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伯爵家タウンハウスにて
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ローザン男爵家の馬車で、アグネス、エーファとエレオノーラも、ツェリェ伯爵家のタウンハウスに向かった。
「男爵領にいる父から早速手紙が来たわ。ツェリェ伯爵様のお申し出がありがたくて、よろしくお伝えしてくれと頼まれました。」
「まあ、良かった。父は案外仕事が早いのね。」
伯爵家のタウンハウスに着くと、伯爵夫妻が玄関で出迎えをしようと待っていた。
「やあ、アグネスさんとエーファさんですね。いつもエレオノーラにいろいろ教えてくださってありがとうございます。エレオノーラの父ハインリヒです。アグネスさんの父上にも、学生時代お世話になりました。」
「アグネスさん、エーファさん、エレオノーラが大変お世話になっております。母のマリアです。よろしくお願いします。」
と、伯爵夫妻から先にお礼を言われてしまい、慌てるアグネス。
「ローザン男爵家長女アグネス・プラデュスです。この度は、当方の厚かましいお願いに、あたたかいご配慮をくださり、父からくれぐれもよろしくお伝えするよう申しつかっております。」
と恐縮しながら挨拶とお礼を伝える。
「男爵様からも丁寧なお手紙を頂戴しておりますよ。さあ、こんなところでなんですから、あちらでお茶を飲んでもらってから、この家を案内しましょう。マティアスも。」
と、マティアスに目で合図をして皆で客間のテーブルを囲んで座った。
「こちらが、商会との窓口をしているマティアスです。領地では護衛をしている退役軍人なのですよ。」
「マティアスです。ツィターを担当しています。」
と自己紹介をした。
「ツィターを演奏されながら、歌も歌われるそうですね。」
とアグネスが言うと、
「そんなに期待されたら仕方ない、後で披露してあげましょう。」
とマティアスが言うので、エレオノーラが慌てて、
「ごめんなさいね、我が家ではいつもこんな会話ばかりなの。」
と謝る。エーファは『マティアスさんには確かにルカムなまりがあるわ、エレオノーラが言ってた通りね。』と考えていた。
お茶は簡単に済ませ、伯爵がタウンハウスの中を案内する。
「商品を置くなら一階が良いですよね、ここはどうでしょうか。鍵もかかりますし。ゲストルームは二階です。好きに使ってください。ただ、今は日用品がほとんど無くて、今準備しているところです。」
と伯爵が説明すると、アグネスとエーファが視線で相談し、エーファが、
「まだ何も決まっていませんが、当面はこの部屋だけお借りできれば充分です。日用品も必要になりましたらこちらで揃えます。ここは便利な場所ですし、このような広い部屋をお借りできて、大変助かります。ありがとうございます。」
と答える。
「わかりました。では鍵をお渡ししておきます。二本あります。」
とエーファに渡し、
「マティアス、後で商会にお二人をお連れして。アルブレヒトも一緒に。」
と指示をしたところに、アルヌルフがフレデリクとカールを連れて部屋に入って来た。
「父さん、母さん、フレデリクとカールに、ローザン男爵家の商取引のための場所を提供する話をしたら、何か手伝おうと言い出して、一緒に来ちゃったよ。」
と、両親に説明し、
「アグネス殿とエーファさんですよね、ごめんなさい。こんなに気軽に現公爵閣下と侯爵家令息を連れて来ちゃったら困りますよね。でも来てしまったのでご紹介します。こちらがエレオノーラの未来の夫フレデリクと、フレデリクの友人カールです。」
と、深く挨拶をして目を上げないアグネスとエーファに、フレデリクとカールを紹介するアルヌルフ。フレデリクが、
「アグネス殿、エーファさん。お噂はかねがね伺っております。エレオノーラの未来の夫フレデリクです。」
「エレオノーラ殿とフレデリクに時々存在を忘れられているカールです。」
