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召喚聖女とジュエルの貴公子③
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とうとうこの日がやって来た。騎士を目指す貴族令息は半日程度の演習と言う名の魔獣討伐を何度も繰り返して、今日から3日間、森の中での演習が始まる。この演習に参加する令嬢は騎士を目指す者だけだ。少ないとはいえ、いない訳ではない。通常の令嬢は参加できない。足手まといだからだ。
私は、回復魔法と弱いながらも結界が張れるため、参加可能だった。もちろん参加した。なぜなら、この3日間の演習に同行したいから。ここで、隠しキャラとヒロインを繋ぐイベントがある。魔獣に追われて私達が野営する場所まで来てしまった隠れキャラの幼い弟を護衛と共に保護するのだ。これをクリアしているのとしていないのとでは、隠れキャラの好感度が全然違う。
だから、例えラファーガ様達に危険だとどれだけ諭されても同行しないという選択肢はない。「私がいれば、怪我をされたときでもすぐに治せます。皆様のお役にたちたいのです。危険の無いように致します。ですから、同行させてくださいませ」と、健気な令嬢を演じた。案の定、「心根の優しい方だ」と感激した上、ならば、とラファーガ様も側近達も参加を決めた。全員、腕に覚えがあると言っていた。教師達にも、結界を張った上でそばから離れないことを条件に参加をもぎ取った。これにより、第二王子も参加せざるを得なくなったのは、致し方ない。
ゲームなら、画面操作するだけなのに~!
それから3日間、弟くんとの出会いの場所で待ち続けた。が、結局、会うことは叶わなかった。
何で?何で来ないの?
これって、好感度関係なくどのルートでも必ずあるイベントでしょう?ここに居れば会えるんじゃないの?
何のために野営まで我慢したと思ってるのよ!
このとき初めて違和感を感じた。だが・・・・。
いいわ。出会えなかったのは痛いけど、隠しキャラルートが消えた訳じゃない。今のところ順調だし、ぜったいに引っ張り出して見せるんだから!
なぜ、幼い弟くんがこんな森の中まで来ることになったのか、何故追われることになったのか。考えれば、おかしいことがたくさんあるのに、ゲームだから、という理由で考えもせずに放置した。
王宮へ帰り、お付きの侍女達に当たり散らしたのは言うまでもない。それが、彼女達の役目なのだから。
その裏では・・・・。
「まりあのお蔭で堂々と騎士団を動かせるな」
「ええ。殿下の護衛と称して、魔獣をローゼンタールに追い込むことができそうです。こちら側の護衛は、私達の派閥で固めます。あちらも同じでしょうから、それとは別に動かせるだけ動員しましょう」
「それなんだが、出発が予定より5日ほど遅れるらしい」
「わかった。それに合わせて追い込むように指示を出せ」
こうして、学園の演習とは別に、ラファーガの動かした騎士たちが魔獣をどんどんとローゼンタール側に追い込んだのだった。
先日、漸く第二王子殿下に接触致しました。わたくしは第一王子殿下の婚約者ですから、お会いするのは難しいのです。ですが、このタイミングで接触できたのは、神の采配かしらね。もちろん、お父様の許可は頂いています。
柱の影からわたくしがこっそりとお声をお掛けすると、第二王子殿下は驚いたようにこちらをご覧になりました。周りの側近方は驚きながらもわたくしの周囲を確認しています。もちろん、わたくしひとりです。あら、そこに驚かれたのかしら?わたくしがひとりなんてあり得ませんものね。必ず、取り巻きが一緒ですもの。
皆様、明らかに警戒しております。仕方ありませんわね。ですが、話をしなくては先に進みません。
「お久しぶりでございます、セルベージ殿下」
少しでも、警戒を解くべく、カーテシーで正式な挨拶を致しました。
「学園で言葉を交わすのは初めてではないか?」
「ええ。いつも取り巻きがおりますもの。警戒して近づけさせないのですわ」
「で、今日はその取り巻きはどうした?」
「ふふ。巻いてきましたの」
皆様、ポカンとしておられます。そんな顔もなさるのですね。私の視線に気づいたのか、お顔を戻してしまわれました。あら、可愛かったですのに、残念。
「セルベージ殿下と少々お話ししたくなったのですわ」
「あの召喚聖女のことか?」
「それもありますわね。ですが、もっと危ないことですの」
「ほお」
「ここでは、お互いに要らぬ噂をされかねませんから、場所を変えても?」
「まあ、いいだろう」
「殿下!それは・・・・」
セルベージ殿下は手を上げてそれを制しました。
「女性が取り巻きを巻いてまで声をかけてきたのだ。話くらいはいいだろう?それとも、か弱い女性に敵わぬとでも?」
「分かりました。では、見つからぬように手近な空き部屋に行きましょう」
話は聞いてくださるようです。
空き部屋に入ると、まず、演習での企みをお伝えしました。
「何故私にそれを?信じるとでも思っているのか?」
皮肉げに口元を歪ませましたが、予想の範囲内です。
「まさか!・・敵対しているわたくしの話を鵜呑みにするような殿下では、ございませんでしょう?時間はあるのですから、しっかりと裏をお取りくださいませ」
「まあ、いいだろう。クリストフ、頼んだぞ」
「畏まりました」
「で、何が目的だ?」
「・・・・、第一王子殿下との婚約解消を」
「「「「は?」」」」
「何と言ったか?どうやら耳がおかしくなったようだ」
「ですから、わたくしの婚約を解消したいと、申しております。父のブラックローズ公爵も承知しておりますのよ。ただ、あちらは承知しないでしょうから、・・潰すことに致しましたの」
本気であることを解らせるために、にっこりと微笑んだ。
「潰す・・・・。何故、今になって解消などと?」
「うーん、現実を突き付けられたから、でしょうか?わたくし、ラファーガ殿下と召喚聖女様にいいように利用されるつもりもありませんし、獣人と事を構える気もありませんの」
「だが、ブラックローズ家は人族至上主義派だろう?」
「ハァ、やはり皆様そう思ってらっしゃるのですね。厄介だわ。当家は昔から実力主義ですのよ」
「つまり?」
「当家の護衛の半数以上は獣人ですわ。忠誠心、実力、どちらをとっても獣人の方が上ですから。獣人を奴隷として扱っているように見えるのが原因かしら?でも、強くなるには、鍛えなくてはならないでしょう?そう思いません?」
あら、どうしたのでしょう?皆様顔が引きつってらっしゃいますね。
「まあ、冗談でないのはわかった。で、私に何を望む?」
「あら、簡単ですわ。必ず、王太子になってくださいませ」
「そのつもりだが」
「つもり、では困りますのよ?必ず、ですわ。さあ、ずいぶん長くご一緒してしまいましたわ。この先、セルベージ殿下と連絡を取るときにはどう致しましょう?毎回、取り巻きを巻くのは、難しいですし、噂になるのも面倒ですわ。ラファーガ様の動向を探るのが難しくなりますもの」
「ヒクッヒクッ・・・・。そうだな。私は寮で暮らしている。寮官は私の手の者だ。話は通しておくから、手紙を預けてくれ。だがまずは、先程の話の真偽を確かめてからだ」
「当然ですわね。では、御前失礼致します」
なかなかうまくいったのではないかしら?お父様に報告しなくてはね。婚約解消されたら、普通の結婚は、難しいかしら?要らぬ心配ね。お父様が何とかなさるでしょう。
その頃、残されたセルベージ殿下とその側近達は・・・・。
「女は恐いな。大人しそうに見えていたが、勝手に話が進んでいったぞ。私の決意まで訂正されてしまった」
「これからは、女性の話術も学んだ方がいいかもしれませんね」
「フッ、ミナリーナ様に手解きいただいてははいかがですか?」
「・・・・あれを兄上が御せるとは思えんな」
魂が抜かれたようになっていた・・・・。
結局、ミナリーナ嬢がもたらした情報は厄介なことに嘘ではなかった。全く、我々人間が獣人に喧嘩を売ったところで、勝ち目なぞないものを。何を考えているのか。
私は、あちらに気取られぬよう少数精鋭ではあったが、自分を支持する者らに兄上の企みを極秘裏に阻止するよう指示を出した。ランクの高い魔獣をローゼンタール側に追い込ませないようにするのがやっとだったが、あちらの王子が無事だったことを10日ほどのちに知らされた。
開戦の材料は何とか潰せたか。
さて、あの馬鹿をどう料理してやろうか?ミナリーナ嬢に協力を仰ぐのが妥当か。ローゼンタール王国とも繋がりを作りたいが、どうしたものか。あちらの情報がほとんどないところが問題だな。まずは、情報収集か。
私の預かり知らぬところで、それぞれの思惑を乗せて現実は進んでいった。
私は、回復魔法と弱いながらも結界が張れるため、参加可能だった。もちろん参加した。なぜなら、この3日間の演習に同行したいから。ここで、隠しキャラとヒロインを繋ぐイベントがある。魔獣に追われて私達が野営する場所まで来てしまった隠れキャラの幼い弟を護衛と共に保護するのだ。これをクリアしているのとしていないのとでは、隠れキャラの好感度が全然違う。
だから、例えラファーガ様達に危険だとどれだけ諭されても同行しないという選択肢はない。「私がいれば、怪我をされたときでもすぐに治せます。皆様のお役にたちたいのです。危険の無いように致します。ですから、同行させてくださいませ」と、健気な令嬢を演じた。案の定、「心根の優しい方だ」と感激した上、ならば、とラファーガ様も側近達も参加を決めた。全員、腕に覚えがあると言っていた。教師達にも、結界を張った上でそばから離れないことを条件に参加をもぎ取った。これにより、第二王子も参加せざるを得なくなったのは、致し方ない。
ゲームなら、画面操作するだけなのに~!
それから3日間、弟くんとの出会いの場所で待ち続けた。が、結局、会うことは叶わなかった。
何で?何で来ないの?
これって、好感度関係なくどのルートでも必ずあるイベントでしょう?ここに居れば会えるんじゃないの?
何のために野営まで我慢したと思ってるのよ!
このとき初めて違和感を感じた。だが・・・・。
いいわ。出会えなかったのは痛いけど、隠しキャラルートが消えた訳じゃない。今のところ順調だし、ぜったいに引っ張り出して見せるんだから!
なぜ、幼い弟くんがこんな森の中まで来ることになったのか、何故追われることになったのか。考えれば、おかしいことがたくさんあるのに、ゲームだから、という理由で考えもせずに放置した。
王宮へ帰り、お付きの侍女達に当たり散らしたのは言うまでもない。それが、彼女達の役目なのだから。
その裏では・・・・。
「まりあのお蔭で堂々と騎士団を動かせるな」
「ええ。殿下の護衛と称して、魔獣をローゼンタールに追い込むことができそうです。こちら側の護衛は、私達の派閥で固めます。あちらも同じでしょうから、それとは別に動かせるだけ動員しましょう」
「それなんだが、出発が予定より5日ほど遅れるらしい」
「わかった。それに合わせて追い込むように指示を出せ」
こうして、学園の演習とは別に、ラファーガの動かした騎士たちが魔獣をどんどんとローゼンタール側に追い込んだのだった。
先日、漸く第二王子殿下に接触致しました。わたくしは第一王子殿下の婚約者ですから、お会いするのは難しいのです。ですが、このタイミングで接触できたのは、神の采配かしらね。もちろん、お父様の許可は頂いています。
柱の影からわたくしがこっそりとお声をお掛けすると、第二王子殿下は驚いたようにこちらをご覧になりました。周りの側近方は驚きながらもわたくしの周囲を確認しています。もちろん、わたくしひとりです。あら、そこに驚かれたのかしら?わたくしがひとりなんてあり得ませんものね。必ず、取り巻きが一緒ですもの。
皆様、明らかに警戒しております。仕方ありませんわね。ですが、話をしなくては先に進みません。
「お久しぶりでございます、セルベージ殿下」
少しでも、警戒を解くべく、カーテシーで正式な挨拶を致しました。
「学園で言葉を交わすのは初めてではないか?」
「ええ。いつも取り巻きがおりますもの。警戒して近づけさせないのですわ」
「で、今日はその取り巻きはどうした?」
「ふふ。巻いてきましたの」
皆様、ポカンとしておられます。そんな顔もなさるのですね。私の視線に気づいたのか、お顔を戻してしまわれました。あら、可愛かったですのに、残念。
「セルベージ殿下と少々お話ししたくなったのですわ」
「あの召喚聖女のことか?」
「それもありますわね。ですが、もっと危ないことですの」
「ほお」
「ここでは、お互いに要らぬ噂をされかねませんから、場所を変えても?」
「まあ、いいだろう」
「殿下!それは・・・・」
セルベージ殿下は手を上げてそれを制しました。
「女性が取り巻きを巻いてまで声をかけてきたのだ。話くらいはいいだろう?それとも、か弱い女性に敵わぬとでも?」
「分かりました。では、見つからぬように手近な空き部屋に行きましょう」
話は聞いてくださるようです。
空き部屋に入ると、まず、演習での企みをお伝えしました。
「何故私にそれを?信じるとでも思っているのか?」
皮肉げに口元を歪ませましたが、予想の範囲内です。
「まさか!・・敵対しているわたくしの話を鵜呑みにするような殿下では、ございませんでしょう?時間はあるのですから、しっかりと裏をお取りくださいませ」
「まあ、いいだろう。クリストフ、頼んだぞ」
「畏まりました」
「で、何が目的だ?」
「・・・・、第一王子殿下との婚約解消を」
「「「「は?」」」」
「何と言ったか?どうやら耳がおかしくなったようだ」
「ですから、わたくしの婚約を解消したいと、申しております。父のブラックローズ公爵も承知しておりますのよ。ただ、あちらは承知しないでしょうから、・・潰すことに致しましたの」
本気であることを解らせるために、にっこりと微笑んだ。
「潰す・・・・。何故、今になって解消などと?」
「うーん、現実を突き付けられたから、でしょうか?わたくし、ラファーガ殿下と召喚聖女様にいいように利用されるつもりもありませんし、獣人と事を構える気もありませんの」
「だが、ブラックローズ家は人族至上主義派だろう?」
「ハァ、やはり皆様そう思ってらっしゃるのですね。厄介だわ。当家は昔から実力主義ですのよ」
「つまり?」
「当家の護衛の半数以上は獣人ですわ。忠誠心、実力、どちらをとっても獣人の方が上ですから。獣人を奴隷として扱っているように見えるのが原因かしら?でも、強くなるには、鍛えなくてはならないでしょう?そう思いません?」
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「そのつもりだが」
「つもり、では困りますのよ?必ず、ですわ。さあ、ずいぶん長くご一緒してしまいましたわ。この先、セルベージ殿下と連絡を取るときにはどう致しましょう?毎回、取り巻きを巻くのは、難しいですし、噂になるのも面倒ですわ。ラファーガ様の動向を探るのが難しくなりますもの」
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「これからは、女性の話術も学んだ方がいいかもしれませんね」
「フッ、ミナリーナ様に手解きいただいてははいかがですか?」
「・・・・あれを兄上が御せるとは思えんな」
魂が抜かれたようになっていた・・・・。
結局、ミナリーナ嬢がもたらした情報は厄介なことに嘘ではなかった。全く、我々人間が獣人に喧嘩を売ったところで、勝ち目なぞないものを。何を考えているのか。
私は、あちらに気取られぬよう少数精鋭ではあったが、自分を支持する者らに兄上の企みを極秘裏に阻止するよう指示を出した。ランクの高い魔獣をローゼンタール側に追い込ませないようにするのがやっとだったが、あちらの王子が無事だったことを10日ほどのちに知らされた。
開戦の材料は何とか潰せたか。
さて、あの馬鹿をどう料理してやろうか?ミナリーナ嬢に協力を仰ぐのが妥当か。ローゼンタール王国とも繋がりを作りたいが、どうしたものか。あちらの情報がほとんどないところが問題だな。まずは、情報収集か。
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