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第一話
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陰陽省というものがある。
人間とあやかしの共存、霊、占いなどといったなものを専門に扱う省のことである。
名前から察せられるように国を支える業務機関の一つだ。
平安時代に安倍晴明が作った陰陽寮から発展した。
特殊な省であるためにこの省だけは国家資格を持つ『陰陽師』のみが省で働くことが出来る。
その国家資格を取るのも容易ではない。一般の人ならほぼ受からないと考えていい。
何故ならば前提条件としてまず強い霊力がなければ受験資格などないのだから。
そして成人していることもまた受験資格のひとつであった。
――だが、例外が存在した。
若干十六歳にしてとある少女が陰陽省に入ることになったのである。
名を安倍晴明。
あの、平安時代に名を残した陰陽師・安倍晴明である。
「いつになったら終わるんだ…」
この世の終わりかのように一人の少女がそう漏らした。
白い雪のような肌色に、狐のように少し吊りあがった目には隈が出来ている。
手入れされている美しく黒い長い髪は腰より下までの長さがあり、それを後ろで1つに纏めて結んである。
元々はきちんと着ていたであろうスーツは、ジャケットと上着が乱暴に椅子に引っ掛けておりシワになりそうだ。
青いネクタイも同様に脱ぎ散らかしていた。
彼女こそ最年少で陰陽省に抜擢された陰陽師・安倍晴明である。
「晴明様お茶を…大丈夫ですか?」
今にも死にそうな雰囲気の主人を気遣うように晴明の式神・咲がそう言った。
咲は人間ではない。妖狐の一人である。
その証拠に人間らしい肌色ではない白い肌と、人間離れした美しい容姿をしている。
黒曜石のような大きな瞳と薔薇色の唇。
髪型は肩の下くらいまでの長さで色は黒だった。服装は黒い着物を着ている。菊の模様が特徴的だ。
あやかしを式神にして従わせるのはこの世界では珍しいことではない。
むしろ多いくらいだ。
咲は路頭に迷っているところを晴明が助け式神になった。
晴明は咲に式神になるより友達になりたいと言ったのだが、咲が断固として譲ることをしなかった。
仕方なくと言った具合で晴明は咲を式神にしたというのが経緯である。
「パソコンでやる仕事なんてこの世から無くなれば良いんだ…お茶、ありがとう」
晴明はゆっくりと起き上がり、デスクに置かれた湯呑みを掴む。
熱いお茶だというのに晴明はそのお茶を一気に飲み干した。
舌を火傷するというようなことは一切なかった。
「いいえ。私にはこれくらいしか出来ませんから…」
「そうかな。私はこんなに上手く茶を淹れることは出来ないよ」
「それは晴明様がおかしな方向に不器用だからです」
「う…否定できない」
安倍晴明は実務は申し分なくどれも完璧に近い形で行うことができた。
十六歳で抜擢されただけのことはある。実力は確かであった。
だが、平安時代の職務になかったパソコンでの仕事は壊滅的にできないのである。
今もなお、普通なら徹夜せずともできる作業をパソコンという文明機器に慣れていない晴明は格闘を続けていた。
機械全般が苦手だ。自分のスマートフォンすらまともに操作することが難しい。
これならばまだ紙に書いて書類を作成した方が早いと晴明は考えるが、時代はペーパーレス化している。
晴明が時代に追いつく他なかった。
「これをこうして……終わったー!!!」
咲が晴明を見守って1時間程。
ようやくパソコンでの作業が終わったらしく、晴明は既に電源を落としていた。
電源を落とす作業だけは速いのである。
「お疲れ様でございます」
「ありがとう。世の中に全てのことにありがとう」
「本当にお疲れですね。発言がめちゃくちゃです」
「……そうだね。おかしいことを言っている」
冷静になった晴明は自身の発言がおかしいことに気がついた。
それほどまでにパソコンが苦手であり、嫌いでもあるのだ。
咲は主人が仕事を終えたのを確認すると、脱ぎ捨てられたものたちを拾い上げて晴明に渡した。
「晴明様。課長なのですから身なりはしっかりしませんと」
「…はーい」
渋々といった雰囲気で咲から受け取り、軽くスーツを叩いてからしっかりと着こなした。
晴明の長い髪は咲が櫛を持ってきており、丁寧に解かす。
晴明は咲に礼を言ってから、課長室を後にした。
十六歳にして抜擢された彼女に与えられた役職は総務課の課長という役職である。
ここでいう総務課は人間とあやかしの両立、霊、占い、などといったことを総合的に扱う課のことである。
少女の年齢にしては重い役職であるが、陰陽寮の頃から寮長についていた彼女にとってはなんてことのないことだった。
「今日もご苦労様なこった」
晴明と咲は帰宅するなり屋敷の玄関口にて1人の男にそう言われた。
身長百九十cmほど。体型はモデル体型だが、筋肉質なのが服の上からでもわかる。
緋色の髪の色をしており、目は碧眼だ。肌は少し焼けている。
顔は誰もが振り返るであろう美男子だった。
彼の名は鯰尾史郎。晴明より五歳年上の二十一歳。
ぬらりひょんの一族の当主であり、当代あやかし達の総大将だ。
「もっと労って」
「はいはい、俺のお姫様」
そして晴明の正式な夫である。
話は遡る。
そもそもな話、安倍晴明が現代に女として生まれ変わったというのがおかしな話であった。
平安時代の記録からすれば安倍晴明は男のはずである。
しかし、それが大きな間違いであった。
平安時代。晴明は妖狐の葛の葉姫の母と人間の父の間に生まれた世界で唯一の半妖だった。
人間でもあやかしでもない、どちらでもなく生まれた晴明は迫害を逃れるために母から男として生きるようにと強く言われる。
晴明の母親には先見の目があったからだ。
彼女は母の言う通りにし、男として生きていた。やがて晴明は霊力の強さを見込まれて朝廷に抜擢されて働くことになる。
後に陰陽寮の仕組みを作り初代寮長として仕事を全うした。
そして現代。
安倍晴明は一般家庭に生まれたが、晴明は平安時代の記憶と霊力を持ったまま生まれてしまった。
容姿すら全く同じであったのだ。
両親と全く似つかぬ姿、年相応に見えぬ物言いに早々と彼女の両親は娘を施設に預けた。
普通なら自分の境遇に悲しむところだが、若干六歳にして精神が成熟していた晴明は悲しむことはなかった。
むしろこれが当然と思う程だった。悲しいくらい彼女は冷静であった。その頃、あやかし達にも動きがあった。
――あの安倍晴明が女として、半妖として現代に生まれ変わった。
そのことが晴明の母親から伝わってしまったのである。
あやかしにとっても人間にとっても安倍晴明は恐ろしい存在でもあり、また美味しい存在でもあった。
圧倒的な力を持つ天才かつ最強で半妖の陰陽師。だが、婚姻を結べば強力な味方にもなり得る。
それが安倍晴明という存在なのだ。
特に数多のあやかしから晴明は婚姻を持ちかけれた。けれど、婚姻を了承することはなかった。
当時十一歳のぬらりひょんである史郎はその話を聞いた時、別段興味を持つことはなかった。
自分には許嫁もいるし、必要がないと考えていたほどだ。
だがある時、事件が起こり晴明に命を助けられる。
そのことがきっかけで心底彼女に惚れてしまい、猛アプローチを始めた。
許嫁との関係もその事件がきっかけで断ることになる。
そのしつこさに負けたのか、晴明は中学生になった時に「自分が十六歳になっても諦めないなら婚姻を考えてもいい」と折れたのだ。
そうして今に至る。
ちなみに両思いではないために、肉体関係は結婚した今でも一切ない。
史郎が晴明のことを完全な両思いになるまで決して手を出さないと宣言したからであった。
今でも清い関係でいる二人である。
「あー。自分で決めたことだけど高校生になりたい。なんで徹夜してまで働いてるんだよ私」
「高校生にさせなかったのはなかなか鬼畜だよな」
ようやく朝食を摂ることができる晴明は向かいに座る史郎に向けてそう言った。
そう、陰陽省は晴明が十六歳になったタイミングで抜擢しフルタイムで働くことを強制したのである。
役職持ちで給料は良いものの、高校生活にひっそり憧れを抱いていた彼女は酷く残念に思った。
まぁ、そんなことを言いつつも自分の意思で入省したのだが。
そんな夫婦の会話を邪魔しないよう、静かに咲はお盆に朝食を乗せている。
器用に片手で見栄えの良いように料理を並べていた。
「咲、ありがとう。やっと飯にありつけるー」
「昨日の夕食の残りも入っていますけどどうぞ、冷めないうちに」
「咲も食べなよ?ていうか昨日の夕食すら私たちは食べてないなんて…これがブラック企業という奴ね。訴えてやるか」
「晴明様しか出来ないことがたくさんありますから、多分揉み消されますよ」
「そんなぁ…」
「ほら、冷めちまうから早く食え」
史郎に促され、晴明は朝食を摂ることに専念した。
温かいご飯というものは心をも温めるらしい。
疲れが溜まっている晴明の顔には笑顔が浮かんでいる。
その笑顔を眩しそうに史郎は見つめていた。
人間とあやかしの共存、霊、占いなどといったなものを専門に扱う省のことである。
名前から察せられるように国を支える業務機関の一つだ。
平安時代に安倍晴明が作った陰陽寮から発展した。
特殊な省であるためにこの省だけは国家資格を持つ『陰陽師』のみが省で働くことが出来る。
その国家資格を取るのも容易ではない。一般の人ならほぼ受からないと考えていい。
何故ならば前提条件としてまず強い霊力がなければ受験資格などないのだから。
そして成人していることもまた受験資格のひとつであった。
――だが、例外が存在した。
若干十六歳にしてとある少女が陰陽省に入ることになったのである。
名を安倍晴明。
あの、平安時代に名を残した陰陽師・安倍晴明である。
「いつになったら終わるんだ…」
この世の終わりかのように一人の少女がそう漏らした。
白い雪のような肌色に、狐のように少し吊りあがった目には隈が出来ている。
手入れされている美しく黒い長い髪は腰より下までの長さがあり、それを後ろで1つに纏めて結んである。
元々はきちんと着ていたであろうスーツは、ジャケットと上着が乱暴に椅子に引っ掛けておりシワになりそうだ。
青いネクタイも同様に脱ぎ散らかしていた。
彼女こそ最年少で陰陽省に抜擢された陰陽師・安倍晴明である。
「晴明様お茶を…大丈夫ですか?」
今にも死にそうな雰囲気の主人を気遣うように晴明の式神・咲がそう言った。
咲は人間ではない。妖狐の一人である。
その証拠に人間らしい肌色ではない白い肌と、人間離れした美しい容姿をしている。
黒曜石のような大きな瞳と薔薇色の唇。
髪型は肩の下くらいまでの長さで色は黒だった。服装は黒い着物を着ている。菊の模様が特徴的だ。
あやかしを式神にして従わせるのはこの世界では珍しいことではない。
むしろ多いくらいだ。
咲は路頭に迷っているところを晴明が助け式神になった。
晴明は咲に式神になるより友達になりたいと言ったのだが、咲が断固として譲ることをしなかった。
仕方なくと言った具合で晴明は咲を式神にしたというのが経緯である。
「パソコンでやる仕事なんてこの世から無くなれば良いんだ…お茶、ありがとう」
晴明はゆっくりと起き上がり、デスクに置かれた湯呑みを掴む。
熱いお茶だというのに晴明はそのお茶を一気に飲み干した。
舌を火傷するというようなことは一切なかった。
「いいえ。私にはこれくらいしか出来ませんから…」
「そうかな。私はこんなに上手く茶を淹れることは出来ないよ」
「それは晴明様がおかしな方向に不器用だからです」
「う…否定できない」
安倍晴明は実務は申し分なくどれも完璧に近い形で行うことができた。
十六歳で抜擢されただけのことはある。実力は確かであった。
だが、平安時代の職務になかったパソコンでの仕事は壊滅的にできないのである。
今もなお、普通なら徹夜せずともできる作業をパソコンという文明機器に慣れていない晴明は格闘を続けていた。
機械全般が苦手だ。自分のスマートフォンすらまともに操作することが難しい。
これならばまだ紙に書いて書類を作成した方が早いと晴明は考えるが、時代はペーパーレス化している。
晴明が時代に追いつく他なかった。
「これをこうして……終わったー!!!」
咲が晴明を見守って1時間程。
ようやくパソコンでの作業が終わったらしく、晴明は既に電源を落としていた。
電源を落とす作業だけは速いのである。
「お疲れ様でございます」
「ありがとう。世の中に全てのことにありがとう」
「本当にお疲れですね。発言がめちゃくちゃです」
「……そうだね。おかしいことを言っている」
冷静になった晴明は自身の発言がおかしいことに気がついた。
それほどまでにパソコンが苦手であり、嫌いでもあるのだ。
咲は主人が仕事を終えたのを確認すると、脱ぎ捨てられたものたちを拾い上げて晴明に渡した。
「晴明様。課長なのですから身なりはしっかりしませんと」
「…はーい」
渋々といった雰囲気で咲から受け取り、軽くスーツを叩いてからしっかりと着こなした。
晴明の長い髪は咲が櫛を持ってきており、丁寧に解かす。
晴明は咲に礼を言ってから、課長室を後にした。
十六歳にして抜擢された彼女に与えられた役職は総務課の課長という役職である。
ここでいう総務課は人間とあやかしの両立、霊、占い、などといったことを総合的に扱う課のことである。
