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第27話 襲撃と悪意
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廃墟への侵入は慎重に――と思った矢先にネイルが正面から突っ込んでいった。確かに、目立つなとは言わなかったな。
「ボクは~……こっちにゃ!」
すんと鼻を鳴らしたネイルを見送ると、ドタドタと階段を駆け上がる音が聞こえてきた。逃がさないため二階以上に白堕を置くのは当然か。なら、俺は一階を。
人が居る気配はあるし、とりあえずは片っ端からドアを開けていくか。
「ん? 誰だ、お前。客、じゃあねぇよな?」
一つ目の部屋から早速だが――武器は持っていないものの体格の良い男が二人。警戒心剥き出しだ。
「客じゃあない。有り体に言えば……敵、だな」
「侵っ――」
入者とまでは言わせずに、鞘のままの黒刀で二人を殴り飛ばした。
多少の手加減はしたが、それでも気を失ったか。
「この部屋は……帳簿?」
テーブルに置かれていたノートをパラパラと捲れば、取引記録のようなものが記されていた。さすがに知識が無いからわからないが、まともじゃないことをしていたのは確かなようだ。
……遠くからネイルの笑い声が聞こえてくる。
楽しんでいるようで何よりだが、おかげで侵入が知られた。まぁ、こちらから探す手間が省けるのは良い。
部屋を出れば、同じように出てきた男たちと鉢合わせた。
「なんっ――」
「誰っ――」
叫ぶ前に刀を振る。そもそも状況がクロだ。今更、下っ端に問い質すことも無い。
それにしても他愛無さ過ぎる。もう少しくらいは抵抗されるものと思っていたが、この分なら俺たちが潰すまでも無かったかもしれない。
ここまでで倒したのは九人。白堕たちを威圧する意味で二階を固めている可能性を考えれば、そろそろ打ち止めだと思うが――気掛かりなのは、武装している五人が未だに姿を現していないことだ。
遭遇したのは全員が素手だった。では、何故その五人だけが武器を携帯しているのか。
おそらくは雇われているフリーの冒険者ってところだろう。商会を仕切っている奴自身が戦えるってこともある。
次が最後の部屋――他のどことも違う頑強で堅牢そうなドアだ。十中八九、鍵が掛かっているはずだが、面倒だ。上下は無視して、左右のドアの隙間に刀を刺し込んで、錠と蝶番を切って蹴り開けた。
その瞬間に吸い込んだ空気には血の臭いが混じっていて――部屋の中には、檻を眺める二人の男と、それを背後で見守る武器を携えた男が二人。
「フドー、さん……?」
檻の中には薄いシャツ一枚のボグが居て、そして、部屋の中には瓶に詰められた白堕の一部と思われる物が並べられていた。
「何者だ貴様ぁ!?」
声を荒げたのが、おそらくは商会のトップだろう。
「はぁ……俺はよぉ、怒りの沸点が高いというか――そもそも怒った記憶すらもほとんど無いんだが……これはさすがに過ぎるだろ? なぁ、三下ぁ!」
「っ――」
気圧されて漸く半身を退きながら腰の剣に手を持っていくあたり高が知れている。
俺は二人に不殺と言った。しかし、どうにも自重出来そうにない。
動かない男たちを眺めながら首を傾げた。
「……どうした? その腰に付いている剣は飾りか? こっちは抜くのを待ってやっているんだが」
「このっ、ドリフター風情がっ――」
一人が刀身を半分ほど抜いたところで、その顔目掛けて鞘のままの黒刀を振り抜けば、男は吹き飛んでいった。
「殺される覚悟も無ぇ奴が! 殺す気で刀身を抜くんじゃねぇ!」
「あがっ、ががっ――ああっ」
あれだけの勢いで刀を受けて意識を保っているだけ中々に丈夫だが、顎は砕けて暫く立ち上がることも出来ないだろう。
「……お前はどうする?」
問い掛ければ、手に掛けていた剣から手を放した。
「ふんっ――冒険者に対して能力を使う隙を与えるなど間抜けにも――はうっ!」
股間への蹴り、そこから力任せの逆胴。もちろん鞘のままだが、間違いなく肋骨粉砕コースだ。
「話しが長ぇんだよ。間抜け」
これで護衛らしき二人は行動不能になった。あとは二人――
「な、なんなんだお前は!」
「俺は間抜けな冒険者だよ。そういうお前は? バカな貴族か? いや、クズか」
「愚弄をっ――」
迫って来ようとした男を、もう一人が停めた。
「ここは私が。……フドー? 聞いた名だ。最近何かと話題になっているドリフターのようだが――私に勝てるかな?」
指の間に取り出したナイフを一斉に放り投げてきた。避けるまでも無い。
全てを刀で弾き、一気に距離を詰めた。
「手加減は無しだ」
片手で振り上げた刀を、鎖骨目掛けて――振り下ろす!
「あがっ――!」
骨の割れる感触があった。
「……次」
再び刀を振り上げれば、尻餅をついた男は焦ったように掌を向けてきた。
「ま、待てっ! 金だ! 金ならある! いくら欲しい!? それとも女か!? どんな奴でも用意する! 人間でもエルフでも! 白堕だって選り取り見取りだぞ!? だから、頼む! もう――もう止めてくれ!」
「金と、女か」
「そうだ! 冒険者であれば誰だって望むものだ! 私なら用意できる! だからっ――あぐっ!」
振り下ろした刀は肩を粉砕して、こちらに向けていた腕が床を這った。
「確かに俺は冒険者だが、その前に武士だ。武士が望むものを、お前は決して用意できない。……選ばせてやる。脚か、顎か」
「な、なんのことだ? 脚? 顎?」
「罪に汚れたその脚か、腐った言葉を吐くその口か――選べ」
「ふっ、ざけるなっ! 貴様如きが私をっ――」
その瞬間に、脚と顎を続け様に砕き割った。もがき苦しむ男を見下ろしながら――自分の中にある怒りが消えていないことに気が付いた。
「悪態を吐けば、何かが変わると思ったか? お前は白堕に訊く耳を持ったのか? ……その耳も、要らないな」
殺しはしない。ただ俺は、自分の中にある悪意の消し方を知らない。
「〝フドーさん〟!」
重なった声に、振り上げていた刀を下ろした。
声の正体は、一部始終を目撃していたボグと、部屋に入ってきたヨミだった。そういえば、もう一人の男がいないな。
「……ヨミ、外は?」
「ギルドから派遣されてきた罪の門という方々に任せました。フドーさん。不殺、ですよね?」
「ああ、不殺だ。殺すつもりは無い。つもりは無い、が――俺は、この怒りをどうすればいい?」
その時、遠くから駆けてくる足音が聞こえてきた。
「それにゃら~――ボクと遊ぶにゃ!」
突っ込んできたネイルの拳を避ければ、そのまま壁を足蹴にして宙を回り、俺の前で構えて見せた。
「いや、いま結構真面目な話をしてたんだけどな」
「にゃっはっは! フドーは真面目過ぎるにゃん。大事にゃのは今、生きていることにゃ! 白堕も無事で! ん~……ボグ! も無事! それにゃら満足にゃ! 多少のムカムカはご飯を食べて、寝て忘れるにゃん!」
「……俺自身、そこまで単純な思考回路じゃないんだが……ふっ」
少なくとも笑いが漏れるくらいに毒気は抜かれたな。
ヨミのほうを見れば、檻の鍵を壊してボグを助け出していた。怒り心頭で、そんなことにすら気が回らなかったか。
「フドーさん、お礼は改めてしますが――一先ずは、感謝を」
「いや、俺だけじゃない。ネイルとヨミ……それにお前自身のおかげだ。ボグ」
「ボグ、では無いんです。私の――本当の名はステラ、です」
「そうか。ステラ……感謝は必要ない。ただ一つだけ――俺たちと共に、無限回廊の底を目指す気はあるか?」
問い掛ければ、途端にボグ改めステラは笑顔を見せた。
「はいっ! もちろんです!」
これにて一件落着、か? どうにも怒るのはエネルギーを消費するらしい。ドッと疲れが出てきた。眠らせてほしい――が、まだ後処理が残っている。始めたからには最後まで、役目を果たすとしよう。
「ボクは~……こっちにゃ!」
すんと鼻を鳴らしたネイルを見送ると、ドタドタと階段を駆け上がる音が聞こえてきた。逃がさないため二階以上に白堕を置くのは当然か。なら、俺は一階を。
人が居る気配はあるし、とりあえずは片っ端からドアを開けていくか。
「ん? 誰だ、お前。客、じゃあねぇよな?」
一つ目の部屋から早速だが――武器は持っていないものの体格の良い男が二人。警戒心剥き出しだ。
「客じゃあない。有り体に言えば……敵、だな」
「侵っ――」
入者とまでは言わせずに、鞘のままの黒刀で二人を殴り飛ばした。
多少の手加減はしたが、それでも気を失ったか。
「この部屋は……帳簿?」
テーブルに置かれていたノートをパラパラと捲れば、取引記録のようなものが記されていた。さすがに知識が無いからわからないが、まともじゃないことをしていたのは確かなようだ。
……遠くからネイルの笑い声が聞こえてくる。
楽しんでいるようで何よりだが、おかげで侵入が知られた。まぁ、こちらから探す手間が省けるのは良い。
部屋を出れば、同じように出てきた男たちと鉢合わせた。
「なんっ――」
「誰っ――」
叫ぶ前に刀を振る。そもそも状況がクロだ。今更、下っ端に問い質すことも無い。
それにしても他愛無さ過ぎる。もう少しくらいは抵抗されるものと思っていたが、この分なら俺たちが潰すまでも無かったかもしれない。
ここまでで倒したのは九人。白堕たちを威圧する意味で二階を固めている可能性を考えれば、そろそろ打ち止めだと思うが――気掛かりなのは、武装している五人が未だに姿を現していないことだ。
遭遇したのは全員が素手だった。では、何故その五人だけが武器を携帯しているのか。
おそらくは雇われているフリーの冒険者ってところだろう。商会を仕切っている奴自身が戦えるってこともある。
次が最後の部屋――他のどことも違う頑強で堅牢そうなドアだ。十中八九、鍵が掛かっているはずだが、面倒だ。上下は無視して、左右のドアの隙間に刀を刺し込んで、錠と蝶番を切って蹴り開けた。
その瞬間に吸い込んだ空気には血の臭いが混じっていて――部屋の中には、檻を眺める二人の男と、それを背後で見守る武器を携えた男が二人。
「フドー、さん……?」
檻の中には薄いシャツ一枚のボグが居て、そして、部屋の中には瓶に詰められた白堕の一部と思われる物が並べられていた。
「何者だ貴様ぁ!?」
声を荒げたのが、おそらくは商会のトップだろう。
「はぁ……俺はよぉ、怒りの沸点が高いというか――そもそも怒った記憶すらもほとんど無いんだが……これはさすがに過ぎるだろ? なぁ、三下ぁ!」
「っ――」
気圧されて漸く半身を退きながら腰の剣に手を持っていくあたり高が知れている。
俺は二人に不殺と言った。しかし、どうにも自重出来そうにない。
動かない男たちを眺めながら首を傾げた。
「……どうした? その腰に付いている剣は飾りか? こっちは抜くのを待ってやっているんだが」
「このっ、ドリフター風情がっ――」
一人が刀身を半分ほど抜いたところで、その顔目掛けて鞘のままの黒刀を振り抜けば、男は吹き飛んでいった。
「殺される覚悟も無ぇ奴が! 殺す気で刀身を抜くんじゃねぇ!」
「あがっ、ががっ――ああっ」
あれだけの勢いで刀を受けて意識を保っているだけ中々に丈夫だが、顎は砕けて暫く立ち上がることも出来ないだろう。
「……お前はどうする?」
問い掛ければ、手に掛けていた剣から手を放した。
「ふんっ――冒険者に対して能力を使う隙を与えるなど間抜けにも――はうっ!」
股間への蹴り、そこから力任せの逆胴。もちろん鞘のままだが、間違いなく肋骨粉砕コースだ。
「話しが長ぇんだよ。間抜け」
これで護衛らしき二人は行動不能になった。あとは二人――
「な、なんなんだお前は!」
「俺は間抜けな冒険者だよ。そういうお前は? バカな貴族か? いや、クズか」
「愚弄をっ――」
迫って来ようとした男を、もう一人が停めた。
「ここは私が。……フドー? 聞いた名だ。最近何かと話題になっているドリフターのようだが――私に勝てるかな?」
指の間に取り出したナイフを一斉に放り投げてきた。避けるまでも無い。
全てを刀で弾き、一気に距離を詰めた。
「手加減は無しだ」
片手で振り上げた刀を、鎖骨目掛けて――振り下ろす!
