16 / 29
第16話 出発
しおりを挟む
怒って出て行ったネイルが戻ってきたのは夜のことだった。
「……その手のはなんだ?」
「にゃはっ、ムカつく奴の髪の毛を毟り取ってきたにゃ」
いや、怖いな。やっぱりネイルのことは怒らせないようにしないと。
「満足しましたか?」
「にゃ~……まぁでも、もう中央へ行くからにゃ~。気にするだけ無駄にゃ」
その割には髪の毛を毟り取ってきたわけだが、それで気分が落ち着いたってところか。
「まぁ、それはそれとして――いつ中央都市に行くのか決まったのか?」
「本当は明日の朝でも良かったんにゃけど、どうせにゃらこれから出るにゃん?」
「これから? それは……俺というか、二人はどうなんだ?」
「私のほうは問題ありません。いつでも発つ準備は出来ています」
「ボクも行けるにゃん。元々、家族との話は付いてるからにゃ」
言ってみれば上京するようなものだと思うが、そういうところがドライなのはこの世界特有の感覚なんだろう。
「それなら――じゃあ、行くか」
「では、私は馬車の手配を」
「ボクはお弁当持ってくるにゃん!」
そして取り残されたわけだが――馬車、か。ここまで突っ込まずに来たが、疑問はこの世界の移動手段についてだ。
街中に車は走っていなかった。当然だな。とはいえ、馬も荷車的なのも見掛けなかったから、そういうもの自体が無いんだと思っていたが、これまで聞いた話からすると、長距離移動をするのは商人とか一部の冒険者だけのようだし、そもそも需要も少ないか。
「あ、フドーさん。積み込みを手伝っていただけますか?」
ドアから顔を出したヨミに連れられて外に出れば、そこに馬車が停まっていた。
「……馬? どっちかと言うと牛だな」
馬よりも大きく、筋肉質で巨大な二本の角が生えていて、たぶん……いや、絶対にモンスターだろう。
「タヴと言うモンスターです。温厚で人間に危害を加えることが無いので、飼われています。ミルクも獲れますがこれは牡なので、主に搬送や運搬に利用されていますね」
「へぇ。御者はいないのか?」
「はい。タヴは頭が良いので、一度訪れた場所を覚えていて二度目は単独で行動できます。もちろん、休んだり食事をしたりも自分の意思で行うのでのんびりな旅路になりますが、そのほうがストレスが無いので。では、ここにあるのを積み込みましょう」
「おう」
水や食料と、寝袋にいくつかの木箱を荷車に積み込めば、ネイルが戻ってきた。
「お待たせにゃん!」
「揃いましたね。では、乗り込みましょう」
ネイルがヨミを抱き上げて、最後に俺が乗り込めば――ヨミがタブに繋がる縄を弾いて馬車が動き出した。
馬車ってのは、あくまでも俺の頭の中で都合よく解釈されているだけっぽいな。読めない文字が理解できるように、言葉すらも理解できるように変換されているのだろう。
動き出したタヴの動きはのんびりで、まさしく牛歩って感じだが変に酔わなくていい。
「この速度で、どれくらいで中央都市に着くんだ?」
「んにゃ~……二日、は掛からないはずにゃ」
「調子が良ければ明日中には着くと思いますよ」
「結構掛かるな。見張りとかは必要か?」
「いえ、中央都市までの道は確立されているので特に警戒する必要はありません」
「そうか。んじゃあ、一眠りさせてもらおうかな」
「にゃっ!? お弁当は!?」
「起きたら食うよ」
「にゃらいいにゃ。お休み~」
丸めたままの寝袋を枕に、ゆっくりと体を沈めていく。
思い返されるのは、ギルドにいた冒険者たちの眼――あれには見覚えがある。俺のことを見る後輩たちの眼だ。弱いお前が何故そこにいるのか、という視線。羨望と嫉妬と、そして怒り。
そういう視線に慣れてはいるが、あまり気分の良いものでは無い。
ドリフター――放浪者か。侮蔑的な視線を向けれらるには、あまりにも適した呼び名だと改めて確信したよ。
中央都市へ向かう歩みはのんびりで、むしろ自分たちの足で歩いたほうが早いんじゃないかと思うほどだが、この世界の習わしには従っておくべきだ。
「……そういえば、この寝袋とか食料はわかるんだが、そっちに置いた木箱はなんだ?」
「これはお兄の商品にゃ。中央へ送るのに丁度いいからって相乗りさせられたにゃん」
「へぇ。ちなみに中身は?」
「ボクらが回廊の頂上で見つけた鉱石や宝石って言ってたかにゃ?」
「加工するためですね。地方にある街よりも中央のほうが腕の良い職人がいるので」
都市のほうが発展していくのは当然として……ん?
