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第二部
4話(43話) どんなところでも楽しい
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「……【操作の魔法成長日記】?!」
ギョッと中の頁を捲ると、アレイシオが手ずから書いたと思われる文字やら罫線やらが、頁いっぱいに刻まれている。
「ああ。表紙に書いてある通りだが、お前の操作の魔法の日々の成長記録をつけてったほうがいいと思ってな。一日一回は指輪を外して操作の魔法を使い、攻撃性の有無に変化が現れているかどうか確認してくれ。で、それをその紙に書き記しとけ。たとえ変化がなくても、何か書け」
アレイシオは頁を捲り続けるジニに向かってそう言った。
「まっ、毎日こんなに書かなきゃいけないんですか?!」
ジニは震える指で日記の頁を指差す。
日記自体の大きさは至って普通の白紙を使っているため特段大きいわけではないが、アレイシオの書いた頁の罫線の幅がやたらと狭いのだ。
狭いということは書く文字が小さくなり、必然的に一頁辺りの文字量が増える。
つまり、みちみち。
「せめて頁の半分くらいは書け。お前の操作の魔法については、相変わらずよく分からん部分が多いんだ。そうやって、少しでもやれることやってかねえとしょうがねえだろ。諦めろ」
「うえぇん!! それはそうだけど!!」
ジニは文字を書くのが嫌いだ。
成長記録など書こうものなら、過剰な筆記によりぶっ倒れてしまう。
「ま、頑張れ」
「わ゛あああッ!!!!」
アレイシオは嘆くジニの肩をポンと叩くと、すたこら退社していった。
「……な、何だか大変ですね……」
魂が抜けテーブルに突っ伏すジニを見て、マーシアは戸惑いげに彼に声をかけた。
「嘘じゃん……。しかも、こないだ指輪貰ったばっかなんだから、そんなすぐに変化なんか出るわけねぇし……」
「それは、そうですよね」
マーシアは眉尻を下げ、ジニを見遣る。
「……あっ!」
その時、マーシアはあることを思いついた。
「エラ様。来週のお出かけ、【魔法図書館】はいかがでしょう?」
「としょかん゛ん゛ッ?!」
これは名案。
マーシアは両手を口元に合わせ、顔を綻ばせる。
「いきなり何でだよっ!! どっから魔法図書館なんて単語出てきた?!」
マーシアの笑顔とは裏腹に、ジニの肌は鳥肌が立ちボツボツしている。
彼は、難しいことに敏感なのだ。
「操作の魔法にまつわる詳しい事柄をお調べするためです。一緒に調べたら、操作の魔法の未知なる部分が判明して、成長日記が書きやすくなるかもしれませんよ?」
「いや、でもな!? 俺、もう行ったの!! 前に魔法図書館行って、操作の魔法のことすでに本で調べたの!! "三歳から始める:まほうかいせつじてん"ってやつとか、しっかりちゃんと読んだのおお!!」
「え゛っ……?!」
いくらマーシアの提案と言えど、初めて出かける二人きりでのお出かけが図書館というのは、冗談じゃない。もっとはしゃげるところがいい。
ジニは必死に抵抗を見せる。
「……エ、エラ様。それ、児童書では……?」
ジニが読んだという本の題名を聞き、マーシアは戦慄した。「そんな馬鹿な」とすら思ってしまった。
「児童書だったら何だよ! 本で調べたことに変わりはねぇだろ!」
「え……? い、いや……それは……」
ギャンギャン吠えるジニを見て、マーシアの口角は思わず引き攣る。
「変わりますよ……」
「えぇーーーーッ?!?!」
「児童書と専門書では、雲泥の差があります……」
「児童書だって、三歳"から"って言ってんじゃん!! 三歳以上、誰が読んでもオッケーじゃん!!」
「あああ……」
何を言っても全然聞かなそうな目の前の十六歳児にマーシアは頭を抱えると、最終手段に出た。
「……~~っ、エラ様!! 魔法図書館へ!! 行きましょう!!」
「!!」
こうなってはもはや、力強くである。
マーシアはジニに向かって声を張り上げた。
彼女の声量にジニは驚き、まん丸に目を開ける。
「行って、もう一度きちんと操作の魔法について、調べ直しいたしましょう。私もお手伝いいたしますから。それに何より、あなたの夢である、人々を明るく楽しくする魔法道具を作るためにも必要なことですし……ねっ?」
「~~~~っ、ふぎぃ…………」
それを言われると弱い。
歯を食いしばるジニに、マーシアはさらに一言付け加えた。
