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第4話 ゲームのような
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二十三階――草原。
狼のようなモンスターに囲まれている現状を打破する方法があるのか、と問われれば知らないと答える。
いや、本当にハードモードが過ぎるな。
神が試練を与えるどころか殺しに来てるじゃねぇか。
「この数をまとめて相手にするのはさすがに無理にゃ!」
「そこまでのことは期待してねぇよ。俺だって囮くらいの役には立つ」
「にゃら、そっちの三匹を任せるにゃ!」
「気を引くくらいは、な」
下の階では気配を察して回避できたが、ここでは一気に六体のモンスターに囲まれて。ゲームバランス悪過ぎるだろ。
「――ワォウ!」
ビリビリと肌を突き刺す狼の声――久し振りに感じる殺気だ。
息遣い一つ、流れる汗の一滴――それを五感の全てで感じ取れる違和感は、相も変わらず苦手だが、嫌いじゃない。張り詰めた空気は、研ぎ澄まされた神経をもう一段階上へと押し上げるような気持ち悪さと心地良さの真ん中を突く。
剣道の中段構えは間合いを取るのに丁度いい。
歯茎剥き出しで威嚇してくる狼に対して、蜘蛛の牙の剣先を向ければ警戒したように身を引く。反応としては元の世界の動物と変わらない。違いがあるとすれば、本気でこちらを殺しに掛かってきているってことくらいか。まぁ、アマゾンの肉食動物なんかは同じような感覚なんだろうけど。
牙と爪。飛び掛かってくるのが三匹程度なら避けることは容易い。
負けない副将――ここに極まれり、だ。
反射神経と動体視力の良さがこんなところで活かせると思わなかったが、そもそもそれが無ければ最初の大蜘蛛で死んでいただろう。こういう異世界転移で素の力で戦うのはどうかと思うが……まぁ、高望みはやめておこう。何も無かった時のショックが大きくなるし。
「にゃ~にゃんっ! 退くにゃ! フドー!」
その言葉に身を引けば、狼との間に入ってきたネイルが猫のように立てた爪を突き立てた。
なるほど。能力は肉体にも変化を起こさせるのか。
「残りはネイルに任せて――」
俺はすでに倒された狼のほうへ。
狼――と呼ぶには禍々しい見た目だが、驚きべきはネイルの攻撃した痕だ。巨大な爪痕。どう考えても物理的なサイズがおかしい。言うなればライオンの爪だ。俺よりも若干背の低いネイルでも、これだけ法則から離れたことが出来ている。……いや、そもそも元の世界の法則など通用しないのか。
何が怖いって、頂上にいるであろうボスが怖い。ネイルなら勝てるかもしれないが、あの大蜘蛛に足止めを食らっていたんだ。つまり――ヤヴァいだろ。つい、〝う〟に濁点を付けてしまうくらいにはマジでヤバい。
可能性があるとすればネイルの連れか。一人で先に進んでいるってことは、相当な実力者のはずだ。期待しておこう。
「ふぅ、終わったにゃん」
「お疲れ。やっぱり強いんだな」
「そうかにゃ? ボクとしては魔狼相手に無傷なフドーに驚きにゃ!」
「いや、避けるくらいなら誰だって出来るだろ」
「出来にゃいにゃ! フドーのように見えにゃいところから来る攻撃を避けるにゃんて! どうやったんにゃ!?」
ネイルも避けていた気がするが……能力を持っているかどうかの違い、とかか?