「おかしくないか? 無限回廊に挑戦できる冒険者は各地の有限回廊を踏破した者だけなんだろ? 無限回廊の中ではお宝や高値で売れる鉱石やらモンスターの素材が手に入るとして、難易度が高いってことはそれだけの冒険者も死んでいるはずだ」
「……何かおかしいですか?」
「有限回廊を踏破して中央都市に行く人数と、無限回廊に挑戦して帰ってくる数。これは多分釣り合ってないだろ?」
「それって確かクランの話にゃん?」
「クラン?」
新しい設定か?
「それについての説明は中央都市に着いてから話そうと思っていましたが、丁度いいのでクランについて話しましょうか」
「クラン――パーティーとかチームって意味だよな?」
「はい。ですが、クランと呼ぶときは規模が大きくなります。クランの中にチームが複数存在している、という感じです。そして現在、中央都市には十二のクランがあり、冒険者のほとんどはそのいずれかに所属している状態です」
「それは、ギルドとは別に?」
「別、と言うと少し違うかもしれませんが――簡単に言えば、溢れ返る冒険者をひとまとめに管理するのがクランです。十二あるクランにはそれぞれ贈与者と呼ばれる管理者がおり、その管理者によってクランの目的が変わります」
情報増し増しだが、まぁ理解できる範疇だな。
「つまり、俺たちもそのクランのどれかに所属するってことか?」
「はい。無限回廊の踏破を目指しているクランは三つありますが――」
「ああ、いや。その説明はあとでいいとして、今は数の話だ」
「あ、はい。わかりました。冒険者の数――確かに無限回廊に挑戦して命を落とす者は後を絶ちません。なのに何故人が集まり、発展するのか――発展したのか。無限回廊に挑戦するには有限回廊を踏破して踏破者の称号が必要だという話は何度もしましたが、もう一つだけ方法があります。それが――」
「クランに所属する、ってことか」
「そうです。踏破者であれば大抵は無条件ですが、それ以外の冒険者は厳しい試験を経てクランに所属できると聞きます。踏破者三人に付き冒険者一人を連れて行けるようですが、それでもダンジョン内で出来るのは後方支援のみ。私の目的は、後方支援では果たせません。ですが――」
「それでも、無限回廊に挑戦することには意味がある、か。たとえ後方で、命懸けだとしても」
「ハイリスクハイリターンで、何よりも恩恵は冒険者以外にも齎されます。故に、人が集まり続ける、ということですね」
「……なるほど。理解した」
レベルアップなどの概念が無いってことは、体と能力を鍛える他に、装備を整える必要がある。そして、そのためには金が要る。無限回廊踏破を目指しているクランが三つだけだとすると、むしろ商店や鍛冶屋からの依頼で素材を持ち帰って、その報酬でより強い武器を、より強い防具を、ってところか。
実力さえあれば適度なスリルを楽しみ、金を手にして遊んで暮らせる。いや、実力が無くとも数で囲んで戦えば、強いモンスターも倒すことは出来る。そうなると、クランで冒険者を管理するってのも理に適っているんだろう。
「ボクは自由に楽しみたいにゃ~」
ネイルの呟きに激しく同意だ。面倒な柵やら仕来りやらとは離れて冒険者としてのんびり――いや、語弊がある――ヨミの父親を探しながら、目立つことなく静かに無限回廊に挑みたい限りだ。
まぁ、それが無理なことくらい、なんとなく気が付いているのだけれど。
「……その手のはなんだ?」
「にゃはっ、ムカつく奴の髪の毛を毟り取ってきたにゃ」
いや、怖いな。やっぱりネイルのことは怒らせないようにしないと。
「満足しましたか?」
「にゃ~……まぁでも、もう中央へ行くからにゃ~。気にするだけ無駄にゃ」
その割には髪の毛を毟り取ってきたわけだが、それで気分が落ち着いたってところか。
「まぁ、それはそれとして――いつ中央都市に行くのか決まったのか?」
