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2.ステータス
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神殿の中に入ると、すぐに見上げるほどの大きな祭壇が現れた。その祭壇のてっぺんには、とぐろ巻きになった彫刻の龍がどっしりと居座っている。さらにその龍の目は赤く、かすかに光を反射しているようだ。あそこに宝石でもはめ込んでいるのではないだろうか。
また、その祭壇のまわりを見渡しても、神殿内は全体的に厳かな造りとなっている。
「わぁー見て見て!ここ綺麗な場所ねー!」
まるでデートのようだ。この瞬間だけ切り取って残したい。正体を現すにしても、もう少し夢を見させてほしかったものだ。
俺達は、祭壇の横に通路を見つけたので、それに沿って奥の方へ行ってみた。
すると、座布団に正座して湯飲みのような物を持っている老人に遭遇した。
この神殿は老人の集会場を兼ねているのかもしれない。
「こんにちは。この神殿は何をするところなんですか?」
「・・・・・・」
ズズゥ 湯飲みの中の何かをすすっている。
耳が遠いのだろうか?
「あのー!!」
「・・・・・・」
もう少し大きな声を出してみるが反応がない。
「素敵なおじい様♪ここは何をするところなのか教えて頂けますか?」
リリス様が首をななめにかたむけてたずねると、
「よくきたな。ここでは自分のステータスを数値化して確認できるのじゃ」
と答えが返ってきた。
見てみなさいと世渡り術を披露してご満悦のリリス様。
続きの話を聞くと、どうやらこの老人に視てもらうことで自分のステータスがわかるらしい。元ゲーマーの俺としては、早速のこの展開にわくわくしていた。それにリーパーがサービスでステータスを上げておくとか言ってたし。
「さぁ、視てやるから1人ずつこっちにくるのじゃ!」
「レディファーストよ!あたしが先に決まってるじゃない」
ついてきたお前が先にやるんかい!
反応が怖いので、心の中でだけツッコミを入れつつ先を譲った。
「こっちにむけて手の甲を上に、指を伸ばして差し出すのじゃ」
いわれたとおりに手を差し出している。
その老人は手の指先から手首までにかけて大事なものにでも触れるように、時間をかけてじっくりすりすりと触っている。
「ほほぅ・・・。ん!これは!?」
「えっ、何!?おじい様?」
「お嬢ちゃんのステータスが高くてびっくりしたんじゃよ。知性が10、その他のパラメーターはオール7じゃ!」
「それは良い方なんですか?」
「当たり前じゃよ!各ステータスは10が最大じゃからのぉ。お嬢ちゃんはその中でも知性が飛び抜けて優秀なようじゃな」
またまたご満悦な様子である。
ふっふっふっ。彼女もなかなかやるようだ。だがオール10じゃないなんてまだまだ可愛いね、リリスちゃん!こんなの俺はもうオール10に決まったも同然じゃないか。
「よし次はお主じゃ。こっちにむけて手の甲を上に指を伸ばして差し出すのじゃ」
いわれたとおりに手を差し出す。
「もういいぞい。ん!?なんと!?これは驚いた!」
ほらほら、あの子に向かって「オール10」の言葉を言ったげて!
「オール0じゃ!」
「えっ!?!?オール10じゃなくて0?はぁっ!?」
「ふぉっふぉっふぉっ。わしも0が並んでいるのは初めてみたわい。だが、あまり気にする・・・ぶふぉっ!」
こいつ、我慢できなくて途中で吹き出しやがったぞ。
でもなにかの間違い?それともリーパーは砂漠での説明書の件といい、本当に役立ずな奴なのか?
