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??・Ⅷ
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「まぁ、とりあえず座ってよ」
促されるまま私は1人がけのソファに座った。
「んーと。何から話そうか。」
悩んでる様に見せているが言いたいことはだいたい決まっているのだろう。
「言いたいこと。決まってるんじゃないです?」
そう言った瞬間、少しだけ目の奥が笑った気がした。仮面をつけていても意外とわかりやすいこの人は。
「うん。そうだね。言いたいことは決まっているよ。じゃあまず。あの子は”もち”じゃない。ちゃんとボムという名前がついている。君が怒っていると勘違いしたのは、ネーミングセンスに対する嫉妬さ。ゆるしてくれ」
「え、あ、それはごめんなさい。でも、なんでボム?」
「いや、だって丸いじゃないか!あの子。まるでボムみたいだろう?だからボム」
あぁ、この人は適当につけたんだな。多分。可哀想にもち。
「あと、君僕もユメナシじゃないの?って言ったよね。僕はユメナシじゃない。それにこの世界の人間じゃない。君みたいにこっちに連れてこられた…っていう表現が正しいかな。ある日ね、」
この人も…こっちに連れてこられた。なんで?私たちのどこが共通してるの、ここに連れてこられる人は何。
「なんで……」
「それはボクにもわからない。急だったから。願ったらここにいた。それだけ。」
願ったって、
「貴方も諦めたの?」
「さぁ、もう覚えてないよ。随分昔のことだからね」
あぁ、諦めたんだ。この人。同じなんだ。
「ねぇ、貴方名前は?」
「レト。あれ、名乗ってなかったけ?ま、いっか。
名前も教えた事だし、今日は一旦帰ろうか。」
「え?いやまだ…」
まだ言いたいことあるんでしょ、なんで帰そうとするの
「ここに何時間いると思ってるんだ?6時間はいるぞ。記憶はいじれても時間はいじれない。」
促されるまま私は1人がけのソファに座った。
「んーと。何から話そうか。」
悩んでる様に見せているが言いたいことはだいたい決まっているのだろう。
「言いたいこと。決まってるんじゃないです?」
そう言った瞬間、少しだけ目の奥が笑った気がした。仮面をつけていても意外とわかりやすいこの人は。
「うん。そうだね。言いたいことは決まっているよ。じゃあまず。あの子は”もち”じゃない。ちゃんとボムという名前がついている。君が怒っていると勘違いしたのは、ネーミングセンスに対する嫉妬さ。ゆるしてくれ」
「え、あ、それはごめんなさい。でも、なんでボム?」
「いや、だって丸いじゃないか!あの子。まるでボムみたいだろう?だからボム」
あぁ、この人は適当につけたんだな。多分。可哀想にもち。
「あと、君僕もユメナシじゃないの?って言ったよね。僕はユメナシじゃない。それにこの世界の人間じゃない。君みたいにこっちに連れてこられた…っていう表現が正しいかな。ある日ね、」
この人も…こっちに連れてこられた。なんで?私たちのどこが共通してるの、ここに連れてこられる人は何。
「なんで……」
「それはボクにもわからない。急だったから。願ったらここにいた。それだけ。」
願ったって、
「貴方も諦めたの?」
「さぁ、もう覚えてないよ。随分昔のことだからね」
あぁ、諦めたんだ。この人。同じなんだ。
「ねぇ、貴方名前は?」
「レト。あれ、名乗ってなかったけ?ま、いっか。
名前も教えた事だし、今日は一旦帰ろうか。」
「え?いやまだ…」
まだ言いたいことあるんでしょ、なんで帰そうとするの
「ここに何時間いると思ってるんだ?6時間はいるぞ。記憶はいじれても時間はいじれない。」
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