭の中は真っ白で、何を言うべきか、どんな言葉を掛けるべきか、昨日あれほど考えてきたのに、今の俺の頭には何も残っていない。
そんな中、反射的に飛び出した言葉。もっと服とか髪とか、そんなものを褒めようとしていたのに、気づけばこんな抽象的な言葉が出ていた。
「あ、えっと……髪とかも普段と違って良いと思うし、服には詳しくないけど、オシャレ……だと思う」
焦った俺は捲し立てるように言葉を紡いでいく。想定と何もかもが違う。もっと具体的な何かが……。
「うん、ありがとう。電車の時間もあるしさ、早く行こ?」
「あ、あぁ」
出だしはハッキリと言って酷い有様だ。でも、挽回できるチャンスはまだある。
~~~~
「そろそろ始まるみたい」
あの後は特に大きなやらかしもなく映画館まで来れた。初めのアレの挽回はまだできていないが、無理に焦る必要も無い。
映画館の広告も終盤に差し掛かり、照明がゆっくりと消え始めた。
それに比例するように俺の心にある緊張も増幅していく。
さっきまでは会話のおかげで紛らわせられていたけど、この暗さと静けさで瑠魅の横顔を意識してしまう。
普段以上に可愛い。服装もだけど、いつもならしないようなリップや化粧もしている。
映画が始まるも、俺の意識は瑠魅にのみ向けられていた。横目に映る瑠魅の横顔に無意識に視線が行ってしまう。
せっかく買ったドリンクもポップコーンも手につかないほど、俺の意識は瑠魅に引っ張られていた。
本来ならポップコーンを取ろうとして手が触れ合う……なんてことがあるかもしれないが、俺も瑠魅も一切手をつけない。
無理やりに意識を逸らそうと映画に目をやると、ちょうど主人公がヒロインに告白をする場面だった。
内容的には、この後ヒロインは記憶喪失になって、主人公は一からまた関係を築く……みたいなストーリーだった。
「大変だな……」
誰に言うわけでもなく、小さくそう呟く。
俺は無意識にその主人公と那乃を重ねてしまっていた。
そう思うと無性に主人公に親近感が湧き、俺はいつの間にかその映画に集中していた。
~~~~
「思った以上に面白かったな。あの焦れったさはなかなか味わえるものじゃないよ」
「ほんとにずっと胸がザワザワしてたよ。それでね、小説にはないオリジナル展開もあったんだけどね、本当に良かった。特に──」
映画も見終え、俺と瑠魅は近くのカフェに来ている。瑠魅にしては珍しく饒舌で、映画の感想を言うものだから見ていて楽しいし、目の保養にもなる。
でも、その気持ちは分からなくもない。初めはちゃんと映画を見れるか心配だったけど、結局かなり見入ったのが現実だ。
未だにあのほとぼりも冷めないし、あの焦れったさを思い出すだけで胸がざわつく。
何様だよってツッコミたくなるけど、あの映画はかなりの良作と言えるだろう。
「──の場面は特に胸が締め付けられちゃった。でも、その後ね………って、私ばっかり話しちゃってごめんね。凄く面白かったから……」
「気にしないで。その気持ち、俺にも充分わかるし、瑠魅の話を聞くだけでも楽しいからね」
「蓮翔はあの映画、面白かった?」
そう聞いてくる瑠魅は少し怯えているように見えた。緊張や不安、恐怖といった感情が入り交じった視線を向けられ、俺は不覚にもその表情が可愛いと思ってしまった。
誰にもバレるはずがないのに、それを隠そうと俺は過剰なほどの勢いで相槌を打つ。
「もちろんだよ!色んな作品を見てきたけど、こんなに感情移入できたのは初めてだし、未だにあの時の熱が冷めてないくらいだ」
「なら良かった」
俺は瑠魅の後ろ側にある掛け時計をチラリと盗み見る。
今の時刻は二時を回ったくらいだ。家に帰るまでの体力を考えるなら五時か四時の電車で帰った方が良いか……。という事は、ここに居れるのも単純に考えて三時間と言ったところだろう。
最近は記憶力がかなり良くなってるせいか、電車の時間の把握程度なら余裕だ。四時台の電車は確か五十四分。五時台は電車はなかったはずだから……これを逃すと六時の電車に乗って……家に着く頃には七時かもしれない。
「蓮翔、聞いてた?」
「え、あ、ごめん聞いてなかった。何の話をしてたの?」
「この後どうしようかって話だよ。蓮翔は何かしたいことある?」
さすがにブラブラ歩くのは辛いよな。ここら辺の地理には詳しくないから下手なことは出来ない……無難にショッピング、だろうか?