「本当は明日の朝でも良かったんにゃけど、どうせにゃらこれから出るにゃん?」
「これから? それは……俺というか、二人はどうなんだ?」
「私のほうは問題ありません。いつでも発つ準備は出来ています」
「ボクも行けるにゃん。元々、家族との話は付いてるからにゃ」
言ってみれば上京するようなものだと思うが、そういうところがドライなのはこの世界特有の感覚なんだろう。
「それなら――じゃあ、行くか」
「では、私は馬車の手配を」
「ボクはお弁当持ってくるにゃん!」
そして取り残されたわけだが――馬車、か。ここまで突っ込まずに来たが、疑問はこの世界の移動手段についてだ。
街中に車は走っていなかった。当然だな。とはいえ、馬も荷車的なのも見掛けなかったから、そういうもの自体が無いんだと思っていたが、これまで聞いた話からすると、長距離移動をするのは商人とか一部の冒険者だけのようだし、そもそも需要も少ないか。
「あ、フドーさん。積み込みを手伝っていただけますか?」
ドアから顔を出したヨミに連れられて外に出れば、そこに馬車が停まっていた。
「……馬? どっちかと言うと牛だな」
馬よりも大きく、筋肉質で巨大な二本の角が生えていて、たぶん……いや、絶対にモンスターだろう。
「タヴと言うモンスターです。温厚で人間に危害を加えることが無いので、飼われています。ミルクも獲れますがこれは牡なので、主に搬送や運搬に利用されていますね」
「へぇ。御者はいないのか?」
「はい。タヴは頭が良いので、一度訪れた場所を覚えていて二度目は単独で行動できます。もちろん、休んだり食事をしたりも自分の意思で行うのでのんびりな旅路になりますが、そのほうがストレスが無いので。では、ここにあるのを積み込みましょう」
「おう」
水や食料と、寝袋にいくつかの木箱を荷車に積み込めば、ネイルが戻ってきた。
「お待たせにゃん!」
「揃いましたね。では、乗り込みましょう」
ネイルがヨミを抱き上げて、最後に俺が乗り込めば――ヨミがタブに繋がる縄を弾いて馬車が動き出した。
馬車ってのは、あくまでも俺の頭の中で都合よく解釈されているだけっぽいな。読めない文字が理解できるように、言葉すらも理解できるように変換されているのだろう。
動き出したタヴの動きはのんびりで、まさしく牛歩って感じだが変に酔わなくていい。
「この速度で、どれくらいで中央都市に着くんだ?」
「んにゃ~……二日、は掛からないはずにゃ」
「調子が良ければ明日中には着くと思いますよ」
「結構掛かるな。見張りとかは必要か?」
「いえ、中央都市までの道は確立されているので特に警戒する必要はありません」
「そうか。んじゃあ、一眠りさせてもらおうかな」
「にゃっ!? お弁当は!?」
「起きたら食うよ」
「にゃらいいにゃ。お休み~」
丸めたままの寝袋を枕に、ゆっくりと体を沈めていく。
思い返されるのは、ギルドにいた冒険者たちの眼――あれには見覚えがある。俺のことを見る後輩たちの眼だ。弱いお前が何故そこにいるのか、という視線。羨望と嫉妬と、そして怒り。
そういう視線に慣れてはいるが、あまり気分の良いものでは無い。
ドリフター――放浪者か。侮蔑的な視線を向けれらるには、あまりにも適した呼び名だと改めて確信したよ。
中央都市へ向かう歩みはのんびりで、むしろ自分たちの足で歩いたほうが早いんじゃないかと思うほどだが、この世界の習わしには従っておくべきだ。
「……そういえば、この寝袋とか食料はわかるんだが、そっちに置いた木箱はなんだ?」
「これはお兄の商品にゃ。中央へ送るのに丁度いいからって相乗りさせられたにゃん」
「へぇ。ちなみに中身は?」
「ボクらが回廊の頂上で見つけた鉱石や宝石って言ってたかにゃ?」
「加工するためですね。地方にある街よりも中央のほうが腕の良い職人がいるので」
都市のほうが発展していくのは当然として……ん?
