夕暮れアイデンティティ

水望 彗

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曖.

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10月20日
17:30

「ではこれにて解散です。」
「お疲れ様でしたー」

 今日は生徒会主催のボランティアがあった。
プランターに季節の花を植えて近くの幼稚園に持っていくというものだ。
今日はプランターに花を植える作業を生徒会や生活委員とボランティア参加の生徒ですることになっていた。
全部植え終えるまでに1時間以上かかったが無事終了した。
「らいちゃーん」
「あ、梓葉あずはちゃん!おつかれ~!」
声をかけてきたのは生徒会役員の梓葉ちゃんだ。
夏の生徒会選挙の時に梓葉ちゃんは会長に立候補したが落選していた。
私は副会長に立候補し当選してから当たりがきつくなった。
私は梓葉ちゃんの機嫌を損なわないようにあえて少しテンションを高くして話す。
「お前今日全然働いてないだろ!」
「ちゃんと働いたよ~(汗)。見てこれ!砂めっちゃ手についたんじゃけど!ずっと砂運んだりしよったんよ!」
そう言って私は手を開いて梓葉ちゃんに見せる。
「それだけだろ。てかお前今度幼稚園運ぶ日やれよ。普段仕事サボっとんだしお前らがやれや」
「うんええよ、じゃあ会長達にもお願いしとくね!いつもありがとね、ほんと助かってるよ」
「ほんとだよ。お前ら会長副会長のくせに全く働かんのんじゃけ。生徒会やめろやまじで(笑)」
「ごめんねそう言わんでよ~」
あざといくらいに梓葉ちゃんに媚びて言う。
我ながら気持ち悪い。
「まぁいいや、じゃあの無能!」
そう言って梓葉ちゃんは部活の後輩と一緒にテニスコートに向かった。
私も少し離れた所にももちゃんを見つけたのでそちらへ向かう。
──辛かった。

 会長の湯野くんを始め、私や他の4組の生徒会役員は理型選択者だった。
私たちの通う学校では理型クラスは発展クラスみたいなものだ。
理型クラスには大学進学希望者が多いため、放課後も検定の補習や自主勉強で残る生徒が多かった。
それは生徒会役員も同じでなかなか生徒会の活動日と予定が合わないことも多々あった。
私は大学進学を諦めていたので活動は割と参加している方なのだが…。
梓葉ちゃんは気に入らないらしい。
そして困ったことに4組の生徒会役員で女子は私だけだったので
他の組の生徒会役員からの苦情は言いやすい私に全部来た。
暴言も愚痴も全部全部。
生徒会内での2年から1年への嫌がらせ等のSOSとかも全部。
先生も取り合ってくれない人間関係の文句を全部引き受けていた。
──副会長だから頑張らなきゃ。

「らいちゃん帰ろ」
ももちゃんは私の手を取り恋人繋ぎをするとそのまま放送室へと歩き始めた。
──このままずっと引っ張ってて欲しいな。


お久しぶりです
読んでくださりありがとうございます!
久しぶりの投稿となりました…
現在作者はまだ学生の為筆を止めてたらあっという間に数ヶ月過ぎてました(汗)
ぼちぼちで書いていくので引き続き読んでいたたけると嬉しいです
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