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離れたくない
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ジリジリと近付いていくのを楽しむように距離を縮めていく。
アルくんは俺に気付いて腕を伸ばそうとしたが、その隙に爪で押される。
自分で何とかしないと、足を引っ張りたくない。
腕力で勝てないなら別の方法で戦うしかない。
ペンダントを掴んで、外灯に向かって投げると高く飛んだペンダントは外灯の光を浴びて輝いた。
その光は周りを包み込んで、視界が白く見えなくなった。
光るペンダントだから目眩しになるかと思ったが、アルくんまで巻き込んでさすがにやりすぎてしまった。
でもこれで引っ張る力が弱まり、長槍を振った。
油断していたのが「ぎゃっ!」と短い悲鳴を上げていて長槍が軽くなった。
今度は掴まる前に相手との距離を縮めないと…と考えて槍を向ける。
この場に銃声が響き渡り、びっくりして身体が固まる。
光が消えた時、そこには誰もいなかった。
金髪のアルくんもいなくて、力が抜けると槍は光の粒になり消えた。
勝ったわけではないが、助かったって事でいいんだよね。
アルくんは無事かとアルくんがいる方向を向いた。
ギュッと抱きしめられて、俺の大好きなにおいに包まれた。
「アルくん」
「ユート、本物なんだよな…」
「うん、俺はここにいるよ」
会えなかった時間はどのくらいだったのか、空間にいる俺には分からない。
自分でも気付かないぐらい不安だったのか、涙が出てきた。
背中に腕を回して、アルくんがここにいると安心出来た。
どのくらいそうしていたのか、身体を離すと少し寂しく感じた。
投げてしまったペンダントを慌てて拾うと、上着を掛けてくれた。
「夜は冷えるから」と言うアルくんの優しさに嬉しくなって、誰も見ていない夜だからアルくんの手を握って一緒に帰った。
家に着いて、テーブルを挟んで向かい合って座った。
お互いなにが起きたのか話し出した。
金髪のアルくんの事、彼もアルくん本人なら隠す事はないかと思った。
知った後、アルくんは俺に謝罪した。
謝られる事はしていない、むしろ彼は俺を助けてくれたんだ。
アルくんと引き離された事以外は、俺は彼に感謝している。
「謝らないで、俺の方こそアルくんの一部とはいえ他の人と…」
「俺の痛みを治してくれたんだろ、気にするな」
「…でも」
「俺も突然変な気持ちになった理由が分かったから大丈夫だ、ユートだったなら良かった」
アルくんは笑みを浮かべていて、すぐに真剣な顔に戻った。
次はアルくんの話になり、俺に話してくれた。
まさかこの話にリーナが関わるとは思わなかった。
リーナがあの悪魔達を呼んで、どうしようもなくなりアルくんに助けを求めた。
悪魔が契約の話をしていたけど、リーナの事だったのか。
リーナも心配してるから顔を出して安心させたい。
アルくんに知らせてくれたから俺は生きている。
アルくんは険しい顔をしていて、どうしたのかと首を傾げる。
「アルくん?」
「ユート、お願いがあるんだ」
「何?」
「しばらく学校を休学してほしい」
「…えっ」
「ユートを守るためだ」
アルくんは真剣な眼差しで俺の手をギュッと握りしめた。
そうしてほしいならそうするけど、休学して何をするんだろう。
修行かな、ペンダントの力の長槍を使いこなしたい。
守りたいんだ、俺だってアルくんを…
アルくんはなにか考えがあるのか、その日は何も言わなかった。
学校の手続きをして、母にも休学する事を伝えよう。
今日はアルくんの部屋で一緒に寝る事になり、食事をした。
離れている時間は一日ぐらいしか経っていなかったと聞いたが、一緒に食事をするのも久々だと感じる。
それはアルくんも同じなのか、片手を握り合いながら食事をした。
少し食べづらくても、離れるぐらいなら我慢出来る。
料理をする時はさすがに手を握ったままは出来なかったが、アルくんとピッタリ横に並んで料理を一緒に作った。
片付けする時も一緒で、風呂も歯磨きも全て離れる事はなかった。
ベッドに横になる時も、アルくんに抱きしめられていた。
「暑くない?」
「むしろ心地いいぐらいだ」
「ごめんね、重いよね」
「ユートは俺の愛を甘く見すぎている、押し潰すほど俺の方が重い」
アルくんが背中をゆっくりと撫でていて、気持ちが良くて目を瞑る。
アルくんの愛なら押し潰されても幸せを感じる。
俺の方が重いって事を証明するためにアルくんの上に乗った。
新鮮だ、下にアルくんがいるのは…
色気が凄くて、シャツの隙間から見える肌にドキドキする。
でも戦った後だから、するのは疲れるよな。
アルくんにはゆっくりと休んでほしい。
キスだけ、キスだけ、と自分に言い聞かせてアルくんの唇にキスをした。
軽いキスだけのつもりだったが、後頭部を掴まれて舌が入ってきた。
気持ち良くて、ついアルくんの下半身に自分の下半身を擦り付けてしまう。
それに応えるようにズボンの中に手を入れられた。
「あっ、今日は疲れてるからダメ」
「ユートは嫌?」
「嫌じゃないけど、アルくんは疲れてない?」
「ユートに触れたい、俺の栄養剤だから」
そうだったんだ、知らなかった。
もう一度口付けをして、ズボンと下着をお互い脱いだ。
押し倒されて、唇を合わせながら幸せな時間を過ごした。
アルくんは俺に気付いて腕を伸ばそうとしたが、その隙に爪で押される。
自分で何とかしないと、足を引っ張りたくない。
腕力で勝てないなら別の方法で戦うしかない。
ペンダントを掴んで、外灯に向かって投げると高く飛んだペンダントは外灯の光を浴びて輝いた。
その光は周りを包み込んで、視界が白く見えなくなった。
光るペンダントだから目眩しになるかと思ったが、アルくんまで巻き込んでさすがにやりすぎてしまった。
でもこれで引っ張る力が弱まり、長槍を振った。
油断していたのが「ぎゃっ!」と短い悲鳴を上げていて長槍が軽くなった。
今度は掴まる前に相手との距離を縮めないと…と考えて槍を向ける。
この場に銃声が響き渡り、びっくりして身体が固まる。
光が消えた時、そこには誰もいなかった。
金髪のアルくんもいなくて、力が抜けると槍は光の粒になり消えた。
勝ったわけではないが、助かったって事でいいんだよね。
アルくんは無事かとアルくんがいる方向を向いた。
ギュッと抱きしめられて、俺の大好きなにおいに包まれた。
「アルくん」
「ユート、本物なんだよな…」
「うん、俺はここにいるよ」
会えなかった時間はどのくらいだったのか、空間にいる俺には分からない。
自分でも気付かないぐらい不安だったのか、涙が出てきた。
背中に腕を回して、アルくんがここにいると安心出来た。
どのくらいそうしていたのか、身体を離すと少し寂しく感じた。
投げてしまったペンダントを慌てて拾うと、上着を掛けてくれた。
「夜は冷えるから」と言うアルくんの優しさに嬉しくなって、誰も見ていない夜だからアルくんの手を握って一緒に帰った。
家に着いて、テーブルを挟んで向かい合って座った。
お互いなにが起きたのか話し出した。
金髪のアルくんの事、彼もアルくん本人なら隠す事はないかと思った。
知った後、アルくんは俺に謝罪した。
謝られる事はしていない、むしろ彼は俺を助けてくれたんだ。
アルくんと引き離された事以外は、俺は彼に感謝している。
「謝らないで、俺の方こそアルくんの一部とはいえ他の人と…」
「俺の痛みを治してくれたんだろ、気にするな」
「…でも」
「俺も突然変な気持ちになった理由が分かったから大丈夫だ、ユートだったなら良かった」
アルくんは笑みを浮かべていて、すぐに真剣な顔に戻った。
次はアルくんの話になり、俺に話してくれた。
まさかこの話にリーナが関わるとは思わなかった。
リーナがあの悪魔達を呼んで、どうしようもなくなりアルくんに助けを求めた。
悪魔が契約の話をしていたけど、リーナの事だったのか。
リーナも心配してるから顔を出して安心させたい。
アルくんに知らせてくれたから俺は生きている。
アルくんは険しい顔をしていて、どうしたのかと首を傾げる。
「アルくん?」
「ユート、お願いがあるんだ」
「何?」
「しばらく学校を休学してほしい」
「…えっ」
「ユートを守るためだ」
アルくんは真剣な眼差しで俺の手をギュッと握りしめた。
そうしてほしいならそうするけど、休学して何をするんだろう。
修行かな、ペンダントの力の長槍を使いこなしたい。
守りたいんだ、俺だってアルくんを…
アルくんはなにか考えがあるのか、その日は何も言わなかった。
学校の手続きをして、母にも休学する事を伝えよう。
今日はアルくんの部屋で一緒に寝る事になり、食事をした。
離れている時間は一日ぐらいしか経っていなかったと聞いたが、一緒に食事をするのも久々だと感じる。
それはアルくんも同じなのか、片手を握り合いながら食事をした。
少し食べづらくても、離れるぐらいなら我慢出来る。
料理をする時はさすがに手を握ったままは出来なかったが、アルくんとピッタリ横に並んで料理を一緒に作った。
片付けする時も一緒で、風呂も歯磨きも全て離れる事はなかった。
ベッドに横になる時も、アルくんに抱きしめられていた。
「暑くない?」
「むしろ心地いいぐらいだ」
「ごめんね、重いよね」
「ユートは俺の愛を甘く見すぎている、押し潰すほど俺の方が重い」
アルくんが背中をゆっくりと撫でていて、気持ちが良くて目を瞑る。
アルくんの愛なら押し潰されても幸せを感じる。
俺の方が重いって事を証明するためにアルくんの上に乗った。
新鮮だ、下にアルくんがいるのは…
色気が凄くて、シャツの隙間から見える肌にドキドキする。
でも戦った後だから、するのは疲れるよな。
アルくんにはゆっくりと休んでほしい。
キスだけ、キスだけ、と自分に言い聞かせてアルくんの唇にキスをした。
軽いキスだけのつもりだったが、後頭部を掴まれて舌が入ってきた。
気持ち良くて、ついアルくんの下半身に自分の下半身を擦り付けてしまう。
それに応えるようにズボンの中に手を入れられた。
「あっ、今日は疲れてるからダメ」
「ユートは嫌?」
「嫌じゃないけど、アルくんは疲れてない?」
「ユートに触れたい、俺の栄養剤だから」
そうだったんだ、知らなかった。
もう一度口付けをして、ズボンと下着をお互い脱いだ。
押し倒されて、唇を合わせながら幸せな時間を過ごした。
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