「おかしくないか? 無限回廊に挑戦できる冒険者は各地の有限回廊を踏破した者だけなんだろ? 無限回廊の中ではお宝や高値で売れる鉱石やらモンスターの素材が手に入るとして、難易度が高いってことはそれだけの冒険者も死んでいるはずだ」
「……何かおかしいですか?」
「有限回廊を踏破して中央都市に行く人数と、無限回廊に挑戦して帰ってくる数。これは多分釣り合ってないだろ?」
「それって確かクランの話にゃん?」
「クラン?」
新しい設定か?
「それについての説明は中央都市に着いてから話そうと思っていましたが、丁度いいのでクランについて話しましょうか」
「クラン――パーティーとかチームって意味だよな?」
「はい。ですが、クランと呼ぶときは規模が大きくなります。クランの中にチームが複数存在している、という感じです。そして現在、中央都市には十二のクランがあり、冒険者のほとんどはそのいずれかに所属している状態です」
「それは、ギルドとは別に?」
「別、と言うと少し違うかもしれませんが――簡単に言えば、溢れ返る冒険者をひとまとめに管理するのがクランです。十二あるクランにはそれぞれ贈与者と呼ばれる管理者がおり、その管理者によってクランの目的が変わります」
情報増し増しだが、まぁ理解できる範疇だな。
「つまり、俺たちもそのクランのどれかに所属するってことか?」
「はい。無限回廊の踏破を目指しているクランは三つありますが――」
「ああ、いや。その説明はあとでいいとして、今は数の話だ」
「あ、はい。わかりました。冒険者の数――確かに無限回廊に挑戦して命を落とす者は後を絶ちません。なのに何故人が集まり、発展するのか――発展したのか。無限回廊に挑戦するには有限回廊を踏破して踏破者の称号が必要だという話は何度もしましたが、もう一つだけ方法があります。それが――」
「クランに所属する、ってことか」
「そうです。踏破者であれば大抵は無条件ですが、それ以外の冒険者は厳しい試験を経てクランに所属できると聞きます。踏破者三人に付き冒険者一人を連れて行けるようですが、それでもダンジョン内で出来るのは後方支援のみ。私の目的は、後方支援では果たせません。ですが――」
「それでも、無限回廊に挑戦することには意味がある、か。たとえ後方で、命懸けだとしても」
「ハイリスクハイリターンで、何よりも恩恵は冒険者以外にも齎されます。故に、人が集まり続ける、ということですね」
「……なるほど。理解した」
レベルアップなどの概念が無いってことは、体と能力を鍛える他に、装備を整える必要がある。そして、そのためには金が要る。無限回廊踏破を目指しているクランが三つだけだとすると、むしろ商店や鍛冶屋からの依頼で素材を持ち帰って、その報酬でより強い武器を、より強い防具を、ってところか。
実力さえあれば適度なスリルを楽しみ、金を手にして遊んで暮らせる。いや、実力が無くとも数で囲んで戦えば、強いモンスターも倒すことは出来る。そうなると、クランで冒険者を管理するってのも理に適っているんだろう。
「ボクは自由に楽しみたいにゃ~」
ネイルの呟きに激しく同意だ。面倒な柵やら仕来りやらとは離れて冒険者としてのんびり――いや、語弊がある――ヨミの父親を探しながら、目立つことなく静かに無限回廊に挑みたい限りだ。
まぁ、それが無理なことくらい、なんとなく気が付いているのだけれど。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる
アルカス
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。
でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。
でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。
その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。
そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
【完結】スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
『ミッドナイトマート 〜異世界コンビニ、ただいま営業中〜』
KAORUwithAI
ファンタジー
深夜0時——街角の小さなコンビニ「ミッドナイトマート」は、異世界と繋がる扉を開く。
日中は普通の客でにぎわう店も、深夜を回ると鎧を着た騎士、魔族の姫、ドラゴンの化身、空飛ぶ商人など、“この世界の住人ではない者たち”が静かにレジへと並び始める。
アルバイト店員・斉藤レンは、バイト先が異世界と繋がっていることに戸惑いながらも、今日もレジに立つ。
「袋いりますか?」「ポイントカードお持ちですか?」——そう、それは異世界相手でも変わらない日常業務。
貯まるのは「ミッドナイトポイントカード(通称ナイポ)」。
集まるのは、どこか訳ありで、ちょっと不器用な異世界の住人たち。
そして、商品一つひとつに込められる、ささやかで温かな物語。
これは、世界の境界を越えて心を繋ぐ、コンビニ接客ファンタジー。
今夜は、どんなお客様が来店されるのでしょう?