と二人の緊張を解く。
「ローザン男爵家長女アグネス・プラデュスでございます。」
と、少し笑ってしまいながら名乗ったアグネスは、失礼だと知りつつ、じっくりフレデリクを観察しながら、
「この度はご婚約おめでとうございます。」
とまたお辞儀をした。
「ありがとう、アグネス殿。お父様、お母様、今日は急に伺ってすみません。」
とフレデリクが伯爵夫妻に挨拶をすると、
「・・お父様か・・フレデリク様、カール様、よくお越しくださいました。どうぞ客間へ。」
と、促したが、アルヌルフが、
「それより、ローザン男爵家の商取引はどんな感じに進めるの?」
とアグネス、エーファに聞く。二人が、どちらが答えるものか視線でやり取りしているのを見て、エレオノーラが、
「お兄様、今、この部屋を使ってもらうことに決まったところよ。この後、マティアスが商会に二人をご案内するそうです。」
と伝えると、マティアスが、
「その前にツィターを披露しますけどね。」
とふざける。
「ツィターですか。それは聴きたいです。」
とフレデリクが言ってしまったので、ツィター演奏は決定事項になってしまった。さらにアルヌルフが、
「ではいつも通り、剣の稽古をしてから、ツィターでダンスしますか?」
「良いですね、やりましょう。」
とまた現公爵が言ってしまったので、これも決定。タウンハウスの庭に練習場があるので皆がそこに移動して、そこにある模擬剣を選んで、早速打ち合いを始める男性たち。伯爵も軽く打ち合っている。エレオノーラは、熱心にフレデリクの腕前を見つめていたが、アルヌルフに、
「ほら、エルも。」
と模擬剣を投げて来たので、慌てて受けて、
「アグネス、エーファもやりますか?」
と誘った。
「久々だわ。」
とアグネスがエレオノーラと打ち合う。男性たちが、
「おお」
と感心している。
「剣は久々だけど、日頃の腹筋背筋腕立て伏せが効いていて前より上手くなってるかも。」
「ほんとね、毎日の積み重ねは大事ね。」
とエレオノーラとアグネスが基本トレーニングの重要性を確認していたが、腕が疲れてすぐに終了。
「でもエーファさんとやってみたい。」
とエレオノーラが、エーファにお願いし、エーファは構えの姿勢をとる。エレオノーラが打ち込むと、あっという間にエレオノーラの剣が叩き落とされた。
「ありがとうございました。」
とエーファに礼をする。そこにフレデリクが、
「エーファさん、お願いします。」
と、構えの姿勢を取る。エーファが踏み込んで、二人の打ち合いが始まると、フレデリクは圧倒的に強いのだが、なかなか勝てない。とてもやりにくそうだ。長い打ち合いの末、エーファが、
「参りました。もう剣が持てません。」
と言って礼をした。
「いえ、私も参りました。あなたに勝つにはどうしたら良いんだろう。タイミングが合わない。」
と首をかしげる。カールも、
「やりにくそうでしたね。アルヌルフの剣とも違う。」
と言った。そこにマティアスが、ツィターを運んできて、ダンス音楽を演奏しだす。伯爵家のメンバーがいそいそと模擬剣を片付けて、アルヌルフとエレオノーラが踊りだそうとするが、
「エル、ちょっと待った。未来の夫を差し置いて、僕が踊ると、恨まれそう。」
とアルヌルフがフレデリクと交代する。フレデリクが、エレオノーラを見つめながら優雅に、
「私と踊っていただけますか?」
と尋ねて、エレオノーラが元気に、
「はい。」
と踊りだした。アルヌルフはエーファに、
「私と踊っていただけますか?」
と踊りだし、カールがアグネスに、
「ぜひ私とダンスを」
とお願いし、伯爵夫妻も加わって、ダンスパーティが始まった。
「フレデリク様、打ち合っている時かっこよかったです。見とれてしまいました。」
「エレオノーラも素敵でしたよ。画家を呼んでおけば良かった。こうして私と踊っている姿も描いてもらって、家に、エレオノーラが剣を構える姿と、今のこの二人の踊る姿を飾りたいです。」