「それに、さっきおっしゃっていたではありませんか。"どこに行っても、絶対に楽しい"と」
「……い、いってます、ねえぇ……」
言質がすでに取られているため言い逃れも出来ず、ジニはがくりと項垂れた。
「では、決まりです! 来週は、魔法図書館に向かいましょう!」
「…………はぁぁい…………」
ジニは半泣きの顔で無理矢理笑顔を作り、マーシアに返事をした。
(図書館て……)
そりゃあ、言った。確かに言った。
どこに行ったって楽しいと。
マーシアと一緒なら、どこだって。
(でも、図書館て…………)
そんなの、いくら何でも予想してない。
ジニはきゃっきゃとはしゃぐマーシアを尻目に、呆然と遠くを見つめる。
かくしてジニとマーシア、初めての二人きりでのお出かけ。
その行き先は、魔法図書館に決定したのであった。
****
行き先が決まった後の数日は、飛ぶように過ぎていく。気が付けば、約束の日は三日後に迫っていた。
ジニとはすでに待ち合わせ時間もその場所も、話し合いの内で決めている。
場所はロドエの首都にして大都会、ブルスバリーの駅前。
魔法図書館自体はウィノア市にも存在し、ジニもそこで例の本を閲覧している。
近場なので良かれと思い、マーシアは初めこの図書館に行くことをジニに提案したが、彼は鬼の形相で猛反対した。
「せっかく出かけんだから、もっと遠出しねぇとつまんないだろ!!!!」
図書館というだけで気が重いのに、一度訪れた近場の図書館など余計に面白味もなく、やってられない。
ならせめて、煌びやかな土地に行くことぐらい許してくれとの思いで、ジニはブルスバリーの魔法図書館を、ほぼ懇願に近い形で候補に上げた。
それが、無事採用されたというわけだ。
(ふふっ、もうすぐだわ)
楽しいことが控えていると、どうしてこんなにも時間は早く過ぎるのだろう。
マーシアは鼻歌を歌い、待ち遠しい日曜日に度々想いを馳せた。
(今日は、パンを買って帰りましょう)
ご機嫌な気分だと、美味しいものが食べたくなる。
この日、マーシアは工房からの帰り道にあるベーカリーに足を運ぶと、大好きなコーンブレッドにマフィン、少しお高めのシナモンロールなどを選び購入し、店を出た。
「うふふっ」
少し冷めてしまっているが、紙袋の隙間を縫ってほのかに香るパンの匂い。幸せな香りに、マーシアの表情も思わず緩んでしまう。
「……あらっ?」
だが、ふと道を挟んで向こう側にいる人物が目に入り、その表情は早くも終わりを見せる。
(あの方は……)
視界の先の人物は、先日挨拶を交わしたばかりのファビオだった。
彼はまるで身を隠すかのような体勢で塀に身体を寄せ、何やら思い詰めたような顔をしてじっと立ち止まっている。
あまりにも顰め面なその表情。
マーシアは何だか心配になり、そっと彼に近付いた。特に何も意識せず、背後から。
「あのう、カルリエド様……」
「…………ッ?!?!?!」
突然後ろから自分を呼ぶ声が聞こえ、ファビオは全身を飛び上がらせると、たちまち蝙蝠の姿に早変わりしてしまった。
「ああっ!? まっ、待ってください! 怪しい者ではありません! 私は先日、工房でご挨拶をさせていただいた、ウォルジーです!」
全力で空に向かって逃げ出そうとするファビオを、マーシアは必死で呼び止める。
『…………!』
マーシアの声に気付いたのか、ファビオは羽ばたかせた翼を鎮めると、近くの街路樹によじ登った。
「驚かせてしまってすいません。向こう側からあなたをお見かけしたものですから、つい……。一体、どうされたのですか?」
『…………』
ファビオは幹にしがみついたまましばしマーシアの顔を窺っていたが、やがて道に降り立つと、流れるように人間の姿へとその身を変えた。
「……い、いや……。な、何でも、ない……」
そう言うファビオの目は泳ぎ、全身をガタガタに震わせている。それはのんびり屋のマーシアでさえ一目で分かるほど、絶対に何かある時の挙動だった。
「そ、そうですか……? ですが、何か考え事をされていたようにも見えましたが……」
「……っ! そ、れは……!」
そこまで詳細に見られていたとは思わなかったのか、ファビオは表情を強張らせ固まる。
「……やはり、何か……?」
「…………はい」
観念したのか、ファビオはマーシアの問いかけに力無げに頷いた。
「もしよろしければ、お話しお伺いしますよ。言葉に出したほうが、気が楽になることもありますし」
「えっ、でも……? い、いいの……?」
「はい、勿論」
幸い、先程マーシアが立ち寄ったベーカリーには外に椅子が設置されている。