「ショッピングモールに行くとかどう?見て回るだけでも楽しいし」
この辺には他の娯楽施設はないけど、大型のショッピングモールはある。
それに、ショッピングモールってなんだかデートっぽいし。
「うん、いいね。じゃあ、行こっか」
「そうだね」
現在、午前十時十五分。瑠魅の提案で別々に駅に向かうことになり、約束の三十分前からここにいる。
早く行くところを瑠魅に見られたから少し気まずさもあったけど……今はそれ以上緊張が酷い。
どうも落ち着けなく、ずっと同じ場所で回っている。
瑠魅には一応時間ギリギリに来て欲しいと伝えたけど、後十五分でこの緊張を抑えられる気がしない。
「落ち着け……落ち着くんだ……」
瑠魅が来たらまずは褒める。服装でも髪型でも……とりあえず何かしら褒める。
電車が来るまでの十分と電車移動中での二十分、映画館までの十分間。できるだけ瑠魅を退屈させないように会話をする。
映画が見終わったら近くの店で昼食。その時の会話はたぶん映画の話が中心になるだろうから、映画は寝ないでちゃんと見る。
時間とか体力が残っていればここで少し遊んでいく。まぁ、散歩程度になるだろうけど。
帰りはどっちも疲れているから会話よりも無言が多くなるはず……今更無言が気まずいと感じる間柄じゃないし、帰りは大丈夫。
「ふぅ………大丈夫。俺ならできる」
昨日の夜から会話の内容を考えたり映画のあらすじを見たり、デートプランとかを考えていた。瑠魅に楽しんでもらうためにミスはできない。
「あと七分……緊張するな」
イメージトレーニングしたら気持ちが少し楽になった。瑠魅にゆっくり来て欲しいって伝えたのは結構ファインプレーだったな。
「よし。いける、俺ならいけるぞ」
映画を見終えるまでが関門だが、俺にならできる。これだけ頑張ったのだから、ミスのしようがない!
「ごめんね、蓮翔。だいぶ遅れちゃって」
「いやいや。俺がそう言っ…………て」
言葉が出なかった。絞り出せたのは意味の無い言葉だけ。
息を呑む。比喩なんかじゃなく、本当に息をするのを忘れるほどだ。それほどまでに目の前に居る彼女は可憐だった。
意識すらも飛びかけ、俺はその場で固まった。何をすべきか、何を言うべきか俺には分からなかった。
「……蓮翔?」
「……………綺麗だ」
頭の中は真っ白で、何を言うべきか、どんな言葉を掛けるべきか、昨日あれほど考えてきたのに、今の俺の頭には何も残っていない。
そんな中、反射的に飛び出した言葉。もっと服とか髪とか、そんなものを褒めようとしていたのに、気づけばこんな抽象的な言葉が出ていた。
「あ、えっと……髪とかも普段と違って良いと思うし、服には詳しくないけど、オシャレ……だと思う」
焦った俺は捲し立てるように言葉を紡いでいく。想定と何もかもが違う。もっと具体的な何かが……。
「うん、ありがとう。電車の時間もあるしさ、早く行こ?」
「あ、あぁ」
出だしはハッキリと言って酷い有様だ。でも、挽回できるチャンスはまだある。
~~~~
「そろそろ始まるみたい」
あの後は特に大きなやらかしもなく映画館まで来れた。初めのアレの挽回はまだできていないが、無理に焦る必要も無い。
映画館の広告も終盤に差し掛かり、照明がゆっくりと消え始めた。
それに比例するように俺の心にある緊張も増幅していく。
さっきまでは会話のおかげで紛らわせられていたけど、この暗さと静けさで瑠魅の横顔を意識してしまう。
普段以上に可愛い。服装もだけど、いつもならしないようなリップや化粧もしている。
映画が始まるも、俺の意識は瑠魅にのみ向けられていた。横目に映る瑠魅の横顔に無意識に視線が行ってしまう。
せっかく買ったドリンクもポップコーンも手につかないほど、俺の意識は瑠魅に引っ張られていた。
本来ならポップコーンを取ろうとして手が触れ合う……なんてことがあるかもしれないが、俺も瑠魅も一切手をつけない。
無理やりに意識を逸らそうと映画に目をやると、ちょうど主人公がヒロインに告白をする場面だった。
内容的には、この後ヒロインは記憶喪失になって、主人公は一からまた関係を築く……みたいなストーリーだった。
「大変だな……」
誰に言うわけでもなく、小さくそう呟く。
俺は無意識にその主人公と那乃を重ねてしまっていた。
そう思うと無性に主人公に親近感が湧き、俺はいつの間にかその映画に集中していた。
~~~~
「思った以上に面白かったな。あの焦れったさはなかなか味わえるものじゃないよ」
「ほんとにずっと胸がザワザワしてたよ。それでね、小説にはないオリジナル展開もあったんだけどね、本当に良かった。特に──」
映画も見終え、俺と瑠魅は近くのカフェに来ている。瑠魅にしては珍しく饒舌で、映画の感想を言うものだから見ていて楽しいし、目の保養にもなる。
でも、その気持ちは分からなくもない。初めはちゃんと映画を見れるか心配だったけど、結局かなり見入ったのが現実だ。
未だにあのほとぼりも冷めないし、あの焦れったさを思い出すだけで胸がざわつく。
何様だよってツッコミたくなるけど、あの映画はかなりの良作と言えるだろう。
「──の場面は特に胸が締め付けられちゃった。でも、その後ね………って、私ばっかり話しちゃってごめんね。凄く面白かったから……」
「気にしないで。その気持ち、俺にも充分わかるし、瑠魅の話を聞くだけでも楽しいからね」
「蓮翔はあの映画、面白かった?」
そう聞いてくる瑠魅は少し怯えているように見えた。緊張や不安、恐怖といった感情が入り交じった視線を向けられ、俺は不覚にもその表情が可愛いと思ってしまった。
誰にもバレるはずがないのに、それを隠そうと俺は過剰なほどの勢いで相槌を打つ。
「もちろんだよ!色んな作品を見てきたけど、こんなに感情移入できたのは初めてだし、未だにあの時の熱が冷めてないくらいだ」
「なら良かった」
俺は瑠魅の後ろ側にある掛け時計をチラリと盗み見る。
今の時刻は二時を回ったくらいだ。家に帰るまでの体力を考えるなら五時か四時の電車で帰った方が良いか……。という事は、ここに居れるのも単純に考えて三時間と言ったところだろう。
最近は記憶力がかなり良くなってるせいか、電車の時間の把握程度なら余裕だ。四時台の電車は確か五十四分。五時台は電車はなかったはずだから……これを逃すと六時の電車に乗って……家に着く頃には七時かもしれない。
「蓮翔、聞いてた?」
「え、あ、ごめん聞いてなかった。何の話をしてたの?」
「この後どうしようかって話だよ。蓮翔は何かしたいことある?」
さすがにブラブラ歩くのは辛いよな。ここら辺の地理には詳しくないから下手なことは出来ない……無難にショッピング、だろうか?
「ショッピングモールに行くとかどう?見て回るだけでも楽しいし」
この辺には他の娯楽施設はないけど、大型のショッピングモールはある。
それに、ショッピングモールってなんだかデートっぽいし。
「うん、いいね。じゃあ、行こっか」
「そうだね」
0
あなたにおすすめの小説
【完結】冷酷伯爵ディートリヒは、去った妻を取り戻せない
くろねこ
恋愛
名門伯爵家に政略結婚で嫁いだ、正妻エレノア・リーヴェルト。夫である伯爵ディートリヒ・フォン・アイゼンヴァルトは、
軍務と義務を最優先し、彼女に関心を向けることはなかった。
言葉も、視線も、愛情も与えられない日々。それでも伯爵夫人として尽くし続けたエレノアは、ある一言をきっかけに、静かに伯爵家を去る決意をする。
――そして初めて、夫は気づく。
自分がどれほど多くのものを、彼女から与えられていたのかを。
一方、エレノアは新たな地でその才覚と人柄を評価され、
「必要とされる存在」として歩き始めていた。
去った妻を想い、今さら後悔する冷酷伯爵。前を向いて生きる正妻令嬢。
これは、失ってから愛に気づいた男と、
二度と戻らないかもしれない夫婦の物語。
――今さら、遅いのです。
里帰りをしていたら離婚届が送られてきたので今から様子を見に行ってきます
結城芙由奈@コミカライズ連載中
恋愛
<離婚届?納得いかないので今から内密に帰ります>
政略結婚で2年もの間「白い結婚」を続ける最中、妹の出産祝いで里帰りしていると突然届いた離婚届。あまりに理不尽で到底受け入れられないので内緒で帰ってみた結果・・・?