エレオノーラは、『私が飾っておきたいのは、私が抱きついた時のフレデリク様の嬉しそうな顔だな。』と考えながら、ダンスを楽しんだ。
「男爵領にいる父から早速手紙が来たわ。ツェリェ伯爵様のお申し出がありがたくて、よろしくお伝えしてくれと頼まれました。」
「まあ、良かった。父は案外仕事が早いのね。」
伯爵家のタウンハウスに着くと、伯爵夫妻が玄関で出迎えをしようと待っていた。
「やあ、アグネスさんとエーファさんですね。いつもエレオノーラにいろいろ教えてくださってありがとうございます。エレオノーラの父ハインリヒです。アグネスさんの父上にも、学生時代お世話になりました。」
「アグネスさん、エーファさん、エレオノーラが大変お世話になっております。母のマリアです。よろしくお願いします。」
と、伯爵夫妻から先にお礼を言われてしまい、慌てるアグネス。
「ローザン男爵家長女アグネス・プラデュスです。この度は、当方の厚かましいお願いに、あたたかいご配慮をくださり、父からくれぐれもよろしくお伝えするよう申しつかっております。」
と恐縮しながら挨拶とお礼を伝える。
「男爵様からも丁寧なお手紙を頂戴しておりますよ。さあ、こんなところでなんですから、あちらでお茶を飲んでもらってから、この家を案内しましょう。マティアスも。」
と、マティアスに目で合図をして皆で客間のテーブルを囲んで座った。
「こちらが、商会との窓口をしているマティアスです。領地では護衛をしている退役軍人なのですよ。」
「マティアスです。ツィターを担当しています。」
と自己紹介をした。
「ツィターを演奏されながら、歌も歌われるそうですね。」
とアグネスが言うと、
「そんなに期待されたら仕方ない、後で披露してあげましょう。」
とマティアスが言うので、エレオノーラが慌てて、
「ごめんなさいね、我が家ではいつもこんな会話ばかりなの。」
と謝る。エーファは『マティアスさんには確かにルカムなまりがあるわ、エレオノーラが言ってた通りね。』と考えていた。
お茶は簡単に済ませ、伯爵がタウンハウスの中を案内する。
「商品を置くなら一階が良いですよね、ここはどうでしょうか。鍵もかかりますし。ゲストルームは二階です。好きに使ってください。ただ、今は日用品がほとんど無くて、今準備しているところです。」
と伯爵が説明すると、アグネスとエーファが視線で相談し、エーファが、
「まだ何も決まっていませんが、当面はこの部屋だけお借りできれば充分です。日用品も必要になりましたらこちらで揃えます。ここは便利な場所ですし、このような広い部屋をお借りできて、大変助かります。ありがとうございます。」
と答える。
「わかりました。では鍵をお渡ししておきます。二本あります。」
とエーファに渡し、
「マティアス、後で商会にお二人をお連れして。アルブレヒトも一緒に。」
と指示をしたところに、アルヌルフがフレデリクとカールを連れて部屋に入って来た。
「父さん、母さん、フレデリクとカールに、ローザン男爵家の商取引のための場所を提供する話をしたら、何か手伝おうと言い出して、一緒に来ちゃったよ。」
と、両親に説明し、
「アグネス殿とエーファさんですよね、ごめんなさい。こんなに気軽に現公爵閣下と侯爵家令息を連れて来ちゃったら困りますよね。でも来てしまったのでご紹介します。こちらがエレオノーラの未来の夫フレデリクと、フレデリクの友人カールです。」
と、深く挨拶をして目を上げないアグネスとエーファに、フレデリクとカールを紹介するアルヌルフ。フレデリクが、
「アグネス殿、エーファさん。お噂はかねがね伺っております。エレオノーラの未来の夫フレデリクです。」
「エレオノーラ殿とフレデリクに時々存在を忘れられているカールです。」
と二人の緊張を解く。
「ローザン男爵家長女アグネス・プラデュスでございます。」
と、少し笑ってしまいながら名乗ったアグネスは、失礼だと知りつつ、じっくりフレデリクを観察しながら、
