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第13章 -1st_Wナユタの世界-
†第13章† -18話-[決戦前日]
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ナユタの世界から帰還して二日間を休息日として情報の整理や反省点を活かした訓練などで動きの修正などを行った。
特に敵情報のすべてがこっちの世界にはないものばかりだったからアインスさんやパーシバルさん達ギルマスに相談した結果、俺達の方で名付けや整理をしてくれていいと投げられてしまったので聞き取った詳細からクーやメリーに姿絵を描いてもらいつつ紙媒体に起こしていく作業から入った。
【瘴気精霊類】
◆浮遊瘴気精霊
→直径15センチ程度の球体。誰でも触る事が出来、人畜無害。ただし、瘴気から生まれた精霊である為早めの浄化を推奨。加階すると生物や精神生命体に寄生する危険性がある。
◆瘴気精霊
→身長90センチ前後の子供の姿をしているがあからさまに邪悪な容姿をしている。好戦的で条件は不明だが生物や精神生命体に寄生し、さらに狂暴な姿へと変化させる。複数体が1つの身体に寄生している場合もある。ランク4程度。
【寄生体類】
◆下位瘴鬼
→人間に瘴気精霊が寄生した姿。肉体が最大2周り大きくなり獣染みた爪や表皮、トゲ付きの尻尾が新たに生え化け物と成り果てる。肉体を部分的に巨大化する能力を持つので距離感は当てにならない。瘴気の鎧を纏っている為まずは浄化して攻撃をすることで瘴気精霊を追い出す事も可能。腹部に強攻撃で成功例あり。ランク6程度。移動能力に難があるのか動かず部分倍加で戦う事が多い。時間が掛かり過ぎていると瘴気精霊が抜けた時点で肉体が崩壊するので早期救出が望ましい。
◆下位瘴魔
→魔物に瘴気精霊が寄生した姿。元の大きさは不明だが少なくとも大人程度の大きさで現れている。後述の瘴気生物とは異なり寄生体に見受けられるトゲや角、尻尾が無い生物でも尻尾が生えるなどの違いがあり、肉体の部分倍加能力も有している。ランク4~7程度。移動能力はあるがその分攻撃力と思考力が低いように思える。
◆瘴鬼
→1周り小さくなり獣染みた見た目から洗練された化け物。部分倍加能力はそのままに機動力は改善されたのか積極的に近接戦闘を仕掛けてくる。その他肉体を変形させる能力が発現しており腕をハンマーにしたり尻尾の先を鉄球の様に膨らませたりと攻撃が多彩になっている。加階条件は不明。倒すと瘴気を残して肉体は消滅する。打撃攻撃が多め。ランク8程度。
◆精霊瘴鬼
→精霊に瘴気精霊が寄生した姿。精神生命体に寄生するという事は生物で言えば魂を攻撃されるに等しく、抵抗は出来るものの徐々に体が黒化していき、やがて完全な姿に変質すると思われる。今回は被験者を救えた為完全体は未確認。黒化した部分を光属性武器で切除した上で肉体の再構築をすれば助かる事は確認済み。その際、残る正常部分量によって位階が変動する。
【瘴気生物】
◆メタルスクイール……。
などなどなどを整理していく作業で一番面倒だったのは名付けの部分だ。
全員で悩みながら名付けたものの瘴気世界に足を踏み入れるメンバーは限りがあるのでこの情報が世に出る事はそうそう無いだろう。
俺達が気にする強さに到達していない瘴気生物は適当でいいと思っている。どうせ魔物と違って剥ぎ取りも素材も出さずに灰になるのだから。
『ついにニルもクー姉様に追い付きましたわー!』
あとはあそこで飛び回って喜びの舞を踊っている三女ニルチッイが加階したことで年長組のアクア・ノイ・クーの三人に追い付いた。これで攻撃の出力が上がるから魔神族相手に優勢までは行かずとも拮抗は出来るのではなかろうか。少なくとも今回の戦いで叢風のメルケルスの相手はマリエルに任せるつもりだから心強い。
* * * * *
さらに探索を進めて三週間が経過した。
特に新しい情報も無く同じ作業の繰り返しだったから流石に飽きて来たところ、今まで「もしかしたら」とか「あの影は…」とか曖昧だった世界樹の姿を地上からしっかり捉えられる距離まで近づけた。
高濃度の瘴気がスモッグの様に世界を覆っている為かある程度先からは見通すことが出来ない状況であったのでクーには感謝しかない。初めに世界樹の光を感じて方向を示してくれたからこその最短距離だったと思う。
そのうえ三女の風精ニルチッイが加階して年長組に成長が追いついたおかげで結果的にマリエルの強化にも繋がって上空の敵情報も集めやすくなったのでそれらも含めてギルドには報告済みである。
「時々瘴気が晴れた一瞬だけ世界樹が見えるけどどんな状況かはまったくわからないな……」
「どちらにしろ世界樹の元へ辿り着かなければならないのですから素直に根元まで進みましょう、お兄さん」
距離的にはあと1日くらいで辿り着けるぐらいかな?
ずっと魔神族の妨害がいつ来るかと警戒していたのに今のところ1度も襲ってくる気配がない。ここまでくれば世界樹手前で魔神族が連携して排除しに来るのはほぼ確定だろう。空を自由に飛び回れるマリエルが叢風のメルケルスを、俺が霹靂のナユタの相手をしている間にアルシェ・メリー・セーバーが世界樹に乗り込んで状況の把握と出来れば世界樹の破壊を行う計画を立てて明日最後の侵攻を行う予定だ。
「隊長、他の人達ってどうするんですか?」
「出入口の確保はする必要があるし不測の事態に対処してもらわないといけない。
今回は敵の数こそ多いがフォレストトーレの時と違って俺達しか居ないからな」
「決戦になれば他の魔神族が現れる可能性もあり得るかと…」
「メリーの言う通り注意は必要よ。その場合は私かメリーかセーバーが対処する必要が出て来るから手空きの人達は世界樹に連れて行く事も考えるべきでしょうか?」
マリエルの質問に俺は考えながら答えるも決戦中に休憩している仲間っていうのも手持無沙汰感というか実績が積めずに微妙だよなぁと考えた。今はローテーションでAチームとBチームで出入口を守っているんだ。続けてメリーの懸念に答えたアルシェの提案通りに連れて行くならクーの[影別荘]で移動して辿り着き次第出せばいいか。
「まぁナユタの世界の後に他の魔神族の世界に侵攻する必要は出てくるだろうし、その辺りを説明して今回は出入口防衛で良いというメンバーに任せるか」
「セプ爺とエゥグーリアさんはどうするんですかぁ?」
「元から対処してきたセプテマ氏を連れて行くのが道理だよなぁ。エゥグーリアには俺から話しておくよ」
「一応今回はゲストという立場ですもんね(笑」
厳密には剣聖も拳聖も俺たちのクランにもPTにも所属していないからどちらもゲストである事に変わりは無いけど、聞いて来たマリエル的にも俺の答えは予想通りだったようで笑いながら納得していた。ここが終わった後はちゃんとアーグエングリンに行くから約束は守るわけだしな!
