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薆.
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朝礼ギリギリに野田くんは来た。
「今日部活お願いね。」
「何時からですか?」
同い年なのに敬語が多いのが彼の特徴だ。
「放課後」
「了解です。じゃあ賀茂川にも言っときますね」
「うん、ありがと」
会話はこれだけだ。
彼は自分が援交をしている事もメンタルが崩壊していることも知っている。
逆に自分も彼の家の事情等を知っている。
お互いに口外はしないお約束。
「なんか部下と上司みたいよね」
いつの間にか近くに立っていたももちゃんが言った。
「あー、確かに(笑)」
「らいちゃん部下いじめたらだめよ~」
「え~逆!部下にこき使われてる!」
自分自身を指さしながら訴えたが
「それは良し。」とももちゃんは笑顔で親指を立てた。
「なんでやねん(笑)」
適当にツッコミを入れながら私は楽しくなって笑いが止まらなくなる。
ももちゃんの自分へのイジりはいつもの事だし笑えるので好きだ。
自分はももちゃんが本当に大好きだと自分でも自覚している。
恋人繋ぎをしながら移動するくらい、
1日に何度もハグするくらい、
会話に加わっているメンバーが変わっても2人はずっと一緒に居るくらいには好きだった。
友達として。
「これから集会始めるよ~全員こっち集まって~」
防音室や廊下に居る部員にも声をかけ全員を集める。
そして全員が集まり遙進行の元、集会が始まった。
集会が終わると最終下校時間の18時前だったので急いで学校を出る。
「あー!お腹空いた!」
学校前の階段を降りていると福空がいきなり大声で言う。
何故か福空は下の名前じゃなくて苗字で呼ばれるのが定着してる女子部員だ。
県大会に出れるくらいの実力者でもある。
「うどん食べたい!」
怜果も声量大きめで言う。
2人とも18時という事を忘れているのか声が大きい。
「食べいくか!」
遙までも声が大きい。
(おい部長…(汗))
「前も食べたじゃん(笑)」
自分も適当に会話に加わる。
2年の女子部員は自分たち4人だけで特に喧嘩もなく割と仲がいい。
放課後に急遽みんなで食べに行ったりする事が多々あった。
「じゃ、お疲れ様ですぅ~」
階段を降り終えるとバスで帰る組が別方向へ歩く。
「「じゃーね~!」」
「「お疲れ様~!」」
各々言葉を発し自分たちも帰路につく。
「で、結局どうするよ?」
「食べいく?」
「んー、男子はどうするかい?」
「僕は今日辞めておきます」
野田くんが代表して答えると隣に居る賀茂川くんも頷く。
「じゃあ女子だけで行こっか!」
福空がテンション高めで言う。が、
「ごめん自分も今日はパス!」
今日はみんなとわいわいする気分じゃなかった。
「えー、らいちゃん行かんの?」
「うん、おつかい頼まれたけはよ帰らな行けん(汗)夜ご飯で使おう思うてたお好みソース足らんかったんだってさ(笑)」
嘘だけど。
でも実際よくお使いを頼まれて誘いを断ることはあったので怪しまれることはない。
「そっか…じゃあまた今度にする?」
遙が気を使って予定を変えようとしてくれるが基本気まぐれで予定が立つのが放送部なので必要ない。
「んーん、いっておいで」
「うどん!食べる!らいちゃんまた今度!」
福空のコミュ力が壊滅してきた。
うどん屋の近くになると夜ご飯組と別れた。
しばらく野田くんと賀茂川くんと3人で帰ったが、途中で賀茂川くんとも別れて野田くんと2人で歩く。
「お使い良いんですか?」
ドリームタウン(スーパーマーケット)を通り過ぎていると野田くんが言った。
いつもお使いや放送部の軽い買い出しはここで済ませるのが定番だった。
「うん。嘘。」
「悪い人だ」
少しカッコつけながら野田くんが言った。
「まあね。」
「また何か嫌な事でもありました?聞きますよ?」
「別に」
私は野田くんの方は一切見ずに下を向きながらずっと歩いていた。
「嘘つけ。」
「嘘ではないよぉ~?」
あえていつものおどけたキャラで笑顔を作りつつ返す。
本当に嘘ではない。特段嫌なことがあった訳では無かったし。
見透かしたような言い方に少し腹が立った。
──構わないで。
「今日部活お願いね。」
「何時からですか?」
同い年なのに敬語が多いのが彼の特徴だ。
「放課後」
「了解です。じゃあ賀茂川にも言っときますね」
「うん、ありがと」
会話はこれだけだ。
彼は自分が援交をしている事もメンタルが崩壊していることも知っている。
逆に自分も彼の家の事情等を知っている。
お互いに口外はしないお約束。
「なんか部下と上司みたいよね」
いつの間にか近くに立っていたももちゃんが言った。
「あー、確かに(笑)」
「らいちゃん部下いじめたらだめよ~」
「え~逆!部下にこき使われてる!」
自分自身を指さしながら訴えたが
「それは良し。」とももちゃんは笑顔で親指を立てた。
「なんでやねん(笑)」
適当にツッコミを入れながら私は楽しくなって笑いが止まらなくなる。
ももちゃんの自分へのイジりはいつもの事だし笑えるので好きだ。
自分はももちゃんが本当に大好きだと自分でも自覚している。
恋人繋ぎをしながら移動するくらい、
1日に何度もハグするくらい、
会話に加わっているメンバーが変わっても2人はずっと一緒に居るくらいには好きだった。
友達として。
「これから集会始めるよ~全員こっち集まって~」
防音室や廊下に居る部員にも声をかけ全員を集める。
そして全員が集まり遙進行の元、集会が始まった。
集会が終わると最終下校時間の18時前だったので急いで学校を出る。
「あー!お腹空いた!」
学校前の階段を降りていると福空がいきなり大声で言う。
何故か福空は下の名前じゃなくて苗字で呼ばれるのが定着してる女子部員だ。
県大会に出れるくらいの実力者でもある。
「うどん食べたい!」
怜果も声量大きめで言う。
2人とも18時という事を忘れているのか声が大きい。
「食べいくか!」
遙までも声が大きい。
(おい部長…(汗))
「前も食べたじゃん(笑)」
自分も適当に会話に加わる。
2年の女子部員は自分たち4人だけで特に喧嘩もなく割と仲がいい。
放課後に急遽みんなで食べに行ったりする事が多々あった。
「じゃ、お疲れ様ですぅ~」
階段を降り終えるとバスで帰る組が別方向へ歩く。
「「じゃーね~!」」
「「お疲れ様~!」」
各々言葉を発し自分たちも帰路につく。
「で、結局どうするよ?」
「食べいく?」
「んー、男子はどうするかい?」
「僕は今日辞めておきます」
野田くんが代表して答えると隣に居る賀茂川くんも頷く。
「じゃあ女子だけで行こっか!」
福空がテンション高めで言う。が、
「ごめん自分も今日はパス!」
今日はみんなとわいわいする気分じゃなかった。
「えー、らいちゃん行かんの?」
「うん、おつかい頼まれたけはよ帰らな行けん(汗)夜ご飯で使おう思うてたお好みソース足らんかったんだってさ(笑)」
嘘だけど。
でも実際よくお使いを頼まれて誘いを断ることはあったので怪しまれることはない。
「そっか…じゃあまた今度にする?」
遙が気を使って予定を変えようとしてくれるが基本気まぐれで予定が立つのが放送部なので必要ない。
「んーん、いっておいで」
「うどん!食べる!らいちゃんまた今度!」
福空のコミュ力が壊滅してきた。
うどん屋の近くになると夜ご飯組と別れた。
しばらく野田くんと賀茂川くんと3人で帰ったが、途中で賀茂川くんとも別れて野田くんと2人で歩く。
「お使い良いんですか?」
ドリームタウン(スーパーマーケット)を通り過ぎていると野田くんが言った。
いつもお使いや放送部の軽い買い出しはここで済ませるのが定番だった。
「うん。嘘。」
「悪い人だ」
少しカッコつけながら野田くんが言った。
「まあね。」
「また何か嫌な事でもありました?聞きますよ?」
「別に」
私は野田くんの方は一切見ずに下を向きながらずっと歩いていた。
「嘘つけ。」
「嘘ではないよぉ~?」
あえていつものおどけたキャラで笑顔を作りつつ返す。
本当に嘘ではない。特段嫌なことがあった訳では無かったし。
見透かしたような言い方に少し腹が立った。
──構わないで。
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