「どうって言われても特別なことなんてしてないぞ? 生き物が動けば空気が動くから、それを感じてるだけだ」
「……空気にゃ?」
「空気。もしくは気配とか」
「フドーの世界の人は全員がそんにゃこと出来るのかにゃ!?」
「あ~……いや、たぶん俺が変なだけ、だと思う」
「にゃるほど。フドーは変にゃ奴にゃのにゃ」
偶に来るな。この猫語攻め。
「まぁ、そんなところだ。この魔狼? も放置していくのか?」
「勿体にゃいけど仕方がにゃいにゃ~。毛皮とか爪とか牙もそこそこ良い値ににゃるんにゃけどにゃ~」
こういうのは倒した瞬間に素材になったりするわけじゃないのか。しかも、ちゃんと剥ぎ取って持ち帰らなければならない、と。ダンジョン探索も面倒なんだな。
「じゃあ、行くか」
「にゃんっ!」
うん。逆だとは思ってる。俺じゃなくて、ネイルが引っ張っていくべきなんだけど。
そして再び上を目指して進んでいくわけだが――やっぱり出せなかったな。戦おうにも、攻撃しようにも……手が、腕が動かない。
中学で剣道を始めるよりももっと前――両親のいない俺に剣術を教えてくれたじいちゃんのおかげで無事に今も生き延びられているわけだが、まさかじいちゃんも異世界で不動流剣術が役立つとは思っていなかっただろう。
剣道ではなく剣術。
室内で、裸足で竹刀を振るのが剣道だとすれば――屋外で靴を履き、本気で殺すつもりで木刀を振うのが剣術だ。常々、じいちゃんは「真剣があればな」とぼやいていたが、その度に心の中で「冗談じゃない」と呟いていた。
とはいえ、真剣じゃなくても十分に実践レベルだったことは間違いない。まぁ、毎度殺す気で木刀を振られていれば鍛えられて当然だが。
「にゃにゃん! 階段発見にゃ!」
敵を倒して次の階へ、か。倒さなければいけない決まりも無いのだろうが、そういう風に考えたほうがシンプルでわかりやすい。
敵を倒せば、次の階へ進める。
……だとすると、腑に落ちない点が出てくるな。
「なぁ、ネイル。さっき倒した魔狼ってどうなるんだ? 次の冒険者が同じ階に来たら復活するのか?」
「うんにゃ。日を跨がない限りモンスターの死体は消えにゃいにゃ」
「じゃあ、先に誰かがモンスターを倒した階に入れば、そこにはモンスターの死体しかない、ってことか?」
「そうにゃ」
「でも、日を跨げばモンスターは生き返る、と。いや、どちらかと言えば蘇りか。……じゃあ、あの大蜘蛛も復活するってことだよな?」
「そうにゃ~。でも、ボクの後に入ってきた冒険者はいにゃいし、そんにゃに関係にゃいと思うにゃ」
懸念があるのは、後追いの冒険者がいるのかどうかではなく、どれだけ強いモンスターが過去に倒されていても、それを知る術が無いってことだ。
聞くところによると、あの大蜘蛛は今までなら気付かれずに横をすり抜けることが出来なければ、戦わずに引き返すか、戦って殺されるかしか無かったらしい。
それはつまり、倒せるはずが無い、という固定観念だろう。戦いにおいてその思考はマズい。勝ち気で行けば勝てる、というわけでもないが、負けることを前提にしていては勝つための頭を使わなくなってしまう。
だからこそ、倒すことが出来る、という前提がわかればいいのだが……そういうシステムは無いってことだ。
これまでこの世界をゲームのように例えていたが、やめにしよう。ゲームですら無い。より残酷で、より死に近い――ここは、そういう世界だ。
「にゃっ!?」
びっくりした。
「どうした?」
二十四階――霞がかって数メートル先も見えない場所に出た瞬間、ネイルの耳がぴくぴくと何かに向かって反応している。
「いるにゃ!」
「連れか? やっと追い付いたんだな」
「にゃん! 付いてくるにゃ!」
言われなくても。一人で戦えない俺に、付いていく以外の選択肢は無い。
