今度こそ愛されたい!!

ぽよ吉

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「ゼー!!やー!!」

俺はゼインさんの魔のポンポンから逃れるべく声を上げる。

「ユリアン様お腹が空いたのですか?おしめの交換ですか?」

ゼインさんは嫌々と頭を振る俺を見てアワアワとしながら聞いてくる。
違うのだ今日俺はやるべきことがあるのだ

「ちー!!はー!!にぃー!!!!」

「…ご両親にお会いしたいのですか?」

「ん!!」

そう!!あの3人に会いたいのだ。
俺はゼインさんの言葉にコクコクと頷いて肯定を表す。
ゼインさんは少し微笑んだ後俺を抱き寄せて歩き出す。





ついた場所はダイニングルーム。
3人とも席について食事を取っている。

「おや、ユリアン起きたのか?」

「あい!!」

父の言葉に俺は元気よく声をあげて返事をする。

「あらあら、良い返事ね~」と母はクスクスと笑い、兄はニコニコとこちらを見つめてくる。

「ゼー!!」

抱っこしてくれているゼインさんの名前を呼びながら床を指差し降りたいという意思を示すと、優しく床に降ろしてくれる。
俺は四つん這いの状態から近くにあった椅子を掴み起き上がる。

「「「!!」」」

驚いた顔をしている3人を見て俺はしてやったりという顔をする。
だが、驚くのはこれだけではない

「ちー!!はー!!にぃー!!」

俺は驚きで固まっている3人の名前を呼びながら、グラグラと揺れる足をゆっくりと一歩一歩前に出していく。
そう歩いているのだ。
今日この日のために夜な夜な1人で練習していたのだ!!
どうだ!!とドヤ顔で前を見ると3人ともダバーッと涙を流している。

「………俺達の子は天才だ!!!!!!」

「ユリアン…もう歩けるようになって…」

「…ユリアン!!おいで!!お兄様の元までおいで!!」

俺は手を広げて待っている兄の元までゆっくりと歩いていった。
兄の元まで着くとギュッと3人が抱きしめてすごいすごいと褒めてくる。
歩けるようになっただけで大袈裟な…と思いつつ少し照れくさい
この3人はいつもそうなのだ、言葉が少し話せるようになった時も離乳食が食べれるようになった時もいつも泣いて喜んでくれる。
だから歩けるようになったら1番にこの家族に見せたかった。
俺は抱きしめてくれている3人の温もりを感じながら目を閉じた。
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