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幸せな朝
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シーツに包まり、団子のように丸くなっていた。
顔を隠すように頭から被ってジッとしていた。
気持ちいい感覚が残る身体は目が覚めたら落ち着くと思っていた。
でも記憶は覚えている、触れ合った熱と息遣い。
お互いの名前を呼んで、俺は震える身体で声を上げた。
顔が真っ赤で熱を持ち、身体を小さくする。
俺、アルくんと大人な事しちゃった。
初めての未知なる感覚は俺を変えていった。
まだ俺の中にアルくんがいるような感じがする。
身体は綺麗にされていて、見た目は変わっていないように見えた。
でも、あれは夢じゃないんだと記憶と身体が教えてくれる。
アルくんにドン引きされたかな、男なのに男らしくなかったし。
どんな人がいいのか分からないけど、アルくんは俺を好きになってくれた。
だからこそ、アルくんの好みの人になりたい。
次は声が出ないように頑張ろう…でも、出来るかな。
脳が溶けるほど何も考えられないほど夢中で求めていた。
下着は身につけているけど、少し反応してしまった。
先に起きたのは俺だから、アルくんが起きるまでいつも通りに戻らないといけない。
変態だって思われるわけにはいかない、ゆっくり深呼吸を繰り返す。
落ち着いてきそうなところで、包まっているシーツごと抱きしめられた。
ビクッと大きく身体が跳ねて、心臓がうるさい。
「ユート、起きてるのか?」
「う…うぅ…」
「どうしたんだ?」
俺の背中を撫でながら愛が込もった声で囁いてくる。
俺に向けられる声は、悩んでいる事が無駄なように思える。
アルくんはそんな事でドン引きしたりしない。
自分に自信持たないとな、アルくんが好きになったユートなんだから。
シーツから顔を出して「おはよう」と言うと、唇が重ねられた。
最初は触れるだけだったが、だんだん深くなり力も抜けてくる。
頬に触れられて、俺もアルくんの手に手を重ねた。
目蓋を閉じるとアルくんの事で頭がいっぱいになる。
落ち着こうとしていた身体の熱がまた火照ってきた。
唇が離れても、アルくんと離れたくないな。
「おはようユート」
「アルくんとこうしてまたおはようって言えるのが嬉しくて」
「おはようおやすみを毎日欠かさず言えるんだ、これから…もう離れたりしない」
ギュッと抱きしめられて、シーツが床に落ちる。
たった一言でも嬉しいと思うのは、この世界でアルくんだけだ。
一分一秒刻まれていく幸せを感じて、アルくんの背中に腕を回した。
ずっとこうしていたいが、そろそろ準備しないと学校に遅刻する。
身体を離してお互いの瞳に自分を映し出す。
名残惜しいけど「学校に行かないと」と言った。
俺の制服は何処にあるんだろう、持ってきた荷物の中を探ってもない。
服を脱いだ後、何処に置いたんだっけと部屋を見渡す。
「アルくん、俺の制服知らない?」
「あぁ、ところどころ破れてたから俺が着てた制服の方がいいと思って」
そう言ったアルくんは、俺に少し大きめの制服をクローゼットから取り出した。
サイズは俺の身体に合わせて調整してくれていた。
袖に通すと本当にピッタリサイズでアルくんの匂いがする。
幸せな気持ちでお礼を言って、制服の上からエプロンを着る。
アルくんも騎士服に着替えていて、眩しいぐらいのカッコ良さに口が開きっぱなしの間抜けな顔になる。
アルくんと目が合うと微笑まれて、心がキュッとなる。
学校で思い出してにやけないようにしないと…
アルくんは机の引き出しからなにかを取り出して、俺のところに来た。
手に持っていたのは手のひらサイズの小さな箱だった。
箱を開けると、金色の輪っかの中に小さな赤い宝石が浮いているペンダントだった。
「ユートにプレゼント」
「えっ!?でもこんな高価なもの貰えないよ」
「俺が作ったものでも?」
アルくんの言葉を聞いてペンダントに再び視線を向ける。
高価な店で売っても不思議じゃないほどにシンプルで高級感がある。
アルくんの手作り、俺が貰っていいのかな。
箱からペンダントを取り出して、俺の首に腕を回した。
アルくんと身体が密着して、ドキドキする。
ペンダントを付けてくれて、アルくんが俺から離れた。
恐る恐る手のひらに乗せると、温かな熱を感じた。
アルくんの言った通り、この温かな熱はアルくんそのもののように感じる。
姿が見えなくても、ずっと一緒にいるみたいだ。
「ユートはよく怪我をするからな、このペンダントが俺の代わりに守ってくれる」
「ありがとう、アルく……んっ」
唇が軽く触れ合って、すぐに離れてしまったが手を繋いで一緒に部屋を出た。
このペンダントは普通の材料で作られたものではない。
素材は全てアルくんの力で出来ていると教えてくれた。
手先が器用なのもあって出来る事なんだよな。
だからアルくんが傍にいるように感じるのか。
肌身離さず持っていれば必ず俺を助けてくれる。
目に見えない結界でもあるのかな、これがあれば理不尽に殴られる事がなくなればいいな。
俺も手作りをあげたい、アクセサリーは作った事ないけどどうやって作るんだろう。
ハンドメイドの店はないけど、実家に帰れば作れる。
アルくんに言ったらきっと「ユートがいればいい」と言われる。
俺だって、自分が作ったものを持っていてほしい。
サプライズで持っていったら喜んでくれるかな。
厨房で朝食の目玉焼きを作っていると、横から穴が開くほどジッと見つめられる。
「アルくん、なにか食べたいものある?」
「ユートの料理なら何でも食べたい…でもそうじゃないんだ」
「…?」
アルくんは俺の全身を頭のてっぺんからつま先までじっくり見られる。
なにか変なところでもあるかなと、自分の身体を見つめる。
特に乱れたところはない、アルくんも学生の頃同じ服を着ていたはずだけど懐かしかったのかな。
ゲームでアルフリードの学生服は見た事ある。
でも俺は今のアルくんの制服姿が見たいな。
顔が有流くんだから、きっと前世の時と重なりそうだ。
いや、制服が違うからアルくんには変わりない。
もうあの時の事を思い出して悲しい気持ちにはならない。
むしろ、ちょっと興味がある…今のアルくんは成長しているとはいえ顔がそのままだから学生服でも違和感がない。
今着たらコスプレだよね、やっぱり嫌かな。
「ユートのその姿を見てると制服姿でキスしたいって思っただけ」
「俺もアルくんの制服姿見たいと思ってたところ」
「俺はキツくないか?」
「そんな事ないよ!アルくんの制服姿が見たい!」
火を止めて、アルくんに自分の熱い想いを伝えた。
目を丸くしてびっくりしていたが「いつかね」と約束した。
アルくんの制服姿、楽しみだな…絶対にかっこいい!
顔を隠すように頭から被ってジッとしていた。
気持ちいい感覚が残る身体は目が覚めたら落ち着くと思っていた。
でも記憶は覚えている、触れ合った熱と息遣い。
お互いの名前を呼んで、俺は震える身体で声を上げた。
顔が真っ赤で熱を持ち、身体を小さくする。
俺、アルくんと大人な事しちゃった。
初めての未知なる感覚は俺を変えていった。
まだ俺の中にアルくんがいるような感じがする。
身体は綺麗にされていて、見た目は変わっていないように見えた。
でも、あれは夢じゃないんだと記憶と身体が教えてくれる。
アルくんにドン引きされたかな、男なのに男らしくなかったし。
どんな人がいいのか分からないけど、アルくんは俺を好きになってくれた。
だからこそ、アルくんの好みの人になりたい。
次は声が出ないように頑張ろう…でも、出来るかな。
脳が溶けるほど何も考えられないほど夢中で求めていた。
下着は身につけているけど、少し反応してしまった。
先に起きたのは俺だから、アルくんが起きるまでいつも通りに戻らないといけない。
変態だって思われるわけにはいかない、ゆっくり深呼吸を繰り返す。
落ち着いてきそうなところで、包まっているシーツごと抱きしめられた。
ビクッと大きく身体が跳ねて、心臓がうるさい。
「ユート、起きてるのか?」
「う…うぅ…」
「どうしたんだ?」
俺の背中を撫でながら愛が込もった声で囁いてくる。
俺に向けられる声は、悩んでいる事が無駄なように思える。
アルくんはそんな事でドン引きしたりしない。
自分に自信持たないとな、アルくんが好きになったユートなんだから。
シーツから顔を出して「おはよう」と言うと、唇が重ねられた。
最初は触れるだけだったが、だんだん深くなり力も抜けてくる。
頬に触れられて、俺もアルくんの手に手を重ねた。
目蓋を閉じるとアルくんの事で頭がいっぱいになる。
落ち着こうとしていた身体の熱がまた火照ってきた。
唇が離れても、アルくんと離れたくないな。
「おはようユート」
「アルくんとこうしてまたおはようって言えるのが嬉しくて」
「おはようおやすみを毎日欠かさず言えるんだ、これから…もう離れたりしない」
ギュッと抱きしめられて、シーツが床に落ちる。
たった一言でも嬉しいと思うのは、この世界でアルくんだけだ。
一分一秒刻まれていく幸せを感じて、アルくんの背中に腕を回した。
ずっとこうしていたいが、そろそろ準備しないと学校に遅刻する。
身体を離してお互いの瞳に自分を映し出す。
名残惜しいけど「学校に行かないと」と言った。
俺の制服は何処にあるんだろう、持ってきた荷物の中を探ってもない。
服を脱いだ後、何処に置いたんだっけと部屋を見渡す。
「アルくん、俺の制服知らない?」
「あぁ、ところどころ破れてたから俺が着てた制服の方がいいと思って」
そう言ったアルくんは、俺に少し大きめの制服をクローゼットから取り出した。
サイズは俺の身体に合わせて調整してくれていた。
袖に通すと本当にピッタリサイズでアルくんの匂いがする。
幸せな気持ちでお礼を言って、制服の上からエプロンを着る。
アルくんも騎士服に着替えていて、眩しいぐらいのカッコ良さに口が開きっぱなしの間抜けな顔になる。
アルくんと目が合うと微笑まれて、心がキュッとなる。
学校で思い出してにやけないようにしないと…
アルくんは机の引き出しからなにかを取り出して、俺のところに来た。
手に持っていたのは手のひらサイズの小さな箱だった。
箱を開けると、金色の輪っかの中に小さな赤い宝石が浮いているペンダントだった。
「ユートにプレゼント」
「えっ!?でもこんな高価なもの貰えないよ」
「俺が作ったものでも?」
アルくんの言葉を聞いてペンダントに再び視線を向ける。
高価な店で売っても不思議じゃないほどにシンプルで高級感がある。
アルくんの手作り、俺が貰っていいのかな。
箱からペンダントを取り出して、俺の首に腕を回した。
アルくんと身体が密着して、ドキドキする。
ペンダントを付けてくれて、アルくんが俺から離れた。
恐る恐る手のひらに乗せると、温かな熱を感じた。
アルくんの言った通り、この温かな熱はアルくんそのもののように感じる。
姿が見えなくても、ずっと一緒にいるみたいだ。
「ユートはよく怪我をするからな、このペンダントが俺の代わりに守ってくれる」
「ありがとう、アルく……んっ」
唇が軽く触れ合って、すぐに離れてしまったが手を繋いで一緒に部屋を出た。
このペンダントは普通の材料で作られたものではない。
素材は全てアルくんの力で出来ていると教えてくれた。
手先が器用なのもあって出来る事なんだよな。
だからアルくんが傍にいるように感じるのか。
肌身離さず持っていれば必ず俺を助けてくれる。
目に見えない結界でもあるのかな、これがあれば理不尽に殴られる事がなくなればいいな。
俺も手作りをあげたい、アクセサリーは作った事ないけどどうやって作るんだろう。
ハンドメイドの店はないけど、実家に帰れば作れる。
アルくんに言ったらきっと「ユートがいればいい」と言われる。
俺だって、自分が作ったものを持っていてほしい。
サプライズで持っていったら喜んでくれるかな。
厨房で朝食の目玉焼きを作っていると、横から穴が開くほどジッと見つめられる。
「アルくん、なにか食べたいものある?」
「ユートの料理なら何でも食べたい…でもそうじゃないんだ」
「…?」
アルくんは俺の全身を頭のてっぺんからつま先までじっくり見られる。
なにか変なところでもあるかなと、自分の身体を見つめる。
特に乱れたところはない、アルくんも学生の頃同じ服を着ていたはずだけど懐かしかったのかな。
ゲームでアルフリードの学生服は見た事ある。
でも俺は今のアルくんの制服姿が見たいな。
顔が有流くんだから、きっと前世の時と重なりそうだ。
いや、制服が違うからアルくんには変わりない。
もうあの時の事を思い出して悲しい気持ちにはならない。
むしろ、ちょっと興味がある…今のアルくんは成長しているとはいえ顔がそのままだから学生服でも違和感がない。
今着たらコスプレだよね、やっぱり嫌かな。
「ユートのその姿を見てると制服姿でキスしたいって思っただけ」
「俺もアルくんの制服姿見たいと思ってたところ」
「俺はキツくないか?」
「そんな事ないよ!アルくんの制服姿が見たい!」
火を止めて、アルくんに自分の熱い想いを伝えた。
目を丸くしてびっくりしていたが「いつかね」と約束した。
アルくんの制服姿、楽しみだな…絶対にかっこいい!
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