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04.ミクちゃんはマジの天使やった
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――ピピピピッピピピピッ♪
スマホのアラームでワイは目を覚ました。
時刻は六時。 今日は四月三日の月曜日や。
……今日は歓迎会があるから確定でノー残業!
わっくわくやで!
「さてと、今朝のニュースはなんやろか」
『続いてのニュースは、昨年の大晦日に結婚を発表した大物YonTuberのjamu_gameさんの不倫についてです。
jamuさんは結婚式での不倫ゼロ発言が話題となりましたが――』
結婚で話題になった後から割とチェックしてたんやが、ワイ結構jamuさん好きやったんやけどなぁ。
そんな事を思いながら、ワイは家を出た。
◇
会社に到着し、いつも通り一時間半のタダ働きを終えた頃にミクちゃんが出勤してきた。
「ザンテツ課長!おはようございます!」
「おはよう、ミクちゃん。
今日は一昨日仕込んでくれた黒糖パンの生地、焼いてみよっか」
「そろそろ頃合いなんですね!
早く食べてみたいですっ!」
◇
ワイはミクちゃんを連れて調理室の焼き窯に来た。
「ほら、ミクちゃんが仕込んでくれた生地、こんなに膨らんでるやろ?
朝から熱は入れてあるから、すぐ入れられるで」
そう言うと、ミクちゃんは慣れた手つきで板の上に生地を乗せ、ヒョイと窯の中に入れた。
「こ、こうですか? それっ」
「上手いやないか!
ただ、生地を乗せる時に少しコツがあるんや。
ちょいと貸してみ? こう手首をクルッと――」
そう言って取り板のレクチャーを始めた瞬間、調理室のドアが勢いよく開いた。
そして顔を真っ赤にした鈴香部長が入ってきた。
「サビ残くん! ちょっと来なさいよ!」
「す、鈴香部長なんすか? いででっ!」
ワイは有無を言わさず手を引っ張られて廊下に連れ出され、身に覚えのない事でガミガミと一時間弱は叱られた。
◇
「す、すまん、ミクちゃん。
パン、どうなった……?」
「えっと……、窯は止めたんですけど、ザンテツ課長が取り板を持っていってしまったので……」
なんと窯の中には余熱でこんがりと焦げたパンがあった。
「そ、そんな……。
ミクちゃんの初めてのパンが……」
ワイはパンを救出した。
そして、表面の焦げた部分をツンツンと指で触ると、意外にもパリパリと剥がれ落ちて、中から食べられそうなパンが出てきた。
「お? なんか食えそうやんか。
ほな、いただきま~す」
……もぐもぐ。
「おお! ウマい!
コレは松崎しげろうコラボ第二弾の黒焦げ黒糖パンいけるで!
ミクちゃんも食べてみるか?」
「はいっ! いただきます!」
そんなこんなで本日の業務は終了や。
ワイとミクちゃんは定時ダッシュを決め、手配したお店にいち早く移動した。
◇
手配したお店に続々と社員たちが集まってくる。
鈴香部長の指示で今日開催になったが、普通はこういうの金曜にやるやろ……。
しかも、明日も仕事なのにも拘わらず、歓迎会は当然のように二次会、三次会と続いたんや。
もう社長含めて、お偉方はベロンベロンや。
「おい、サビ残くん。……ヒック!
お前さっきから全然飲んでねぇじゃんかよ」
「いやいや、社長も知っとるやないすか、ワイが酒弱いの」
「ったく、仕事もできねぇのに酒の付き合いも悪いのかよ~。……ヒック!
おぉん?ミクちゃん、サビ残くんの代わりに酒いくかぁ……?」
「ちょっ、社長。
私そんなの困りますよっ! キャッ!」
社長はミクちゃんが十八歳だって知っとるやろ?
なのに、酒を飲まそうとするだけじゃなく、尻まで触ろうとしたんや。
――バリィィンッ!
……ワイはキレて、ビール瓶で社長の頭を殴った。
「ミクちゃん、もう帰るで!
