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24【次兄の罠】
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マレクは辻馬車で大方の道のりを稼ぎ、残りの道程は徒歩で、フベルトの住む屋敷を目指した。到着する頃には、明けた空は雲に覆われていた。
壁が薄暗く煤けて見えるのは、マレクの心情を表しているからだろうか。伸びた蔦が壁の大半を覆っている。
見上げてみるが、窓はカーテンがひかれているために中を覗けそうにない。庭も手入れがされておらず、荒れ果てている。石畳が敷かれていたが、割れたり浮いたりして、歩きにくいこと、この上なかった。
使用人とおぼしき者を見つけた。フベルトから話が通っているのか、マレクを見ても驚く様子はない。
服もみすぼらしく、古びたベストで執事だと判断したほどだ。実際は違うかもしれない。額は広く、耳の上辺りにしか髪の毛はない。その髪に白いものが混じっていた。
「よく来ましたな。フベルト様が中でお待ちです。大したおもてなしができませんで。なんせ、ここは人手が足りないもんでしてね」
言葉遣いにも癖がある。バルトルトの執事が見たら、説教されるかもしれない。
マレクは名乗りと最低限の受け答えだけはした。
「さあさ、こちらについてきてください」
特に警戒されず、建物の中に招かれた。
外観も酷い有様だったが、広いエントランスも埃や蜘蛛の巣で薄汚れている。調度品はあれど、古びていて柱時計は動いていなかった。
空の花瓶もどれほど長い間、動かされていないのだろう。くびれの部分や淵の部分は白く埃を被っていた。
フベルトの部屋まで、驚くほどすんなりと通された。
部屋に入るなり、執事が出ていき、扉は閉ざされた。屋敷の前に来たときから感じていた嫌な予感は、あながち気のせいではないのかもしれない。
部屋の窓にはカーテンが引かれていて、朝だというのに薄暗い。
次兄は部屋の奥に立っていた。テーブルにのせた酒瓶の中身をふたつのコップに移している。動作には、いつものオドオドした雰囲気はない。
「よく来たな。マレク」
落ち着き払った次兄の声が、逆に不安を煽った。何か企んでいるのかと、これまでの経験を踏まえて邪推したくなる。
「邪魔するものはいない。兄弟水入らずだ。これを飲め」
片方のコップを差し出された。特に警戒する気もなく、受け取って顔を近づけた。強い酒の香りが鼻孔を刺してくる。
マレクは口をつけて飲んだふりをして、すぐにコップを唇から離した。
対照的にフベルトは勢いよく酒を煽ると、口元を手の甲で拭った。次兄の酔う姿を見たのは初めてだった。その仕草は体つきこそ違うが、酔っ払った父とよく似ている。
目は愉快そうに細められて、薄ら笑う。父もバカにするときにはこういう顔をした。
「そんなに父上に会いたいか?」
再会を望んでいるのは事実で、嘘偽りなくうなずいた。
「父上にはどうしても直接会って話したいことがあるのです」
フベルトは鼻で笑った。やはり、そうそう歪んだ性格も変わるものではない。国を渡ったとしても、その人自身が変わることはないのだ。
「嘘つけ。お前のことはわかっている。子供の頃からずる賢いやつだった。従順な振りをして、本当は俺のことをせせら笑っていた。出来の悪い兄を見下していただろう?」
「そんなことはしていません」マレクは首を振るが、次兄は目を見開いた。
「嘘つくな! あいつと一緒に馬鹿にしていのはわかっている!」
疑い深く、人を痛めつけることにしか興味がない。劣等感に苛まれると、自分より弱い人間に向かって、暴言や暴力で晴らしてきた。完全に晴れることもないのに、長兄とマレクが去るまで、愚かにも続けていった。今もなお、晴れることはないのだろう。こうして過去を引きずっている。
この人こそ次兄であり、フベルト・プローポスであると確信が持てた。
「俺とは違って出来のいい、あいつ!」
大きな声を上げて、マレクに血走った目を向けてくる。不躾にも指を差してきた。
「お前は死んだあいつのことを兄さんと呼んでいたな?
