5 / 62
第一部
4話 素敵な力
しおりを挟む
「ところでジニ様。一体こちらで何をされていたのですか?」
「いやぁ、ちょっと物思いに耽ってて……」
「? 何かありました?」
****
「自立型の操作の魔法……?」
「そうなんだよ! だから、俺の魔法は使いづらいんだってさ!!」
先程までの悲しみと立腹がごっちゃになり、ジニはテーブルをバンバン叩きながらマーシアに本日の出来事を洗いざらい話した。
「つまり、ジニ様が操作の魔法をかけると物に意思が生まれ、自由に行動してしまうということなんですね」
「その通り!」
ジニは息を荒げる。
「あの。よろしければ、ジニ様の操作の魔法の効果を、私に見せていただけませんか?」
マーシアは興味津々にジニに尋ねた。
「えっ? いいけど、何か操れそうなもんあるかな?」
ジニは辺りを見回す。
椅子は苦い思い出があるので除外。
テーブルも恐らく椅子と同じようなことになる。
どうしようかと思いふと窓際に目線をやると、鮮やかなピンク色のサフィニアが植った植木鉢を見つけた。
「これでいいか。ほれっ!」
ジニは植木鉢に操作の魔法をかける。
植木鉢は花を揺らし、ピョコンと勢いよくその場で飛び跳ねた。
「まあっ!」
マーシアは初めて見た動く植木鉢を見て、柔らかな笑みを溢す。
植木鉢はコツコツと鉢の足を鳴らし、窓台を闊歩する。
「凄いです……! 何だか本当に、生きているみたいですね……」
ジッと植木鉢の動きを観察し、マーシアは感嘆の声を上げた。
耳はないが植木鉢にはその歓声が聞こえたらしく、得意げにエヘンとそり返る。
グラッ!
「あ゛ーーっ!!」
「あっ……大変!」
そり返った拍子に、植木鉢は窓台から転落してしまった。
咄嗟にジニは椅子に置かれていたクッションを落下する植木鉢の下に滑り込ませる。
「バカ!! お前の体割れやすいんだから、気を付けろよ!!」
ジニは植木鉢に説教をかます。
植木鉢は花をしおらせ、シュンとしていた。
「全く……」
ジニは呆れ顔で植木鉢にかかった操作の魔法を解除する。
「ジニ様、私あんなに生き生きと物を操れる操作の魔法を見たのは初めてです! 感動してしまいました!」
「あははっ、そう言ってくれんの? 嬉しっ!」
マーシアは拍手をしながら目を輝かせ、ジニを羨望の眼差しで見つめている。
そんな目で見つめられた彼が調子に乗らないわけもなく、ジニは廊下から更に適当に置物をいくつかかき集めてくると、一斉にそれらに向かって操作の魔法をかけた。
「うふふっ。置物にお顔が描かれているから、より生き物のように感じられますね。とっても可愛いです!」
行進する猫やら鳥を模った陶器の置物を見て、マーシアはころころと鈴の音を響かせるように無邪気に笑う。
「お気に召してもらえたっぽくてよかった。けちょんけちょんに言われっぱなしのままだと、悲しいからな」
マーシアの笑みにつられ、ジニも自然と微笑みが溢れた。
「本当に、とても素晴らしい才能だと思います。それなのに、魔法道具作りに活かしづらいだなんて……。きっと皆様、まだジニ様の操作の魔法の魅力に気が付いていないんです」
マーシアは自分に擦り寄ってきた猫の置物を撫でながら、優しい笑顔を見せる。
「ははっ、魅力って……。す、すっげぇ褒めてくれるじゃん! こんな使えねぇって言われてるような役立たずな魔法をさ!」
言葉の響きに何だかくすぐったくなってしまい、ジニは自虐混じりに必死で感情を誤魔化す。
「そんなにご自分を卑下なさらないでください」
「へ……?」
マーシアは戸惑うジニを、真剣な眼差しで見据えた。
「ジニ様。私はあなたの使う操作の魔法があれば、いつか必ず素敵な魔法道具を生み出すことが出来ると思います。だって、こんなに人を明るく楽しくさせてくれるんですもの……。ですからどうか、もっと自身を誇ってください。あなたの力は、決して使えないものなんかではありません」
(………………っ!)