「あがっ――!」
骨の割れる感触があった。
「……次」
再び刀を振り上げれば、尻餅をついた男は焦ったように掌を向けてきた。
「ま、待てっ! 金だ! 金ならある! いくら欲しい!? それとも女か!? どんな奴でも用意する! 人間でもエルフでも! 白堕だって選り取り見取りだぞ!? だから、頼む! もう――もう止めてくれ!」
「金と、女か」
「そうだ! 冒険者であれば誰だって望むものだ! 私なら用意できる! だからっ――あぐっ!」
振り下ろした刀は肩を粉砕して、こちらに向けていた腕が床を這った。
「確かに俺は冒険者だが、その前に武士だ。武士が望むものを、お前は決して用意できない。……選ばせてやる。脚か、顎か」
「な、なんのことだ? 脚? 顎?」
「罪に汚れたその脚か、腐った言葉を吐くその口か――選べ」
「ふっ、ざけるなっ! 貴様如きが私をっ――」
その瞬間に、脚と顎を続け様に砕き割った。もがき苦しむ男を見下ろしながら――自分の中にある怒りが消えていないことに気が付いた。
「悪態を吐けば、何かが変わると思ったか? お前は白堕に訊く耳を持ったのか? ……その耳も、要らないな」
殺しはしない。ただ俺は、自分の中にある悪意の消し方を知らない。
「〝フドーさん〟!」
重なった声に、振り上げていた刀を下ろした。
声の正体は、一部始終を目撃していたボグと、部屋に入ってきたヨミだった。そういえば、もう一人の男がいないな。
「……ヨミ、外は?」
「ギルドから派遣されてきた罪の門という方々に任せました。フドーさん。不殺、ですよね?」
「ああ、不殺だ。殺すつもりは無い。つもりは無い、が――俺は、この怒りをどうすればいい?」
その時、遠くから駆けてくる足音が聞こえてきた。
「それにゃら~――ボクと遊ぶにゃ!」
突っ込んできたネイルの拳を避ければ、そのまま壁を足蹴にして宙を回り、俺の前で構えて見せた。
「いや、いま結構真面目な話をしてたんだけどな」
「にゃっはっは! フドーは真面目過ぎるにゃん。大事にゃのは今、生きていることにゃ! 白堕も無事で! ん~……ボグ! も無事! それにゃら満足にゃ! 多少のムカムカはご飯を食べて、寝て忘れるにゃん!」
「……俺自身、そこまで単純な思考回路じゃないんだが……ふっ」
少なくとも笑いが漏れるくらいに毒気は抜かれたな。
ヨミのほうを見れば、檻の鍵を壊してボグを助け出していた。怒り心頭で、そんなことにすら気が回らなかったか。
「フドーさん、お礼は改めてしますが――一先ずは、感謝を」
「いや、俺だけじゃない。ネイルとヨミ……それにお前自身のおかげだ。ボグ」
「ボグ、では無いんです。私の――本当の名はステラ、です」
「そうか。ステラ……感謝は必要ない。ただ一つだけ――俺たちと共に、無限回廊の底を目指す気はあるか?」
問い掛ければ、途端にボグ改めステラは笑顔を見せた。
「はいっ! もちろんです!」
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