特に呼ばれた記憶は無いが、異世界に来てサーセン。

黄玉八重

文字の大きさ
436 / 458
第16章 -勇者 VS 魔王-

†第16章† -28話-[広域結界魔道具作製依頼①]

しおりを挟む
 勇者プルメリオがハイエルフと接触し始めた頃。
 水無月宗八みなづきそうはちは久しぶりに魔法ギルド本部に顔を出していた。
『アニキィ!』
 ゲートから現れた宗八そうはちを出迎えてくれたのは、魔法ギルド所属の幹部でもある闇精カティナだ。
 宗八そうはちが足を踏み入れた場所もカティナを頂点とする研究室の一つだった。
「お招きありがとう。忙しいのに無理言って悪いな」
『気にしないで欲しいデスカラァ!アルシェの勧誘は泣く泣く受けられなかったデスケド、今回はチカラになりマスカラァ!』
 魔法ギルドは迷宮ワンダリングなどから発見されたアーティファクトを研究し、市井に還元する事で生活の向上を目的とする機関である。
 加入出来る研究者も限られるため、資金繰りする時間も無い。
 アーティファクトを魔道具に落とし込み売る事で資金を稼ぐことは出来るが、どうしても研究に時間が割かれ安定した稼ぎにはならなかった。その資金繰りを投資する形で組織されたのが冒険者ギルドである。
 ダンジョンで発見された素材が冒険者ギルドで売られ、魔法ギルドで研究され、アーティファクトを魔道具に落とし込む際の材料に使用される。その研究成果がギルドが運営する売店で売買され、研究資金となる。

 そんな世界の文明を後押しする為の魔法ギルドだが、特にどこかの国が後ろ盾に存在するわけでは無い。
 始まりは研究馬鹿の長命種からであり、研究員が入れ替わってもその血が脈々と受け継がれて今も魔法ギルドは魔道具を産み出し続けている。

『お~!チビ達も皆大きくなってて、あちしは嬉しいデスヨォ!』
 今回は子供達と青竜フリューアネイシアも一緒に連れて来ている。
 宗八そうはちの周りに広がっている子供達の姿を目にしたカティナは嬉しそうに笑みを浮かべた。
 特に同族の闇精クーデルカは以前から可愛がっていたこともあり、抱き上げて頬づりまでしている始末だ。

『さっそくギルド長の下へ案内するデスカラァ!大船に乗ったつもりで着いて来て欲しいデスケドォ!』
 今回は破滅ヴィネア対策の一つとして相談があり、カティナに無理を言ってギルドマスターへの繋ぎをつけてもらった。
 電光と見紛うほどの発光量を持った光魔石の板が天井から照らす通路を迷いなく進む。
 やがて、辿り着いた部屋は何の変哲もない扉に【ギルド長室】と書かれた看板が提げられた一室だった。
「冒険者ギルドより質素じゃないか?」
『そもそもギルド長の研究は趣味の延長デスカラ。今は運営に重きを置いて研究は私達室長に委任している形デスケド』
 ——コンコンコン。
 カティナが三度ノックを繰り返す。
 扉の向こうでは人の気配があるものの緩慢な動きだ。どうやら椅子に座ったまま眠っていたらしい。

「うぁーい……」
 寝起きと分かる酷い声音で返事があった。
 アポイントメントは取っていたはずだが、大丈夫なのかと視線でカティナに訴えるも肩をすくめ、瞳はいつもの事だと言っている。
『カティナです。入るデスヨォ』
 曖昧な返事だったのに遠慮なくドアノブを握り、カティナは扉を開いた。
 扉を潜り部屋を見渡すとギルドマスターの部屋とはいえ広すぎる事に気が付く。広いと感じたのも束の間、部屋の床にはアーティファクトの研究資料なのか紙と本が高く積まれ、いつ崩れてもおかしくない山が部屋の大半を占めている為か圧迫感ですぐに狭く感じ始める。
『(この部屋を見るとお掃除したくなります)』
 闇精クーデルカが室内を見つめたまま念話を発する。
「(部屋が汚い研究者本人は、どこにどの資料があるか分かっているらしいから片付けると怒られるよ。止めておきなさい)」
 宗八そうはちの背後で立ち止まっていたクーデルカを抱き上げ視界を手で塞ぐ。
 メイドとしての教育を受けたクーデルカには、この部屋は大変にやりがいのある汚部屋に見えている事だろう。