そこでファビオの話を聞こうと、二人は一度場所を移動することにした。
ギョッと中の頁を捲ると、アレイシオが手ずから書いたと思われる文字やら罫線やらが、頁いっぱいに刻まれている。
「ああ。表紙に書いてある通りだが、お前の操作の魔法の日々の成長記録をつけてったほうがいいと思ってな。一日一回は指輪を外して操作の魔法を使い、攻撃性の有無に変化が現れているかどうか確認してくれ。で、それをその紙に書き記しとけ。たとえ変化がなくても、何か書け」
アレイシオは頁を捲り続けるジニに向かってそう言った。
「まっ、毎日こんなに書かなきゃいけないんですか?!」
ジニは震える指で日記の頁を指差す。
日記自体の大きさは至って普通の白紙を使っているため特段大きいわけではないが、アレイシオの書いた頁の罫線の幅がやたらと狭いのだ。
狭いということは書く文字が小さくなり、必然的に一頁辺りの文字量が増える。
つまり、みちみち。
「せめて頁の半分くらいは書け。お前の操作の魔法については、相変わらずよく分からん部分が多いんだ。そうやって、少しでもやれることやってかねえとしょうがねえだろ。諦めろ」
「うえぇん!! それはそうだけど!!」
ジニは文字を書くのが嫌いだ。
成長記録など書こうものなら、過剰な筆記によりぶっ倒れてしまう。
「ま、頑張れ」
「わ゛あああッ!!!!」
アレイシオは嘆くジニの肩をポンと叩くと、すたこら退社していった。
「……な、何だか大変ですね……」
魂が抜けテーブルに突っ伏すジニを見て、マーシアは戸惑いげに彼に声をかけた。
「嘘じゃん……。しかも、こないだ指輪貰ったばっかなんだから、そんなすぐに変化なんか出るわけねぇし……」
「それは、そうですよね」
マーシアは眉尻を下げ、ジニを見遣る。
「……あっ!」
その時、マーシアはあることを思いついた。
「エラ様。来週のお出かけ、【魔法図書館】はいかがでしょう?」
「としょかん゛ん゛ッ?!」
これは名案。
マーシアは両手を口元に合わせ、顔を綻ばせる。
「いきなり何でだよっ!! どっから魔法図書館なんて単語出てきた?!」
マーシアの笑顔とは裏腹に、ジニの肌は鳥肌が立ちボツボツしている。
彼は、難しいことに敏感なのだ。
「操作の魔法にまつわる詳しい事柄をお調べするためです。一緒に調べたら、操作の魔法の未知なる部分が判明して、成長日記が書きやすくなるかもしれませんよ?」
「いや、でもな!? 俺、もう行ったの!! 前に魔法図書館行って、操作の魔法のことすでに本で調べたの!! "三歳から始める:まほうかいせつじてん"ってやつとか、しっかりちゃんと読んだのおお!!」
「え゛っ……?!」
いくらマーシアの提案と言えど、初めて出かける二人きりでのお出かけが図書館というのは、冗談じゃない。もっとはしゃげるところがいい。
ジニは必死に抵抗を見せる。
「……エ、エラ様。それ、児童書では……?」
ジニが読んだという本の題名を聞き、マーシアは戦慄した。「そんな馬鹿な」とすら思ってしまった。
「児童書だったら何だよ! 本で調べたことに変わりはねぇだろ!」
「え……? い、いや……それは……」
ギャンギャン吠えるジニを見て、マーシアの口角は思わず引き攣る。
「変わりますよ……」
「えぇーーーーッ?!?!」
「児童書と専門書では、雲泥の差があります……」
「児童書だって、三歳"から"って言ってんじゃん!! 三歳以上、誰が読んでもオッケーじゃん!!」
「あああ……」
何を言っても全然聞かなそうな目の前の十六歳児にマーシアは頭を抱えると、最終手段に出た。
「……~~っ、エラ様!! 魔法図書館へ!! 行きましょう!!」
「!!」
こうなってはもはや、力強くである。
マーシアはジニに向かって声を張り上げた。
彼女の声量にジニは驚き、まん丸に目を開ける。
「行って、もう一度きちんと操作の魔法について、調べ直しいたしましょう。私もお手伝いいたしますから。それに何より、あなたの夢である、人々を明るく楽しくする魔法道具を作るためにも必要なことですし……ねっ?」
「~~~~っ、ふぎぃ…………」
それを言われると弱い。
歯を食いしばるジニに、マーシアはさらに一言付け加えた。
「それに、さっきおっしゃっていたではありませんか。"どこに行っても、絶対に楽しい"と」
「……い、いってます、ねえぇ……」
言質がすでに取られているため言い逃れも出来ず、ジニはがくりと項垂れた。
「では、決まりです! 来週は、魔法図書館に向かいましょう!」
