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転職・大工
第二十一話 フラグ
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大工作業二日目。
この日は朝から階段作りと残りの床張をして昼頃には一階の大部分が完成。そこから二階の作業に取り掛かるわけだがサンジュウシは悩んでいた。
「やっぱり余るか……まぁ、それを想定した上での用意だったわけだが」
視線の先には木材の山がある。元より二軒分を造れるだけの材料を用意したわけだから当然の結果ではあるが、余った分を置いておくのも邪魔になる。
「残る分で何か造るもの考えても良い?」
イミルの問い掛けにサンジュウシは考えるように息を吐きながら空を見上げた。
「あ~……うん。案の一つとして聞こう」
「じゃあ、考える」
そう言ってに壁の無い二階部から飛び降りたイミルは木材の近くで腰を下ろして何かを描き始めた。
「さて、と。そんじゃあ続きを――ん?」サンジュウシは空から降ってきた何かを反射的に受け止めた。「……石? いや、翡翠か?」
飛んできたほうに視線を向けるが、そこあるのは何も無い空だけで首を傾げる。
「ゲーム内には無かった気もするが……まぁ、貰っておくか」
キャニオンビレッジに始まり、ここはゲームのブラックブリード・エンパイアとは違うところがあると知ってから多少のことでは驚かなくなっているせいもあり、サンジュウシは疑問符を浮かべながらも作業に戻ることにした。
二階の壁を造り、部屋の仕切りを造り、屋根を造る――これだけの作業を一人で、しかも半日でやり遂げたサンジュウシは偽りなく尋常ではないことを自覚しているが、やはりそれを可能としているのはスキルによるところが大きい。
とはいえ、サンジュウシ自身も使っているスキルを把握していないせいか、感じている疲労感がどこから来てるものかわかっていないのだが。
「外観はこんなもんか」空いたままの窓枠から外を見下ろすと、階段を降りて家を出た。「イミル、そっちはどんな感じだ?」
「ん? こんな感じ!」
渡されたノートにはテーブルや椅子、ベッドなどの図案が描かれていた。
「ああ、これは有りだな。残りの木材で賄えるだろうし、採用だ」
「やった。イミルも手伝っていい?」
「当然だ。ドアの出来も良かったし、一緒に作ろう。明日からな」
すでに日が暮れている。昨日と同じように『龍のうろこ』へと戻る道中、遠回りだが不動産屋に寄った二人は、家が完成したことを伝えると電気・ガス・水道を通す交渉をして帰路についた。
店に入り、二人はいつも通りの席に腰を下ろした。
「店長、いつものよろしく」
「はいよ」そろそろ来ることだと準備していたのかコップと皿を持った店主が二人のテーブルまでものの数秒でやってきた。「酒と、肉ね」
「どうも」
雑だよなぁ、と思いつつも一度は共に働いた仲の店主とサンジュウシにとってはそれくらいの距離感が丁度いいのか、コップを持つと静かにイミルと乾杯をして葡萄酒で喉を潤した。
「っ――はぁ」一気に酒を飲み干したサンジュウシは目の前でちびちびとコップに口を付けるイミルを眺めながらテーブルに肘を着いた。「まぁ、進捗は悪くないし、早ければ明日……いや、明後日にはあの家に引っ越せるだろうな」
「必要なものも買わないと。冷蔵庫とか」
「だな。そういう妙に現実的なところは嫌いじゃないが、同時に面倒でもあるよなぁ」
溜め息を吐きつつ皿に乗っている大きな唐揚げのような塊を手に取って噛り付くサンジュウシの下に一人の女が近付いてきた。
「ねぇ、サンくん。どこかで問題でも起こしたぁ?」
すでに酔っているのか体を寄せてくる女に対してイミルは敵対するように視線を向けるが、当のサンジュウシ自身は特に何かを思うことなく唐揚げを齧りながら首を傾げて見せた。
「……問題?」
「なんかねぇ、強面っぽい人たちがサンくんのことを訊いて回ってるんだってぇ」
「へぇ。ハンターじゃないんだろ?」
「違うねぇ。この街のハンターは大抵顔見知りだし……たぶん、この街の人じゃないねぇ」
「そうか。警戒しておくとしよう」
「気を付けてねぇ」
そう言って元いた席に戻っていく女からイミルのほうに視線を向けたサンジュウシは考えるように片眉を上げた。
「……?」