この視界の悪さでぐんぐんと進んでいくネイルだが、こちらへの配慮が全然無いな。まぁ、見失うことも無いが。
霞の中でネイルが何を頼りに進んでいるのかわからないが――不穏な気配。
「ネイル!」
腕を伸ばし、ネイルの革鎧を後ろから掴んで引き寄せれば――すぐ目の前で巨大な何かが霞を切った。
「にゃにゃ!? 助かったにゃ、フドー」
「いや――」
その時、大きな気配に隠れて別の気配を感じた。
「その声――ネイルですか!?」
「そうにゃ! ヨミ! 無事かにゃ!?」
「私のことより自分の心配をしてください! 今、目の前にいるのはドドモクジュですよ!」
見えないところから聞こえる声に、知らないモンスターの名前――まさに異世界って感じだな。
狼のようなモンスターに囲まれている現状を打破する方法があるのか、と問われれば知らないと答える。
いや、本当にハードモードが過ぎるな。
神が試練を与えるどころか殺しに来てるじゃねぇか。
「この数をまとめて相手にするのはさすがに無理にゃ!」
「そこまでのことは期待してねぇよ。俺だって囮くらいの役には立つ」
「にゃら、そっちの三匹を任せるにゃ!」
「気を引くくらいは、な」
下の階では気配を察して回避できたが、ここでは一気に六体のモンスターに囲まれて。ゲームバランス悪過ぎるだろ。
「――ワォウ!」
ビリビリと肌を突き刺す狼の声――久し振りに感じる殺気だ。
息遣い一つ、流れる汗の一滴――それを五感の全てで感じ取れる違和感は、相も変わらず苦手だが、嫌いじゃない。張り詰めた空気は、研ぎ澄まされた神経をもう一段階上へと押し上げるような気持ち悪さと心地良さの真ん中を突く。
剣道の中段構えは間合いを取るのに丁度いい。
歯茎剥き出しで威嚇してくる狼に対して、蜘蛛の牙の剣先を向ければ警戒したように身を引く。反応としては元の世界の動物と変わらない。違いがあるとすれば、本気でこちらを殺しに掛かってきているってことくらいか。まぁ、アマゾンの肉食動物なんかは同じような感覚なんだろうけど。
牙と爪。飛び掛かってくるのが三匹程度なら避けることは容易い。
負けない副将――ここに極まれり、だ。
反射神経と動体視力の良さがこんなところで活かせると思わなかったが、そもそもそれが無ければ最初の大蜘蛛で死んでいただろう。こういう異世界転移で素の力で戦うのはどうかと思うが……まぁ、高望みはやめておこう。何も無かった時のショックが大きくなるし。
「にゃ~にゃんっ! 退くにゃ! フドー!」
その言葉に身を引けば、狼との間に入ってきたネイルが猫のように立てた爪を突き立てた。
なるほど。能力は肉体にも変化を起こさせるのか。
「残りはネイルに任せて――」
俺はすでに倒された狼のほうへ。
狼――と呼ぶには禍々しい見た目だが、驚きべきはネイルの攻撃した痕だ。巨大な爪痕。どう考えても物理的なサイズがおかしい。言うなればライオンの爪だ。俺よりも若干背の低いネイルでも、これだけ法則から離れたことが出来ている。……いや、そもそも元の世界の法則など通用しないのか。
何が怖いって、頂上にいるであろうボスが怖い。ネイルなら勝てるかもしれないが、あの大蜘蛛に足止めを食らっていたんだ。つまり――ヤヴァいだろ。つい、〝う〟に濁点を付けてしまうくらいにはマジでヤバい。
可能性があるとすればネイルの連れか。一人で先に進んでいるってことは、相当な実力者のはずだ。期待しておこう。
「ふぅ、終わったにゃん」
「お疲れ。やっぱり強いんだな」
「そうかにゃ? ボクとしては魔狼相手に無傷なフドーに驚きにゃ!」
「いや、避けるくらいなら誰だって出来るだろ」
「出来にゃいにゃ! フドーのように見えにゃいところから来る攻撃を避けるにゃんて! どうやったんにゃ!?」
ネイルも避けていた気がするが……能力を持っているかどうかの違い、とかか?