あいつはお前を可愛がっていた。私がお前を殴ったとき、あいつは私を殴った。時期当主となる私をだ。あいつは正気じゃない。
父上はあいつのことを疑っていた。
母上は、あの男と繋がっていたのではないかと。あの男は死んでなどおらず、まだ生きているのではないかと。
まあ、あの男は死んでいたが、父上はその時、薬で錯乱していたからな。
だから、俺に命じた。あいつを殺せと。あの男に繋がるものはすべて消せと。
俺は母上を殺めた時のように毒を使った。すぐに死んだ。死神の薬はよく効いた。
そして、しばらくして、父上はお前の存在を疑い出した。母上が裏切ったのではないかと、な。
遺体を片付けるのが面倒だから、バレないように捨てろとの命令だった。わかるか? わからんだろうな。俺だけが父上を理解できる」
こちらから振らずとも、知りたいことはすべて話してくれた。あの男とは、母の元夫であり、ルジェクの父だ。彼は確かに亡くなっている。優秀なルジェクを疎み、父は次兄を使って殺させた。マレクも例に漏れず、次兄によって謀られたのだった。
優越感に浸っているのか、次兄はにんまりと笑った。
「どうした? せっかくの仮面が剥がれているぞ。ああ、あいつに似た醜い顔だ。憎悪で私を殺したいのだろう」
ここで次兄の挑発に乗ってはいけないと考えた。頭では思うのに、握った手のひらに爪がめり込む。噛み締めて耐えるので必死だ。まだ手を出してはならない。殺しては意味がない。
「父上に報告したとき、こっぴどく叱られた。おかげで片足を執拗に叩かれて腫れてしまった」
フベルトは片足を上げ下ろしするが、確かにうまくいっていない。足に気を取られている間に、次兄はコップを置いた。手には既視感のあるマスクを持っている。
「話は終わりだ。俺が居場所など話さなくても、お前には父上に会わせてやろう」
次兄は顔面をマスクで覆った。マスクの口元には、くちばしが生えている。一見すると鳥にも見える顔だが、このマスクはある場所で見たものとそっくり同じだ。
それを指摘する前に、次兄の放った玉が破裂した。瞬く間に煙が床を這い、舞い上がってきた。煙の中で、くぐもった笑い声が聞こえてくる。
「恨むなら自分の運命を恨め」
マレクは腕で鼻と口を押さえて、扉のドアノブを掴む。回らない。外から鍵がかかっているのか、扉を肩で押そうとしても無駄だ。
呼吸を止めているのも限界になった。意識がもうろうとしてくると、煙が体に入り込んでくる。咳が出る。頭が真っ白になって、力が抜けていく。膝から崩れ落ちると、叩く拳を扉に滑らせて、その場に倒れた。
マレクは痙攣しつつある指を動かそうとしたが、叶わなかった。
――「バルトルト、ごめん」
脳裏には、バルトルトの顔が浮かんできた。笑顔でもなく、口を結んだ、いつもの顔だった。
壁が薄暗く煤けて見えるのは、マレクの心情を表しているからだろうか。伸びた蔦が壁の大半を覆っている。
見上げてみるが、窓はカーテンがひかれているために中を覗けそうにない。庭も手入れがされておらず、荒れ果てている。石畳が敷かれていたが、割れたり浮いたりして、歩きにくいこと、この上なかった。
使用人とおぼしき者を見つけた。フベルトから話が通っているのか、マレクを見ても驚く様子はない。
服もみすぼらしく、古びたベストで執事だと判断したほどだ。実際は違うかもしれない。額は広く、耳の上辺りにしか髪の毛はない。その髪に白いものが混じっていた。
「よく来ましたな。フベルト様が中でお待ちです。大したおもてなしができませんで。なんせ、ここは人手が足りないもんでしてね」
言葉遣いにも癖がある。バルトルトの執事が見たら、説教されるかもしれない。
マレクは名乗りと最低限の受け答えだけはした。
「さあさ、こちらについてきてください」
特に警戒されず、建物の中に招かれた。
外観も酷い有様だったが、広いエントランスも埃や蜘蛛の巣で薄汚れている。調度品はあれど、古びていて柱時計は動いていなかった。
空の花瓶もどれほど長い間、動かされていないのだろう。くびれの部分や淵の部分は白く埃を被っていた。
フベルトの部屋まで、驚くほどすんなりと通された。
部屋に入るなり、執事が出ていき、扉は閉ざされた。屋敷の前に来たときから感じていた嫌な予感は、あながち気のせいではないのかもしれない。
部屋の窓にはカーテンが引かれていて、朝だというのに薄暗い。
次兄は部屋の奥に立っていた。テーブルにのせた酒瓶の中身をふたつのコップに移している。動作には、いつものオドオドした雰囲気はない。
「よく来たな。マレク」
落ち着き払った次兄の声が、逆に不安を煽った。何か企んでいるのかと、これまでの経験を踏まえて邪推したくなる。
「邪魔するものはいない。兄弟水入らずだ。これを飲め」
片方のコップを差し出された。特に警戒する気もなく、受け取って顔を近づけた。強い酒の香りが鼻孔を刺してくる。
マレクは口をつけて飲んだふりをして、すぐにコップを唇から離した。
対照的にフベルトは勢いよく酒を煽ると、口元を手の甲で拭った。次兄の酔う姿を見たのは初めてだった。その仕草は体つきこそ違うが、酔っ払った父とよく似ている。
目は愉快そうに細められて、薄ら笑う。父もバカにするときにはこういう顔をした。
「そんなに父上に会いたいか?」
再会を望んでいるのは事実で、嘘偽りなくうなずいた。
「父上にはどうしても直接会って話したいことがあるのです」
フベルトは鼻で笑った。やはり、そうそう歪んだ性格も変わるものではない。国を渡ったとしても、その人自身が変わることはないのだ。
「嘘つけ。お前のことはわかっている。子供の頃からずる賢いやつだった。従順な振りをして、本当は俺のことをせせら笑っていた。出来の悪い兄を見下していただろう?」
「そんなことはしていません」マレクは首を振るが、次兄は目を見開いた。
「嘘つくな! あいつと一緒に馬鹿にしていのはわかっている!」
疑い深く、人を痛めつけることにしか興味がない。劣等感に苛まれると、自分より弱い人間に向かって、暴言や暴力で晴らしてきた。完全に晴れることもないのに、長兄とマレクが去るまで、愚かにも続けていった。今もなお、晴れることはないのだろう。こうして過去を引きずっている。
この人こそ次兄であり、フベルト・プローポスであると確信が持てた。
「俺とは違って出来のいい、あいつ!」
大きな声を上げて、マレクに血走った目を向けてくる。不躾にも指を差してきた。
「お前は死んだあいつのことを兄さんと呼んでいたな?
あいつはお前を可愛がっていた。私がお前を殴ったとき、あいつは私を殴った。時期当主となる私をだ。あいつは正気じゃない。
父上はあいつのことを疑っていた。
母上は、あの男と繋がっていたのではないかと。あの男は死んでなどおらず、まだ生きているのではないかと。
まあ、あの男は死んでいたが、父上はその時、薬で錯乱していたからな。
だから、俺に命じた。あいつを殺せと。あの男に繋がるものはすべて消せと。
俺は母上を殺めた時のように毒を使った。すぐに死んだ。死神の薬はよく効いた。
そして、しばらくして、父上はお前の存在を疑い出した。母上が裏切ったのではないかと、な。
遺体を片付けるのが面倒だから、バレないように捨てろとの命令だった。わかるか? わからんだろうな。俺だけが父上を理解できる」
こちらから振らずとも、知りたいことはすべて話してくれた。あの男とは、母の元夫であり、ルジェクの父だ。彼は確かに亡くなっている。優秀なルジェクを疎み、父は次兄を使って殺させた。マレクも例に漏れず、次兄によって謀られたのだった。
優越感に浸っているのか、次兄はにんまりと笑った。
「どうした? せっかくの仮面が剥がれているぞ。ああ、あいつに似た醜い顔だ。憎悪で私を殺したいのだろう」
ここで次兄の挑発に乗ってはいけないと考えた。頭では思うのに、握った手のひらに爪がめり込む。噛み締めて耐えるので必死だ。まだ手を出してはならない。殺しては意味がない。
「父上に報告したとき、こっぴどく叱られた。おかげで片足を執拗に叩かれて腫れてしまった」
フベルトは片足を上げ下ろしするが、確かにうまくいっていない。足に気を取られている間に、次兄はコップを置いた。手には既視感のあるマスクを持っている。
「話は終わりだ。俺が居場所など話さなくても、お前には父上に会わせてやろう」
次兄は顔面をマスクで覆った。マスクの口元には、くちばしが生えている。一見すると鳥にも見える顔だが、このマスクはある場所で見たものとそっくり同じだ。
それを指摘する前に、次兄の放った玉が破裂した。瞬く間に煙が床を這い、舞い上がってきた。煙の中で、くぐもった笑い声が聞こえてくる。
「恨むなら自分の運命を恨め」
マレクは腕で鼻と口を押さえて、扉のドアノブを掴む。回らない。外から鍵がかかっているのか、扉を肩で押そうとしても無駄だ。
呼吸を止めているのも限界になった。意識がもうろうとしてくると、煙が体に入り込んでくる。咳が出る。頭が真っ白になって、力が抜けていく。膝から崩れ落ちると、叩く拳を扉に滑らせて、その場に倒れた。
マレクは痙攣しつつある指を動かそうとしたが、叶わなかった。
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