少女の年齢にしては重い役職であるが、陰陽寮の頃から寮長についていた彼女にとってはなんてことのないことだった。
「今日もご苦労様なこった」
晴明と咲は帰宅するなり屋敷の玄関口にて1人の男にそう言われた。
身長百九十cmほど。体型はモデル体型だが、筋肉質なのが服の上からでもわかる。
緋色の髪の色をしており、目は碧眼だ。肌は少し焼けている。
顔は誰もが振り返るであろう美男子だった。
彼の名は鯰尾史郎。晴明より五歳年上の二十一歳。
ぬらりひょんの一族の当主であり、当代あやかし達の総大将だ。
「もっと労って」
「はいはい、俺のお姫様」
そして晴明の正式な夫である。
話は遡る。
そもそもな話、安倍晴明が現代に女として生まれ変わったというのがおかしな話であった。
平安時代の記録からすれば安倍晴明は男のはずである。
しかし、それが大きな間違いであった。
平安時代。晴明は妖狐の葛の葉姫の母と人間の父の間に生まれた世界で唯一の半妖だった。
人間でもあやかしでもない、どちらでもなく生まれた晴明は迫害を逃れるために母から男として生きるようにと強く言われる。
晴明の母親には先見の目があったからだ。
彼女は母の言う通りにし、男として生きていた。やがて晴明は霊力の強さを見込まれて朝廷に抜擢されて働くことになる。
後に陰陽寮の仕組みを作り初代寮長として仕事を全うした。
そして現代。
安倍晴明は一般家庭に生まれたが、晴明は平安時代の記憶と霊力を持ったまま生まれてしまった。
容姿すら全く同じであったのだ。
両親と全く似つかぬ姿、年相応に見えぬ物言いに早々と彼女の両親は娘を施設に預けた。
普通なら自分の境遇に悲しむところだが、若干六歳にして精神が成熟していた晴明は悲しむことはなかった。
むしろこれが当然と思う程だった。悲しいくらい彼女は冷静であった。その頃、あやかし達にも動きがあった。
――あの安倍晴明が女として、半妖として現代に生まれ変わった。
そのことが晴明の母親から伝わってしまったのである。
あやかしにとっても人間にとっても安倍晴明は恐ろしい存在でもあり、また美味しい存在でもあった。
圧倒的な力を持つ天才かつ最強で半妖の陰陽師。だが、婚姻を結べば強力な味方にもなり得る。
それが安倍晴明という存在なのだ。
特に数多のあやかしから晴明は婚姻を持ちかけれた。けれど、婚姻を了承することはなかった。
当時十一歳のぬらりひょんである史郎はその話を聞いた時、別段興味を持つことはなかった。
自分には許嫁もいるし、必要がないと考えていたほどだ。
だがある時、事件が起こり晴明に命を助けられる。
そのことがきっかけで心底彼女に惚れてしまい、猛アプローチを始めた。
許嫁との関係もその事件がきっかけで断ることになる。
そのしつこさに負けたのか、晴明は中学生になった時に「自分が十六歳になっても諦めないなら婚姻を考えてもいい」と折れたのだ。
そうして今に至る。
ちなみに両思いではないために、肉体関係は結婚した今でも一切ない。
史郎が晴明のことを完全な両思いになるまで決して手を出さないと宣言したからであった。
今でも清い関係でいる二人である。
「あー。自分で決めたことだけど高校生になりたい。なんで徹夜してまで働いてるんだよ私」
「高校生にさせなかったのはなかなか鬼畜だよな」
ようやく朝食を摂ることができる晴明は向かいに座る史郎に向けてそう言った。
そう、陰陽省は晴明が十六歳になったタイミングで抜擢しフルタイムで働くことを強制したのである。
役職持ちで給料は良いものの、高校生活にひっそり憧れを抱いていた彼女は酷く残念に思った。
まぁ、そんなことを言いつつも自分の意思で入省したのだが。
そんな夫婦の会話を邪魔しないよう、静かに咲はお盆に朝食を乗せている。
器用に片手で見栄えの良いように料理を並べていた。
「咲、ありがとう。やっと飯にありつけるー」
「昨日の夕食の残りも入っていますけどどうぞ、冷めないうちに」
「咲も食べなよ?ていうか昨日の夕食すら私たちは食べてないなんて…これがブラック企業という奴ね。訴えてやるか」
「晴明様しか出来ないことがたくさんありますから、多分揉み消されますよ」
「そんなぁ…」
「ほら、冷めちまうから早く食え」
史郎に促され、晴明は朝食を摂ることに専念した。
温かいご飯というものは心をも温めるらしい。
疲れが溜まっている晴明の顔には笑顔が浮かんでいる。
その笑顔を眩しそうに史郎は見つめていた。
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