「あっ!でもそういえば!俺の時だけ手に触れてなかったから、数値化のエラーかなにか引き起こしたんじゃないですか?」
「ん?あぁ、それはな。そもそも手に触れんでもいいんじゃよ。お主の手に触れてしまうとせっかくのさっきのお嬢ちゃんの手の感触が消えてしまうじゃろ。だから、もったいなくて手に触れなかっただけじゃ」
えろじじいは、にまっと笑ってそう答えた。
また、その祭壇のまわりを見渡しても、神殿内は全体的に厳かな造りとなっている。
「わぁー見て見て!ここ綺麗な場所ねー!」
まるでデートのようだ。この瞬間だけ切り取って残したい。正体を現すにしても、もう少し夢を見させてほしかったものだ。
俺達は、祭壇の横に通路を見つけたので、それに沿って奥の方へ行ってみた。
すると、座布団に正座して湯飲みのような物を持っている老人に遭遇した。
この神殿は老人の集会場を兼ねているのかもしれない。
「こんにちは。この神殿は何をするところなんですか?」
「・・・・・・」
ズズゥ 湯飲みの中の何かをすすっている。
耳が遠いのだろうか?
「あのー!!」
「・・・・・・」
もう少し大きな声を出してみるが反応がない。
「素敵なおじい様♪ここは何をするところなのか教えて頂けますか?」
リリス様が首をななめにかたむけてたずねると、
「よくきたな。ここでは自分のステータスを数値化して確認できるのじゃ」
と答えが返ってきた。
見てみなさいと世渡り術を披露してご満悦のリリス様。
続きの話を聞くと、どうやらこの老人に視てもらうことで自分のステータスがわかるらしい。元ゲーマーの俺としては、早速のこの展開にわくわくしていた。それにリーパーがサービスでステータスを上げておくとか言ってたし。
「さぁ、視てやるから1人ずつこっちにくるのじゃ!」
「レディファーストよ!あたしが先に決まってるじゃない」
ついてきたお前が先にやるんかい!
反応が怖いので、心の中でだけツッコミを入れつつ先を譲った。
「こっちにむけて手の甲を上に、指を伸ばして差し出すのじゃ」
いわれたとおりに手を差し出している。
その老人は手の指先から手首までにかけて大事なものにでも触れるように、時間をかけてじっくりすりすりと触っている。
「ほほぅ・・・。ん!これは!?」
「えっ、何!?おじい様?」
「お嬢ちゃんのステータスが高くてびっくりしたんじゃよ。知性が10、その他のパラメーターはオール7じゃ!」
「それは良い方なんですか?」
「当たり前じゃよ!各ステータスは10が最大じゃからのぉ。お嬢ちゃんはその中でも知性が飛び抜けて優秀なようじゃな」
またまたご満悦な様子である。
ふっふっふっ。彼女もなかなかやるようだ。だがオール10じゃないなんてまだまだ可愛いね、リリスちゃん!こんなの俺はもうオール10に決まったも同然じゃないか。
「よし次はお主じゃ。こっちにむけて手の甲を上に指を伸ばして差し出すのじゃ」
いわれたとおりに手を差し出す。
「もういいぞい。ん!?なんと!?これは驚いた!」
ほらほら、あの子に向かって「オール10」の言葉を言ったげて!
「オール0じゃ!」
「えっ!?!?オール10じゃなくて0?はぁっ!?」
「ふぉっふぉっふぉっ。わしも0が並んでいるのは初めてみたわい。だが、あまり気にする・・・ぶふぉっ!」
こいつ、我慢できなくて途中で吹き出しやがったぞ。
でもなにかの間違い?それともリーパーは砂漠での説明書の件といい、本当に役立ずな奴なのか?
「あっ!でもそういえば!俺の時だけ手に触れてなかったから、数値化のエラーかなにか引き起こしたんじゃないですか?」
「ん?あぁ、それはな。そもそも手に触れんでもいいんじゃよ。お主の手に触れてしまうとせっかくのさっきのお嬢ちゃんの手の感触が消えてしまうじゃろ。だから、もったいなくて手に触れなかっただけじゃ」
えろじじいは、にまっと笑ってそう答えた。
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