その後仲間たちに意思確認をした結果、予想通りセーバーの仲間たちとリッカ&タルが魔神族相手には力不足を理由に動向を辞退したので出入口の防衛に。ゼノウ達は出来れば同行したいという意志表示だったので連れていく事に。そしてエゥグーリアはしぶしぶではあったものの自分の立場を考えてか「……わかった」と無駄に重々しく了承してくれた。
ただ、明日はそのまま決戦に入るから戦闘要員が減る防衛組の負担も増える事を考えてこちらの世界限定でフリューネと土精ウォルベズの戦闘参加も許可をした。じゃないと休息が取れないだろうし。
浄化魔法の効果も異世界侵攻を始めてからしっかり確認出来て実績もあるからフリューネ達が寄生される心配はほぼないだろう。
「とりあえず準備はこんなもんか?」
「そうですね……。 ——うん、大丈夫だと思いますよ」
アルシェの返答とメリーやクーも頷いている様子から本当に大丈夫だと判断する。
これで世界樹の破壊が成功すれば異世界の守護機能が停止して瘴気に操られたナユタという存在も消失するはずだ。今後の事も考えると成功例として実現させて事情を知るお偉方の希望にしたいなぁ。
特に敵情報のすべてがこっちの世界にはないものばかりだったからアインスさんやパーシバルさん達ギルマスに相談した結果、俺達の方で名付けや整理をしてくれていいと投げられてしまったので聞き取った詳細からクーやメリーに姿絵を描いてもらいつつ紙媒体に起こしていく作業から入った。
【瘴気精霊類】
◆浮遊瘴気精霊
→直径15センチ程度の球体。誰でも触る事が出来、人畜無害。ただし、瘴気から生まれた精霊である為早めの浄化を推奨。加階すると生物や精神生命体に寄生する危険性がある。
◆瘴気精霊
→身長90センチ前後の子供の姿をしているがあからさまに邪悪な容姿をしている。好戦的で条件は不明だが生物や精神生命体に寄生し、さらに狂暴な姿へと変化させる。複数体が1つの身体に寄生している場合もある。ランク4程度。
【寄生体類】
◆下位瘴鬼
→人間に瘴気精霊が寄生した姿。肉体が最大2周り大きくなり獣染みた爪や表皮、トゲ付きの尻尾が新たに生え化け物と成り果てる。肉体を部分的に巨大化する能力を持つので距離感は当てにならない。瘴気の鎧を纏っている為まずは浄化して攻撃をすることで瘴気精霊を追い出す事も可能。腹部に強攻撃で成功例あり。ランク6程度。移動能力に難があるのか動かず部分倍加で戦う事が多い。時間が掛かり過ぎていると瘴気精霊が抜けた時点で肉体が崩壊するので早期救出が望ましい。
◆下位瘴魔
→魔物に瘴気精霊が寄生した姿。元の大きさは不明だが少なくとも大人程度の大きさで現れている。後述の瘴気生物とは異なり寄生体に見受けられるトゲや角、尻尾が無い生物でも尻尾が生えるなどの違いがあり、肉体の部分倍加能力も有している。ランク4~7程度。移動能力はあるがその分攻撃力と思考力が低いように思える。
◆瘴鬼
→1周り小さくなり獣染みた見た目から洗練された化け物。部分倍加能力はそのままに機動力は改善されたのか積極的に近接戦闘を仕掛けてくる。その他肉体を変形させる能力が発現しており腕をハンマーにしたり尻尾の先を鉄球の様に膨らませたりと攻撃が多彩になっている。加階条件は不明。倒すと瘴気を残して肉体は消滅する。打撃攻撃が多め。ランク8程度。
◆精霊瘴鬼
→精霊に瘴気精霊が寄生した姿。精神生命体に寄生するという事は生物で言えば魂を攻撃されるに等しく、抵抗は出来るものの徐々に体が黒化していき、やがて完全な姿に変質すると思われる。今回は被験者を救えた為完全体は未確認。黒化した部分を光属性武器で切除した上で肉体の再構築をすれば助かる事は確認済み。その際、残る正常部分量によって位階が変動する。
【瘴気生物】
◆メタルスクイール……。
などなどなどを整理していく作業で一番面倒だったのは名付けの部分だ。
全員で悩みながら名付けたものの瘴気世界に足を踏み入れるメンバーは限りがあるのでこの情報が世に出る事はそうそう無いだろう。
俺達が気にする強さに到達していない瘴気生物は適当でいいと思っている。どうせ魔物と違って剥ぎ取りも素材も出さずに灰になるのだから。
『ついにニルもクー姉様に追い付きましたわー!』
あとはあそこで飛び回って喜びの舞を踊っている三女ニルチッイが加階したことで年長組のアクア・ノイ・クーの三人に追い付いた。これで攻撃の出力が上がるから魔神族相手に優勢までは行かずとも拮抗は出来るのではなかろうか。少なくとも今回の戦いで叢風のメルケルスの相手はマリエルに任せるつもりだから心強い。
* * * * *
さらに探索を進めて三週間が経過した。
特に新しい情報も無く同じ作業の繰り返しだったから流石に飽きて来たところ、今まで「もしかしたら」とか「あの影は…」とか曖昧だった世界樹の姿を地上からしっかり捉えられる距離まで近づけた。
高濃度の瘴気がスモッグの様に世界を覆っている為かある程度先からは見通すことが出来ない状況であったのでクーには感謝しかない。初めに世界樹の光を感じて方向を示してくれたからこその最短距離だったと思う。
そのうえ三女の風精ニルチッイが加階して年長組に成長が追いついたおかげで結果的にマリエルの強化にも繋がって上空の敵情報も集めやすくなったのでそれらも含めてギルドには報告済みである。
「時々瘴気が晴れた一瞬だけ世界樹が見えるけどどんな状況かはまったくわからないな……」
「どちらにしろ世界樹の元へ辿り着かなければならないのですから素直に根元まで進みましょう、お兄さん」
距離的にはあと1日くらいで辿り着けるぐらいかな?
ずっと魔神族の妨害がいつ来るかと警戒していたのに今のところ1度も襲ってくる気配がない。ここまでくれば世界樹手前で魔神族が連携して排除しに来るのはほぼ確定だろう。空を自由に飛び回れるマリエルが叢風のメルケルスを、俺が霹靂のナユタの相手をしている間にアルシェ・メリー・セーバーが世界樹に乗り込んで状況の把握と出来れば世界樹の破壊を行う計画を立てて明日最後の侵攻を行う予定だ。
「隊長、他の人達ってどうするんですか?」
「出入口の確保はする必要があるし不測の事態に対処してもらわないといけない。
今回は敵の数こそ多いがフォレストトーレの時と違って俺達しか居ないからな」
「決戦になれば他の魔神族が現れる可能性もあり得るかと…」
「メリーの言う通り注意は必要よ。その場合は私かメリーかセーバーが対処する必要が出て来るから手空きの人達は世界樹に連れて行く事も考えるべきでしょうか?」
マリエルの質問に俺は考えながら答えるも決戦中に休憩している仲間っていうのも手持無沙汰感というか実績が積めずに微妙だよなぁと考えた。今はローテーションでAチームとBチームで出入口を守っているんだ。続けてメリーの懸念に答えたアルシェの提案通りに連れて行くならクーの[影別荘]で移動して辿り着き次第出せばいいか。
「まぁナユタの世界の後に他の魔神族の世界に侵攻する必要は出てくるだろうし、その辺りを説明して今回は出入口防衛で良いというメンバーに任せるか」
「セプ爺とエゥグーリアさんはどうするんですかぁ?」
「元から対処してきたセプテマ氏を連れて行くのが道理だよなぁ。エゥグーリアには俺から話しておくよ」
「一応今回はゲストという立場ですもんね(笑」
厳密には剣聖も拳聖も俺たちのクランにもPTにも所属していないからどちらもゲストである事に変わりは無いけど、聞いて来たマリエル的にも俺の答えは予想通りだったようで笑いながら納得していた。ここが終わった後はちゃんとアーグエングリンに行くから約束は守るわけだしな!
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ただ、明日はそのまま決戦に入るから戦闘要員が減る防衛組の負担も増える事を考えてこちらの世界限定でフリューネと土精ウォルベズの戦闘参加も許可をした。じゃないと休息が取れないだろうし。
浄化魔法の効果も異世界侵攻を始めてからしっかり確認出来て実績もあるからフリューネ達が寄生される心配はほぼないだろう。
「とりあえず準備はこんなもんか?」
「そうですね……。 ——うん、大丈夫だと思いますよ」
アルシェの返答とメリーやクーも頷いている様子から本当に大丈夫だと判断する。
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