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1章 始まったモノ
その日の放課後(2)
しおりを挟むそれにしても……ストラップ作りが趣味だなんて意外だなー…。
手が男らしかったから、スポーツでもするかと…。
他の人は知ってるのかな…?
知らなかったら、俺だけが知っている、如月さんの秘密…。
なんて、考えていたら、如月さんは、ベンチに腰掛けた。
「ほら。ちっちゃい子もいないし。おいでよ。」
そう言って俺を座らせた。
「よし、じゃあ早速…」
「…?」
「深瀬君の事を色々教えて!」
好きな色、出身の中学校、得意な教科、特技…色んな質問を互いにぶつけた。
ひと通り質問し終わって笑った後、改めて、如月さんを見てみた。
如月さんて…美形だよなあ…。
真っ黒の髪がいい感じに整っていて…
強い意思のある瞳で…
綺麗に通った鼻筋…
キリッとした眉…
潤っていて、ピンク色の唇…
太くはないけれど、しっかりついている筋肉…
チラリと見える鎖骨…。
身長は…170位だろうか?
って!ああ!俺!!
人の事ジロジロ見て!変態みたいじゃないか。
「ん、どうした?」
ニコニコ笑った時に覗く八重歯もかっこいい…。
「なんでもない」
まだ、素直になれないけど、
俺達はそれでもいいんだ…って思ってた。
「あ、暇だよな…。」
「俺は!……友達といるから、暇とか思ってない……。」
素がポロポロ見えてるけど、大分慣れたのか、如月さんは
「そうか。それはよかった。」
と笑った。
「如月さんは…暇?」
分かっているけど、聞いてみる。
「俺も…友達といるから、暇じゃない」
と笑ってくれた。
その時までは、俺達は友達同士で楽しくやっていけると思った。
お互い、持っているモノが友情じゃない事に気がついたのは、その翌週の事だった。
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