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第十五話 二人だけの時間3(R18)

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王子は俺の後ろに回り服を脱がせてくれる。

恥ずかしさと高揚感でなんともいえない。



「……入ろうか」

王子の視線がそれる。俺の手を握り浴室へと向かう。

王子がシャワーを出し、手で温度の確認をする。

「このくらいの温度でどうだろう?」

俺の手に湯をかけてくれる。丁度いい。……王子がここまでしてくれるんだ…

「……あのっ…自分で体…あらいます」

「……あらわせてくれ」

そう言うと王子は俺の体にシャワーを向ける。


鏡に王子の顔が映る……美しい…ずっとみていたい。



俺の体を洗い終ると王子は寒くないようにタオルをかけてくれた。

王子はようやく自分の体を洗い始めた。

長髪からしたたり落ちる水が王子の美しさをひきだたせる。



自分の体を洗い終えると俺の手を引きエスコートしてくれる。



ゆっくりと湯船に浸かる。



ほどよく熱い湯が体を温めてくれる。



王子は俺の腰に手をあて優しく抱き寄せる。



……うまく息が吸えない…

…呼吸が乱れそうになる。





……触れたい……王子の体に…

高揚感が全身を巡る。

俺は指先でなぞるように胸、腹を触る。


その指に王子は口づけをする。

…柔らかい

「……っ…」



……指を口に入れられる。…ほんのりと温かい…




……もう一度口づけがしたい…



俺は勢いのままに王子の唇を奪う。



そのまま舌を入れる。愛おしい人の舌を追いかける。



王子が答えるように舌を絡める。


近くから見ても王子の肌は綺麗だ。




あまりの気持ちよさに吸い込まれてしまいそうになる。



王子の白い手が俺の手に絡みつく。




ずっと続いてほしい…二人だけの時間…
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