疑問符を浮かべるイミルを見て、おそらくキャニオンビレッジの者では無いと見当がつく。そもそも、キャニオンビレッジの者ならサンジュウシを探すよりもイミルを探したほうが早いことはわかり切っている。つまり、そうではない誰か、ということだ。
「まぁ、あまり目立つことはしないほうが良さそうだな」呟きながら店主に新しい酒を頼むと、ふと思い出して背嚢から昼間手に入れた翡翠のような石を取り出した。「そういや、イミル。これ、見たことあるか?」
「石? ん~……無いかな」
今のは完全に見覚えのある間だったが、知らないのなら仕方が無い。とテーブルの上に置くと、そこに店主が酒を持ってきた。
「はいよ――って、これ角結晶じゃないかい?」
「角結晶? 店長、この石のこと知ってるのか?」
「いや、どうだろうね……正直、この眼で見るのは十数年振りだ。歴の長いハンターに訊けばわかると思うが」言いながら店の中を見回すと、一人の老ハンターを見つけた。「ほら、あそこにいるハンターに訊けばわかるはずだ」
などと言われてしまっては訊きに行かざるを得ない。
元よりゲームの中では見た記憶の無いアイテムだっただけに時間があれば雑貨屋か鑑定所にでも持っていこうかと思っていたから丁度いい、とサンジュウシは一人で酒を飲む白髪交じりの髭を蓄えた老ハンターの下に足を進めた。
「失礼。翁、この石のことを知っているか?」
「ん? ――んん!?」すでに酔っていた老ハンターだったが石を見た瞬間に目を見開いて驚いたように顔を寄せてきた。「こりゃあ、もしや角結晶か!? この歳になってまさかまたお目に掛かれるとはな」
「そんなにレアモノなのか?」
「レアもレア。いや、それ以上じゃな。原料は極少数民族、角族の角じゃ」
「この石が、角?」
「その通り。角族の角は時が経つほどに鉱石化し、その美しさから価値が跳ね上がる。もちろん美しさだけでは無い。武器にも使え、加工してアクセサリーにすれば甚大では無い効果を齎していた」
サンジュウシの反応から、当然のようにブラックブリード・エンパイアに角族という種族は存在していないことがわかる。そもそも、このゲームの中には大別的に人間かモンスターかの二つしかなかったのだ。
しかし、すでにこの世界に来て一か月以上が過ぎているサンジュウシにとっては驚くことでも無い。むしろ、老ハンターの話から事情を察するには十分だった。
「なるほど。つまり、その角族ってのは角を目当てに狩られて絶滅したってところか?」
「左様。あれは酷い戦争じゃった。数が少ないとはいえ一人一人がAランクハンター並の力を持つ角族と、その角を欲する一部のハンターが争いになり――最終的には良心を持ったハンターが停めに向かったが時すでに遅し。角族は皆殺され……ワシらはけじめとして角狩りに参加していたハンター共を殺したのじゃ。そんな資格なぞ無いのにな」
「まぁ、あんたが良心のあるハンターで良かったよ。じゃあ、この石はその時のものか?」
「その戦争以後、角や角結晶、それらを使った武器やアクセサリーは全て弔いのため角族の村に埋葬した」すると老ハンターは顔を変えた。「もしや、そこに行ったのか!?」
「いや、降ってきたんだ。そもそも、その村がどこにあるのかも知らないしな」
「降ってきた?」考えるように酒を飲んだ老ハンターは思い出すように頷いた。「まぁ、確かにその歳では戦争のことも知るまい。村のことを知っているのもあの時あの場にいたハンター十人程度じゃからな」
墓場荒しの疑いが晴れてホッと胸を撫で下ろしたサンジュウシは手の中にある角結晶を見詰め――ある決意を固めた。
「翁、その村の場所がわかるか?」
「ん? わかるにはわかるが……どうしてじゃ?」
「どうしてこの石が降ってきたのかはわからないが、角族のものなら元あった場所に返すべきだろ? 頼めるか?」
石を差し出すと、考えるように瞼を閉じた老ハンターはその手を突き返した。
「いや、理由はわからぬがお主の下に降ってきたのなら、それはお主の役目じゃ。場所は教えよう」そう言いながら取り出した地図に村の場所を書き込むとサンジュウシに渡した。「死者のためにも、早めに返すことじゃな」
「……ああ、そうするよ」
明らかに気乗りしていないサンジュウシが席に戻ると、イミルは空になったコップを銜えながら首を傾げた。
「まぁ、アレだ。家具作りは一旦保留だ」
「仕事?」
「いや、どっちかっつーと野暮用かな。一緒に来てくれるか?」