「どうって言われても特別なことなんてしてないぞ? 生き物が動けば空気が動くから、それを感じてるだけだ」
「……空気にゃ?」
「空気。もしくは気配とか」
「フドーの世界の人は全員がそんにゃこと出来るのかにゃ!?」
「あ~……いや、たぶん俺が変なだけ、だと思う」
「にゃるほど。フドーは変にゃ奴にゃのにゃ」
偶に来るな。この猫語攻め。
「まぁ、そんなところだ。この魔狼? も放置していくのか?」
「勿体にゃいけど仕方がにゃいにゃ~。毛皮とか爪とか牙もそこそこ良い値ににゃるんにゃけどにゃ~」
こういうのは倒した瞬間に素材になったりするわけじゃないのか。しかも、ちゃんと剥ぎ取って持ち帰らなければならない、と。ダンジョン探索も面倒なんだな。
「じゃあ、行くか」
「にゃんっ!」
うん。逆だとは思ってる。俺じゃなくて、ネイルが引っ張っていくべきなんだけど。
そして再び上を目指して進んでいくわけだが――やっぱり出せなかったな。戦おうにも、攻撃しようにも……手が、腕が動かない。
中学で剣道を始めるよりももっと前――両親のいない俺に剣術を教えてくれたじいちゃんのおかげで無事に今も生き延びられているわけだが、まさかじいちゃんも異世界で不動流剣術が役立つとは思っていなかっただろう。
剣道ではなく剣術。
室内で、裸足で竹刀を振るのが剣道だとすれば――屋外で靴を履き、本気で殺すつもりで木刀を振うのが剣術だ。常々、じいちゃんは「真剣があればな」とぼやいていたが、その度に心の中で「冗談じゃない」と呟いていた。
とはいえ、真剣じゃなくても十分に実践レベルだったことは間違いない。まぁ、毎度殺す気で木刀を振られていれば鍛えられて当然だが。
「にゃにゃん! 階段発見にゃ!」
敵を倒して次の階へ、か。倒さなければいけない決まりも無いのだろうが、そういう風に考えたほうがシンプルでわかりやすい。
敵を倒せば、次の階へ進める。
……だとすると、腑に落ちない点が出てくるな。
「なぁ、ネイル。さっき倒した魔狼ってどうなるんだ? 次の冒険者が同じ階に来たら復活するのか?」
「うんにゃ。日を跨がない限りモンスターの死体は消えにゃいにゃ」
「じゃあ、先に誰かがモンスターを倒した階に入れば、そこにはモンスターの死体しかない、ってことか?」
「そうにゃ」
「でも、日を跨げばモンスターは生き返る、と。いや、どちらかと言えば蘇りか。……じゃあ、あの大蜘蛛も復活するってことだよな?」
「そうにゃ~。でも、ボクの後に入ってきた冒険者はいにゃいし、そんにゃに関係にゃいと思うにゃ」
懸念があるのは、後追いの冒険者がいるのかどうかではなく、どれだけ強いモンスターが過去に倒されていても、それを知る術が無いってことだ。
聞くところによると、あの大蜘蛛は今までなら気付かれずに横をすり抜けることが出来なければ、戦わずに引き返すか、戦って殺されるかしか無かったらしい。
それはつまり、倒せるはずが無い、という固定観念だろう。戦いにおいてその思考はマズい。勝ち気で行けば勝てる、というわけでもないが、負けることを前提にしていては勝つための頭を使わなくなってしまう。
だからこそ、倒すことが出来る、という前提がわかればいいのだが……そういうシステムは無いってことだ。
これまでこの世界をゲームのように例えていたが、やめにしよう。ゲームですら無い。より残酷で、より死に近い――ここは、そういう世界だ。
「にゃっ!?」
びっくりした。
「どうした?」
二十四階――霞がかって数メートル先も見えない場所に出た瞬間、ネイルの耳がぴくぴくと何かに向かって反応している。
「いるにゃ!」
「連れか? やっと追い付いたんだな」
「にゃん! 付いてくるにゃ!」
言われなくても。一人で戦えない俺に、付いていく以外の選択肢は無い。
この視界の悪さでぐんぐんと進んでいくネイルだが、こちらへの配慮が全然無いな。まぁ、見失うことも無いが。
霞の中でネイルが何を頼りに進んでいるのかわからないが――不穏な気配。
「ネイル!」
腕を伸ばし、ネイルの革鎧を後ろから掴んで引き寄せれば――すぐ目の前で巨大な何かが霞を切った。
「にゃにゃ!? 助かったにゃ、フドー」
「いや――」
その時、大きな気配に隠れて別の気配を感じた。
「その声――ネイルですか!?」
「そうにゃ! ヨミ! 無事かにゃ!?」
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