「…………はぁぁい…………」
ジニは半泣きの顔で無理矢理笑顔を作り、マーシアに返事をした。
(図書館て……)
そりゃあ、言った。確かに言った。
どこに行ったって楽しいと。
マーシアと一緒なら、どこだって。
(でも、図書館て…………)
そんなの、いくら何でも予想してない。
ジニはきゃっきゃとはしゃぐマーシアを尻目に、呆然と遠くを見つめる。
かくしてジニとマーシア、初めての二人きりでのお出かけ。
その行き先は、魔法図書館に決定したのであった。
****
行き先が決まった後の数日は、飛ぶように過ぎていく。気が付けば、約束の日は三日後に迫っていた。
ジニとはすでに待ち合わせ時間もその場所も、話し合いの内で決めている。
場所はロドエの首都にして大都会、ブルスバリーの駅前。
魔法図書館自体はウィノア市にも存在し、ジニもそこで例の本を閲覧している。
近場なので良かれと思い、マーシアは初めこの図書館に行くことをジニに提案したが、彼は鬼の形相で猛反対した。
「せっかく出かけんだから、もっと遠出しねぇとつまんないだろ!!!!」
図書館というだけで気が重いのに、一度訪れた近場の図書館など余計に面白味もなく、やってられない。
ならせめて、煌びやかな土地に行くことぐらい許してくれとの思いで、ジニはブルスバリーの魔法図書館を、ほぼ懇願に近い形で候補に上げた。
それが、無事採用されたというわけだ。
(ふふっ、もうすぐだわ)
楽しいことが控えていると、どうしてこんなにも時間は早く過ぎるのだろう。
マーシアは鼻歌を歌い、待ち遠しい日曜日に度々想いを馳せた。
(今日は、パンを買って帰りましょう)
ご機嫌な気分だと、美味しいものが食べたくなる。
この日、マーシアは工房からの帰り道にあるベーカリーに足を運ぶと、大好きなコーンブレッドにマフィン、少しお高めのシナモンロールなどを選び購入し、店を出た。
「うふふっ」
少し冷めてしまっているが、紙袋の隙間を縫ってほのかに香るパンの匂い。幸せな香りに、マーシアの表情も思わず緩んでしまう。
「……あらっ?」
だが、ふと道を挟んで向こう側にいる人物が目に入り、その表情は早くも終わりを見せる。
(あの方は……)
視界の先の人物は、先日挨拶を交わしたばかりのファビオだった。
彼はまるで身を隠すかのような体勢で塀に身体を寄せ、何やら思い詰めたような顔をしてじっと立ち止まっている。
あまりにも顰め面なその表情。
マーシアは何だか心配になり、そっと彼に近付いた。特に何も意識せず、背後から。
「あのう、カルリエド様……」
「…………ッ?!?!?!」
突然後ろから自分を呼ぶ声が聞こえ、ファビオは全身を飛び上がらせると、たちまち蝙蝠の姿に早変わりしてしまった。
「ああっ!? まっ、待ってください! 怪しい者ではありません! 私は先日、工房でご挨拶をさせていただいた、ウォルジーです!」
全力で空に向かって逃げ出そうとするファビオを、マーシアは必死で呼び止める。
『…………!』
マーシアの声に気付いたのか、ファビオは羽ばたかせた翼を鎮めると、近くの街路樹によじ登った。
「驚かせてしまってすいません。向こう側からあなたをお見かけしたものですから、つい……。一体、どうされたのですか?」
『…………』
ファビオは幹にしがみついたまましばしマーシアの顔を窺っていたが、やがて道に降り立つと、流れるように人間の姿へとその身を変えた。
「……い、いや……。な、何でも、ない……」
そう言うファビオの目は泳ぎ、全身をガタガタに震わせている。それはのんびり屋のマーシアでさえ一目で分かるほど、絶対に何かある時の挙動だった。
「そ、そうですか……? ですが、何か考え事をされていたようにも見えましたが……」
「……っ! そ、れは……!」
そこまで詳細に見られていたとは思わなかったのか、ファビオは表情を強張らせ固まる。
「……やはり、何か……?」
「…………はい」
観念したのか、ファビオはマーシアの問いかけに力無げに頷いた。
「もしよろしければ、お話しお伺いしますよ。言葉に出したほうが、気が楽になることもありますし」
「えっ、でも……? い、いいの……?」
「はい、勿論」
幸い、先程マーシアが立ち寄ったベーカリーには外に椅子が設置されている。
そこでファビオの話を聞こうと、二人は一度場所を移動することにした。
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