「もちろん行く!」
イミルを連れていくということは戦闘の可能性があるということ。苛立ちというよりは不安を拭うようにサンジュウシは酒を一気に飲み干した。
この日は朝から階段作りと残りの床張をして昼頃には一階の大部分が完成。そこから二階の作業に取り掛かるわけだがサンジュウシは悩んでいた。
「やっぱり余るか……まぁ、それを想定した上での用意だったわけだが」
視線の先には木材の山がある。元より二軒分を造れるだけの材料を用意したわけだから当然の結果ではあるが、余った分を置いておくのも邪魔になる。
「残る分で何か造るもの考えても良い?」
イミルの問い掛けにサンジュウシは考えるように息を吐きながら空を見上げた。
「あ~……うん。案の一つとして聞こう」
「じゃあ、考える」
そう言ってに壁の無い二階部から飛び降りたイミルは木材の近くで腰を下ろして何かを描き始めた。
「さて、と。そんじゃあ続きを――ん?」サンジュウシは空から降ってきた何かを反射的に受け止めた。「……石? いや、翡翠か?」
飛んできたほうに視線を向けるが、そこあるのは何も無い空だけで首を傾げる。
「ゲーム内には無かった気もするが……まぁ、貰っておくか」
キャニオンビレッジに始まり、ここはゲームのブラックブリード・エンパイアとは違うところがあると知ってから多少のことでは驚かなくなっているせいもあり、サンジュウシは疑問符を浮かべながらも作業に戻ることにした。
二階の壁を造り、部屋の仕切りを造り、屋根を造る――これだけの作業を一人で、しかも半日でやり遂げたサンジュウシは偽りなく尋常ではないことを自覚しているが、やはりそれを可能としているのはスキルによるところが大きい。
とはいえ、サンジュウシ自身も使っているスキルを把握していないせいか、感じている疲労感がどこから来てるものかわかっていないのだが。
「外観はこんなもんか」空いたままの窓枠から外を見下ろすと、階段を降りて家を出た。「イミル、そっちはどんな感じだ?」
「ん? こんな感じ!」
渡されたノートにはテーブルや椅子、ベッドなどの図案が描かれていた。
「ああ、これは有りだな。残りの木材で賄えるだろうし、採用だ」
「やった。イミルも手伝っていい?」
「当然だ。ドアの出来も良かったし、一緒に作ろう。明日からな」
すでに日が暮れている。昨日と同じように『龍のうろこ』へと戻る道中、遠回りだが不動産屋に寄った二人は、家が完成したことを伝えると電気・ガス・水道を通す交渉をして帰路についた。
店に入り、二人はいつも通りの席に腰を下ろした。
「店長、いつものよろしく」
「はいよ」そろそろ来ることだと準備していたのかコップと皿を持った店主が二人のテーブルまでものの数秒でやってきた。「酒と、肉ね」
「どうも」
雑だよなぁ、と思いつつも一度は共に働いた仲の店主とサンジュウシにとってはそれくらいの距離感が丁度いいのか、コップを持つと静かにイミルと乾杯をして葡萄酒で喉を潤した。
「っ――はぁ」一気に酒を飲み干したサンジュウシは目の前でちびちびとコップに口を付けるイミルを眺めながらテーブルに肘を着いた。「まぁ、進捗は悪くないし、早ければ明日……いや、明後日にはあの家に引っ越せるだろうな」
「必要なものも買わないと。冷蔵庫とか」
「だな。そういう妙に現実的なところは嫌いじゃないが、同時に面倒でもあるよなぁ」
溜め息を吐きつつ皿に乗っている大きな唐揚げのような塊を手に取って噛り付くサンジュウシの下に一人の女が近付いてきた。
「ねぇ、サンくん。どこかで問題でも起こしたぁ?」
すでに酔っているのか体を寄せてくる女に対してイミルは敵対するように視線を向けるが、当のサンジュウシ自身は特に何かを思うことなく唐揚げを齧りながら首を傾げて見せた。
「……問題?」
「なんかねぇ、強面っぽい人たちがサンくんのことを訊いて回ってるんだってぇ」
「へぇ。ハンターじゃないんだろ?」
「違うねぇ。この街のハンターは大抵顔見知りだし……たぶん、この街の人じゃないねぇ」
「そうか。警戒しておくとしよう」
「気を付けてねぇ」
そう言って元いた席に戻っていく女からイミルのほうに視線を向けたサンジュウシは考えるように片眉を上げた。
「……?」
疑問符を浮かべるイミルを見て、おそらくキャニオンビレッジの者では無いと見当がつく。そもそも、キャニオンビレッジの者ならサンジュウシを探すよりもイミルを探したほうが早いことはわかり切っている。つまり、そうではない誰か、ということだ。
「まぁ、あまり目立つことはしないほうが良さそうだな」呟きながら店主に新しい酒を頼むと、ふと思い出して背嚢から昼間手に入れた翡翠のような石を取り出した。「そういや、イミル。これ、見たことあるか?」
「石? ん~……無いかな」
今のは完全に見覚えのある間だったが、知らないのなら仕方が無い。とテーブルの上に置くと、そこに店主が酒を持ってきた。
「はいよ――って、これ角結晶じゃないかい?」
「角結晶? 店長、この石のこと知ってるのか?」
「いや、どうだろうね……正直、この眼で見るのは十数年振りだ。歴の長いハンターに訊けばわかると思うが」言いながら店の中を見回すと、一人の老ハンターを見つけた。「ほら、あそこにいるハンターに訊けばわかるはずだ」
などと言われてしまっては訊きに行かざるを得ない。
元よりゲームの中では見た記憶の無いアイテムだっただけに時間があれば雑貨屋か鑑定所にでも持っていこうかと思っていたから丁度いい、とサンジュウシは一人で酒を飲む白髪交じりの髭を蓄えた老ハンターの下に足を進めた。
「失礼。翁、この石のことを知っているか?」
「ん? ――んん!?」すでに酔っていた老ハンターだったが石を見た瞬間に目を見開いて驚いたように顔を寄せてきた。「こりゃあ、もしや角結晶か!? この歳になってまさかまたお目に掛かれるとはな」
「そんなにレアモノなのか?」
「レアもレア。いや、それ以上じゃな。原料は極少数民族、角族の角じゃ」
「この石が、角?」
「その通り。角族の角は時が経つほどに鉱石化し、その美しさから価値が跳ね上がる。もちろん美しさだけでは無い。武器にも使え、加工してアクセサリーにすれば甚大では無い効果を齎していた」
サンジュウシの反応から、当然のようにブラックブリード・エンパイアに角族という種族は存在していないことがわかる。そもそも、このゲームの中には大別的に人間かモンスターかの二つしかなかったのだ。
しかし、すでにこの世界に来て一か月以上が過ぎているサンジュウシにとっては驚くことでも無い。むしろ、老ハンターの話から事情を察するには十分だった。
「なるほど。つまり、その角族ってのは角を目当てに狩られて絶滅したってところか?」
「左様。あれは酷い戦争じゃった。数が少ないとはいえ一人一人がAランクハンター並の力を持つ角族と、その角を欲する一部のハンターが争いになり――最終的には良心を持ったハンターが停めに向かったが時すでに遅し。角族は皆殺され……ワシらはけじめとして角狩りに参加していたハンター共を殺したのじゃ。そんな資格なぞ無いのにな」
「まぁ、あんたが良心のあるハンターで良かったよ。じゃあ、この石はその時のものか?」
「その戦争以後、角や角結晶、それらを使った武器やアクセサリーは全て弔いのため角族の村に埋葬した」すると老ハンターは顔を変えた。「もしや、そこに行ったのか!?」
「いや、降ってきたんだ。そもそも、その村がどこにあるのかも知らないしな」
「降ってきた?」考えるように酒を飲んだ老ハンターは思い出すように頷いた。「まぁ、確かにその歳では戦争のことも知るまい。村のことを知っているのもあの時あの場にいたハンター十人程度じゃからな」
墓場荒しの疑いが晴れてホッと胸を撫で下ろしたサンジュウシは手の中にある角結晶を見詰め――ある決意を固めた。
「翁、その村の場所がわかるか?」
「ん? わかるにはわかるが……どうしてじゃ?」
「どうしてこの石が降ってきたのかはわからないが、角族のものなら元あった場所に返すべきだろ? 頼めるか?」
石を差し出すと、考えるように瞼を閉じた老ハンターはその手を突き返した。
「いや、理由はわからぬがお主の下に降ってきたのなら、それはお主の役目じゃ。場所は教えよう」そう言いながら取り出した地図に村の場所を書き込むとサンジュウシに渡した。「死者のためにも、早めに返すことじゃな」
「……ああ、そうするよ」
明らかに気乗りしていないサンジュウシが席に戻ると、イミルは空になったコップを銜えながら首を傾げた。
「まぁ、アレだ。家具作りは一旦保留だ」
「仕事?」
「いや、どっちかっつーと野暮用かな。一緒に来てくれるか?」
「もちろん行く!」
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