巻き込まれて死亡?!神様、責任とってくださいね?

紅子

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頭を抱える王族たち

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神様に隠し事は出来ない。そして、私に与えられたこの世界の知識常識は、神様の識っていることから形成されているという恐ろしい事実を告げると、3人は頭を抱えてしまった。決して私のせいではない!

「つまり、君が知りたいという意思を持って調べれば、真実が分かるということか。もし歴史が何処かの時点で捏造、隠蔽されていても、それを調べたいという意思がなければ、サイカには分からないということでいいか?」

「残念ながらそうなります。それどころか、創作魔法陣も視えてしまいました・・・・」

捏造した事実も隠蔽された事柄もちゃんと情報としてインストールされてはいるけど、意識して検索しないとスルーされるという事実。つまりは、分からないということになる。

「危うい!危うすぎるぞ!!!」

だよねぇ、王様もそう思うよねぇ。

「俺、護り切れるのか?・・・・いや!護り切らねば!」

うんうんと頷きながら、ひとり決意に燃え始めたアダベルトは放置でいいだろう。

「・・・・まず、サイカには私たちが家庭教師や学園で習うことを学んでもらう必要があるねぇ。特に歴史なんかは」

やっぱりそうなるよねぇ。今更、勉強なんて・・・・ハァ。思わず頭を抱えてしまった。王太子殿下の何とも言いようのない同情めいた視線は、私の心を抉る。

「そうなると、教師はどうする?サイカが不用意な質問をしてもそれを黙秘してくれる相手でなければならんぞ?よほど信頼できねば・・・・」

既に私がやらかす前提で話が進められているのは何故だ?

「う~ん。誓約の魔法陣で縛ることになるかな」

「私、不用意な質問なんてしませんけど?」

「不用意な質問かどうかも判断がつかない人が言う台詞じゃないよね?」

「そ、れは・・えーと・・・・」

その通りです、王太子殿下。

「侍従長のナハトムジーでいいのでは?」

「ナハトムジーか。適役だな。あやつなら、わざわざ、誓約の魔法陣を使用せずとも、すでに誓約がかかっておるしな」

ナハトムジー。どちら様で?とアダベルトを見ると、若干顔色が悪い。

「ナハトムジーだと?・・・・いや、確かに最適だが・・・・」

その上、ブツブツと何事か呟いている。表情がだんだんとこの世の終わりのようになってきた。だから、何故?!

「サイカよ。これから毎週2日王宮に通ってナハトムジーから教育を受けてくれ。ナハトムジーとは、初日にケネディートから紹介させる。アダベルトの来る日に合わせるのがいいだろう。いいな、アダベルト」

「分かりました」

「必ず、連れて参ります」

こうして、私の一般常識獲得へむけた教育が開始されることになるのだった。ハァ・・・・。

「ところで、今回の禁忌とされる隷属の魔法陣の開示をするつもりは?」

う~ん。どうしたものか?クライスターからクレイガー王国には洩れているだろう。ここで私が秘匿する意味はあまりない。

「解除の魔法陣込みでなら、可能、かなぁ?」

「えっ?!もう、解除の魔法陣の見通しがたってるってことかな?」

「まあ、ある程度は。解除自体はそんなに難しくはないんです。ただ、それを特定の魔法陣に作用させるための指定が難しくしているだけで。今、魔法陣が分かったので、すぐに出来ます」

魔法陣には、ある一定の法則がある。それを無視することは出来ない。魔法陣が発動しないからだ。その法則を逆手に取り、それを破壊するように魔法陣を組めばいいのだ。ただし、ストッパーがない状態だから、悪用されると国家的、いや、この世界的な規模で危機に陥る可能性は否めない。

「「「・・・・」」」

「つまり、特定しなければ容易いと?」

コクコクと首を縦に振った。3人はがっくりとうなだれてしまったが、何かマズかっただろうか?

「君、今までよく生きてこれたね?」

王太子殿下のもう手に負えないという視線が痛い。・・・・実は、一時的に無効化する魔法陣は、それに少し手を加えたものだ。誰にも言ってないが、すべての魔法陣に使用できる。これを言ったら最後、何を言われるやら。何があっても黙秘すると決めた。

「絶対にそれは誰にも知られてはならない。まして、創ることはまかりならん。分かるな?」

ヴィーグの言ったとおりだった。あの時、不用意に口にしなくて良かった。が・・・・。既に創ってしまっている場合はどうすればいいんだろう?私は、どう返事すべきか固まってしまった。

「まさか、既に在るとは言わないよね?」

鋭すぎる、王太子殿下。

「なな、ないです。まだ、頭の中にうっすらとあるだけです。はい」

パソコンの中にあるけれど、外には出していない。あれは、私以外使えないからセーフのはず!

「直ぐさま消せ!命が惜しくば、跡形もなく散らせ!!!」

陛下の圧が凄まじい。それくらい危ないということだ。

『やらかしもここに極まれりだな、サイカよ。我が常々申しておるだろう。自重せよと』

「してますよ?」

「「「はぁ・・・・」」」

重い溜め息が、私を非難する。

「私たちの為にサイカが創った装飾品の魔道具は、自重してる人が創るものじゃないよね。性能を聞いた時は、何も聞かなかったことにしたかったよ。それほど驚いたってこと。今でも国宝の中でも特に貴重な物を保管する特別室に入れたいくらいだ」

そんなところに保管されたら、創って渡した意味が無い。

「せっかくの品だからな。有り難く使わせてもらうことにはしたが、隠蔽と破壊がかかっておらなかったら、特別室行きだったな」

よくやった私!隠蔽はもちろん、解析しようと魔法陣に手を付けた時点で、魔石が木っ端微塵になるようにしてある。

『だから、やり過ぎだと注意したであろうが』

私は、ついっと視線を明後日の方へと向けた。3人と1体の視線による圧からちょっとでも逃げたかったのだ。

「ハァ、ともかく、解除の魔法陣が完成した時点で両方開示する方向で話を進める。どの国もこの魔法陣に関してはピリピリとしておるからな。ただし、ハルシュバーン製というデマを否定する意味でも、我が国の国王だけが閲覧できる機密書庫にあったとする。それだけの歴史がこの国にはあるからな。いいな?」

それには賛成する。個人の功績とするには、代償が大きすぎる。それこそ、軟禁監禁へまっしぐらだ。

「是非!それでよろしくお願い致します!!!」

私は、戸惑うことなく、直ぐさま了承丸投げした。よかったぁ~。
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