 その間に山向こうに進んだカティナは、ギルドマスターの机に近づき意識を覚醒させようとしていた。
『ギルド長!提出した資料に目は通したデスカァ!?お客様を連れて来たデスヨォ!』
 机の上にも紙束の山が築かれ、その陰でギルドマスターは椅子に凭れたまま眠りこけていた。
 カティナが強引に揺さぶると、被っていた猫耳付きのフードがずれ落ちる。
 現れたのは、頭部から伸びる二本の触角——虹色に揺らめき、淡い光を帯びる異様な器官であった。

「まさかな……」

 この世界で聖獣と呼ばれる二対の魔物。
 一つは己が仲間タルテューフォの属する【猪獅子《ヤマノサチ》】。
 もう一つは海を支配する【海恵丑《ウミノサチ》】。
 宗八は記憶を呼び起こす。眼を通した文献にの中に記述されていた海恵丑ウミノサチの特徴。
 曰く——その皮膚は色彩を纏い、絢爛なる衣のごとく見える。
 曰く——頭に生えた触角は、遥か遠方の同胞と意思を交わすための器官である。
 曰く——その叡智は、人の知を凌駕するやもしれぬ。

 その浮かび上がった特徴を今、目の前のギルドマスターが備えていた。

 更に揺さぶられ、羽織っていた白衣が床へと落ちた。
 その下に現れたのは、布ではなく、肌そのものが織りなす絢爛な衣。光を受けて艶やかに波打つそれは、まるで豪奢なドレスのようであった。
 宗八は息を呑む。
 もし、この存在が己の推測通りならば——あれは衣服ではなく、生来の皮膚のはず。つまり全裸同然。
 思わず視線を逸らす。

『アニキ、心配いらないデスヨォ。ギルド長は……男デスカラァ!』
「男おぉぉぉぉっ!?!?」
 その声は、驚きよりも困惑に満ちていた。
 確かに胸の膨らみはなく、顔立ちも中性的。しかし、皮膚の艶やかさとしなやかな肢体は、見る者を女性と錯覚させる。
 その瞬間、ギルドマスターの瞳が静かに開かれた。眠気の影は一切なく、鋭い光が宗八を射抜く。

「やぁやぁ、君がカティナを窓口に魔法ギルドで色々と勝手をしている水無月宗八みなづきそうはち君だね?」
 言葉は穏やかでありながら、含むものは重かった。
 ただ、組み上げた生活魔法を製本してもらったり、瘴気から身を護る為に組み上げた光魔法を製本してもらったり、クーデルカが闇魔法の件で相談を持ち掛けて時間外労働をお願いしただけというのに。
 確かに依頼を重ねてきた。しかし、それは仲間のため、世界を護るため。そして、カティナが丁度良い立場に居た為だ。

「さて、何の事か思い当たりませんね。話は代わりますが貴方を訪ねた本題に早速入ってもよろしいですか?」
 淡々と返した瞬間、空気が変わった。
 ギルドマスターの存在感が、圧となって宗八に迫る。それは、宗八が知る聖獣【猪獅子】にも匹敵する威容。
 ならば退く理由はない。
 宗八もまた魔力を瞬時に収束し、濃密な奔流を解き放つ。
 互いの眼差しが交錯し、見えぬ火花が散る。

 その背後で、二人をよく知るカティナだけが淡々と、会談の場を整えていた。

 * * * * *
「広域結界魔道具ねぇ……。<万彩カリスティア>としてはどの程度の規模を考えているので?」
 ここでも広まっていた二つ名に眉をヒクついた。
 ボッタルガの声音には僅かな嘲りが混じる。宗八は眉をひそめながらも即答した。
「町の外周から一キロは広い全体を覆う結界を希望したい。出来る限り長期的に運用出来て物理にも魔法にも対処出来れば満点だ」
 兵の戦場を市街にするわけにはいかない。
 カティナのアドバイスから長期的に発動させ防御力もある結界となると範囲が小さいだけ優れる物になる事を理解している宗八そうはちにとってそれは妥協の果てに辿り着いた最低限の要求であった。

「無理無理。現在の技術で張れる結界は、精々100mの円だよ。しかも物理限定だ。魔法をも遮るなど夢物語。加えて長期的な運用も魔石の問題があって容量と出力が釣り合わないんだよ」
 魔法ギルドマスターこと海恵丑ウミノサチのボッタルガは、事前に渡していた資料にはしっかりと目を通して独自に調べ直したのか、汚い机の上から数枚の資料を抜き取り宗八そうはちに渡してくる。
 場所を取らない様に子供達はアニマル体に、青竜フリューネも小さな体躯に変身して宗八そうはちの周りから資料を覗き込む。

 そこには本来門外不出であろう魔道具の設計図が書かれていた。
 ①魔道具を形作る金属
 ・出力に耐えられる硬度が必要
 ・形成可能な鍛冶師が必要
 ボッタルガの言う百m範囲の魔道具に必要な金属硬度は1200。分かりやすく手書きで”鋼の硬度は60前後”と追記してある。
 その金属も迷宮ワンダリングから発見された金属なので、合金で近しい硬度には達しているものの完全に同じ硬度の組み合わせは未だ発見できていないらしい。
 一応魔道具として成立するが、劣化が早いのが欠点とのこと。
「鍛冶師はリッカの親師であるマサオミ氏にお願いするとして……」

 ②出力の要となる魔石
 ・無属性魔石、もしくは七属性に対応した精霊石が必要
 ・出力に見合う魔力を貯蔵出来る容量を持つ必要がある
 つまり今回必要な魔石はデカければデカイ程良いと言う事だ。
 精霊石は希少過ぎてまず見つからないし、比較的大き目の物が発見されても使い道が限られるのでその場で砕かれて市場に流れるのが常らしいので基本的に精霊石は諦める必要があった。
 竜の巣に自生する巨大魔石も竜の属性に合った魔石が成っているのでこれも使用不可。
 家庭用なら小さい魔石だったらなんでもござれで作れるのに対し、高出力の魔道具は魔石ソケットから作り始めるのでスタート地点に立つのも厳しい。
「まぁ竜魔石だろうな……」

 ③範囲や規模を決定づける魔法式
 ・どんな魔道具になるかは魔法式次第である
 ・規模を設定しそれに見合う魔力消費量を魔法式が調整する必要がある
 家庭用魔道具ならば複雑な魔法式はいらないし、そもそも元となったアーティファクトを解析した魔法式をそのまま流用できる事も珍しくないそうだ。これも大規模な魔道具となると、複雑怪奇な魔法式を組み上げる事の出来る才人が必要となる。
 これは既に隣で水精アクアーリィを中心として子供達があーだこーだ言いながら魔法式に取り組み始めたので、解決は時間の問題だろう。

 ④補助機能となる彫金
 ・鍛冶師が形成した魔道具本体に色彩や表面に模様や装飾を施し、魔力消費量を減らし出力を底上げする
 ・高硬度の金属に施せる彫金師が必要
 最初の鍛冶師と同様に質の高い技術者が必要なところがネックである。
 鍛冶師に心当たりはあるが、彫金師なる存在に今まで出会った試しがないので……。
「エルダードワーフとドラゴドワーフならなんとか出来るか……?」

 今や宗八そうはちの装備のほとんどは竜魔石と金属を掛け合わせたハイブリット金属で仕上げられている。
 それを成したのは竜とエルダードワーフのハーフであるドラゴドワーフであった。
 視界の端に映った「青竜の蒼天籠手フリューアネイシア・ブレイサー」には見事な装飾が施され、盾として用いてもその装飾が崩れた事など一度も無かった。これだけの硬度を持つ金属もそう無いだろう上に彫金も施されているなら可能性はあるだろう。

「な? 無理な理由がわかるだろう?」
 そう言いながら机のどこにあったのか覚めた紅茶を口にしつつボッタルガは肩を竦める。
 だが、残念ながら宗八そうはちにはこの広範囲結界魔道具を作る為の道筋がはっきりと見えていた。
「いや、行けると思う。金属、鍛冶師、魔石、魔法式、彫金師……。すべてに心当たりがある」
「うそ~ん……」
 宗八そうはちの戯言に信憑性が見いだせずカティナに視線を向けると、こちらを馬鹿にしたような笑みを浮かべる。
 普段から自信満々なカティナは、実際に魔法ギルドに所属してからの実績は凄まじかった。
 特に闇精霊としての立場から魔導書【エクソダス】の開発、製本に。長命種として貯め込んだ豊富な知識で無双して来た。
 人脈の一つとして以前魔法ギルドに招待された宗八そうはちがアーティファクトの一部の正体を見破った事でその後の作業が捗った事も記憶に新しい。
 そのカティナが疑うだけ馬鹿を見るとばかりに椅子に座るボッタルガを見下ろし馬鹿にしている。
 いや、実際”馬鹿”を見ているという表現か?

「ゴホン。そこまで言うのなら、<万彩カリスティア>の心当たりの話を伺わせてもらおうか」
 受けて立つ所存のボッタルガが不敵な笑みを浮かべ、宗八そうはちの提案を真面目に聞く態勢に入った事で本格的に魔道具製作の話は軌道に乗り始めた。
しおりを挟む
感想 89

あなたにおすすめの小説

五十一歳、森の中で家族を作る ~異世界で始める職人ライフ~

よっしぃ
ファンタジー
【ホットランキング1位達成!皆さまのおかげです】 多くの応援、本当にありがとうございます! 職人一筋、五十一歳――現場に出て働き続けた工務店の親方・昭雄(アキオ)は、作業中の地震に巻き込まれ、目覚めたらそこは見知らぬ森の中だった。 持ち物は、現場仕事で鍛えた知恵と経験、そして人や自然を不思議と「調和」させる力だけ。 偶然助けたのは、戦火に追われた五人の子供たち。 「この子たちを見捨てられるか」――そうして始まった、ゼロからの異世界スローライフ。 草木で屋根を組み、石でかまどを作り、土器を焼く。やがて薬師のエルフや、獣人の少女、訳ありの元王女たちも仲間に加わり、アキオの暮らしは「町」と呼べるほどに広がっていく。 頼れる父であり、愛される夫であり、誰かのために動ける男―― 年齢なんて関係ない。 五十路の職人が“家族”と共に未来を切り拓く、愛と癒しの異世界共同体ファンタジー!

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?

青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。 最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。 普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた? しかも弱いからと森に捨てられた。 いやちょっとまてよ? 皆さん勘違いしてません? これはあいの不思議な日常を書いた物語である。 本編完結しました! 相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです! 1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…

40歳のおじさん 旅行に行ったら異世界でした どうやら私はスキル習得が早いようです

カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
部長に傷つけられ続けた私 とうとうキレてしまいました なんで旅行ということで大型連休を取ったのですが 飛行機に乗って寝て起きたら異世界でした…… スキルが簡単に得られるようなので頑張っていきます

異世界へ誤召喚されちゃいました 女神の加護でほのぼのスローライフ送ります

モーリー
ファンタジー
⭐︎第4回次世代ファンタジーカップ16位⭐︎ 飛行機事故で両親が他界してしまい、社会人の長男、高校生の長女、幼稚園児の次女で生きることになった御剣家。 保険金目当てで寄ってくる奴らに嫌気がさしながらも、3人で支え合いながら生活を送る日々。 そんな矢先に、3人揃って異世界に召喚されてしまった。 召喚特典として女神たちが加護やチート能力を与え、異世界でも生き抜けるようにしてくれた。 強制的に放り込まれた異世界。 知らない土地、知らない人、知らない世界。 不安をはねのけながら、時に怖い目に遭いながら、3人で異世界を生き抜き、平穏なスローライフを送る。 そんなほのぼのとした物語。

ボロボロになるまで働いたのに見た目が不快だと追放された聖女は隣国の皇子に溺愛される。……ちょっと待って、皇子が三つ子だなんて聞いてません!

沙寺絃
恋愛
ルイン王国の神殿で働く聖女アリーシャは、早朝から深夜まで一人で激務をこなしていた。 それなのに聖女の力を理解しない王太子コリンから理不尽に追放を言い渡されてしまう。 失意のアリーシャを迎えに来たのは、隣国アストラ帝国からの使者だった。 アリーシャはポーション作りの才能を買われ、アストラ帝国に招かれて病に臥せった皇帝を助ける。 帝国の皇子は感謝して、アリーシャに深い愛情と敬意を示すようになる。 そして帝国の皇子は十年前にアリーシャと出会った事のある初恋の男の子だった。 再会に胸を弾ませるアリーシャ。しかし、衝撃の事実が発覚する。 なんと、皇子は三つ子だった! アリーシャの幼馴染の男の子も、三人の皇子が入れ替わって接していたと判明。 しかも病から復活した皇帝は、アリーシャを皇子の妃に迎えると言い出す。アリーシャと結婚した皇子に、次の皇帝の座を譲ると宣言した。 アリーシャは個性的な三つ子の皇子に愛されながら、誰と結婚するか決める事になってしまう。 一方、アリーシャを追放したルイン王国では暗雲が立ち込め始めていた……。

本の知識で、らくらく異世界生活? 〜チート過ぎて、逆にヤバい……けど、とっても役に立つ!〜

あーもんど
ファンタジー
異世界でも、本を読みたい! ミレイのそんな願いにより、生まれた“あらゆる文書を閲覧出来るタブレット” ミレイとしては、『小説や漫画が読めればいい』くらいの感覚だったが、思ったよりチートみたいで? 異世界で知り合った仲間達の窮地を救うキッカケになったり、敵の情報が筒抜けになったりと大変優秀。 チートすぎるがゆえの弊害も多少あるものの、それを鑑みても一家に一台はほしい性能だ。 「────さてと、今日は何を読もうかな」 これはマイペースな主人公ミレイが、タブレット片手に異世界の暮らしを謳歌するお話。 ◆小説家になろう様でも、公開中◆ ◆恋愛要素は、ありません◆

異世界で家をつくります~異世界転移したサラリーマン、念動力で街をつくってスローライフ~

ヘッドホン侍
ファンタジー
◆異世界転移したサラリーマンがサンドボックスゲームのような魔法を使って、家をつくったり街をつくったりしながら、マイペースなスローライフを送っていたらいつの間にか世界を救います◆ ーーブラック企業戦士のマコトは気が付くと異世界の森にいた。しかし、使える魔法といえば念動力のような魔法だけ。戦うことにはめっぽう向いてない。なんとか森でサバイバルしているうちに第一異世界人と出会う。それもちょうどモンスターに襲われているときに、女の子に助けられて。普通逆じゃないのー!と凹むマコトであったが、彼は知らない。守るにはめっぽう強い能力であったことを。 ※「カクヨム」「小説家になろう」にも掲載しています。

異世界召喚されたけどスキルが地味だったので、現代知識とアイテムボックスで絶品料理を作ったら大商会になっちゃいました

黒崎隼人
ファンタジー
手違いで剣も魔法もない異世界に召喚された、しがない日本のサラリーマン、湊カイリ。 彼に与えられたのは、無限に物が入る【アイテムボックス】と、物の名前が分かる【鑑定】という、あまりにも地味な二つのスキルだけだった。 戦闘能力は皆無。途方に暮れるカイリだったが、異世界の食事が絶望的に不味いことを知り、大きなチャンスに気づく。 現代日本の「当たり前」の知識は、この世界ではとんでもない「宝」なのだと! 「醤油?味噌?そんなものがあれば、この世界の食文化はひっくり返るぞ!」 ひょんなことから出会った没落貴族の美少女・リリアナと共に、カイリは現代知識と地味スキルを駆使して屋台から商売をスタート。 絶品料理で人々の胃袋を掴み、さらには便利な生活用品を次々と発明していく。 伝説の神獣の幼体「フェン」やドワーフの鍛冶師など、頼れる仲間たちも加わり、彼らが立ち上げた「サンライズ商会」は瞬く間に大躍進! 迫り来る悪徳商会や腐敗した貴族の妨害も、現代のマーケティング術と知恵で痛快に打ち破る! これは、平凡なサラリーマンが異世界の常識を覆し、食と生活に革命を起こして一代で大商会を築き上げる、痛快成り上がりファンタジー! 美味しい料理と、もふもふな相棒、そして仲間との絆。 人生、逆転できないことなんて何もない!

処理中です...