コイツらにこれ以上付き合う必要ないで!」
社長はまさかワイに殴られるとは思ってもみなかったんか、めっちゃ驚いた顔をしとる。
そう思ったのも束の間、すぐに顔を真っ赤にして激怒した。
「錆田ァ! お前はクビだ!」
「こんなブラック企業、ワイの方からお断りや!」
ワイは捨て台詞を吐き、ミクちゃんの手を握って居酒屋を後にした。
◇
五分くらい歩いて、人のおらん小さな公園に来た。
ワイが無言でブランコに座ると、ミクちゃんは横にちょこんと膝を抱えてしゃがみこんだ。
「ごめんな、ミクちゃん。
まだ入社してすぐやのにな……」
「気にしないでください!ザンテツ課長!
明日一緒に謝りに行きましょう!」
「そんなの許してもらえへんで……。
四十歳で再就職なんて出来るんやろか」
「クビ、無かった事にもできますけど……?」
「ん? どういう意味や?」
そう聞き返すと、ミクちゃんは覚悟を決めたような表情で語り出した。
「私、時間を巻き戻す事ができるんです。
厳密には、“現在”からやり直すってのが正しいでしょうか……」
「ワイらが今いるのは“未来”みたいな言い方やな?」
「その通りです。
私は、宇宙検閲官がこの地球を消去するのを防ぐために何度も“現在”、つまり今年の一月一日からやり直してるんです」
「嘘ついてるようには聞こえへんで。
宇宙検閲官ってなんや?」
「宇宙検閲官は、宇宙のバグを取り締まるための存在です。
VOID亀裂ってたまにニュースでやってますよね?
アレはバグを検知した検閲官が手下を送り込むために使うワームホールなんです」
「なるほどな。 そのバグってのは?」
「例を挙げると、パラドックスがバグに該当しますね。
それぞれの惑星には天使と悪魔が一体ずついて、天使は“未来”を、悪魔は“過去”を改変する力を持ってます。
そして間違った力の使い方をすると、バグとして検知されて制裁を受けます。
ちなみに私はこの地球の天使です!」
「ミクちゃん、本物の天使やったんか……」
「っと、多分そろそろ検閲官の手下が来ますが、その前に“現在”まで時を戻しましょう。
ここまでの四ヶ月間は非常にいい傾向だったので、今回は四月三日……つまり今朝まで時を戻します!
一度戻るとそれ以前は“過去”として出来事が確定してしまい、天使の力では干渉できなくなりますが……仕方ない、私にとっても大きな賭けです……!」
「ギャンブル……って訳か……」
スマホのアラームでワイは目を覚ました。
時刻は六時。 今日は四月三日の月曜日や。
……今日は歓迎会があるから確定でノー残業!
わっくわくやで!
「さてと、今朝のニュースはなんやろか」
『続いてのニュースは、昨年の大晦日に結婚を発表した大物YonTuberのjamu_gameさんの不倫についてです。
jamuさんは結婚式での不倫ゼロ発言が話題となりましたが――』
結婚で話題になった後から割とチェックしてたんやが、ワイ結構jamuさん好きやったんやけどなぁ。
そんな事を思いながら、ワイは家を出た。
◇
会社に到着し、いつも通り一時間半のタダ働きを終えた頃にミクちゃんが出勤してきた。
「ザンテツ課長!おはようございます!」
「おはよう、ミクちゃん。
今日は一昨日仕込んでくれた黒糖パンの生地、焼いてみよっか」
「そろそろ頃合いなんですね!
早く食べてみたいですっ!」
◇
ワイはミクちゃんを連れて調理室の焼き窯に来た。
「ほら、ミクちゃんが仕込んでくれた生地、こんなに膨らんでるやろ?
朝から熱は入れてあるから、すぐ入れられるで」
そう言うと、ミクちゃんは慣れた手つきで板の上に生地を乗せ、ヒョイと窯の中に入れた。
「こ、こうですか? それっ」
「上手いやないか!
ただ、生地を乗せる時に少しコツがあるんや。
ちょいと貸してみ? こう手首をクルッと――」
そう言って取り板のレクチャーを始めた瞬間、調理室のドアが勢いよく開いた。
そして顔を真っ赤にした鈴香部長が入ってきた。
「サビ残くん! ちょっと来なさいよ!」
「す、鈴香部長なんすか? いででっ!」
ワイは有無を言わさず手を引っ張られて廊下に連れ出され、身に覚えのない事でガミガミと一時間弱は叱られた。
◇
「す、すまん、ミクちゃん。
パン、どうなった……?」
「えっと……、窯は止めたんですけど、ザンテツ課長が取り板を持っていってしまったので……」
なんと窯の中には余熱でこんがりと焦げたパンがあった。
「そ、そんな……。
ミクちゃんの初めてのパンが……」
ワイはパンを救出した。
そして、表面の焦げた部分をツンツンと指で触ると、意外にもパリパリと剥がれ落ちて、中から食べられそうなパンが出てきた。
「お? なんか食えそうやんか。
ほな、いただきま~す」
……もぐもぐ。
「おお! ウマい!
