運命の番(Ω)がガチ目の犬すぎてこまる

大田ネクロマンサー

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本編

第1話 困ったΩとの甘い生活

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「ハルチカ、ハルチカ! おかえりおかえりおかえり──!」

玄関ドアを開ける前から気配を察し、待機していたのだろう。なぜか半裸の同居人クロはハッハ荒い息で飛びかかり、その質量で玄関ドアに背中から突っ込んだ。クロは一般的なオメガからは考えられないくらいガタイがいい。マッチョというわけではないが、背は俺と変わらないくらいだ。

筋肉で引き締まった小麦色の肌に手を這わせ、色素の薄いサラサラの髪の毛をすいてやると、クロはクゥーンと甘えて鼻を鳴らす。

「今日は全裸待機じゃなかったな。えらいえらい。クロはいい子」

全裸も半裸も変わらないが、これでも少しは成長した。伸びたところを褒めてあげる、これが教育方針だ。

「キャンキャンキャンッ! あ! あ、ぁっ、ああ……ごめん、ハルチカ……」

「ああ、また嬉ションしちゃったな……じゃあこのまま一緒に風呂入るか?」

「キャンッ! キャンキャンキャンキャン!」

「ほら、キャンキャン吠えない。クロの髪の毛、洗ってやるな」

俺は玄関ドアの施錠して、まとわりつくクロとともに風呂に直行する。

「クロが上手にズボンとパンツが脱げたら、今日のスーツ、クリーニングに出すまで、クロが持ってていいぞ」

「キャンキャン! キャンキャンキャンキャン!」

「ほら、そんなに興奮したら……」

言っているそばから、クロの頭からフサフサの耳が生えてしまった。クロは興奮すると犬の耳や尻尾が生えてしまう。申し訳なさそうに伏せられたクロの耳をそっと触る。

「ぁ……ハルチカぁ……」

視線を落とすと、ズボンを押し下げすでに尻尾が生えてしまっていた。ズボンと肌の隙間に手を滑り込ませ、尻尾の付け根に触れると、クチュッと音が鳴る。その周りを指で確かめると滑りが周りの毛を濡らしていた。

「もう濡れちゃってるな……」

「あ、あ、ハルチカぁ……俺、自分でズボン脱ぐっ」

「うん、少しだけ触ってもいいか? こんなになっちゃった理由、ちゃんと教えてほしいけどな」

フサフサの耳の先を折りたたむように喰み、息を吹きかける。

「ふあっ……ハルチカ……寂しかった、寂しかったぁ……」

「クロ。俺も寂しかったよ。じゃあズボン脱いで、寂しくてどうなっちゃったのかよく見せて」

キューキュー鼻を鳴らしながら、クロはズボンを不器用に脱ぐ。そこからスラッと伸びた足は、アスリートのような筋肉が黄金色の肌を盛り上げ、艶やかに光る。

後ろを向き、パンツを下ろしたクロは尻尾を下げて大切な場所を隠していた。

「クロ、尻尾を上げて、いつものようによく見せて」

クロは尻尾の下から太腿の付け根くらいまで深い毛で覆われている。彼はおずおずとその毛を左右の手で分け、尻尾を上げた。そこにはヒクヒクと震え、蜜を垂らす桃色の蕾がある。

「ああ、クロいい子だ」

俺は口をあけてその蕾に近づき、舌全体でそれを舐め上げた。

クロはキャンキャンと吠え、雫がボタボタと床に落ちる。

これでも一緒に暮らしはじめた頃から比べればマシになった。衝撃的な出会いからここまで辿り着くには、それはそれは壮絶な紆余曲折があったのだ。

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