化け物騎士は元令息の血塗られた手を離さない

コムギ

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32【元令息の部屋】※R18

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 アラバンドの外れには、プローポス家が代々守ってきた領地があった。豊かな自然と農地が広がっていたが、今や誰もおらず、道や建物は荒れ果てている。

 丘にある屋敷は残されているものの、庭の手入れはされておらず、長らく放置されていた。

 その中を突っ切っていくのは、バルトルトと抱えられたマレクだった。馬上では離れていたふたりだが、厩舎に馬を預けたときには、バルトルトは堪らずマレクを抱えていた。

 自分で歩けると主張しても、騎士は聞く耳を持たない。一時も離れたくないと言われれば、抵抗する気持ちも削がれる。太い首に腕を回しながら、マレクは物言わぬ荷物でいることにした。

 そう決めた矢先に「寝室はどこだ?」とたずねられる。寝室という明らかな意思表示に、マレクは顔全体が茹だった。

「二階の右手にある奥の部屋に」

 すぐに聞き届けられて、奥の部屋にふたりで入った。部屋は外観と違って、埃を払うくらいはされていた。元執事のオルジフが通っているから、掃除もしてくれていたのだろう。

 マレクの部屋は広く殺風景だった。

 子供の頃は寝台をもっと大きく感じたが、今はそうでもない。父の趣味の金の置物などは買い手がついたのか、すべて無くなっていたが、他の調度品は残っていた。身を守るために隠れていたクローゼットも記憶と同じかたちで残されている。

 懐かしんでいる間にも、マレクは丁重に寝台の上に下ろされた。端に座ると、前髪越しの額に口づけをされた。戯れでしかないのに、不意打ちの感触に顔が熱くなってくる。衝撃に蓋をするように額を押さえていると、頭上から笑い声が聞こえた。

 笑われたと思って、顔を上げる。

 バルトルトの顔に浮かんでいたのは、予想したような馬鹿にした笑い方ではなかった。慈愛の込められた温かい眼差しに、マレクは見惚れた。時間も場所も忘れて、眺めていられる。本人からは「あんまり見てくれるな」と、苦笑まじりに言われた。

 バルトルトは上着を落とした。釦を素早く外していき、シャツの前を開ける。締まった胸板には張りがあり、厚みもしっかりあった。それを目の前で見てしまうと、喉が鳴る。

 マレクは黒装束を纏めていた紐を解く。ここまで来て、貧相な体を晒すのを躊躇った。平たい胸には縮こまった突起がついているだけで、色気があるとは言い難い。こんなことなら、バルトルトのように鍛えれば良かったと後悔した。

 体格も色気も、バルトルトには敵わない。

「マレク、どうした?」

 優しい声に泣きそうになりながらも、マレクは、おそるおそる胸の前を開いて見せた。鎖骨から上も赤く染まっていて、恥ずかしい心情すら隠せない。胸を隠したくなる気持ちに襲われながらも、どうにか唇を噛んで耐えた。

 バルトルトはマレクの服の襟を摘むと、肩があらわになるほどに広げた。

 羞恥を乗り越えた割には、バルトルトの反応が薄いのが気になった。落胆したり興奮した様子もなく、色気のない胸をただ凝視している。

 今度は、マレクが首を傾げる番だった。

「バルトルト?」
「触ってもいいか?」

 食い気味に放たれた低めの声は、腰やその奥の脊髄にまで届く。予想外の言葉に戸惑いつつも、バルトルトに触れられるのは嫌ではなかった。

 うなずくと、了承を得たバルトルトが、マレクの首元を右の手のひらで触れた。その手付きは触れるか触れないほど焦れったくて、くすぐったい。

 「んっ」と思わず声が漏れて、口を塞ぐ。声を抑えるなと、口元にやっていた手首を掴まれた。互いの手のひらを合わせてから、指を絡められる。指に力を入れられると、簡単には離せないほどに繋がった。

 逆の手で優しく後頭部を持たれて、唇を奪われた。はじめは触れ合わせて、擦り付けるだけだったが、大胆に分厚い舌が滑り込んでくる。

「んっんんっん」

 マレクの唇をこじ開けて、口内へと入ってきた。歯列をなぞり、誰にも触れられたことのない歯の裏や下顎まで、ざらついた舌でなぞられた。

 くすぐったいのと、溶けるような温かさに、目が眩みそうになる。果たして口づけと言えるのかもわからない。

 怖気づいて奥に引っ込んでいたマレクの舌をバルトルトの舌が絡んで、連れて行こうとする。堪らず、外に出されると、舌先同士が糸で繋がった。

 舌先を擦り合わせて、口元に導かれると、バルトルトの歯に甘噛みされる。じゅっと水音を立てて吸い付かれ、太い喉を通って飲み下された。

 バルトルトは口元を器用に舐め取ると、マレクの首元から手を滑らせて、胸に触れた。

 何もないそこは、マレクの目からは朽ち果てた大地のように見える。色気も面白みのない胸に、「ごめんなさい」と謝るしかなかった。

「なぜ、謝る?」
「触ってもきっと、面白くないだろうなって思って」
「こうするのが、か?」

 バルトルトは指先で突起を弾いた。突然のことに、マレクは「んっ」と小さな声を上げた。確かに痺れるような何かが、背中を走った気がする。

 バルトルトの太い人差し指が先端のくぼみを潰す。柔らかい突起が徐々に固まっていき、つんと上を向いて立った。

 バルトルトはニヤッと笑う。こんな悪い笑い方をする彼を知らない。色気を含んでいて、マレクは動悸を感じた。

 ――ずるい。いつまでも、勝てそうにない。

 マレクの口内を犯していた舌先が突起に伸びた。胸を隠そうとした腕を捕まえられて、抵抗ができない。赤く色づいた突起に、バルトルトの舌先が触れた。それだけでも目の前が赤くなって、倒れそうなのに、さらに舌先はちろちろと突起をなぶってくる。

「ふっ、うぅん、やぁ」出てくるのは意味の成さない喘ぎ声ばかりだ。

 琥珀色の瞳は細められる。マレクの顔を確かめながら、突起に吸い付いた。ちゅう、ちゅぱと、英雄と呼ばれた騎士が出すような音ではない。

 大の男が一人の男の乳首に必死に吸い付いている。逆の突起は指で弾かれた。唾液に塗れた突起を指でこねくり回されると、痛みとは違う疼きが生まれる。

 もはや、マレクも熱に浮かされて、抵抗を忘れていた。バルトルトの頭を大事そうに抱き込み、おのれの乳を無防備に与えていた。

「あっああ!」

 仕上げとばかりに甘噛みされて、勢いよく吸われた。

 達することはできないが、仰け反って、腰が浮いた。はあはあと息も絶え絶えになっている。胸に与えられた刺激のせいで、股間が苦しいほどに膨れ上がっていた。

 マレクはバルトルトの視線が股間に向かっているのに気づいて、慌てて手で隠した。この仕草だけでも勃起したことを伝えたようなものだ。

「恥ずかしがらなくてもいい」

 バルトルトはそう言うものの、マレクは自身の体の急激な変化を受け入れられなかった。情けなくて、嫌われたくない。自分で無くなりそうで怖い。そんな気持ちは初めてだった。

「おかしくなりそうで怖い」

 素直に心情を告げると、バルトルトは優しい笑みを浮かべた。慰めるように頭を撫でて、マレクの目尻に浮いた涙も、唇で受け止めてくれる。

「俺も、おかしくなっている」

 バルトルトは自身の下衣まで脱ぐと、すべてを晒した。男の股間など見慣れていた。傭兵時代も平気で裸になっていたし、裸も見てきた。そこに性的なものは一度も感じたことはない。

 しかし、バルトルトの赤黒く上を向いた雄を見た瞬間、マレクは心臓どころか、全身の血潮が騒ぐのを感じた。血管が浮き出た竿や根元にある玉にまで触れてみたいとさえ思った。

 恐怖や不安よりも込み上げてくる、この愛おしさは何なのだろうか。どこから来るのだろう。

「お前の乱れた姿だけで、こんなに興奮している」

 ただ単純に嬉しかった。自分に触れたことで、バルトルトは興奮してくれている。獣のごとく喉を鳴らして、目元が赤くなっている。

 マレクが興味深く見ていると、雄はさらに血管を張って、反り返った。

 手を伸ばして「触ってみてもいい?」と断りを入れるが、「駄目だ」と首を振られた。

「きっと、お前に触れられたら、もちそうにない。爆ぜるならマレクの中がいい」

 そう言って、マレクの腹部を撫でた。胸が締め付けられると同時に、自分の股間が疼いた気がする。もっと直接、触れられたいのだ。マレクは完敗を察して、自らの手で下衣を取り払った。

 バルトルトとは比べようがないほど、小振りだが、普段よりかは大きく膨らんでいる。色づいた頬のように赤く染まり、鈴口からはよだれのように先走りが垂れていた。

 バルトルトはマレクの雄を凝視して、動きを止めた。こうして固まっているときは、バルトルトも性欲を感じてくれているのだろうと、マレクも学んだ。だから、今回は慌てなかった。

 腕が伸びて、ぎゅっと抱き締められる。温かい胸板に頬をつけて、バルトルトの鼓動を感じていると、幸せだった。そんな幸せに浸っていると、

「もっと、触ってもいいか?」

 と耳元で囁かれる。低い声の響きが腰にまで来て、鈴口からさらに液が滲んだ。

 心も体も欲しいと、正直に反応している。今更だった。それでも律儀に確かめてくる騎士の誠実さが嬉しい。

「バルの好きなようにしていいよ」

 それはバルトルトの頭から葛藤をかき消したようだった。獣のように唸ったかと思えば、マレクの体を抱えて、寝台の上の部分に組み敷く。

 覆い被さったかと思うと、マレクの股間に手を伸ばした。自身もろとも掴むと、一緒に扱き始める。小振りな雄と、凶器のような大きな雄が、手の中で窮屈そうに収まっている。マレクも先端部分に手を添えて、指で刺激を加えた。

「あっああ、あんっ」

 足指でシーツをかく。マレクは自分でも前後に腰を振っていた。バルトルトの手の動きが早くなってきた。腹の奥から吐き出したいと震える。一緒にどこまでも行きたい。

「バル、あっ、もっ、いっちゃう!」
「ふっうう、くっ!」

 一層、腰が浮き上がって、二つの雄が同時に爆ぜた。腹部に勢いよく白濁液がかかった。「あ、あ、あ」と、鈴口から残りの液が垂れた。頭が真っ白になり、腕に力が入らない。寝台の上に投げ出した。余韻で焦点の合わない目をバルトルトに向けた。

 一度吐き出したはずなのに、バルトルトは欲に塗れた目でマレクを見た。

「マレク、すまないが、まだ終わりではない」

 言いにくそうに伝えてくる。マレクに深い口づけを与えた後、その顔は腿の辺りに下がっていった。

「何をするの?」

 マレクの知識では性的な行為というと、擦り合うまでしかなかった。バルトルトが口を開いて、垂れ下がったマレク自身を飲み込んだときには驚愕で目を開く。

「き、汚いって!」

 手を伸ばすが、傘の部分を舌先で舐められて、「ああ!」と腰を浮かせた。あまりの衝撃に、指を丸めて拳を握った。

「汚くない。お前の味だ」

 そう言って、舌で唾液を絡ませながら、口に含む。唇をすぼめて動かす頬にマレクの形が浮かび上がる。吐き出して力を失った雄が、また膨れ上がって来た。

 マレクは両頬を手で覆った。内股にして隠そうとしても、バルトルトの太い指が肌に食い込んで、押し広げる。金色の茂みごしに上下するバルトルトの唇が見えた。陰囊が柔らかい唇に当たるほど深く飲み込まれて、口で扱かれる。

「あっ、あっ、あん!」

 甘くすがる声を止めたいのに止められない。表で刺激され続けたあまり、裏の肛門が締まる。尻穴の辺りがむずついて、シーツに擦り付けた。それを見逃さないのが、バルトルトの鋭い目だ。

 雄から口を離すと、マレクを抱き寄せて、うつ伏せに変えた。最後まで行けずに放置されたままのマレクは、背中を辿る口づけにも敏感に肩を震わす。

「んっんっ、うん」

 腰の辺りに枕を差し込まれると、尻だけを突きだす体勢になった。ぬめりを帯びたバルトルトの指が、入口の周辺をなぞった。くすぐったいほどの触れ方で、裏側の陰囊が疼いて仕方ない。親指で尻穴を晒されて、まずは一本が入った。

「いや、何して……」
「ここに入れるには、慣らさないとな。しかし、随分と狭いな、狭くて吸い付いてくる」

 意識を逸らすように、雄の扱きが再開された。広げるように内壁を押してくる指は異物感があった。それでも、前後に扱かれる快感にどうでも良くなってしまう。

 慣らされて二本に増やされた。膨れ上がった奥を刺激されると、マレクは「ああ!」と一際大きな声を上げた。掠めるだけだったものが、マレクがよがると、押し潰す動きに変わった。

 もはや、自分が喘いでいるのは、前からの扱きなのか、後ろからの抜き差しなのか、わからない。

 何度も擦られ、押し潰されて、泡立つほど抜き差しを繰り返された。

 よだれが溢れて、シーツを握って耐えるも、抑えきれない。

「あっ、あっんん、やあ、あんっ」

 バルトルトはマレクの下顎を掴んで、舌を絡ませた。青臭さと、血の臭いと。勢いよく唇を離すと、「入れるぞ」と耳元で囁かれた。

 うつ伏せから仰向けに戻されると、マレクは自分から股を広げた。鈴口は先走りで濡れていて、ぴくぴくと揺れている。バルトルトの雄を改めて見ると、さらに膨れて、筋張っていた。

「すまん、入れたら、もう止まらない。いいか?」

 苦しいのはマレクだけではなかった。入りたくて堪らないはずなのに、マレクの体のことを考えて、聞いてくる。バルトルトの額に浮かんだ汗を手で拭いながら、マレクは笑った。

「止めないでいいよ。バルのこと、好きだから、来て」

 バルトルトは獣のごとく喉を鳴らし、目元を赤く染めた。うっとおしそうに髪を後ろに撫で付けると、おのれの根元を手で支えた。

 丹念に慣らした尻穴に先端を擦り付ける。鈴口で口づけした後、粘着質な音を立てながら、ゆっくりと腰を押し進めた。

 ぐっぐっと内蔵を押し上げられる感覚に、マレクは息を詰めた。力を入れたくないのに、体は強張ってしまう。

「はっ、はあ、駄目だ」

 バルトルトは眉間にシワを寄せて、苦しんでいる。本当は自分本意に動きたいはずなのに、理性を保ってマレクが慣れるのを待っている。そんな姿に、愛おしさが込み上げてくる。マレクは手を伸ばして、バルトルトの首に腕を回した。密着して、耳元に唇を寄せた。

「動いて、いっぱい突いてよ」

 バルトルトは固まったように微動だにしなくなる。しかし、逞しい腕をマレクの顔の横に突くと、捕食者の目で捉えた。

 抜ける寸前まで腰を引くと、一気に突き刺してきた。衝撃で、両膝が浮く。

「つっ、うっ」

 痛みが鈍くなってくる。まるでバルトルトの雄を収めるためだけにできた穴のようで、隙間なく包み込む。

 奥のしこりを擦りあげられて、マレクは「うぐっ」と歯を食いしばり、腰を上げた。「あっ、ああっ」とぴくぴくと震えても、バルトルトは離してくれない。

 腰を両手で掴むと、狂ったように押し付けてくる。マレクの奥にバルトルトの凶悪な尖りが、断続的に当たった。

「くそっ、きつい、全部搾り取られる」

 初めは快感よりも苦しさが勝っていたが、激しく突かれて、声が甘さを帯びてきた。

「あっ、うっん、バル、あっ、いい、そこ、すきぃ!」
「はっ、マレク、いきそうだ、もうっ、出る!」
「いって、バル、ぼくのなかに、だして! いっぱい、ほしい! ああっ!」

 腹の中でバルトルトの雄が爆ぜたのがわかった。奥に勢いよく吐き出されて、マレクはその刺激で、自分でも白濁液を飛ばした。

「マレク、マレクっ」

 バルトルトは残りもすべてマレクの中に注ぎ込んだ。膝が震えて、寝台に落ちた。

 マレクは意識が薄れる中で、「好き、バル」と言って、瞼を閉じた。
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