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「え……は?……」
飛頼は実際に怪物を見たり自分が強くなったことでビュートと言う世界を、現実とは違う世界を見ても驚かないと思っていたがさっきまであったはずの空間が一瞬で別のものに変わったのを見て何も言葉が出てこなかった。
「わしは今からビュートに行く。わしがドアを閉じたら試しに開けてくれるかの?大丈夫それでビュートに飛んだりはしない ではよろしく♪」
優志はビュートに踏み入り、ドアを閉める。
「……え……何?……ドアを開けろって……?」
飛頼はカウンターに入りドアを開ける。
「は……はは……マジだ……確かにさっきここは外になってたのに……あの人もどこにもいない……廊下もさっきのまま」
飛頼は廊下の床を踏んでみたりドアの周辺を触ったりとマジシャンのタネを探すように調べた。
「でも……どうやって戻るんだ?閉めたらまた変わるのか?」
飛頼は試しにドアを閉める。
「ジャーン!どうじゃ?ビックリしたかの?」
閉めたドアから優志が戻ってきて陽気に笑って見せる。
「さて ここからが本題じゃの このビデオモードを停止してくれるかの?」
そう言って優志は飛頼にまたスマートフォンを渡す。
「ええ……」
飛頼はビデオモードを停止する。
「ではその停止したものを再生して見てくれるかの?」
飛頼は保存されたばかりの映像を再生させる。
『これでOKですか?』
『うんOK わしに貸してくれるかの』
映像が始まり、先程のやり取りが流れる。
『質問1 何が見える?』
飛頼はさっき見たばかりの光景を食い入るように見る。
『質問2 何が見える?』
『ビュートディレクションオープンワールド』
『わしは今からビュートに行く。わしがドアを閉じたら試しに開けてくれるかの?大丈夫それでビュートに飛んだりはしない ではよろしく♪』
そこからは飛頼には見えていなかった映像が流れる。
『フゥ……世界を行き来するのも楽じゃないのに 上白君が信用してくれないから大変じゃよ全く 全然わしを信用せん 疑われてばかりで悲しい……おっと!聞こえたらマズイの お~い!も~開けてい~かの~』
優志はわざとらしくそう言ってドアをドンドンと叩く。
『開けるぞ~……ガテアディレクションオープンワールド……ジャーン!どうじゃ?ビックリしたかの?』
飛頼はスマートフォンから視線を優志に移す。
「ドアを叩く振動と音も声もこっちには届いてません」
「ドアを閉めたらビュートと地球の繋がりは一度消えるからの」
「もしドアを俺が開けたまま閉めなかったらどうやって戻ったんですか?」
「別のドアから出てくることになる 例えばここなら君の後ろのドアかな 近い場所で使用したことのあるドア尚且つ人の視線がない瞬間のドアになるな」
「上手く出来てますね」
「上手くできてる?そんなに褒めるなよ」
「いや褒めてませんよ」
「都合が良いと言いたいんじゃろ?エルガイアの自由度は高くてな 誰も見てないドアから出るように所謂設定さえできれば本当にそうなるんじゃ」
「はあ……それで 次は俺がビュートに入ってみればいんですか?」
「お!入ってみたいかの!?」
「いや 入るとは……でも入るなら絶対に戻れる確証が……いや 戻れることは分かったから戻してもらえる確証が欲しいですね」
「やっぱりそうなるかの わしは一度入った君をビュートに閉じ込めたりはせん 確かに君には今 アイデックの力もあり ビュートに来てもらいたいとは思っておるが……アイデックが君を選んだのはわしの責任じゃ いざとなったら君のアイデックの力なしでヴァイスを倒すだけじゃ 何事も道は1つではない それに君の普通の学生生活も奪いたくはないからの」
「確かに嘘のニュースを見せて俺の気持ちが憎悪とか殺意に傾くかを試したのはあなたですが あのニュースを見た誰もが選ばれるわけではないし アイデックは俺自身に興味を持ったからあなたへの責任が全てとは言いませんよ」
「本当かの?何割位!?」
「9」
「がくっ」
「でもまだ決められません そんな簡単じゃない」
「当たり前じゃ 普通の人間に突然異世界の話を持ちかけておる だからまあ試しに入ってみるのも今日とは言わないよ ただ時間をかけてでも君の信頼をわしは得て見せる その時はきっと足を踏み入れるくらいならしてもらえると思っておる 勝手にな」
優志はそう言って笑う。
「いえ 試しに入るのは今でも構いません」
「え?」
「あなたはまだまだ俺に伝えきれてないこともあるかもしれないけど これまで嘘をついたことはなかった 全部事実だった だから信用します」
「おー!流石わしが見込んだだけのことはある!」
「いやアイデックでしょ」
「まあまあ とりあえず行ってみよう わしも隣にいれば安心じゃろ」
「いや 隣に居ないと開けてもらえないでしょ?」
「 いやこっちから迎えに行けるし どっちでも同じことなんじゃよ」
優志はそう言ってまたエルガイアを唱える。
「ビュートディレクションオープンワールド」
優志が開けたドアの向こうはさっきと同じ外になっている。
「フゥ……」
優志が歩みを進める中、飛頼は立ち止まりため息をつく。
「君は本当は優しいからの……無理に信じようとしなくても」「いえ!大丈夫です」
飛頼はドアに入ってビュートに立った。
「一度ドアを閉めるぞ 良いかの?」
「はい ここはあなたがよく来る場所なんですか?」
「ここはわしの本拠地での いつもビュートではここにおるんじゃ」
「へぇ~」
澄んだ空気と広がる大地に気を取られる飛頼に優志が話しかける。
「さっき来たドアはわしの本拠地の入り口じゃよ」
そう言われ振り返るとそこには三階建ての建物が立っていた。
「会社みたいですね」
「う~ん まあそれに近いかもしれんな」
「あ そう言えば時間は地球と同じ進みかたですか?浦島太郎式だとヤバいんで」
「そんな矛盾は起きんよ いやまあ君からしたら何が矛盾で何が矛盾じゃないかなんて分からなくなってると思うがの」
「はは 確かに」
「さて そろそろ地球に戻るかの」
「あ はい」
「ガテアディレクションオープンワールド」
優志は自分の拠点のドアを開ける。そこにはカフェの光景があり、飛頼は戻っていく。
「どうじゃった?」
「何か 空気が綺麗なのか分からないのですが 凄く居心地が良かったです」
「そうか 良いとこじゃよビュートも」
「そう言えばマスターもビュートの人なんですか?」
「はは わしは地球の人間じゃよ ところで君は部活は入ってるかの?」
「え?はい バスケですが……?」
「週7ガッツリ系?」
「いえ 水曜と日曜休みです じゃなきゃここにそんなに来れないですよ」
「確かにな」
「水曜日にここでバイトをしてみないかね?」
「俺まだ中3ですので……」
「じゃあ お小遣いの出るお手伝いじゃ」
「使えれば良いですけど……」
「心配いらんよ 水曜は休みにする予定じゃ」
「はあ……は?……え?」
「君がアティスに成るか成らないかはわしが決めることではない だがどんなものか分からずに 分からないまま 分からないからアティスには成れませんと決めてもらいたくもないんじゃ」
「つまり水曜日はビュートでアティスを体験してみろと?」
「そうじゃ そして君の休みを貰うからしっかりと人件費も出す もちろん地球の紙幣 硬貨でな だが勘違いしてもらいたくないのは わしが人件費を出したからと申し訳なさでアティスに誘い込もうとしているわけではないと言うことは頭に入れておいて欲しい」
「そんな心配は要りませんよ ですがそれは俺が続けるかどうかを判断してもいんですか?」
「ああ 当然体験して嫌ならわしはそこで止める」
「分かりました お金は要りません 水曜日にここに来ます」
「ありがとう じゃが人件費は払う さっきも言ったように君の普通の学生と言う時間を奪いたくはないからの」
「まあ……その話はまた……今日はありがとうございました」
「こっちこそ不思議の国に付き合ってもらえて良かったよ」
飛頼は内心思っていた普通の学生の時間なんて要らないと。不安が勝っていることに変わりはないが今のこの状況は誰にも体験できないことであり自分だけの経験、そして退屈な学生生活や授業から逃げるように窓の外を眺めてた時間を思えばこの状況の方が貴重になると。
(ま それは俺がリア充じゃないからか もし彼女がいたら今頃こんな話に乗ってないだろうな 普通の学生生活も最高!ってなったんだろうな あ~彼女いなくて良かった~!う~ん良かった良かった 非リア最高!……最高……なのか?……ハァ……)
飛頼は勝手に盛り上がり、勝手に落ち込みながら帰路につく。不安は多かれ、どこか上機嫌なのは優志が飛頼の学生生活も大切にしたいと言う姿勢が嬉しかったり、優志を信頼した結果、より信頼できる人だと実感できたからかもしれない。
飛頼は家に着き、リビングで家族の見るニュースを何となく聴きながらご飯を食べる。
「本日 午後1時頃 ◯県△市の青果野中学校の屋上より人のような影が2つ近隣の住宅の屋根へ飛び乗ったと言う目撃情報がありました 校舎から住宅までは10メートル以上あり 人ではないのではと言う見解も出ていますが……」
飛頼はニュースを見て箸を止めた。
(やっぱり誰かいたんだ!まさかアティスか?いや前みたいな怪物かもしれない)
ニュースを見た家族も飛頼に知ってるか聞いたり立て続けの不審な事件に心配した。
(このニュースも前の怪物の件とかグラウンドにいた生徒のことには触れないんだな おそらくカフェのマスターの力だろうけどあの人は何者なんだ 顔が広いとかのレベルじゃないな)
飛頼はその日、眠りに就くまで自分がアティスに成るかどうかを考えた。
(俺は今のところ誰でも行けるような高校を目指してるから受験の心配はそれほどしてない でもそれならアティスになるか?今のまま高校に行けばまた何となく過ごすことになるぞ いや何となくでも良いのか……だってそれって平和だろ アティスになったら多分前みたいな怪物とか対立してるヴァイスと闘う可能性が高いぞ そしてそれって命懸けだろ?どうする 今までの退屈な授業がありがたいって今更分かっても誰かがやんないと心を削られた人だらけの世界になっちまう 選択肢は2つ このアイデックの力とマスターの訓練を合わせて強くなるか この力を持ったまま普通の学生を続けるか……)
飛頼は実際に怪物を見たり自分が強くなったことでビュートと言う世界を、現実とは違う世界を見ても驚かないと思っていたがさっきまであったはずの空間が一瞬で別のものに変わったのを見て何も言葉が出てこなかった。
「わしは今からビュートに行く。わしがドアを閉じたら試しに開けてくれるかの?大丈夫それでビュートに飛んだりはしない ではよろしく♪」
優志はビュートに踏み入り、ドアを閉める。
「……え……何?……ドアを開けろって……?」
飛頼はカウンターに入りドアを開ける。
「は……はは……マジだ……確かにさっきここは外になってたのに……あの人もどこにもいない……廊下もさっきのまま」
飛頼は廊下の床を踏んでみたりドアの周辺を触ったりとマジシャンのタネを探すように調べた。
「でも……どうやって戻るんだ?閉めたらまた変わるのか?」
飛頼は試しにドアを閉める。
「ジャーン!どうじゃ?ビックリしたかの?」
閉めたドアから優志が戻ってきて陽気に笑って見せる。
「さて ここからが本題じゃの このビデオモードを停止してくれるかの?」
そう言って優志は飛頼にまたスマートフォンを渡す。
「ええ……」
飛頼はビデオモードを停止する。
「ではその停止したものを再生して見てくれるかの?」
飛頼は保存されたばかりの映像を再生させる。
『これでOKですか?』
『うんOK わしに貸してくれるかの』
映像が始まり、先程のやり取りが流れる。
『質問1 何が見える?』
飛頼はさっき見たばかりの光景を食い入るように見る。
『質問2 何が見える?』
『ビュートディレクションオープンワールド』
『わしは今からビュートに行く。わしがドアを閉じたら試しに開けてくれるかの?大丈夫それでビュートに飛んだりはしない ではよろしく♪』
そこからは飛頼には見えていなかった映像が流れる。
『フゥ……世界を行き来するのも楽じゃないのに 上白君が信用してくれないから大変じゃよ全く 全然わしを信用せん 疑われてばかりで悲しい……おっと!聞こえたらマズイの お~い!も~開けてい~かの~』
優志はわざとらしくそう言ってドアをドンドンと叩く。
『開けるぞ~……ガテアディレクションオープンワールド……ジャーン!どうじゃ?ビックリしたかの?』
飛頼はスマートフォンから視線を優志に移す。
「ドアを叩く振動と音も声もこっちには届いてません」
「ドアを閉めたらビュートと地球の繋がりは一度消えるからの」
「もしドアを俺が開けたまま閉めなかったらどうやって戻ったんですか?」
「別のドアから出てくることになる 例えばここなら君の後ろのドアかな 近い場所で使用したことのあるドア尚且つ人の視線がない瞬間のドアになるな」
「上手く出来てますね」
「上手くできてる?そんなに褒めるなよ」
「いや褒めてませんよ」
「都合が良いと言いたいんじゃろ?エルガイアの自由度は高くてな 誰も見てないドアから出るように所謂設定さえできれば本当にそうなるんじゃ」
「はあ……それで 次は俺がビュートに入ってみればいんですか?」
「お!入ってみたいかの!?」
「いや 入るとは……でも入るなら絶対に戻れる確証が……いや 戻れることは分かったから戻してもらえる確証が欲しいですね」
「やっぱりそうなるかの わしは一度入った君をビュートに閉じ込めたりはせん 確かに君には今 アイデックの力もあり ビュートに来てもらいたいとは思っておるが……アイデックが君を選んだのはわしの責任じゃ いざとなったら君のアイデックの力なしでヴァイスを倒すだけじゃ 何事も道は1つではない それに君の普通の学生生活も奪いたくはないからの」
「確かに嘘のニュースを見せて俺の気持ちが憎悪とか殺意に傾くかを試したのはあなたですが あのニュースを見た誰もが選ばれるわけではないし アイデックは俺自身に興味を持ったからあなたへの責任が全てとは言いませんよ」
「本当かの?何割位!?」
「9」
「がくっ」
「でもまだ決められません そんな簡単じゃない」
「当たり前じゃ 普通の人間に突然異世界の話を持ちかけておる だからまあ試しに入ってみるのも今日とは言わないよ ただ時間をかけてでも君の信頼をわしは得て見せる その時はきっと足を踏み入れるくらいならしてもらえると思っておる 勝手にな」
優志はそう言って笑う。
「いえ 試しに入るのは今でも構いません」
「え?」
「あなたはまだまだ俺に伝えきれてないこともあるかもしれないけど これまで嘘をついたことはなかった 全部事実だった だから信用します」
「おー!流石わしが見込んだだけのことはある!」
「いやアイデックでしょ」
「まあまあ とりあえず行ってみよう わしも隣にいれば安心じゃろ」
「いや 隣に居ないと開けてもらえないでしょ?」
「 いやこっちから迎えに行けるし どっちでも同じことなんじゃよ」
優志はそう言ってまたエルガイアを唱える。
「ビュートディレクションオープンワールド」
優志が開けたドアの向こうはさっきと同じ外になっている。
「フゥ……」
優志が歩みを進める中、飛頼は立ち止まりため息をつく。
「君は本当は優しいからの……無理に信じようとしなくても」「いえ!大丈夫です」
飛頼はドアに入ってビュートに立った。
「一度ドアを閉めるぞ 良いかの?」
「はい ここはあなたがよく来る場所なんですか?」
「ここはわしの本拠地での いつもビュートではここにおるんじゃ」
「へぇ~」
澄んだ空気と広がる大地に気を取られる飛頼に優志が話しかける。
「さっき来たドアはわしの本拠地の入り口じゃよ」
そう言われ振り返るとそこには三階建ての建物が立っていた。
「会社みたいですね」
「う~ん まあそれに近いかもしれんな」
「あ そう言えば時間は地球と同じ進みかたですか?浦島太郎式だとヤバいんで」
「そんな矛盾は起きんよ いやまあ君からしたら何が矛盾で何が矛盾じゃないかなんて分からなくなってると思うがの」
「はは 確かに」
「さて そろそろ地球に戻るかの」
「あ はい」
「ガテアディレクションオープンワールド」
優志は自分の拠点のドアを開ける。そこにはカフェの光景があり、飛頼は戻っていく。
「どうじゃった?」
「何か 空気が綺麗なのか分からないのですが 凄く居心地が良かったです」
「そうか 良いとこじゃよビュートも」
「そう言えばマスターもビュートの人なんですか?」
「はは わしは地球の人間じゃよ ところで君は部活は入ってるかの?」
「え?はい バスケですが……?」
「週7ガッツリ系?」
「いえ 水曜と日曜休みです じゃなきゃここにそんなに来れないですよ」
「確かにな」
「水曜日にここでバイトをしてみないかね?」
「俺まだ中3ですので……」
「じゃあ お小遣いの出るお手伝いじゃ」
「使えれば良いですけど……」
「心配いらんよ 水曜は休みにする予定じゃ」
「はあ……は?……え?」
「君がアティスに成るか成らないかはわしが決めることではない だがどんなものか分からずに 分からないまま 分からないからアティスには成れませんと決めてもらいたくもないんじゃ」
「つまり水曜日はビュートでアティスを体験してみろと?」
「そうじゃ そして君の休みを貰うからしっかりと人件費も出す もちろん地球の紙幣 硬貨でな だが勘違いしてもらいたくないのは わしが人件費を出したからと申し訳なさでアティスに誘い込もうとしているわけではないと言うことは頭に入れておいて欲しい」
「そんな心配は要りませんよ ですがそれは俺が続けるかどうかを判断してもいんですか?」
「ああ 当然体験して嫌ならわしはそこで止める」
「分かりました お金は要りません 水曜日にここに来ます」
「ありがとう じゃが人件費は払う さっきも言ったように君の普通の学生と言う時間を奪いたくはないからの」
「まあ……その話はまた……今日はありがとうございました」
「こっちこそ不思議の国に付き合ってもらえて良かったよ」
飛頼は内心思っていた普通の学生の時間なんて要らないと。不安が勝っていることに変わりはないが今のこの状況は誰にも体験できないことであり自分だけの経験、そして退屈な学生生活や授業から逃げるように窓の外を眺めてた時間を思えばこの状況の方が貴重になると。
(ま それは俺がリア充じゃないからか もし彼女がいたら今頃こんな話に乗ってないだろうな 普通の学生生活も最高!ってなったんだろうな あ~彼女いなくて良かった~!う~ん良かった良かった 非リア最高!……最高……なのか?……ハァ……)
飛頼は勝手に盛り上がり、勝手に落ち込みながら帰路につく。不安は多かれ、どこか上機嫌なのは優志が飛頼の学生生活も大切にしたいと言う姿勢が嬉しかったり、優志を信頼した結果、より信頼できる人だと実感できたからかもしれない。
飛頼は家に着き、リビングで家族の見るニュースを何となく聴きながらご飯を食べる。
「本日 午後1時頃 ◯県△市の青果野中学校の屋上より人のような影が2つ近隣の住宅の屋根へ飛び乗ったと言う目撃情報がありました 校舎から住宅までは10メートル以上あり 人ではないのではと言う見解も出ていますが……」
飛頼はニュースを見て箸を止めた。
(やっぱり誰かいたんだ!まさかアティスか?いや前みたいな怪物かもしれない)
ニュースを見た家族も飛頼に知ってるか聞いたり立て続けの不審な事件に心配した。
(このニュースも前の怪物の件とかグラウンドにいた生徒のことには触れないんだな おそらくカフェのマスターの力だろうけどあの人は何者なんだ 顔が広いとかのレベルじゃないな)
飛頼はその日、眠りに就くまで自分がアティスに成るかどうかを考えた。
(俺は今のところ誰でも行けるような高校を目指してるから受験の心配はそれほどしてない でもそれならアティスになるか?今のまま高校に行けばまた何となく過ごすことになるぞ いや何となくでも良いのか……だってそれって平和だろ アティスになったら多分前みたいな怪物とか対立してるヴァイスと闘う可能性が高いぞ そしてそれって命懸けだろ?どうする 今までの退屈な授業がありがたいって今更分かっても誰かがやんないと心を削られた人だらけの世界になっちまう 選択肢は2つ このアイデックの力とマスターの訓練を合わせて強くなるか この力を持ったまま普通の学生を続けるか……)
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