「この度はご婚約おめでとうございます。」
とまたお辞儀をした。
「ありがとう、アグネス殿。お父様、お母様、今日は急に伺ってすみません。」
とフレデリクが伯爵夫妻に挨拶をすると、
「・・お父様か・・フレデリク様、カール様、よくお越しくださいました。どうぞ客間へ。」
と、促したが、アルヌルフが、
「それより、ローザン男爵家の商取引はどんな感じに進めるの?」
とアグネス、エーファに聞く。二人が、どちらが答えるものか視線でやり取りしているのを見て、エレオノーラが、
「お兄様、今、この部屋を使ってもらうことに決まったところよ。この後、マティアスが商会に二人をご案内するそうです。」
と伝えると、マティアスが、
「その前にツィターを披露しますけどね。」
とふざける。
「ツィターですか。それは聴きたいです。」
とフレデリクが言ってしまったので、ツィター演奏は決定事項になってしまった。さらにアルヌルフが、
「ではいつも通り、剣の稽古をしてから、ツィターでダンスしますか?」
「良いですね、やりましょう。」
とまた現公爵が言ってしまったので、これも決定。タウンハウスの庭に練習場があるので皆がそこに移動して、そこにある模擬剣を選んで、早速打ち合いを始める男性たち。伯爵も軽く打ち合っている。エレオノーラは、熱心にフレデリクの腕前を見つめていたが、アルヌルフに、
「ほら、エルも。」
と模擬剣を投げて来たので、慌てて受けて、
「アグネス、エーファもやりますか?」
と誘った。
「久々だわ。」
とアグネスがエレオノーラと打ち合う。男性たちが、
「おお」
と感心している。
「剣は久々だけど、日頃の腹筋背筋腕立て伏せが効いていて前より上手くなってるかも。」
「ほんとね、毎日の積み重ねは大事ね。」
とエレオノーラとアグネスが基本トレーニングの重要性を確認していたが、腕が疲れてすぐに終了。
「でもエーファさんとやってみたい。」
とエレオノーラが、エーファにお願いし、エーファは構えの姿勢をとる。エレオノーラが打ち込むと、あっという間にエレオノーラの剣が叩き落とされた。
「ありがとうございました。」
とエーファに礼をする。そこにフレデリクが、
「エーファさん、お願いします。」
と、構えの姿勢を取る。エーファが踏み込んで、二人の打ち合いが始まると、フレデリクは圧倒的に強いのだが、なかなか勝てない。とてもやりにくそうだ。長い打ち合いの末、エーファが、
「参りました。もう剣が持てません。」
と言って礼をした。
「いえ、私も参りました。あなたに勝つにはどうしたら良いんだろう。タイミングが合わない。」
と首をかしげる。カールも、
「やりにくそうでしたね。アルヌルフの剣とも違う。」
と言った。そこにマティアスが、ツィターを運んできて、ダンス音楽を演奏しだす。伯爵家のメンバーがいそいそと模擬剣を片付けて、アルヌルフとエレオノーラが踊りだそうとするが、
「エル、ちょっと待った。未来の夫を差し置いて、僕が踊ると、恨まれそう。」
とアルヌルフがフレデリクと交代する。フレデリクが、エレオノーラを見つめながら優雅に、
「私と踊っていただけますか?」
と尋ねて、エレオノーラが元気に、
「はい。」
と踊りだした。アルヌルフはエーファに、
「私と踊っていただけますか?」
と踊りだし、カールがアグネスに、
「ぜひ私とダンスを」
とお願いし、伯爵夫妻も加わって、ダンスパーティが始まった。
「フレデリク様、打ち合っている時かっこよかったです。見とれてしまいました。」
「エレオノーラも素敵でしたよ。画家を呼んでおけば良かった。こうして私と踊っている姿も描いてもらって、家に、エレオノーラが剣を構える姿と、今のこの二人の踊る姿を飾りたいです。」
エレオノーラは、『私が飾っておきたいのは、私が抱きついた時のフレデリク様の嬉しそうな顔だな。』と考えながら、ダンスを楽しんだ。
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