※異世界食堂や異世界居酒屋「のぶ」とは
似て非なる物として見て下さい
至れり尽くせり!僕専用メイドの全員が溺愛してくる件
こうたろ
青春
普通の大学生・佐藤健太は目覚めると、自宅が豪華な洋館に変わり10人の美人メイドたちに「お目覚めですか、ご主人様?」と一斉に迎えられる。いつの間にか彼らの“専属主人”になっていた健太は戸惑う間もなく、朝から晩までメイドたちの超至れり尽くせりな奉仕を受け始める。
魔力ゼロの英雄の娘と魔族の秘密
藤原遊
ファンタジー
魔法が支配する世界で、魔力を持たない少女アリア・マーウェラ。彼女は、かつて街を守るために命を落とした英雄的冒険者の両親を持ちながら、その体質ゆえに魔法を使えず、魔道具すら扱えない。しかし、彼女は圧倒的な身体能力と戦闘センスを武器に、ギルドでソロ冒険者として活動していた。街の人々やギルド仲間からは「英雄の娘」として大切にされつつも、「魔力を捨てて進化した次世代型脳筋剣士」と妙な評価を受けている。
そんなある日、アリアは山中で倒れていた謎の魔法使いイアンを助ける。彼は並外れた魔法の才能を持ちながら、孤独な影を背負っていた。やがて二人は冒険の中で信頼を深め、街を脅かす魔王復活を阻止するため、「カギ」を探す旅に出る。
しかしイアンには秘密があった。彼は魔族と人間の混血であり、魔王軍四天王の血を引いていたのだ。その事実が明らかになったとき、アリアは「どんな過去があっても、イアンはイアンだよ」と笑顔で受け入れる。
過去に囚われたイアンと、前を向いて進むアリア。二人の絆が、世界を揺るがす冒険の行方を決める――。シリアスとギャグが織り交ざる、剣と魔法の冒険譚!
世界最強の七賢者がお世話係の俺にだけはデレデレすぎる件
Y.
恋愛
国の頂点に君臨し、神にも等しい力を持つ『七賢者』。
火・水・風・土・光・闇・氷の属性を極めた彼女たちは、畏怖の対象として国民から崇められていた。
――だが、その「聖域」の扉を一枚隔てた先では、とんでもない光景が広がっていた。
「アルトぉ、この服脱がせてー。熱いから魔法で燃やしちゃった」
「……アルトが隣にいないと、私、一生布団から出ないから」
「いいじゃない、減るもんじゃないし。さあ、私と混ざり合いましょう?」
彼女たちの正体は、私生活が壊滅的にポンコツで、特定の一人に依存しきったデレデレな美少女たちだった!
魔法の才能ゼロの雑用係・アルトは、世界で唯一「彼女たちの暴走魔力に耐えられる」という理由で、24時間体制の身の回りのお世話をすることに。
着替え、食事の介助、添い寝(!?)まで……。
世界最強の7人に取り合われ、振り回され、いじり倒される。
胃袋と心根をガッチリ掴んだお世話係と、愛が重すぎる最強ヒロインたちによる、至福の異世界ハーレムラブコメ、開幕!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる