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2話「白雪と妹の過去」
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2話「白雪と妹の過去」
「実は……。」
一年前。白雪花魁こと月城ユキは妹の月城瑞希と暮らしていた。しかし瑞希は幼い頃から病弱で今かなり病状が悪化してしまっていた。
「けほっけほっ!ごめんなさいお兄ちゃん。私のせいで。」
「瑞希。君のせいじゃないよ。僕がちゃんと働けないから瑞希の治療費も稼げなくて君はずっと苦しいまま。」
ユキには瑞希のような病気はないが少しだけ身体が弱かった。体力が人よりもなくあまり働くことが出来なかった。さらにオメガであるためヒート中は働けない。両親も病気で亡くなったため月城家は元々身体が弱い家系だった。
「お兄ちゃんは悪くないよ。両親が亡くなって私たちだけになってしまった。どっちが悪いとかないわ。あなただってオメガで苦しんでいるじゃない。私たちで支え合っていかないと。でも私はなにも出来てないわね。いつもお兄ちゃんばかり苦労を……」
「……瑞希。その話はもうやめよう。ほら、今日は冷えるしもう寝なさい。」
「わかった。」
ユキは今日も町に出て生活するための金、そして瑞希の病の治療費を稼ぐため働いていた。料理屋の店員や宿の受付など。一日にいくつもの仕事を掛け持ちしていた。しかしヒートが起こる度解雇されていた。ユキの容姿はとても美しかった。そのため、以前彼が店でヒートを起こした際近くを歩いていたアルファの男たちが一斉に店に押し寄せ大変なことになった。
「月城さん。すみません。今回はこれで……。」
「僕こそご迷惑を。申し訳ありません。」
そしてユキは仕事を終えると家に帰るなり毎晩めまいを起こして倒れそのまま眠る。そんな生活をしていた。そんな時。ユキは仕事が終わり夜に町を歩いていると声をかけられる。
「君、とても綺麗だね。それにこの香り。オメガか。うちで働かないか?」
「……給料は?」
真っ先にそれを聞く。
「君はとても人気になりそうだからね。今はなんの仕事を?」
「いろいろな場所を掛け持ちしていて。でもなかなか厳しいもので。妹が病を患っていましてそれの治療費を稼いでいます。」
「そうですか。私の店ならそんな掛け持ちせずとも妹さんの治療費や生活費今の倍以上は渡せるでしょう。」
「本当ですか。」
この時のユキは金を稼ぐことに精一杯でこの店がどんな店なのかどんな接客をするのかなにも知らずにここで働くと決めてしまった。家に帰り瑞希にその話をする。
「瑞希の治療費を稼ぐことが出来るかも!」
「それは本当?でもどうして急に。」
「僕を欲しているような店があってね。客がたくさん取れればその分の給料になるんだ。だから瑞希、安心してよ。」
ユキの話を聞いた瑞希は黙り込んで少しして声を発する。
「……お兄ちゃん。それ、遊郭の店よ。私のためにあなたが身体を売る必要なんてないわ!」
「何を言っているんだ?すぐに稼げるのだから。」
「駄目よ!!」
「じゃあ瑞希を見捨てろと!?」
温厚な兄がはじめて妹に怒鳴った。
「両親が亡くなって、僕の家族はもう瑞希しかいないんだ。君まで失ったら僕はどうすればいい?」
「私の家族だって、もうお兄ちゃん、あなただけなのよ。お兄ちゃん。あなたは遊郭に行ってどんな目に遭うかあなた自身はわかっていないのね!!」
「わかってる!それは僕が一番わかっているよ。瑞希、よく聞くんだ。絶対治療費が貯まったら戻ってくる。だから今回は止めないで欲しい。君はここで待っているんだ。」
瑞希は涙を流しながら頷いた。
「絶対よ……。」
「実は……。」
一年前。白雪花魁こと月城ユキは妹の月城瑞希と暮らしていた。しかし瑞希は幼い頃から病弱で今かなり病状が悪化してしまっていた。
「けほっけほっ!ごめんなさいお兄ちゃん。私のせいで。」
「瑞希。君のせいじゃないよ。僕がちゃんと働けないから瑞希の治療費も稼げなくて君はずっと苦しいまま。」
ユキには瑞希のような病気はないが少しだけ身体が弱かった。体力が人よりもなくあまり働くことが出来なかった。さらにオメガであるためヒート中は働けない。両親も病気で亡くなったため月城家は元々身体が弱い家系だった。
「お兄ちゃんは悪くないよ。両親が亡くなって私たちだけになってしまった。どっちが悪いとかないわ。あなただってオメガで苦しんでいるじゃない。私たちで支え合っていかないと。でも私はなにも出来てないわね。いつもお兄ちゃんばかり苦労を……」
「……瑞希。その話はもうやめよう。ほら、今日は冷えるしもう寝なさい。」
「わかった。」
ユキは今日も町に出て生活するための金、そして瑞希の病の治療費を稼ぐため働いていた。料理屋の店員や宿の受付など。一日にいくつもの仕事を掛け持ちしていた。しかしヒートが起こる度解雇されていた。ユキの容姿はとても美しかった。そのため、以前彼が店でヒートを起こした際近くを歩いていたアルファの男たちが一斉に店に押し寄せ大変なことになった。
「月城さん。すみません。今回はこれで……。」
「僕こそご迷惑を。申し訳ありません。」
そしてユキは仕事を終えると家に帰るなり毎晩めまいを起こして倒れそのまま眠る。そんな生活をしていた。そんな時。ユキは仕事が終わり夜に町を歩いていると声をかけられる。
「君、とても綺麗だね。それにこの香り。オメガか。うちで働かないか?」
「……給料は?」
真っ先にそれを聞く。
「君はとても人気になりそうだからね。今はなんの仕事を?」
「いろいろな場所を掛け持ちしていて。でもなかなか厳しいもので。妹が病を患っていましてそれの治療費を稼いでいます。」
「そうですか。私の店ならそんな掛け持ちせずとも妹さんの治療費や生活費今の倍以上は渡せるでしょう。」
「本当ですか。」
この時のユキは金を稼ぐことに精一杯でこの店がどんな店なのかどんな接客をするのかなにも知らずにここで働くと決めてしまった。家に帰り瑞希にその話をする。
「瑞希の治療費を稼ぐことが出来るかも!」
「それは本当?でもどうして急に。」
「僕を欲しているような店があってね。客がたくさん取れればその分の給料になるんだ。だから瑞希、安心してよ。」
ユキの話を聞いた瑞希は黙り込んで少しして声を発する。
「……お兄ちゃん。それ、遊郭の店よ。私のためにあなたが身体を売る必要なんてないわ!」
「何を言っているんだ?すぐに稼げるのだから。」
「駄目よ!!」
「じゃあ瑞希を見捨てろと!?」
温厚な兄がはじめて妹に怒鳴った。
「両親が亡くなって、僕の家族はもう瑞希しかいないんだ。君まで失ったら僕はどうすればいい?」
「私の家族だって、もうお兄ちゃん、あなただけなのよ。お兄ちゃん。あなたは遊郭に行ってどんな目に遭うかあなた自身はわかっていないのね!!」
「わかってる!それは僕が一番わかっているよ。瑞希、よく聞くんだ。絶対治療費が貯まったら戻ってくる。だから今回は止めないで欲しい。君はここで待っているんだ。」
瑞希は涙を流しながら頷いた。
「絶対よ……。」
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