運命の番(Ω)がガチ目の犬すぎてこまる

大田ネクロマンサー

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本編

第30話 俺の番 ※

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うなじを噛み終え、そこから滲む血をしばらく舐めていた。しかし一度体勢を変えたいと腰を引いた時、大人しくしていたクロが急に吠えだした。

「クロ、違うよ。お風呂みたいに抱き合ってしよう。気持ちいいぞ?」

「キャンッ! キャンキャンキャンッ!」

ズルッと一度抜いた途端、クロはクルッと仰向けになる。

「ハルチカ!」

「ちょっと待って。俺も服脱ぎたい。クロも自分で脱げるか?」

「キャウンッ!」

2人競うように服を脱ぎ散らかして、それが終わればひしっと抱きしめあう。何度も何度もキスをして、体を寄せあった。そしてクロの指を一本ずつ舐めている時にふと思い出したことがあった。

「今度、宮間さんがいい匂いのするクリームを教えてくれるって。きっとクロが喜ぶって言ってたぞ」

クロの耳が面白いくらいパタンと後ろに寝た。

「今度一緒に、宮間さんに謝ろうな」

「一緒に……?」

「そうだぞ。俺の番が噛んでしまってごめんなさいって。クロもちゃんと謝れるか?」

無音になったので、顔を覗き込むと、クロはまたイーッと歯茎を剥き出しにしていた。

「ほら、その顔はやめよう。宮間さんも怒ってない。クロが俺の番になったって聞いたらすごく喜んでくれるよ」

クロにあの眩しい笑顔が戻ってきた。再びクロを押し倒しながら、なおも続ける。

「新名クロです。ハルチカの番です。この前は噛んでしまってごめんなさい。言えるか?」

「キャウンッ!」

「いい子。じゃあ、もう1回……」

クロの逞しい足を広げて、自分自身をその中心に押し当てる。

「んっ……あ、ああ……クロ……痛かったら言って……」

完全に制御不能な理性を、どうこうできる自信がなかった。クロの腰を掴んで、自分でもびっくりするくらい勢いよく中を抉る。

「キャン──ッ!」

「あぁっ──、クロ……クロ……!」

クロのくびれた腰を引き寄せてさらに奥に突き入れる。まとわりつくクロの熱で目の前が茹だっているようだった。

「アン……キャンッ……!」

クロの前がヨダレを垂らして震えている。それを握って拭うと、ブワッと蜜がこぼれ出した。

「クロ……いい子……」

どこまでも吸い込まれそうな熱気に、夢中で腰を突き出す。そしてクロが一際声を出す場所を見つけると、そこをグッと擦り上げた。

「キャウンッ──……! キャンキャンッ──!」

「クロ……いい子だから……ここ……我慢するな……!」

頭の中が霞んで、自分自身さえ見失いそうだった。小麦色の腹がグルンと波打ち、クロの限界が近いことを知る。2人の息切れだけが部屋中に響いた時、黄金色の肌に白濁の筋が伸びた。

「キャァン──ッ!」

その光景に全身が粟立ち、欲望が加速する。腰の奥から込み上げるアルファの本気が、クロの狭い通路を押し広げた。

「アン……ッキャン!」

「ノットが……! クロ……痛くないか……?」

「アウ、アウウアウ、アン……アンッ!」

クロは不器用な指を動かしながら俺の胸に手をあてた。その手を握って、最後の願いを打ち付ける。ドク、と大きな鼓動を感じたら、俺の欲望は濁流となってクロに傾れていった。



「キューン、キューン」

俺が突然動きを止めたからだろう。クロは甘えるように鼻を鳴らす。俺は額の汗を拭い、クロに覆い被さった。

「痛くなかったか? クロの中、すごく気持ちよかった。でもノットがハマっちゃったから、しばらくこのままだ」

チュウとクロの唇にキスをすると、もっともっととクロは腕を回した。ピスピスと鼻を鳴らすから、本当に痛くなかったか? と何度も聞いてしまう。

「ハルチカ……」

「うん?」

「もう1回やろ?」

その声と同時にクロの腹の虫が鳴くから、笑ってしまった。

「じゃあ、これが落ち着いて、ネコのやつ食べたら、もう1回しようか。いや……あと3回くらいしてもいいぞ」

「キャンキャンキャンキャンッ!」

歓喜の声が部屋中を埋め尽くす。その幸福を浴びながら、もう一度クロを抱きしめて、匂いを嗅いだ。

心に浮かぶのは、クロそのものだった。
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