口なしに熱風

大田ネクロマンサー

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第49話 兵卒たち ※

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次の瞬間は、さっきとは明らかに違う光景だった。その証拠に視線は石畳の上。アレンは複数人の男に囲まれる中、組み伏せられているようだった。

「グレアに取り入ろうって甲冑を磨いてたんだって? 気味悪がってたぞ、っははは!」

「こんな細い体で、途中入隊して。そういう目的で来たんだろ?」

「やめっ……やめろっ!」

アレンは渾身の力で逃げ出そうと試みているようだったが、視線は全然動かなかった。それは自他ともに認める体の細さだけが問題なのではない。目の前だけでも三人は男がいる。こんな人数で制圧されればどんな屈強の男でも、逃げ出すことは難しいだろう。

一方、私はアレンと男たちの発言が食い違っていることに気を取られていた。アレンは士官学校を出たとランダに話していた気がするが、途中入隊とあっては話が異なる。

「昇進する奴にしか媚を売れないってか?」

「なにをっ! なにを言ってるんだ!」

「グレアが言ってるんだ。昇進を機にすり寄ってくる細い男に困ってるって。ここの具合はいいみたいだけどな、お前も知ってのとおりこの国で男色趣味はご法度なんだよ」

「ぁっ……ぁあっ──!」

アレンの溢れでた喘ぎ声に、周りの男たちが息を飲む。シンと静まり返った石造の牢のような部屋に、押さえつけていたであろう男の高笑いが響く。

「ああ、そんなに欲しいならくれてやるよ。兵卒のイチモツだけどな」

「男同士は! お前たちだって……あっあああっ! やめろっ!」

「おい、お前ら腕を押さえつけておけ、こいつの中すごいぞ。どんどん吸いついてくる」

「はっ──、ぁ、ああっ、お前もっ! 国外追放になるんだぞ!」

「まだ奥に入れてほしいか? ん? 腰が浮いてきてるぞ。あぁ、思った以上に上物だな。お前らも後で入れてみろよ。こいつ女でもないのに中が濡れてやがる」

「グレアのところに行くところを捕まえたから香油でも仕込んであるんだろ。たまんねぇな。おい、はやくしろよ」

「ぅ、あ、ひあっ、ああんっ、やめ……! あああんっ!」

「なんだお前。声も可愛いなぁ、ほらここが、熱く、なってるっ! ほらもっと声を出したら、ここいっぱい擦ってやるぞ!」

「ひ、ぃアア──ッ! そ、こぉ、やめてぇ! おく、あああああっ!」

上に乗った男がアレンの尻に打ち付ける音。そして上擦ったアレンの嬌声が響き渡ると、突然周りの男たちが感嘆の声をあげた。アレンの白濁が宙を舞ったからだ。激しく喘ぐアレンの呼吸音の合間に、男たちの困惑する声が入り混じる。

「おい……、なんか変な気分になってきたぞ……」

「ああ……中もすごいことになってる。ほら、お前。もっと気持ちよくさせてやるよ。お前ら、こいつの服を脱がせろ」

「お前、はやく代われよ!」

「まだだ。こいつの中がまだだって! 言ってるんだ!」

「ひっやぁああああっ!」

「ちゃんと押さえつけておけっ!」

男たちが両腕を掴みなおすと、視線が石畳から離れた。そこに群がる男たちの手がアレンの服をむしり取っていく。空気に晒された胸の先端に、感嘆とともにしゃぶりつく男たち。後ろから挿入した男は、もっと、もっとと檄を飛ばした。

アレンの白濁は、違う男根が挿入されるたびに宙を舞い、それが男たちを喜ばせた。しまいにはアレンの穴という穴に、男たちの指や男根がねじ込まれ、そこから白濁や唾液がこぼれ落ちる始末。快楽からか、屈辱からか。アレンの嬌声が細くなってきた頃に、その声は突然響いた。

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