突然心が揺さぶられ、ジニは紅くなった顔がバレないよう、咄嗟に下を向いた。
(……そんなこと、初めて言われた……)
操作の魔法が得意だと自負しているのに、物が勝手にちょこまか行動してしまうゆえに今まで賞賛の言葉をもらったことなどなく、むしろ鬱陶しがられてしまうことのほうが多かった。
だからだろうか、マーシアの紡ぐ言葉が締め付けるように心に響く。
(そっかぁ……。俺の操作の魔法をそういう風に思ってくれる人もいるのか……)
嬉しいような照れ臭いような、ジニは不思議な心地に包まれる。
「ジニ様、どうかなさいました?」
いつの間にか置物達に囲まれ、マーシアは順番に彼らの頭を撫でている。その瞳は不思議そうにジニを見つめていた。
「……俺、作れるかな? 人を明るく楽しくさせるような魔法道具」
「勿論。きっと作れますよ」
マーシアは穏やかにそう答えた。
「……へへっ、サンキュー」
「うふふっ」
ジニは照れた顔を見せないよう、こっそり横を向く。
(……だったら、頑張るしかねぇじゃん。やるしかねぇじゃん……)
我ながら単純だと思ったが、「別にいいだろ」と一人微笑する。
何と言ったって、こんなにも心を動かされる言葉をもらったのだから──
人を明るく楽しくさせる魔法道具を作る。
今日、ジニはマーシアの言葉を受け、ちょっとした目標を手に入れた。
****
「あっ、てかもうこんな時間か!」
思い出したように窓の外を見遣り、ジニはガタッと椅子を立つ。外はすっかり暗くなっていた。
「お話しをしていると時間があっという間ですね。ジニ様、今日は楽しかったです。ありがとうございました」
「ああ、こっちこそな!」
日の落ちた街は人通りもまばらだ。
街灯の明かりが、柔い光で二人の帰り道を照らす。
「ウォルジーは路面電車使ってんの?」
「はい。向こうの停留所を通る電車を利用しています」
「そっか。じゃ、そこまで送ってくよ」
「いえ、そんな……。すぐそこですし、お気遣いいただかなくて大丈夫ですよ」
「そうは言ってももう暗いしさ、送らせてよ。一人じゃ危ねぇって、なっ?」
ジニはマーシアの顔を覗き込んだ。
バッチリ彼と目が合い、マーシアは驚愕して心臓を鳴らす。
「……で、では……。お願いをしてもよろしいですか?」
「もっちろん! 仲良くなれた記念も兼ねてな!」
ジニはニパッとした満面の笑みをマーシアに飛ばす。
(ジ、ジニ様ったら、調子のいい方なのね……)
マーシアはあせあせと、自分の心臓を必死に鎮めた。
話をして五分ほど歩くと、マーシアの利用している停留所に到着した。電車はまだ着いていないようだった。
「へー、ここの電車ベルナ・ストリートまで行くんだ」
「はい、そうなんです」
駅名標の下にある路線図を見て、ジニは目を丸くする。
ベルナ・ストリートは、首都である大都市ブルスバリーに近いところに位置する、ウィノア市内の高級住宅街だ。
平たく言えば、金持ちしか住めぬ魅惑の街である。
「すげーよな、俺には一生縁がねぇや。やっぱこういうとこ住んでるヤツって、毎日美味いもんとか食って薔薇の浮いた風呂とか入ってんのかな? あははっ、いいよなぁー! 羨ましい!」
「………………」
ケラケラ笑っているジニの横で、マーシアはまごつく。