コレは松崎しげろうコラボ第二弾の黒焦げ黒糖パンいけるで!
ミクちゃんも食べてみるか?」
「はいっ! いただきます!」
そんなこんなで本日の業務は終了や。
ワイとミクちゃんは定時ダッシュを決め、手配したお店にいち早く移動した。
◇
手配したお店に続々と社員たちが集まってくる。
鈴香部長の指示で今日開催になったが、普通はこういうの金曜にやるやろ……。
しかも、明日も仕事なのにも拘わらず、歓迎会は当然のように二次会、三次会と続いたんや。
もう社長含めて、お偉方はベロンベロンや。
「おい、サビ残くん。……ヒック!
お前さっきから全然飲んでねぇじゃんかよ」
「いやいや、社長も知っとるやないすか、ワイが酒弱いの」
「ったく、仕事もできねぇのに酒の付き合いも悪いのかよ~。……ヒック!
おぉん?ミクちゃん、サビ残くんの代わりに酒いくかぁ……?」
「ちょっ、社長。
私そんなの困りますよっ! キャッ!」
社長はミクちゃんが十八歳だって知っとるやろ?
なのに、酒を飲まそうとするだけじゃなく、尻まで触ろうとしたんや。
――バリィィンッ!
……ワイはキレて、ビール瓶で社長の頭を殴った。
「ミクちゃん、もう帰るで!
コイツらにこれ以上付き合う必要ないで!」
社長はまさかワイに殴られるとは思ってもみなかったんか、めっちゃ驚いた顔をしとる。
そう思ったのも束の間、すぐに顔を真っ赤にして激怒した。
「錆田ァ! お前はクビだ!」
「こんなブラック企業、ワイの方からお断りや!」
ワイは捨て台詞を吐き、ミクちゃんの手を握って居酒屋を後にした。
◇
五分くらい歩いて、人のおらん小さな公園に来た。
ワイが無言でブランコに座ると、ミクちゃんは横にちょこんと膝を抱えてしゃがみこんだ。
「ごめんな、ミクちゃん。
まだ入社してすぐやのにな……」
「気にしないでください!ザンテツ課長!
明日一緒に謝りに行きましょう!」
「そんなの許してもらえへんで……。
四十歳で再就職なんて出来るんやろか」
「クビ、無かった事にもできますけど……?」
「ん? どういう意味や?」
そう聞き返すと、ミクちゃんは覚悟を決めたような表情で語り出した。
「私、時間を巻き戻す事ができるんです。
厳密には、“現在”からやり直すってのが正しいでしょうか……」
「ワイらが今いるのは“未来”みたいな言い方やな?」
「その通りです。
私は、宇宙検閲官がこの地球を消去するのを防ぐために何度も“現在”、つまり今年の一月一日からやり直してるんです」
「嘘ついてるようには聞こえへんで。
宇宙検閲官ってなんや?」
「宇宙検閲官は、宇宙のバグを取り締まるための存在です。
VOID亀裂ってたまにニュースでやってますよね?
アレはバグを検知した検閲官が手下を送り込むために使うワームホールなんです」
「なるほどな。 そのバグってのは?」
「例を挙げると、パラドックスがバグに該当しますね。
それぞれの惑星には天使と悪魔が一体ずついて、天使は“未来”を、悪魔は“過去”を改変する力を持ってます。
そして間違った力の使い方をすると、バグとして検知されて制裁を受けます。
ちなみに私はこの地球の天使です!」
「ミクちゃん、本物の天使やったんか……」
「っと、多分そろそろ検閲官の手下が来ますが、その前に“現在”まで時を戻しましょう。
ここまでの四ヶ月間は非常にいい傾向だったので、今回は四月三日……つまり今朝まで時を戻します!
一度戻るとそれ以前は“過去”として出来事が確定してしまい、天使の力では干渉できなくなりますが……仕方ない、私にとっても大きな賭けです……!」
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