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私の特技
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高ぶった感情のままに大泣きして、冷静になった今は、恥ずかしすぎて居たたまれない。ミカエル様に抱きついて離れられない。この世界に来て、たったひとり、この人に信じて貰えなかったら・・・・と不安が押し寄せたのだ。
「スミレ、落ち着いたのなら、離れてほしいんだが」
「ダメです。嫌です」
私を包み込んでくれた腕も離れ、ミカエル様が困っているのは分かってる。でも、顔が上げられない。
「私は、人に触れるのにも触れられるのにも慣れていないから、その・・・・」
ああ、そうか。この人は、今まで人と触れ合うことがなかったんだ。
「私がぎゅーするのは、嫌ですか?」
「そう言うことではない。スミレは既に成人しているのだから、婚約者でもない男とこのようなことは、外聞が悪いであろう?」
「ああ、そんなことですか。ミカエル様以外と触れ合うのはムリだと思うので問題ありません」
「いや、そうではなく・・・・」
「あっ!ミカエル様のお相手の方に申し訳が立ちませんね。すみません」
離れようとしたら今度はミカエル様が私を抱き締めてきた。
「そんな者はいない。私に触れてくれるのは貴女だけだ」
「私と一緒ですね」
再びぎゅーとその体温に身を委ねる。ここは、陽溜まりのようだ。何処よりも安心できる。髪を撫でる手すら心地よい。ふたりとも一言も発しない。静寂が支配する幻のような時。
コンコンコン
「殿下、お時間でございます」
それは、爺やによって破られる。一瞬にして現実に引き戻された。自分達のしていたことに今更ながら気づいて、顔が赤くなる。やましいことはしてない。してないけど、昨日知り合ったばかりの男の人に抱き着いてうとうとするのは、女性としてどうなのか。ミカエル様は、さっと仮面をつけてしまわれた。自分だけずるい。真っ赤な顔のまま膝の上で恨みがましい目を向けると、抱き上げられて何処かへと連れていかれる。
「その顔で人前に出たくはなかろう?」
そっと降ろされたのは、洗面所。そういえば、少し前に大泣きしたんだった。きっと、ひどい顔になっているはずだ。今さら遅いけど、両手で顔を隠した。ミカエル様は、クスクスと笑いながらその場から出ていった。
身なりを整えて、洗面所から出ると騎士の訓練着のような服を着たミカエル様がいた。
「私はこれから、騎士団の訓練所に行く。スミレは、ここでゆっくりしていればいい。昨日、こちらに着たばかりなのだから。よいな?裏の庭なら出ても構わないから心を休めることだ」
ミカエル様は、私をプリシラに引き渡すと、離宮を後にした。
「姫様は、本当に殿下のことが怖くないようですねぇ。私達古参の者でも素顔はやはり・・・・」
「それは、育った世界が違うからでしょうね。場所が変われば、常識さえも通用しなくなりますから」
ミカエル様は、私にとっては目の保養、麗しいことこの上ない。でも、それだけでなく、値踏みする視線、舐め回すような視線、自分が上だと示す言葉、人を見下す傲慢な態度、振るわれる暴力。それらを匂わせるものがミカエル様にはまるでない。だから、安心できる。
プリシラから離宮の中や庭を案内してもらった。ここには、書庫があり、様々な書物が所狭しと並べられている。今日は、この世界のことを知るために、昼までここで読書することに決めた。独りでゆっくりと読書したいこと、プリシラは他の仕事をしてほしいことを伝えると、この部屋から決して出ないことを約束させられた。プリシラは、飲み物を部屋の隅に用意し、部屋から出ていった。
私には、2つの特技がある。ひとつは、速読。私は普通に読んでいるつもりだが、ある時、他の人より読むのが速いことに気づいた。それからは、目立たないように人前では読まないようにしている。もうひとつは、完全記憶だ。経験したこと、聞いたこと、読んだこと料理の味や触れたときの感触に至るまで全てを忘れることが出来ない。男性恐怖症は、これも原因のひとつだと思う。この能力のお蔭で勉強に苦労することはなかったが、私からすれば、忘却は神様からのプレゼントに等しい。
時を忘れてこの世界にまつわる色々を読み耽っていると、不意に本を取り上げられた。ムッとして本を持つ手を辿ると、ミカエル様に行きあたった。仮面の向こうで呆れているのが分かる。
「あれほど、ゆっくりするように申し付けておいたのに、貴女は何をしているのだ」
後ろに控えている爺やとプリシラも私の周りを目にして呆れている。
やっちまった・・・・。
なにせ、私の周りには本がこれでもかと散乱している。この世界の知識を早急に得るため、片付けを後回しにしたのが、不味かった。・・・・。本当は、久しぶりの未知のことに心が躍り、片付けをサボった結果だ。
「すぐに片付けます!」
「いや、読んでいない本はこのままにしておけばいい」
「いえ、読みたくなったら、また探します」
全て読んだなんて言えない。
爺やとプリシラに手伝ってもらい、本を元の場所に戻していく。その様子を、私の読みかけの本を持って壁に寄りかかったミカエル様が見ているのには気づいたが、何故そんなに見られているのかは分からなかった。このとき私は、知らず知らずのうちにミスを犯していたのだが、ミカエル様以外、誰もそれに気づかなかった。
全ての本を元の場所に戻し、ミカエル様と昼食をいただいた。
「スミレ、国王陛下との謁見の日が決まった。10日後だ。私も共に行くが、昨日身に付けていた異国の服は着れるか?」
「それは、・・・・着れますけど、出来れば着たくないです。それに、保護してくれなくていいので、婚姻とか無しに出来ませんか?」
「ハァ、それは、無理だ。スミレは自分の容姿をもっと自覚した方がよい。独りで市井に下りれば、男どもの格好の餌食だぞ。貴女を取り合って死人が出る。故に、保護しないという選択肢はない」
「そんな大袈裟な。私程度でそんなことにはなりませんよ」
ミカエル様も爺やも普通に接してくれている。この二人の対応をみてもそれほどとは思えない。
「だから、市井には、出せぬというのだ。貴女の世界とこちらで齟齬がある以上、そこから生まれる不和を分かっているのに見過ごすことは出来ぬ。貴女はこちらでは、紛れもなく傾国級の美女だ。取り合いになるのは必定。どんなに拒んでも男は絶えることなく寄ってくる。貴女には、護衛となる男が必要だ。それに・・・・」
ムムッと眉間にシワを寄せて考える。保護を拒むメリットとデメリットを頭の中で巡らせる。俄には信じられないが、まあ、こちらではそこそこの容姿だとする。男が放っておかない。こちらの男は、押して知るべし。ミカエル様の容姿を知ってしまった以上、それより上はない。これは、断言できる。私に男が近づいて来ないように、護衛ができ、私が怖いと感じない人の傍に居る必要がある。ある程度、権力も持ってないとダメじゃない?
・・・・。
いるのか、そんな人?
あれ、結局、婚姻からは逃れられてない?
「どうした?」
無意識に首を傾げていたようだ。
「メリットとデメリットを考えていたんですけど、それ以前の問題にぶち当たりました。婚姻を回避できそうにありません。百歩譲って、婚姻するとして、私が許容できる容姿で、護衛ができて、これが一番重要なんですけど、私が怖いと感じない人。しかも権力もないとダメなんて、そんな都合のいい人・・・・・・・・あ」
いた、目の前に。
何で気づかなかっんだろう?
それは、天使様が、あまりにも天使様だったからだ。私の中で選択肢に入れていい人物ではなかったから、無意識に除外していた。
騎士団に訓練をしに行くくらいだから、そこそこ強いはず。容姿は私にはもったいないくらい。王族だから権力もある。何より、怖くない。
「フフフフフ」
よし、ミカエル様に好感を持ってもらえるように頑張ろう。ミカエル様を逃したら、私に未来はない。
「今度はどうした?」
「いえ。がんばりますね!」
「・・・・それよりも、聞きたいことがある。だが、ここでは心もとない。好ましくはないが、隣の部屋に来てもらえるか?」
「はい♪」
目標をミカエル様に設定した今、なるべく傍にいて好感度を上げたい。喜んでお供しますとも。
「スミレ、落ち着いたのなら、離れてほしいんだが」
「ダメです。嫌です」
私を包み込んでくれた腕も離れ、ミカエル様が困っているのは分かってる。でも、顔が上げられない。
「私は、人に触れるのにも触れられるのにも慣れていないから、その・・・・」
ああ、そうか。この人は、今まで人と触れ合うことがなかったんだ。
「私がぎゅーするのは、嫌ですか?」
「そう言うことではない。スミレは既に成人しているのだから、婚約者でもない男とこのようなことは、外聞が悪いであろう?」
「ああ、そんなことですか。ミカエル様以外と触れ合うのはムリだと思うので問題ありません」
「いや、そうではなく・・・・」
「あっ!ミカエル様のお相手の方に申し訳が立ちませんね。すみません」
離れようとしたら今度はミカエル様が私を抱き締めてきた。
「そんな者はいない。私に触れてくれるのは貴女だけだ」
「私と一緒ですね」
再びぎゅーとその体温に身を委ねる。ここは、陽溜まりのようだ。何処よりも安心できる。髪を撫でる手すら心地よい。ふたりとも一言も発しない。静寂が支配する幻のような時。
コンコンコン
「殿下、お時間でございます」
それは、爺やによって破られる。一瞬にして現実に引き戻された。自分達のしていたことに今更ながら気づいて、顔が赤くなる。やましいことはしてない。してないけど、昨日知り合ったばかりの男の人に抱き着いてうとうとするのは、女性としてどうなのか。ミカエル様は、さっと仮面をつけてしまわれた。自分だけずるい。真っ赤な顔のまま膝の上で恨みがましい目を向けると、抱き上げられて何処かへと連れていかれる。
「その顔で人前に出たくはなかろう?」
そっと降ろされたのは、洗面所。そういえば、少し前に大泣きしたんだった。きっと、ひどい顔になっているはずだ。今さら遅いけど、両手で顔を隠した。ミカエル様は、クスクスと笑いながらその場から出ていった。
身なりを整えて、洗面所から出ると騎士の訓練着のような服を着たミカエル様がいた。
「私はこれから、騎士団の訓練所に行く。スミレは、ここでゆっくりしていればいい。昨日、こちらに着たばかりなのだから。よいな?裏の庭なら出ても構わないから心を休めることだ」
ミカエル様は、私をプリシラに引き渡すと、離宮を後にした。
「姫様は、本当に殿下のことが怖くないようですねぇ。私達古参の者でも素顔はやはり・・・・」
「それは、育った世界が違うからでしょうね。場所が変われば、常識さえも通用しなくなりますから」
ミカエル様は、私にとっては目の保養、麗しいことこの上ない。でも、それだけでなく、値踏みする視線、舐め回すような視線、自分が上だと示す言葉、人を見下す傲慢な態度、振るわれる暴力。それらを匂わせるものがミカエル様にはまるでない。だから、安心できる。
プリシラから離宮の中や庭を案内してもらった。ここには、書庫があり、様々な書物が所狭しと並べられている。今日は、この世界のことを知るために、昼までここで読書することに決めた。独りでゆっくりと読書したいこと、プリシラは他の仕事をしてほしいことを伝えると、この部屋から決して出ないことを約束させられた。プリシラは、飲み物を部屋の隅に用意し、部屋から出ていった。
私には、2つの特技がある。ひとつは、速読。私は普通に読んでいるつもりだが、ある時、他の人より読むのが速いことに気づいた。それからは、目立たないように人前では読まないようにしている。もうひとつは、完全記憶だ。経験したこと、聞いたこと、読んだこと料理の味や触れたときの感触に至るまで全てを忘れることが出来ない。男性恐怖症は、これも原因のひとつだと思う。この能力のお蔭で勉強に苦労することはなかったが、私からすれば、忘却は神様からのプレゼントに等しい。
時を忘れてこの世界にまつわる色々を読み耽っていると、不意に本を取り上げられた。ムッとして本を持つ手を辿ると、ミカエル様に行きあたった。仮面の向こうで呆れているのが分かる。
「あれほど、ゆっくりするように申し付けておいたのに、貴女は何をしているのだ」
後ろに控えている爺やとプリシラも私の周りを目にして呆れている。
やっちまった・・・・。
なにせ、私の周りには本がこれでもかと散乱している。この世界の知識を早急に得るため、片付けを後回しにしたのが、不味かった。・・・・。本当は、久しぶりの未知のことに心が躍り、片付けをサボった結果だ。
「すぐに片付けます!」
「いや、読んでいない本はこのままにしておけばいい」
「いえ、読みたくなったら、また探します」
全て読んだなんて言えない。
爺やとプリシラに手伝ってもらい、本を元の場所に戻していく。その様子を、私の読みかけの本を持って壁に寄りかかったミカエル様が見ているのには気づいたが、何故そんなに見られているのかは分からなかった。このとき私は、知らず知らずのうちにミスを犯していたのだが、ミカエル様以外、誰もそれに気づかなかった。
全ての本を元の場所に戻し、ミカエル様と昼食をいただいた。
「スミレ、国王陛下との謁見の日が決まった。10日後だ。私も共に行くが、昨日身に付けていた異国の服は着れるか?」
「それは、・・・・着れますけど、出来れば着たくないです。それに、保護してくれなくていいので、婚姻とか無しに出来ませんか?」
「ハァ、それは、無理だ。スミレは自分の容姿をもっと自覚した方がよい。独りで市井に下りれば、男どもの格好の餌食だぞ。貴女を取り合って死人が出る。故に、保護しないという選択肢はない」
「そんな大袈裟な。私程度でそんなことにはなりませんよ」
ミカエル様も爺やも普通に接してくれている。この二人の対応をみてもそれほどとは思えない。
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ムムッと眉間にシワを寄せて考える。保護を拒むメリットとデメリットを頭の中で巡らせる。俄には信じられないが、まあ、こちらではそこそこの容姿だとする。男が放っておかない。こちらの男は、押して知るべし。ミカエル様の容姿を知ってしまった以上、それより上はない。これは、断言できる。私に男が近づいて来ないように、護衛ができ、私が怖いと感じない人の傍に居る必要がある。ある程度、権力も持ってないとダメじゃない?
・・・・。
いるのか、そんな人?
あれ、結局、婚姻からは逃れられてない?
「どうした?」
無意識に首を傾げていたようだ。
「メリットとデメリットを考えていたんですけど、それ以前の問題にぶち当たりました。婚姻を回避できそうにありません。百歩譲って、婚姻するとして、私が許容できる容姿で、護衛ができて、これが一番重要なんですけど、私が怖いと感じない人。しかも権力もないとダメなんて、そんな都合のいい人・・・・・・・・あ」
いた、目の前に。
何で気づかなかっんだろう?
それは、天使様が、あまりにも天使様だったからだ。私の中で選択肢に入れていい人物ではなかったから、無意識に除外していた。
騎士団に訓練をしに行くくらいだから、そこそこ強いはず。容姿は私にはもったいないくらい。王族だから権力もある。何より、怖くない。
「フフフフフ」
よし、ミカエル様に好感を持ってもらえるように頑張ろう。ミカエル様を逃したら、私に未来はない。
「今度はどうした?」
「いえ。がんばりますね!」
「・・・・それよりも、聞きたいことがある。だが、ここでは心もとない。好ましくはないが、隣の部屋に来てもらえるか?」
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