※「カクヨム」「小説家になろう」にも投稿しています
優しい雨が降る夜は
葉月 まい
恋愛
浮世離れした地味子 × 外資系ITコンサルのエリートイケメン
無自覚にモテる地味子に
余裕もなく翻弄されるイケメン
二人の恋は一筋縄ではいかなくて……
雨降る夜に心に届いた
優しい恋の物語
⟡☾·̩͙⋆☔┈┈┈ 登場人物 ┈┈┈ ☔⋆·̩͙☽⟡
風間 美月(24歳)……コミュニティセンター勤務・地味でお堅い性格
雨宮 優吾(28歳)……外資系ITコンサルティング会社勤務のエリートイケメン
たとえ夜が姿を変えても ―過保護な兄の親友は、私を逃がさない―
佐竹りふれ
恋愛
重なる吐息、耳元を掠める熱、そして——兄の親友の、隠しきれない独占欲。
19歳のジャスミンにとって、過保護な兄の親友・セバスチャンは、自分を子供扱いする「第二の兄」のような存在だった。
しかし、初めてのパーティーの夜、その関係は一変する。
突然降ってきた、深く、すべてを奪うような口づけ。
「焦らず、お前のペースで進もう」
そう余裕たっぷりに微笑んだセバスチャン。
けれど、彼の言う「ゆっくり」は、翌朝には早くも崩れ始めていた。
学内の視線、兄の沈黙、そして二人きりのアパート――。
外堀が埋まっていくスピードに戸惑いながらも、ジャスミンは彼が隠し持つ「男」の顔に、抗えない好奇心を抱き始める。
「……どうする? 俺と一緒に、いけないことするか?」
余裕の仮面を被るセバスチャンに、あどけない顔で、けれど大胆に踏み込んでいくジャスミン。
理性を繋ぎ止めようとする彼を、翻弄し、追い詰めていくのは彼女の方で……。
「ゆっくり」なんて、ただの建前。
一度火がついた熱は、誰にも止められない。
兄の親友という境界線を軽々と飛び越え、加速しすぎる二人の溺愛ラブストーリー。
王子を身籠りました
青の雀
恋愛
婚約者である王太子から、毒を盛って殺そうとした冤罪をかけられ収監されるが、その時すでに王太子の子供を身籠っていたセレンティー。
王太子に黙って、出産するも子供の容姿が王家特有の金髪金眼だった。
再び、王太子が毒を盛られ、死にかけた時、我が子と対面するが…というお話。
前世で私を嫌っていた番の彼が何故か迫って来ます!
ハルン
恋愛
私には前世の記憶がある。
前世では犬の獣人だった私。
私の番は幼馴染の人間だった。自身の番が愛おしくて仕方なかった。しかし、人間の彼には獣人の番への感情が理解出来ず嫌われていた。それでも諦めずに彼に好きだと告げる日々。
そんな時、とある出来事で命を落とした私。
彼に会えなくなるのは悲しいがこれでもう彼に迷惑をかけなくて済む…。そう思いながら私の人生は幕を閉じた……筈だった。
これって政略結婚じゃないんですか? ー彼が指輪をしている理由ー
小田恒子
恋愛
この度、幼馴染とお見合いを経て政略結婚する事になりました。
でも、その彼の左手薬指には、指輪が輝いてます。
もしかして、これは本当に形だけの結婚でしょうか……?
表紙はぱくたそ様のフリー素材、フォントは簡単表紙メーカー様のものを使用しております。
全年齢作品です。
ベリーズカフェ公開日 2022/09/21
アルファポリス公開日 2025/06/19
作品の無断転載はご遠慮ください。
白椿の咲く日~ひそかな恋、遠い日の思いは
紫さゆり
恋愛
結婚を控えた真由子は、久しぶりに異母姉の稚子(わかこ)と会う。
真由子の母の雪江は、大学教授であり著名な歌人の水上実之(みなかみさねゆき)の後添いとして水上家に嫁いだ。
婚約者の諒人(りょうと)のことなど、真由子は稚子と色々語り合ううち、庭の白椿の木は真由子がなついていた異母兄、靖之が植えたものだと知る。
白椿の木をめぐっての、ひそかな大人の恋物語です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる