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真っ暗な部屋で目を覚ますと、自分が起きているのかいないのか分からなくなる。まだ、脳が覚醒していない状態なのだろうか。
昴星は、ベッドの中でしばらくぼんやりしたあと、スマホを手探りで探す。いつも枕元に置いているスマホがどうにも見つからず、掛け布団を剥ぐと、ゴトンという鈍い音が部屋に響いた。スマホが床に落ちたのだろう。音の鳴ったあたりに手を這わすと、案の定スマホが落ちていた。
懐中電灯代わりにしようと電源ボタンを押せば、液晶画面に着信の通知が二十件以上届いており、何事かと驚愕する。
昴星は慌てて電話アプリを起動して着信履歴を確認すると、バイト先の店主でありオーナーの桐島が一件と、他すべて櫻川という目を疑う事態になっていた。ちなみに櫻川の携帯番号は、櫻川が店で強かに酔っ払っていたときにアドレス交換をしたのだが、一度も掛かってきたことがなかったため、忘れてしまったのだと思っていた。どうやら違ったらしい。
知らぬ間に何かやらかしていたのだろうか、と考えあぐねていると、着信を知らせる振動で我に返る。
「バイブにしてたのか…」
どおりで気付かないわけだ、とひとり納得する。
ひと呼吸置いて通話ボタンをタップすると、着信履歴を埋めていた櫻川が「昴星か?」と気遣う声音で尋ねてきた。
「…毎度ありがとうございます、居酒屋キリシマですー」
『おい、茶化すな。……具合が悪いって聞いたんだ。体調どうだ?』
ぼんやりと櫻川の声を聞きながら、最後に会話したのは誰だったろうかと記憶を辿る。
バイトから帰宅すると颯から連絡があって、ゲームがてらまた進捗を聞かせろと言われ─…。
『昴星?』
「…あ、…うん、大丈夫です」
そこからの記憶が曖昧だ。どうやって二階の自室まで行ったのか分からないが、帰巣本能だとしたら優秀だ。
「ていうか、電話の履歴ヤバいんですけど。先生どんだけ電話してんの」
昴星はくすくす笑いながら揶揄する。
『っ…、おまえが具合悪くてバイト早退したって桐島が言うから、心配して掛けただけだ』
「にしても多いでしょ」
『まあ…、多いかもしれんな』
反省しているのか、櫻川の声が小さい。普段の尊大な態度とのギャップに戸惑う。
「ねえ先生、心配ならさ、お見舞いに来てよ」
慌てて何かフォローしなければ、と考え無しに言ったそばから後悔した。
あれほど颯と近田に注意されていたのに、己の警戒心の無さに頭を抱える。過去に何度となく危ない目にあったことがあり、その度切り抜けてきたが、運が良かっただけだと昴星自身も自覚している。
すぐに前言撤回しようと口を開けたその時、
『悪い。俺からおまえのところへ行くことは出来ん…』
思いのほか真剣なトーンで櫻川に返されて、昴星はほんの少しがっかりする。
「ちょっと先生、冗談だよ。そんな真面目に答えられても困っちゃうなー」
それを払拭しようと明るく答えるが、内心動揺していた。
『そうか……。ま、そうだな』
茶化し損ではないか。
具合が悪いのは櫻川の方ではないのだろうか、と訝しむ。
いつもと違う様子に首を捻りつつも、昴星はありきたりな返答をして通話を終わらせた。
着信履歴の件数からして、心配をしていたのは本当だろう。全然電話が繋がらないから、一周まわって気持ちが落ち着いた、ということもあり得る。しかし、どうもしっくり来ない。
櫻川のことをそれほど知っているわけでも、付き合いが長いわけでもない。昴星が感じる、ただ何となくの違和感だけだ。
一頻り考えてみたが、しっくりくる答えは一向に出ず、諦めて食事を摂ることにした。一階に降りて明かりをつける。時計を確認すると一日近く寝ていたようだ。
腹が減っているわけだ。
昨日は、別のアルバイトの代打としてバイトに行っていたのだが、そのバイト中に具合が悪くなり、普段より早く帰宅した。水分だけ手にして二階の自室に倒れ込んだ…のだろう。朧げにある記憶の一つに、何度かペットボトルの水を飲んだことを思い出した。暗くてよく見えなかったが、床に置いてあった気がする。
店長の桐島には休みの連絡を入れたはずだ。バイトの帰り際、無理はするなと念押しされたのを覚えている。
念のためスマホの発信履歴を確認し、桐島への履歴を見つけてほっと胸を撫で下ろす。おそらくだが、無意識に連絡をしたのだろう。遅刻や欠勤連絡以外で桐島へ連絡することはまずない。記憶が曖昧ながらも自分を労う。
グッジョブ、俺。
もう一度着信履歴を見直し、ふと違和感を覚えた。桐島の着信履歴が、不在着信の一件とは別にもう一件入っていた。通話時間は三十秒ほどだが、昴星が無意識に欠勤連絡を入れた時間のだいぶ後に入っていた。櫻川の履歴に紛れて見落としていたようだ。
時間もだいぶ経ってしまったので、昴星は折り返し連絡をするべきか暫し悩む。桐島からはゆっくり休むよう言われたのだから、用事がなければ掛けてくることはないはずである。だとしたら急用があったのだろう。今さら感が拭えないが、雇用主に体調報告も兼ねて折り返し桐島の履歴をタップした。数回のコール音の後に桐島に繋がる。
『柊木くん! 連絡あってよかった。具合はどう?』
「すみません、ご心配おかけしました。今目が覚めて着信の確認してたら、記憶にないオーナーとの通話があって…。急用だったんじゃないですか?」
恐る恐る尋ねると、からからとした笑い声が聞こえてきた。
『悪い。いや、違うんだ。サクラが…櫻川が柊木くんの安否を確かめるまで、電話をかけ続けろってうるさくてさ。しつけーのなんの。自分がかけても繋がらんから、俺なら繋がるんじゃないかって』
「ああ、そうだったんですね…」
急用ではないと分かり、安堵とともに静かに息を吐く。
「でもびっくりした。繋がったのに何も声が聞こえないから、家に様子見に行った方が良いんじゃないかって二人で言ってたんだよ。でも櫻川はあまり迂闊に学生と関われないからさ」
「え?」
そう言えば、先ほど櫻川と通話していたときも見舞いに行けないと言っていた。昴星は単に一学生に肩入れしないような配慮だと思っていたのだが、違うのだろうか。
「あれ? 知らないんだっけ?」
まずいな、と独りごちる桐島に、昴星は聞きたい好奇心と本人不在のところで聞く罪悪感を天秤に掛ける。
普段は他人の噂話など聞き流す程度にしか興味を持たないが、こと櫻川に関しては別だ。ブローチ修理の大事な取引相手なのだから、どんなことでも知っておきたい。いや、知っておくべきだろう、と自らを正当化し、罪悪感に蓋をした。好奇心には勝てない。
「でも俺、先生の部屋行ったことありますけど」
桐島が話しやすい雰囲気にしようと、何気なく言った言葉に返ってきたのは沈黙だった。
「あれ? 聞こえてます? もしもーし」
「…悪い、聞こえてる。ちょっと心の整理をさせてくれ…」
桐島はそう言うと、非常に悩ましげなうめき声がスピーカーから聞こえてきた。
「あ…はい」
何かまずいことでも言っただろうかと冷や汗が流れる。
オーナーの桐島と櫻川が旧友とはいえ、同じ大学の教員の部屋に生徒が出入りしているとは、確かにあまり誰それと打ち明けていい付き合い方ではない。自身にやましいところが無いにしても、世間の見方は良心的とは限らないだろう。
昴星は誤解を招いて櫻川に迷惑をかけてしまう前に、説明しようと口を開くも、桐島の方が一瞬早かった。
「いやー、まさかサクラがそこまで気を許してるとは思わなくてさ。俺は別にふたりの付き合いにとやかく言うつもりはないから。そこは安心して。馬に蹴られる前にあいつにドヤされそうだし面倒くさいし。でもそうか、そりゃ鬼電するほど心配するよな。まあ、それなら話してもいいか」
桐島は一方的に話し納得していたが、昴星は一ミリもその内容を理解できなかった。確実に何か間違った認識をしている桐島に内心驚愕しながらも、続きが気になり「お願いします」と答えていた。やはり好奇心には勝てない。
そしてこのとき、間違いを訂正しなかったことを、後にとても後悔することになるのだった。
真っ暗な部屋で目を覚ますと、自分が起きているのかいないのか分からなくなる。まだ、脳が覚醒していない状態なのだろうか。
昴星は、ベッドの中でしばらくぼんやりしたあと、スマホを手探りで探す。いつも枕元に置いているスマホがどうにも見つからず、掛け布団を剥ぐと、ゴトンという鈍い音が部屋に響いた。スマホが床に落ちたのだろう。音の鳴ったあたりに手を這わすと、案の定スマホが落ちていた。
懐中電灯代わりにしようと電源ボタンを押せば、液晶画面に着信の通知が二十件以上届いており、何事かと驚愕する。
昴星は慌てて電話アプリを起動して着信履歴を確認すると、バイト先の店主でありオーナーの桐島が一件と、他すべて櫻川という目を疑う事態になっていた。ちなみに櫻川の携帯番号は、櫻川が店で強かに酔っ払っていたときにアドレス交換をしたのだが、一度も掛かってきたことがなかったため、忘れてしまったのだと思っていた。どうやら違ったらしい。
知らぬ間に何かやらかしていたのだろうか、と考えあぐねていると、着信を知らせる振動で我に返る。
「バイブにしてたのか…」
どおりで気付かないわけだ、とひとり納得する。
ひと呼吸置いて通話ボタンをタップすると、着信履歴を埋めていた櫻川が「昴星か?」と気遣う声音で尋ねてきた。
「…毎度ありがとうございます、居酒屋キリシマですー」
『おい、茶化すな。……具合が悪いって聞いたんだ。体調どうだ?』
ぼんやりと櫻川の声を聞きながら、最後に会話したのは誰だったろうかと記憶を辿る。
バイトから帰宅すると颯から連絡があって、ゲームがてらまた進捗を聞かせろと言われ─…。
『昴星?』
「…あ、…うん、大丈夫です」
そこからの記憶が曖昧だ。どうやって二階の自室まで行ったのか分からないが、帰巣本能だとしたら優秀だ。
「ていうか、電話の履歴ヤバいんですけど。先生どんだけ電話してんの」
昴星はくすくす笑いながら揶揄する。
『っ…、おまえが具合悪くてバイト早退したって桐島が言うから、心配して掛けただけだ』
「にしても多いでしょ」
『まあ…、多いかもしれんな』
反省しているのか、櫻川の声が小さい。普段の尊大な態度とのギャップに戸惑う。
「ねえ先生、心配ならさ、お見舞いに来てよ」
慌てて何かフォローしなければ、と考え無しに言ったそばから後悔した。
あれほど颯と近田に注意されていたのに、己の警戒心の無さに頭を抱える。過去に何度となく危ない目にあったことがあり、その度切り抜けてきたが、運が良かっただけだと昴星自身も自覚している。
すぐに前言撤回しようと口を開けたその時、
『悪い。俺からおまえのところへ行くことは出来ん…』
思いのほか真剣なトーンで櫻川に返されて、昴星はほんの少しがっかりする。
「ちょっと先生、冗談だよ。そんな真面目に答えられても困っちゃうなー」
それを払拭しようと明るく答えるが、内心動揺していた。
『そうか……。ま、そうだな』
茶化し損ではないか。
具合が悪いのは櫻川の方ではないのだろうか、と訝しむ。
いつもと違う様子に首を捻りつつも、昴星はありきたりな返答をして通話を終わらせた。
着信履歴の件数からして、心配をしていたのは本当だろう。全然電話が繋がらないから、一周まわって気持ちが落ち着いた、ということもあり得る。しかし、どうもしっくり来ない。
櫻川のことをそれほど知っているわけでも、付き合いが長いわけでもない。昴星が感じる、ただ何となくの違和感だけだ。
一頻り考えてみたが、しっくりくる答えは一向に出ず、諦めて食事を摂ることにした。一階に降りて明かりをつける。時計を確認すると一日近く寝ていたようだ。
腹が減っているわけだ。
昨日は、別のアルバイトの代打としてバイトに行っていたのだが、そのバイト中に具合が悪くなり、普段より早く帰宅した。水分だけ手にして二階の自室に倒れ込んだ…のだろう。朧げにある記憶の一つに、何度かペットボトルの水を飲んだことを思い出した。暗くてよく見えなかったが、床に置いてあった気がする。
店長の桐島には休みの連絡を入れたはずだ。バイトの帰り際、無理はするなと念押しされたのを覚えている。
念のためスマホの発信履歴を確認し、桐島への履歴を見つけてほっと胸を撫で下ろす。おそらくだが、無意識に連絡をしたのだろう。遅刻や欠勤連絡以外で桐島へ連絡することはまずない。記憶が曖昧ながらも自分を労う。
グッジョブ、俺。
もう一度着信履歴を見直し、ふと違和感を覚えた。桐島の着信履歴が、不在着信の一件とは別にもう一件入っていた。通話時間は三十秒ほどだが、昴星が無意識に欠勤連絡を入れた時間のだいぶ後に入っていた。櫻川の履歴に紛れて見落としていたようだ。
時間もだいぶ経ってしまったので、昴星は折り返し連絡をするべきか暫し悩む。桐島からはゆっくり休むよう言われたのだから、用事がなければ掛けてくることはないはずである。だとしたら急用があったのだろう。今さら感が拭えないが、雇用主に体調報告も兼ねて折り返し桐島の履歴をタップした。数回のコール音の後に桐島に繋がる。
『柊木くん! 連絡あってよかった。具合はどう?』
「すみません、ご心配おかけしました。今目が覚めて着信の確認してたら、記憶にないオーナーとの通話があって…。急用だったんじゃないですか?」
恐る恐る尋ねると、からからとした笑い声が聞こえてきた。
『悪い。いや、違うんだ。サクラが…櫻川が柊木くんの安否を確かめるまで、電話をかけ続けろってうるさくてさ。しつけーのなんの。自分がかけても繋がらんから、俺なら繋がるんじゃないかって』
「ああ、そうだったんですね…」
急用ではないと分かり、安堵とともに静かに息を吐く。
「でもびっくりした。繋がったのに何も声が聞こえないから、家に様子見に行った方が良いんじゃないかって二人で言ってたんだよ。でも櫻川はあまり迂闊に学生と関われないからさ」
「え?」
そう言えば、先ほど櫻川と通話していたときも見舞いに行けないと言っていた。昴星は単に一学生に肩入れしないような配慮だと思っていたのだが、違うのだろうか。
「あれ? 知らないんだっけ?」
まずいな、と独りごちる桐島に、昴星は聞きたい好奇心と本人不在のところで聞く罪悪感を天秤に掛ける。
普段は他人の噂話など聞き流す程度にしか興味を持たないが、こと櫻川に関しては別だ。ブローチ修理の大事な取引相手なのだから、どんなことでも知っておきたい。いや、知っておくべきだろう、と自らを正当化し、罪悪感に蓋をした。好奇心には勝てない。
「でも俺、先生の部屋行ったことありますけど」
桐島が話しやすい雰囲気にしようと、何気なく言った言葉に返ってきたのは沈黙だった。
「あれ? 聞こえてます? もしもーし」
「…悪い、聞こえてる。ちょっと心の整理をさせてくれ…」
桐島はそう言うと、非常に悩ましげなうめき声がスピーカーから聞こえてきた。
「あ…はい」
何かまずいことでも言っただろうかと冷や汗が流れる。
オーナーの桐島と櫻川が旧友とはいえ、同じ大学の教員の部屋に生徒が出入りしているとは、確かにあまり誰それと打ち明けていい付き合い方ではない。自身にやましいところが無いにしても、世間の見方は良心的とは限らないだろう。
昴星は誤解を招いて櫻川に迷惑をかけてしまう前に、説明しようと口を開くも、桐島の方が一瞬早かった。
「いやー、まさかサクラがそこまで気を許してるとは思わなくてさ。俺は別にふたりの付き合いにとやかく言うつもりはないから。そこは安心して。馬に蹴られる前にあいつにドヤされそうだし面倒くさいし。でもそうか、そりゃ鬼電するほど心配するよな。まあ、それなら話してもいいか」
桐島は一方的に話し納得していたが、昴星は一ミリもその内容を理解できなかった。確実に何か間違った認識をしている桐島に内心驚愕しながらも、続きが気になり「お願いします」と答えていた。やはり好奇心には勝てない。
そしてこのとき、間違いを訂正しなかったことを、後にとても後悔することになるのだった。
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