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1部 ヤギと奇跡の器
第6話 孤独を愛する悪魔 ※
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「あれ、さっきまでいたのに……」
もう一度ルイスに向き合ったとき、彼が青ざめているのにびっくりした。
「ノア、誰と話していたのか教えて」
「魔人です。名前を聞きそびれました。魔人というのは宙に浮けるのですね」
「ノア! そいつになにか吹き込まれただろう!?」
あまりの剣幕に竦み上がってしまう。
「いいえ、なにも……。お腹を空かせていたのでパンを差し上げました。それだけです」
「パンをあげたらなんと言われたの!?」
「笑うのは久しぶりだと……」
ルイスは口に手を当て考え込んだ。しばらく見つめた後、少し笑って僕の肩を掴んだ。
「ここには許可がなければ近寄ることもできないんだ。僕がなにを言いたいかわかる?」
そんな不届き者の話を聞いてはならないということはなんとなくわかる。そしてもし女性の魔人だったならばそういった間違いも起きやすいのだろうとは理解できた。
「魔人でも近寄ることは許されないのですね……」
この国の最下層から眺める上の事情はよくわからなかった。
「魔人でも、アシュレイの許可がなければこの塔には近づくこともできない。今度見たならば必ず僕を呼んで」
「はい……あの……鳥は近づいても大丈夫ですか?」
ルイスはパッと明るく笑った。
「もちろんだよ。そのお友達にはパンを与えても大丈夫。僕に隠れてこっそり仲良くして」
そう言ってルイスは目配せをする。
「その調子じゃお務めは難しそうかな? 最初に説明した通り、最低でも2日に一度はお務めを果たさなければならないよ」
「はい、さっきお務めのコツを聞きました」
「え?」
ルイスが疑問符を投げかけたところで「吹き込まれた」ことを理解した。
「体を触ったとき、頭に浮かぶ人を思い描くといいと教えてもらいました……」
ルイスはまた驚いた顔をして黙ってしまった。
「ノア、今日も僕がしてあげる。ノアがもっとしたいと思えるように、頑張るから」
そう言って、ルイスは僕の手をとった。そしてなされるがまま、ベッドに寝かせられる。ルイスは水差しのようなものをとりに行って、それをベッドの横の棚に置いた。
昨日と同じように服の裾をめくろうとしたとき、咄嗟に服の端を掴んで抵抗してしまう。
「や、やっぱり恥ずかしいです!」
「ノア、今日は前を自分で触ってみて。これは練習だよ」
「練習……?」
ルイスは僕を思いつめた顔で見ながらまたしばらく黙ってしまった。
「そうだよ、お務めの練習」
ルイスが真剣な顔をするから、僕は抵抗をやめて、されるがままの姿になる。昨日と同じように僕を横向きに寝返らせ、ルイスはその後ろに座った。
ルイスは昨日とは違った。太腿を触れるか触れないかの距離で撫で回す。僕は得体の知れない感覚に腰の奥がじんわり熱くなるのを抑えられなかった。
ルイスの手は尻の頬を柔らかく撫でて、そして熱くなってきた腰をさわさわと撫でる。
「ルイス……?」
「怖い? もう少しゆっくりがいいかな?」
「いいえ、いいえ。なんだかとても気持ちがよくて……変な気分になります……」
「そうそう、その調子。僕が質問するから、それには必ず気持ちがいいと答えて。そういう練習だからね」
「はい……」
ルイスの手はまるで水のように僕の体にまとわりつく。一際尻に手がかかると、ムカムカとした衝動が波のように襲う。
ルイスが尻を割って僕の窄まりに指を重ねた時、細くトゲトゲとした感覚が体中を駆け巡る。思わず声を漏らした僕にルイスは質問をする。
「ノア、気持ちがいいでしょ?」
「あ……気持ちがいい……」
「そう、よくできたね」
ルイスはさっき持ってきた水差しのようなものに手を伸ばし、それを僕の割れ目に垂らした。冷たさに身を縮めたら、ルイスはそれを温めるかのように、僕の窄まりの周りを撫で、馴染ませた。円を描くような指使いが、もどかしいような、焦らされているような感覚に襲われる。
「ノア、上手いよ。この間教えたように、前を握ってみて?」
「あ、あ、気持ちがいい……」
「そうだよ、今前を触るととても気持ちがいいよ」
いつのまにか膨れていた自分のものを言われた通りに握る。その時にルイスの指が少しだけ僕の中に入ってきた。
「ああっ! あっ、中には入れないで!」
「ノア、僕の質問に答えて。ノアのここは汚くなんてない。僕はノアに気持ちよくなってもらいたいんだ。ほら気持ちいいでしょ?」
ルイスの指がグッと差し込まれ、激痛に似た快感をもたらす場所を押される。耐えられずに声を上げて質問に答える。
「あ、あっあっ、気持ちいい……気持ちがいい……」
「大丈夫、すごく上手。教えてあげた通り、握ったままゆっくりこすって。そう、ゆっくりで大丈夫。気持ちがいいでしょ?」
「あああっ! 気持ちがいい……! はっ……あ……ダメ……」
僕の制止を聞きもせず、ルイスは僕を恐怖に引きずり込む。
「ダメじゃないよ。昨日できたからもう怖くないはず。ノアは強い子だから大丈夫。少しずつ手をはやめて。そう」
意識は別のところに向いていてルイスに言われるがまま、なされるがままにに僕は恐怖に突き進む。
「あぁ……ん……ルイス……気持ちがいい……あっあっああっ」
ルイスに問われてもいないのに言葉が口をついてでる。恐怖の渦に巻き込まれて自分が出す声も遠くなってきた時、ルイスが指をクイッと折り曲げた。
「いやぁあああああ!」
自分が持っていた管から白く濁った液体が何度も弾け出す。
「手を止めないで!」
ルイスの声が遠くに聞こえた。この世界に自分の短い呼吸音しか聞こえないみたいだった。僕の手は言われなくても止めることなどできない。飛び出した白濁はベッドに落ちるより前に空中に消えていく。
「ノア、すごく上手くなったよ。頑張ったね」
消えていく白濁を眺めながら、僕はアシュリーの声を思い出していた。
もう一度ルイスに向き合ったとき、彼が青ざめているのにびっくりした。
「ノア、誰と話していたのか教えて」
「魔人です。名前を聞きそびれました。魔人というのは宙に浮けるのですね」
「ノア! そいつになにか吹き込まれただろう!?」
あまりの剣幕に竦み上がってしまう。
「いいえ、なにも……。お腹を空かせていたのでパンを差し上げました。それだけです」
「パンをあげたらなんと言われたの!?」
「笑うのは久しぶりだと……」
ルイスは口に手を当て考え込んだ。しばらく見つめた後、少し笑って僕の肩を掴んだ。
「ここには許可がなければ近寄ることもできないんだ。僕がなにを言いたいかわかる?」
そんな不届き者の話を聞いてはならないということはなんとなくわかる。そしてもし女性の魔人だったならばそういった間違いも起きやすいのだろうとは理解できた。
「魔人でも近寄ることは許されないのですね……」
この国の最下層から眺める上の事情はよくわからなかった。
「魔人でも、アシュレイの許可がなければこの塔には近づくこともできない。今度見たならば必ず僕を呼んで」
「はい……あの……鳥は近づいても大丈夫ですか?」
ルイスはパッと明るく笑った。
「もちろんだよ。そのお友達にはパンを与えても大丈夫。僕に隠れてこっそり仲良くして」
そう言ってルイスは目配せをする。
「その調子じゃお務めは難しそうかな? 最初に説明した通り、最低でも2日に一度はお務めを果たさなければならないよ」
「はい、さっきお務めのコツを聞きました」
「え?」
ルイスが疑問符を投げかけたところで「吹き込まれた」ことを理解した。
「体を触ったとき、頭に浮かぶ人を思い描くといいと教えてもらいました……」
ルイスはまた驚いた顔をして黙ってしまった。
「ノア、今日も僕がしてあげる。ノアがもっとしたいと思えるように、頑張るから」
そう言って、ルイスは僕の手をとった。そしてなされるがまま、ベッドに寝かせられる。ルイスは水差しのようなものをとりに行って、それをベッドの横の棚に置いた。
昨日と同じように服の裾をめくろうとしたとき、咄嗟に服の端を掴んで抵抗してしまう。
「や、やっぱり恥ずかしいです!」
「ノア、今日は前を自分で触ってみて。これは練習だよ」
「練習……?」
ルイスは僕を思いつめた顔で見ながらまたしばらく黙ってしまった。
「そうだよ、お務めの練習」
ルイスが真剣な顔をするから、僕は抵抗をやめて、されるがままの姿になる。昨日と同じように僕を横向きに寝返らせ、ルイスはその後ろに座った。
ルイスは昨日とは違った。太腿を触れるか触れないかの距離で撫で回す。僕は得体の知れない感覚に腰の奥がじんわり熱くなるのを抑えられなかった。
ルイスの手は尻の頬を柔らかく撫でて、そして熱くなってきた腰をさわさわと撫でる。
「ルイス……?」
「怖い? もう少しゆっくりがいいかな?」
「いいえ、いいえ。なんだかとても気持ちがよくて……変な気分になります……」
「そうそう、その調子。僕が質問するから、それには必ず気持ちがいいと答えて。そういう練習だからね」
「はい……」
ルイスの手はまるで水のように僕の体にまとわりつく。一際尻に手がかかると、ムカムカとした衝動が波のように襲う。
ルイスが尻を割って僕の窄まりに指を重ねた時、細くトゲトゲとした感覚が体中を駆け巡る。思わず声を漏らした僕にルイスは質問をする。
「ノア、気持ちがいいでしょ?」
「あ……気持ちがいい……」
「そう、よくできたね」
ルイスはさっき持ってきた水差しのようなものに手を伸ばし、それを僕の割れ目に垂らした。冷たさに身を縮めたら、ルイスはそれを温めるかのように、僕の窄まりの周りを撫で、馴染ませた。円を描くような指使いが、もどかしいような、焦らされているような感覚に襲われる。
「ノア、上手いよ。この間教えたように、前を握ってみて?」
「あ、あ、気持ちがいい……」
「そうだよ、今前を触るととても気持ちがいいよ」
いつのまにか膨れていた自分のものを言われた通りに握る。その時にルイスの指が少しだけ僕の中に入ってきた。
「ああっ! あっ、中には入れないで!」
「ノア、僕の質問に答えて。ノアのここは汚くなんてない。僕はノアに気持ちよくなってもらいたいんだ。ほら気持ちいいでしょ?」
ルイスの指がグッと差し込まれ、激痛に似た快感をもたらす場所を押される。耐えられずに声を上げて質問に答える。
「あ、あっあっ、気持ちいい……気持ちがいい……」
「大丈夫、すごく上手。教えてあげた通り、握ったままゆっくりこすって。そう、ゆっくりで大丈夫。気持ちがいいでしょ?」
「あああっ! 気持ちがいい……! はっ……あ……ダメ……」
僕の制止を聞きもせず、ルイスは僕を恐怖に引きずり込む。
「ダメじゃないよ。昨日できたからもう怖くないはず。ノアは強い子だから大丈夫。少しずつ手をはやめて。そう」
意識は別のところに向いていてルイスに言われるがまま、なされるがままにに僕は恐怖に突き進む。
「あぁ……ん……ルイス……気持ちがいい……あっあっああっ」
ルイスに問われてもいないのに言葉が口をついてでる。恐怖の渦に巻き込まれて自分が出す声も遠くなってきた時、ルイスが指をクイッと折り曲げた。
「いやぁあああああ!」
自分が持っていた管から白く濁った液体が何度も弾け出す。
「手を止めないで!」
ルイスの声が遠くに聞こえた。この世界に自分の短い呼吸音しか聞こえないみたいだった。僕の手は言われなくても止めることなどできない。飛び出した白濁はベッドに落ちるより前に空中に消えていく。
「ノア、すごく上手くなったよ。頑張ったね」
消えていく白濁を眺めながら、僕はアシュリーの声を思い出していた。
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