その時、彼方から電車がやってくるのが見えた。
「あ、電車来たな。そういや、ウォルジーってどこ住んでんだ?」
「え゛っ……?!」
明らかにマーシアは動揺を見せるが、ジニはそれに気付かない。
「えっ、と…………。………ナ・ストリートです…………」
「うん?」
マーシアは聞こえるか聞こえないかくらいの声量で、ジニの問いかけに返事を返す。
ガタンゴトンと電車の音が近付く。
「悪い、聞こえなかった。で、どこだって?」
「ええぇっと…………。で、ですから、その…………」
ゴニョゴニョと口籠るマーシアだったが、食い下がるジニに対して逃げ場が見当たらない。
彼女は観念した。
「わ、私、その…………。ベルナ・ストリートに、住んでいるんです…………」
今度は、ジニの耳にギリギリ届く声量で答えた。
「……あっ、へえ……?? そうなの??」
「………………はい」
電車が停留所に停まった。
マーシアは戸惑いに溢れた顔を俯かせる。
「で、では、ジニ様。お送りくださって、ありがとうございました」
「お、おう。気を付けてな……」
マーシアはペコリと頭を下げると、ギクシャクした表情のまま電車へ乗り込んだ。
ジニは呆然と手を振り、発車した電車を見送る。
(………………)
手を降ろすのも忘れ、ジニはその場に立ち尽くす。
「……私、ベルナ・ストリートに住んでるんです……????」
ようやく理解力が仕事を始め、ジニはポクポクと頭をフル回転させる。
「……えっと、つまり? ウォルジーは、ベルナ・ストリートに住んでます。ベルナ・ストリートは、金持ちしか住めません。ということは、そこに住んでるウォルジーは……?」
彼が導き出した答え、それは──
「…………金持ちじゃねぇかっ!!!!」
金持ちだった。
「いやぁ、ちょっと物思いに耽ってて……」
「? 何かありました?」
****
「自立型の操作の魔法……?」
「そうなんだよ! だから、俺の魔法は使いづらいんだってさ!!」
先程までの悲しみと立腹がごっちゃになり、ジニはテーブルをバンバン叩きながらマーシアに本日の出来事を洗いざらい話した。
「つまり、ジニ様が操作の魔法をかけると物に意思が生まれ、自由に行動してしまうということなんですね」
「その通り!」
ジニは息を荒げる。
「あの。よろしければ、ジニ様の操作の魔法の効果を、私に見せていただけませんか?」
マーシアは興味津々にジニに尋ねた。
「えっ? いいけど、何か操れそうなもんあるかな?」
ジニは辺りを見回す。
椅子は苦い思い出があるので除外。
テーブルも恐らく椅子と同じようなことになる。
どうしようかと思いふと窓際に目線をやると、鮮やかなピンク色のサフィニアが植った植木鉢を見つけた。
「これでいいか。ほれっ!」
ジニは植木鉢に操作の魔法をかける。
植木鉢は花を揺らし、ピョコンと勢いよくその場で飛び跳ねた。
「まあっ!」
マーシアは初めて見た動く植木鉢を見て、柔らかな笑みを溢す。
植木鉢はコツコツと鉢の足を鳴らし、窓台を闊歩する。
「凄いです……! 何だか本当に、生きているみたいですね……」
ジッと植木鉢の動きを観察し、マーシアは感嘆の声を上げた。
耳はないが植木鉢にはその歓声が聞こえたらしく、得意げにエヘンとそり返る。
グラッ!
「あ゛ーーっ!!」
「あっ……大変!」
そり返った拍子に、植木鉢は窓台から転落してしまった。
咄嗟にジニは椅子に置かれていたクッションを落下する植木鉢の下に滑り込ませる。
「バカ!! お前の体割れやすいんだから、気を付けろよ!!」
ジニは植木鉢に説教をかます。
植木鉢は花をしおらせ、シュンとしていた。
「全く……」
ジニは呆れ顔で植木鉢にかかった操作の魔法を解除する。
「ジニ様、私あんなに生き生きと物を操れる操作の魔法を見たのは初めてです! 感動してしまいました!」
「あははっ、そう言ってくれんの? 嬉しっ!」
マーシアは拍手をしながら目を輝かせ、ジニを羨望の眼差しで見つめている。
そんな目で見つめられた彼が調子に乗らないわけもなく、ジニは廊下から更に適当に置物をいくつかかき集めてくると、一斉にそれらに向かって操作の魔法をかけた。
「うふふっ。置物にお顔が描かれているから、より生き物のように感じられますね。とっても可愛いです!」
行進する猫やら鳥を模った陶器の置物を見て、マーシアはころころと鈴の音を響かせるように無邪気に笑う。
「お気に召してもらえたっぽくてよかった。けちょんけちょんに言われっぱなしのままだと、悲しいからな」
マーシアの笑みにつられ、ジニも自然と微笑みが溢れた。
「本当に、とても素晴らしい才能だと思います。それなのに、魔法道具作りに活かしづらいだなんて……。きっと皆様、まだジニ様の操作の魔法の魅力に気が付いていないんです」
マーシアは自分に擦り寄ってきた猫の置物を撫でながら、優しい笑顔を見せる。
「ははっ、魅力って……。す、すっげぇ褒めてくれるじゃん! こんな使えねぇって言われてるような役立たずな魔法をさ!」
言葉の響きに何だかくすぐったくなってしまい、ジニは自虐混じりに必死で感情を誤魔化す。
「そんなにご自分を卑下なさらないでください」
「へ……?」
マーシアは戸惑うジニを、真剣な眼差しで見据えた。
「ジニ様。私はあなたの使う操作の魔法があれば、いつか必ず素敵な魔法道具を生み出すことが出来ると思います。だって、こんなに人を明るく楽しくさせてくれるんですもの……。ですからどうか、もっと自身を誇ってください。あなたの力は、決して使えないものなんかではありません」
(………………っ!)
突然心が揺さぶられ、ジニは紅くなった顔がバレないよう、咄嗟に下を向いた。
(……そんなこと、初めて言われた……)
操作の魔法が得意だと自負しているのに、物が勝手にちょこまか行動してしまうゆえに今まで賞賛の言葉をもらったことなどなく、むしろ鬱陶しがられてしまうことのほうが多かった。
だからだろうか、マーシアの紡ぐ言葉が締め付けるように心に響く。
(そっかぁ……。俺の操作の魔法をそういう風に思ってくれる人もいるのか……)
嬉しいような照れ臭いような、ジニは不思議な心地に包まれる。
「ジニ様、どうかなさいました?」
いつの間にか置物達に囲まれ、マーシアは順番に彼らの頭を撫でている。その瞳は不思議そうにジニを見つめていた。
「……俺、作れるかな? 人を明るく楽しくさせるような魔法道具」
「勿論。きっと作れますよ」
マーシアは穏やかにそう答えた。
「……へへっ、サンキュー」
「うふふっ」
ジニは照れた顔を見せないよう、こっそり横を向く。
(……だったら、頑張るしかねぇじゃん。やるしかねぇじゃん……)
我ながら単純だと思ったが、「別にいいだろ」と一人微笑する。
何と言ったって、こんなにも心を動かされる言葉をもらったのだから──
人を明るく楽しくさせる魔法道具を作る。
今日、ジニはマーシアの言葉を受け、ちょっとした目標を手に入れた。
****
「あっ、てかもうこんな時間か!」
思い出したように窓の外を見遣り、ジニはガタッと椅子を立つ。外はすっかり暗くなっていた。
「お話しをしていると時間があっという間ですね。ジニ様、今日は楽しかったです。ありがとうございました」
「ああ、こっちこそな!」
日の落ちた街は人通りもまばらだ。
街灯の明かりが、柔い光で二人の帰り道を照らす。
「ウォルジーは路面電車使ってんの?」
「はい。向こうの停留所を通る電車を利用しています」
「そっか。じゃ、そこまで送ってくよ」
「いえ、そんな……。すぐそこですし、お気遣いいただかなくて大丈夫ですよ」
「そうは言ってももう暗いしさ、送らせてよ。一人じゃ危ねぇって、なっ?」
ジニはマーシアの顔を覗き込んだ。
バッチリ彼と目が合い、マーシアは驚愕して心臓を鳴らす。
「……で、では……。お願いをしてもよろしいですか?」
「もっちろん! 仲良くなれた記念も兼ねてな!」
ジニはニパッとした満面の笑みをマーシアに飛ばす。
(ジ、ジニ様ったら、調子のいい方なのね……)
マーシアはあせあせと、自分の心臓を必死に鎮めた。
話をして五分ほど歩くと、マーシアの利用している停留所に到着した。電車はまだ着いていないようだった。
「へー、ここの電車ベルナ・ストリートまで行くんだ」
「はい、そうなんです」
駅名標の下にある路線図を見て、ジニは目を丸くする。
ベルナ・ストリートは、首都である大都市ブルスバリーに近いところに位置する、ウィノア市内の高級住宅街だ。
平たく言えば、金持ちしか住めぬ魅惑の街である。
「すげーよな、俺には一生縁がねぇや。やっぱこういうとこ住んでるヤツって、毎日美味いもんとか食って薔薇の浮いた風呂とか入ってんのかな? あははっ、いいよなぁー! 羨ましい!」
「………………」
ケラケラ笑っているジニの横で、マーシアはまごつく。
その時、彼方から電車がやってくるのが見えた。
「あ、電車来たな。そういや、ウォルジーってどこ住んでんだ?」
「え゛っ……?!」
明らかにマーシアは動揺を見せるが、ジニはそれに気付かない。
「えっ、と…………。………ナ・ストリートです…………」
「うん?」
マーシアは聞こえるか聞こえないかくらいの声量で、ジニの問いかけに返事を返す。
ガタンゴトンと電車の音が近付く。
「悪い、聞こえなかった。で、どこだって?」
「ええぇっと…………。で、ですから、その…………」
ゴニョゴニョと口籠るマーシアだったが、食い下がるジニに対して逃げ場が見当たらない。
彼女は観念した。
「わ、私、その…………。ベルナ・ストリートに、住んでいるんです…………」
今度は、ジニの耳にギリギリ届く声量で答えた。
「……あっ、へえ……?? そうなの??」
「………………はい」
電車が停留所に停まった。
マーシアは戸惑いに溢れた顔を俯かせる。
「で、では、ジニ様。お送りくださって、ありがとうございました」
「お、おう。気を付けてな……」
マーシアはペコリと頭を下げると、ギクシャクした表情のまま電車へ乗り込んだ。
ジニは呆然と手を振り、発車した電車を見送る。
(………………)
手を降ろすのも忘れ、ジニはその場に立ち尽くす。
「……私、ベルナ・ストリートに住んでるんです……????」
ようやく理解力が仕事を始め、ジニはポクポクと頭をフル回転させる。
「……えっと、つまり? ウォルジーは、ベルナ・ストリートに住んでます。ベルナ・ストリートは、金持ちしか住めません。ということは、そこに住んでるウォルジーは……?」
彼が導き出した答え、それは──
「…………金持ちじゃねぇかっ!!!!」
金持ちだった。
1
あなたにおすすめの小説
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
バイト先の先輩ギャルが実はクラスメイトで、しかも推しが一緒だった件
沢田美
恋愛
「きょ、今日からお世話になります。有馬蓮です……!」
高校二年の有馬蓮は、人生初のアルバイトで緊張しっぱなし。
そんな彼の前に現れたのは、銀髪ピアスのギャル系先輩――白瀬紗良だった。
見た目は派手だけど、話してみるとアニメもゲームも好きな“同類”。
意外な共通点から意気投合する二人。
だけどその日の帰り際、店長から知らされたのは――
> 「白瀬さん、今日で最後のシフトなんだよね」
一期一会の出会い。もう会えないと思っていた。
……翌日、学校で再会するまでは。
実は同じクラスの“白瀬さん”だった――!?
オタクな少年とギャルな少女の、距離ゼロから始まる青春ラブコメ。
女性が少ない世界でVTuberやります!
dekoma26+ブル
恋愛
ある日朝起きてキッチンに行くとそこには知らない男性たちが! …え、お父さん⁉
なぜか突然女性の少ない世界に来てしまった少女がVTuberをしたり、学校に通ったりするお話。
※毎週火曜・金曜日の夜に投稿。作者ブル
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
そのまさか
ハートリオ
恋愛
「そのまさかですわ、旦那様!」
ーーベナ・マギネは、16才の誕生日の前日、ギネオア邸3階からロープで脱出しようとして失敗、その際、残念前世をうっすら思い出し、今世をちゃんと生きようと、先ずは旦那様を色仕掛けで骨抜きにしようとトッチラカル・・!
前世が残念な事もある・・・何のスキルも無い事だってある・・・そんなベナが全力でトッチラカリます!
設定ゆ~るゆるです。緩い気持ちで読んで頂けると助かります。
第15回恋愛小説大賞にエントリーしました。
読んで、良いなと思ってもらえたら、投票お願いします。
短編ではないので長編選びますが、中編だと思います。
【本編完結】伯爵令嬢に転生して命拾いしたけどお嬢様に興味ありません!
ななのん
恋愛
早川梅乃、享年25才。お祭りの日に通り魔に刺されて死亡…したはずだった。死後の世界と思いしや目が覚めたらシルキア伯爵の一人娘、クリスティナに転生!きらきら~もふわふわ~もまったく興味がなく本ばかり読んでいるクリスティナだが幼い頃のお茶会での暴走で王子に気に入られ婚約者候補にされてしまう。つまらない生活ということ以外は伯爵令嬢として不自由ない毎日を送っていたが、シルキア家に養女が来た時からクリスティナの知らぬところで運命が動き出す。気がついた時には退学処分、伯爵家追放、婚約者候補からの除外…―― それでもクリスティナはやっと人生が楽しくなってきた!と前を向いて生きていく。
※本編完結してます。たまに番外編などを更新してます。
罰ゲームから始まった、五人のヒロインと僕の隣の物語
ノン・タロー
恋愛
高校2年の夏……友達同士で行った小テストの点を競う勝負に負けた僕、御堂 彼方(みどう かなた)は、罰ゲームとしてクラスで人気のある女子・風原 亜希(かざはら あき)に告白する。
だが亜希は、彼方が特に好みでもなく、それをあっさりと振る。
それで終わるはずだった――なのに。
ひょんな事情で、彼方は亜希と共に"同居”することに。
さらに新しく出来た、甘えん坊な義妹・由奈(ゆな)。
そして教室では静かに恋を仕掛けてくる寡黙なクラス委員長の柊 澪(ひいらぎ みお)、特に接点の無かった早乙女 瀬玲奈(さおとめ せれな)、おまけに生徒会長の如月(きさらぎ)先輩まで現れて、彼方の周囲は急速に騒がしくなっていく。
由奈は「お兄ちゃん!」と懐き、澪は「一緒に帰らない……?」と静かに距離を詰める。
一方の瀬玲奈は友達感覚で、如月先輩は不器用ながらも接してくる。
そんな中、亜希は「別に好きじゃないし」と言いながら、彼方が誰かと仲良くするたびに心がざわついていく。
罰ゲームから始まった関係は、日常の中で少しずつ形を変えていく。
ツンデレな同居人、甘えたがりな義妹、寡黙な同クラ女子、恋愛に不器用な生徒会長、ギャル気質な同クラ女子……。
そして、無自覚に優しい彼方が、彼女たちの心を少しずつほどいていく。
これは、恋と居場所と感情の距離をめぐる、ちょっと不器用で、でも確かな青春の物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる