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感動の再会?!冗談はやめて
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クイックルノーの街を出る前に、アダベルトに通信した。向こう側で泣き叫ばれ、謝り倒され、戻ってきてくれと懇願された。なんとか宥め賺して、通信を切ったが、1時間毎にかかってくるようになってしまった。もちろん、出ることはないが。電源オフ機能をつけなかったことを後悔したくらいには鬱陶しい。無限鞄に放り込みたいが、そんなことをしたら、そのまま忘れる自信しかない。「魔物に襲われるから、夜だけにして!」とおねがいして、漸く静かになった。これだけで疲労困憊だ。
「ヴィーグ、最速で南国に行くよ!」
北から南へ街に立ち寄ることなくヴィーグで駆け抜けてきた。全ては、フルーツのためである。
『サイカの食い意地には目を見張るものがあるな』
「1月後にはサバツなんだから、目一杯急がなくちゃ」
サバツからシーアーバンスまでは15日程度だろうか。今はクレイガー王国の南の島にいる。ここからならサバツまではヴィーグで2日くらいかな。私は、10日振りにシーアーバンスの魔法ギルドに通信を入れた。
「は?マディラール?」
「うん。どうしても南国フルーツが食べたくて」
「10日前までクイックルノーにいたよな?」
「いたよ。マディラールまで超飛ばした。ギルド長たちが急かすから、街に寄らずに野営で頑張った」
クイックルノーで新しく手に入れたテントを魔改造したから、野営でも結構快適だったけど。
「こいつ、頭おかしいんじゃねぇか?」
「何を今更。マディラールにいるなら、直接そこに迎えを遣ります。いいですね?」
「はーい。じゃ、3週間後に!」
マディラールからなら、シーアーバンスまでは、10日もかからない。連絡もしたし、後はゆっくりと夏を楽しもう♪
「氷った果物を買ってビーチに行こう♪」
『そうだな。タイル貼りのラグで休もう』
あんなに寒かったのが、今は太陽の光ギラギラで麻のワンピースと帽子が手放せない。ヴィーグも直接タイルに転がっているか、タイルの貼られたラグに転がるのがお気に入りだ。もちろんタイル貼りのラグは、10枚買ってある。宿は、奮発してリゾートホテルを3週間確保した。目の前には海。プライベートビーチも備えている。
ザーザザンシュワワワ
ザーザップンシュワワワ
ザー・・・・・・・
木陰の砂浜に敷物を敷いて、寝そべりながら、波の音を聞いていると眠くなってくる。酸味のあるオレンジジュースが美味しい。温くならないように、保冷の魔法陣を改良した《ヒエヒエ》の魔法陣をコースターに描き込み、カップを冷やしている。ここに来てから1週間。この過ごし方が今の私のお気に入りだ。至福。
「やっと見つけた」
うつらうつらと気持ちよ~く微睡んでいると頭上からはっきりとした声が聞こえた。そして、私をガッチリと拘束してくる。尻尾は私の腰にしっかりと巻き付いて解けない。スリスリと首筋に顔を擦りつけられて、眠気も吹っ飛んだ。
「な、何?!」
『心配いらん。アダベルトだ』
え~。近づいてるの知ってたな。ヴィーグめ!
「ちょっと!離して」
「無理だ」
「なんで?!」
嫌じゃなくて無理?ムリ?
『まあ、久しぶりに半身に逢った時の普通の状態だな。諦めろ。落ち着くまでは、離れんぞ?』
「なんで、あなたがここにいるの?」
「シーアーバンスの魔法ギルドの副ギルド長に迎えに行ってくれと依頼された」
「はあああ。早すぎでしょう。まだ、帰らないよ。ホテルも2週間取ってあるし」
「シーアーバンスには、3週間後に、着けばいい」
来てしまったものは仕方ない。
「はあああ。で、あなた、宿は取ったの?」
「副ギルド長が、サイカと、同じ部屋を・・手配、してくれている・・・・」
ん?なんか今聞き捨てならない言葉があったぞ?
「同じ部屋?」
そう聞き返したとき、抱き締める強さはそのままに、私にのしかかる重さが加わった。潰れる、潰れるから!!!
「ふぎゅうっ」
両腕を拘束されて、抜け出そうにも上にも下にも動けない。
ゴロン
アダベルトの下敷きになっていた私が、今度はアダベルトの上に乗り上げた。ヴィーグが転がしてくれたのだ。助かった。が、ガッチリと回された腕はほどけそうにない。
『諦めろ。疲れて眠っているだけだ。そのうち起きる』
「起きるまで、このままってことぉ?!」
『我にもどうにもならん。殺してもいいならすぐに解けるがな』
「それは、ダメ。はぁ。仕方ない。私も眠ることにする。日が傾いてきたら起こして?」
『分かった』
こういうときは、諦めも肝心。私は、欠伸をひとつしてアダベルトの上で瞼を閉じた。
「サイカ、サイカ。そろそろ夕食の時間だぞ?」
「ん?んんぅ」
瞼に何か柔らかいものが触れた感触がして、目を開けた。
「よく眠ってたな」
「え?え?ここ、どこ?え?や!離して!ヴィーグ!ヴィーグ!!!」
なんでアダベルトといるの?また、閉じ込められた?私は、パニックに陥って少しでもアダベルトから距離を取ろうと暴れた。
『落ち着けサイカ。我はここにいる』
「ヴィーグ!」
私は、ヴィーグに向けて手を伸ばした。あと少しのところで届かない。
ガヴグルルルル!
私を手放そうとしないアダベルトに、ヴィーグが威嚇し始めた。
「分かった、離すから!怒らないでくれ」
ヴィーグから放たれる威嚇にはアダベルトも敵わないのだろう。顔を青くしながら、私を解放した。尻尾が股の間に挟まっている。
「ヴィーグ」
即座にアダベルトから距離を取って、ヴィーグに抱きついた。身体が少し震えている。
『不安になる必要はない。ここは、ホテルのサイカの部屋だ。起こすのは可哀相だからと彼奴がここまで運んできた』
ヴィーグに抱きついて少し落ち着いた私は、漸く周りを見るだけの余裕を持つことが出来た。ヴィーグの言う通り、ここは私が滞在しているホテルの一室に間違いない。
「あなたは、自分の部屋に帰ってくれる?」
悔しそうな寂しそうな顔をしたアダベルトに出て行くよう促した。
「無理だ。今はまだサイカと離れることは出来ない。それを見越して、副ギルド長がサイカの借りた部屋をひとりからふたりに変更する手続きを取ったから、ここしか泊まるところはない。その従魔に触れているのだって、引き離したいのを抑えるだけで精一杯なんだ」
泣きそうな顔で言われると罪悪感が込み上げてきた。耳と尻尾が私に更なるダメージを与える。
『さすがに半年、生死不明はマズかったな。サイカも我もすっかり忘れていたからな。諦めて、奴が落ち着くまで付き合ってやれ。我はしばしの間、影に入る。護衛は、彼奴がおれば充分だろう』
それだけ言うと、寝室に向かうふりをして扉を潜り、すっと消えた。・・・・ヴィーグめ!逃げたな。この薄情者め!!!
「ヴィーグ、最速で南国に行くよ!」
北から南へ街に立ち寄ることなくヴィーグで駆け抜けてきた。全ては、フルーツのためである。
『サイカの食い意地には目を見張るものがあるな』
「1月後にはサバツなんだから、目一杯急がなくちゃ」
サバツからシーアーバンスまでは15日程度だろうか。今はクレイガー王国の南の島にいる。ここからならサバツまではヴィーグで2日くらいかな。私は、10日振りにシーアーバンスの魔法ギルドに通信を入れた。
「は?マディラール?」
「うん。どうしても南国フルーツが食べたくて」
「10日前までクイックルノーにいたよな?」
「いたよ。マディラールまで超飛ばした。ギルド長たちが急かすから、街に寄らずに野営で頑張った」
クイックルノーで新しく手に入れたテントを魔改造したから、野営でも結構快適だったけど。
「こいつ、頭おかしいんじゃねぇか?」
「何を今更。マディラールにいるなら、直接そこに迎えを遣ります。いいですね?」
「はーい。じゃ、3週間後に!」
マディラールからなら、シーアーバンスまでは、10日もかからない。連絡もしたし、後はゆっくりと夏を楽しもう♪
「氷った果物を買ってビーチに行こう♪」
『そうだな。タイル貼りのラグで休もう』
あんなに寒かったのが、今は太陽の光ギラギラで麻のワンピースと帽子が手放せない。ヴィーグも直接タイルに転がっているか、タイルの貼られたラグに転がるのがお気に入りだ。もちろんタイル貼りのラグは、10枚買ってある。宿は、奮発してリゾートホテルを3週間確保した。目の前には海。プライベートビーチも備えている。
ザーザザンシュワワワ
ザーザップンシュワワワ
ザー・・・・・・・
木陰の砂浜に敷物を敷いて、寝そべりながら、波の音を聞いていると眠くなってくる。酸味のあるオレンジジュースが美味しい。温くならないように、保冷の魔法陣を改良した《ヒエヒエ》の魔法陣をコースターに描き込み、カップを冷やしている。ここに来てから1週間。この過ごし方が今の私のお気に入りだ。至福。
「やっと見つけた」
うつらうつらと気持ちよ~く微睡んでいると頭上からはっきりとした声が聞こえた。そして、私をガッチリと拘束してくる。尻尾は私の腰にしっかりと巻き付いて解けない。スリスリと首筋に顔を擦りつけられて、眠気も吹っ飛んだ。
「な、何?!」
『心配いらん。アダベルトだ』
え~。近づいてるの知ってたな。ヴィーグめ!
「ちょっと!離して」
「無理だ」
「なんで?!」
嫌じゃなくて無理?ムリ?
『まあ、久しぶりに半身に逢った時の普通の状態だな。諦めろ。落ち着くまでは、離れんぞ?』
「なんで、あなたがここにいるの?」
「シーアーバンスの魔法ギルドの副ギルド長に迎えに行ってくれと依頼された」
「はあああ。早すぎでしょう。まだ、帰らないよ。ホテルも2週間取ってあるし」
「シーアーバンスには、3週間後に、着けばいい」
来てしまったものは仕方ない。
「はあああ。で、あなた、宿は取ったの?」
「副ギルド長が、サイカと、同じ部屋を・・手配、してくれている・・・・」
ん?なんか今聞き捨てならない言葉があったぞ?
「同じ部屋?」
そう聞き返したとき、抱き締める強さはそのままに、私にのしかかる重さが加わった。潰れる、潰れるから!!!
「ふぎゅうっ」
両腕を拘束されて、抜け出そうにも上にも下にも動けない。
ゴロン
アダベルトの下敷きになっていた私が、今度はアダベルトの上に乗り上げた。ヴィーグが転がしてくれたのだ。助かった。が、ガッチリと回された腕はほどけそうにない。
『諦めろ。疲れて眠っているだけだ。そのうち起きる』
「起きるまで、このままってことぉ?!」
『我にもどうにもならん。殺してもいいならすぐに解けるがな』
「それは、ダメ。はぁ。仕方ない。私も眠ることにする。日が傾いてきたら起こして?」
『分かった』
こういうときは、諦めも肝心。私は、欠伸をひとつしてアダベルトの上で瞼を閉じた。
「サイカ、サイカ。そろそろ夕食の時間だぞ?」
「ん?んんぅ」
瞼に何か柔らかいものが触れた感触がして、目を開けた。
「よく眠ってたな」
「え?え?ここ、どこ?え?や!離して!ヴィーグ!ヴィーグ!!!」
なんでアダベルトといるの?また、閉じ込められた?私は、パニックに陥って少しでもアダベルトから距離を取ろうと暴れた。
『落ち着けサイカ。我はここにいる』
「ヴィーグ!」
私は、ヴィーグに向けて手を伸ばした。あと少しのところで届かない。
ガヴグルルルル!
私を手放そうとしないアダベルトに、ヴィーグが威嚇し始めた。
「分かった、離すから!怒らないでくれ」
ヴィーグから放たれる威嚇にはアダベルトも敵わないのだろう。顔を青くしながら、私を解放した。尻尾が股の間に挟まっている。
「ヴィーグ」
即座にアダベルトから距離を取って、ヴィーグに抱きついた。身体が少し震えている。
『不安になる必要はない。ここは、ホテルのサイカの部屋だ。起こすのは可哀相だからと彼奴がここまで運んできた』
ヴィーグに抱きついて少し落ち着いた私は、漸く周りを見るだけの余裕を持つことが出来た。ヴィーグの言う通り、ここは私が滞在しているホテルの一室に間違いない。
「あなたは、自分の部屋に帰ってくれる?」
悔しそうな寂しそうな顔をしたアダベルトに出て行くよう促した。
「無理だ。今はまだサイカと離れることは出来ない。それを見越して、副ギルド長がサイカの借りた部屋をひとりからふたりに変更する手続きを取ったから、ここしか泊まるところはない。その従魔に触れているのだって、引き離したいのを抑えるだけで精一杯なんだ」
泣きそうな顔で言われると罪悪感が込み上げてきた。耳と尻尾が私に更なるダメージを与える。
『さすがに半年、生死不明はマズかったな。サイカも我もすっかり忘れていたからな。諦めて、奴が落ち着くまで付き合ってやれ。我はしばしの間、影に入る。護衛は、彼奴がおれば充分だろう』
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