22 / 62
4章 学園〜対策〜
21 決意
しおりを挟むあの後、授業が終わる度に周りに人が集まってきて気が休まらなかった。
女の子たちはバチバチ火花飛ばしてるしさ……………
そして、放課後。
僕は、アルとトーマスと一緒に教室から逃げるように飛び出してきた。
「ラストル、災難だったな」
「ホントだよ…………………」
「安心しろ、初日は私がああだった……3日もすれば収まるぞ!」
アルもそうだったのか、、王太子殿下だもんね………
────心なしか黄昏てる?
「二人とも人気だね~」
「お前は気楽でいいな……それより、カミラ様と何があったんだ?」
「それはね~~~秘密! いくらラストルでも教えな~い」
……………余計気になるじゃないかっ!
そういえば、トーマスは〈闇〉属性なんだな………
アルとトーマス以外はみんな〈火〉〈水〉〈風〉〈土〉〈無〉の〝基本属性〟のどれかだったのに!
羨ましい………………
帰ったら、父様にアルが〈聖〉属性だったと報告するとして、練習とかはどうしようか………………
どの属性でも同じ魔術の基本なら僕が教えられるんだけど、〝高位属性〟はともかく〝特殊属性〟のことはよく分からないからな……
こんな時、彼女がいてくれたら────
守れなかったくせに頼るなんておこがましいな……
イルは今頃どうしているだろう……………
やはり、手紙だけでは心配だな、、、、
そうだ! 今度の学園が休みの日にサン侯爵家に乗り込……訪問しよう!「───ル!」
もっと早く思いつけばよかった!
サン侯爵家の人たちには“レイラ様に間です”って言えば、大丈夫な気がする!!「──トル!」
「ラストル!」
「あっ。アル、どうした?」
「いや、あれお前の家の馬車じゃないか?」
「ホントだっ! 教えてくれてありがとう!」
…………ホントに考え込む癖なんとかしなきゃな……
「じゃあ、また明日!」
「ああ」
「またね~」
-------------
───────コンコンコン
「父様、ラストルです。ただいま帰りました! 急ぎ、ご報告したいことが!」
「入りなさい」
僕は屋敷に着いたら、父様の執務室に直行した
「失礼します。父様!〈聖〉属性の人がいました!」
「何!? もう見つかったのか!」
「ラストル様、真でございますか!?」
「はい! 今日、学園で発見しました」
父様も驚いてるけど、嬉しそうだな。
アルが、〈聖〉魔術を使えれば、屋敷の異常が失くなって家族が元に戻るんだもんね!
「それで、誰だったのだ?」
「アル………アルバート王太子殿下です」
ヤバい! アルの本名忘れかけてた……………
『アル』で慣れちゃったから…………
「では早速陛下に手紙を書き、殿下の魔術練習の許可を頂こう!」
うん! 早い方がいいもんね!!
あとは────
「それと…………一つお願いが…」
「何だ?」
「今度の学園が休みの日にサン侯爵家に行く許可を頂けないでしょうか?」
「………………………イリス嬢か?」
「はい、文通はしておりますが、手紙だけでは不安になってきまして…………」
「お前の過去を考えれば、当たり前だな………………許可しよう」
────やった!! これでイルに会える!
「父様、ありがとうございます!!」
「十分に気を付けろよ?」
「もちろんです!」
そういえば、アルの魔術の練習はどうするんだろう?
「───父様、アル…バート殿下の魔術の練習はいかがしますか?」
「まずは陛下に連絡して、その後、我が屋敷か王宮のどちらかでする事になるだろう……………陛下にはレイラ嬢の魔術の解術方法だけをお伝えしたが、場合によってはお前の過去を話す必要がある、、大丈夫か?」
「……………大丈夫です」
「本当だな? 無理はするなよ」
「はい」
返事はしたけど、過去を話して、あれらを考えないなんて出来ないから、多少は無理をしちゃうよな…………………父様もそれに気が付いてるだろうし。
「そういえばラストル様、今日は入学式以来の学園でございましょう? いかがでしたか?」
流石、グレン!
重くなっちゃた空気を払ってくれた!
「楽しかったけど、疲れたかな~」
「そうか、楽しかったのならよかったじゃないか」
父様も明るい表情に戻ったな!
「それが、休み時間になる度に─────
僕はその後しばらく、学園での話をした。
グレンによると、父様が学生だった時も初日は僕と同じ感じだったんだって。
グレンは父様が子供の頃から、この屋敷にいたから、色々知ってるみたい。
父様が『疲れた………』って愚痴を言ってたって教えてくれた。
父様が顔を赤くして「昔のことを蒸し返すな!」って叫んでて面白かった!
父様にもそんな学生時代があったのか……………
母様とは、学園の生徒だった時に仲良くなって婚約したんだって!
政略結婚も多い世界だから、当時はかなり羨ましがられたらしい──────僕もイルと婚約したいな~
何度もイルを守れなかった僕じゃあ頼りないかな………………
そんなこんなで結構時間が経ってしまったので、僕は執務室を出て自室に向かった。
───────学園が休みの日は明後日、、魔の巣窟に行く覚悟を決めなきゃな…………!
~~~~~~~~~~~
お読みいただきありがとうございます
("⌒∇⌒")
次はイリス視点です!
やっとイルが出せるヽ(*´▽)ノ♪
0
あなたにおすすめの小説
なりゆきで妻になった割に大事にされている……と思ったら溺愛されてた
たぬきち25番
恋愛
男爵家の三女イリスに転生した七海は、貴族の夜会で相手を見つけることができずに女官になった。
女官として認められ、夜会を仕切る部署に配属された。
そして今回、既婚者しか入れない夜会の責任者を任せられた。
夜会当日、伯爵家のリカルドがどうしても公爵に会う必要があるので夜会会場に入れてほしいと懇願された。
だが、会場に入るためには結婚をしている必要があり……?
※本当に申し訳ないです、感想の返信できないかもしれません……
※他サイト様にも掲載始めました!
【完結】転生地味悪役令嬢は婚約者と男好きヒロイン諸共無視しまくる。
なーさ
恋愛
アイドルオタクの地味女子 水上羽月はある日推しが轢かれそうになるのを助けて死んでしまう。そのことを不憫に思った女神が「あなた、可哀想だから転生!」「え?」なんの因果か異世界に転生してしまう!転生したのは地味な公爵令嬢レフカ・エミリーだった。目が覚めると私の周りを大人が囲っていた。婚約者の第一王子も男好きヒロインも無視します!今世はうーん小説にでも生きようかな〜と思ったらあれ?あの人は前世の推しでは!?地味令嬢のエミリーが知らず知らずのうちに戦ったり溺愛されたりするお話。
本当に駄文です。そんなものでも読んでお気に入り登録していただけたら嬉しいです!
【完結】ひとつだけ、ご褒美いただけますか?――没落令嬢、氷の王子にお願いしたら溺愛されました。
猫屋敷むぎ
恋愛
没落伯爵家の娘の私、ノエル・カスティーユにとっては少し眩しすぎる学院の舞踏会で――
私の願いは一瞬にして踏みにじられました。
母が苦労して買ってくれた唯一の白いドレスは赤ワインに染められ、
婚約者ジルベールは私を見下ろしてこう言ったのです。
「君は、僕に恥をかかせたいのかい?」
まさか――あの優しい彼が?
そんなはずはない。そう信じていた私に、現実は冷たく突きつけられました。
子爵令嬢カトリーヌの冷笑と取り巻きの嘲笑。
でも、私には、味方など誰もいませんでした。
ただ一人、“氷の王子”カスパル殿下だけが。
白いハンカチを差し出し――その瞬間、止まっていた時間が静かに動き出したのです。
「……ひとつだけ、ご褒美いただけますか?」
やがて、勇気を振り絞って願った、小さな言葉。
それは、水底に沈んでいた私の人生をすくい上げ、
冷たい王子の心をそっと溶かしていく――最初の奇跡でした。
没落令嬢ノエルと、孤独な氷の王子カスパル。
これは、そんなじれじれなふたりが“本当の幸せを掴むまで”のお話です。
※全10話+番外編・約2.5万字の短編。一気読みもどうぞ
※わんこが繋ぐ恋物語です
※因果応報ざまぁ。最後は甘く、後味スッキリ
大根令嬢の雑学無双、王弟殿下を添えて。~ 前世を思い出したので、許婚をほったらかして人助けしまくります!!
古森真朝
恋愛
気弱な伯爵令嬢のカレンは、自分勝手な婚約者レナートに振り回されていた。耐え続けていたある日、舞踏会で何者かに突き飛ばされ、階段から落ちてしまう。
その傷が元で儚く……なるかと思いきや。衝撃で前世を思い出したカレンは一転、かの『ド根性大根』みたいな超・ポジティブ人間になっていた。
『モラハラ婚約者の思惑なんぞ知るか!! 今度こそ好きなことやって、目いっぱい幸せに長生きするんだから!!!』
昔ひたすら読書に耽って身に着けた『雑学』を武器に、うっかり採れ過ぎた作物や、開墾しようとすると不幸に見舞われる土地、不治の病にかかった王族、等々の問題をどんどん解決。
領地の内外で心強い友人が出来たり、いつの間にかものすごく有名になっていたり、何かと協力してくれる王弟ヴィクトルから好意を寄せられたり(注:気付いてない)する中、温かい家族と共に仕事に励んでいく。
一方、前世から因縁のある人々もまた、こちらに転生していて――
妹の身代わりだった私に「本命は君だ」――王宮前で王子に抱き潰され、溺愛がバレました。~私が虐げられるきっかけになった少年が、私と王子を結び付
唯崎りいち
恋愛
妹の身代わりとして王子とデートすることになった私。でも王子の本命は最初から私で――。長年虐げられ、地味でみすぼらしい私が、王子の愛と溺愛に包まれ、ついに幸せを掴む甘々ラブファンタジー。妹や家族との誤解、影武者の存在も絡み、ハラハラと胸キュンが止まらない物語。
転生してモブだったから安心してたら最恐王太子に溺愛されました。
琥珀
恋愛
ある日突然小説の世界に転生した事に気づいた主人公、スレイ。
ただのモブだと安心しきって人生を満喫しようとしたら…最恐の王太子が離してくれません!!
スレイの兄は重度のシスコンで、スレイに執着するルルドは兄の友人でもあり、王太子でもある。
ヒロインを取り合う筈の物語が何故かモブの私がヒロインポジに!?
氷の様に無表情で周囲に怖がられている王太子ルルドと親しくなってきた時、小説の物語の中である事件が起こる事を思い出す。ルルドの為に必死にフラグを折りに行く主人公スレイ。
このお話は目立ちたくないモブがヒロインになるまでの物語ーーーー。
【本編完結】王子の寝た子を起こしたら、夢見る少女では居られなくなりました!
こさか りね
恋愛
私、フェアリエル・クリーヴランドは、ひょんな事から前世を思い出した。
そして、気付いたのだ。婚約者が私の事を良く思っていないという事に・・・。
婚約者の態度は前世を思い出した私には、とても耐え難いものだった。
・・・だったら、婚約解消すれば良くない?
それに、前世の私の夢は『のんびりと田舎暮らしがしたい!』と常々思っていたのだ。
結婚しないで済むのなら、それに越したことはない。
「ウィルフォード様、覚悟する事ね!婚約やめます。って言わせてみせるわ!!」
これは、婚約解消をする為に奮闘する少女と、本当は好きなのに、好きと気付いていない王子との攻防戦だ。
そして、覚醒した王子によって、嫌でも成長しなくてはいけなくなるヒロインのコメディ要素強めな恋愛サクセスストーリーが始まる。
※序盤は恋愛要素が少なめです。王子が覚醒してからになりますので、気長にお読みいただければ嬉しいです。
※本編完結しました。
※後日談を更新中です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる