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4章 学園〜対策〜
36 計画
しおりを挟む「カイル、ラストル、今日は来てくれてありがとうございます! 嬉しいですわ!」
「私も君に会えて嬉しいよ!」
「僕も嬉しいです」
…………………すでに顔が辛い、、無理やり笑うのって疲れない?
今日は昨日レイラ様に言われた通り、イルに注意するって名目だから、さっそく行っちゃおっか。
「レイラ様、僕はさっそくイリス様の所に行ってきますね?」
「助かりますわ! ラストル、お願いします」
「ラストル、私の分まで頼んだよ?」
「お任せください」
「あっ! 終わったら、いつものサロンに来てくださいね!」
「分かりました」
――――――――――――――――
──────コンコンコン
「イル? ラストルだけど………入っていい?」
「もちろん!」
今は周りに誰もいないから、いつも通りに話せる。
イルの声は元気だね! 取り敢えずは大丈夫そうかな?
──────ガチャリ
「久しぶり!」
「えぇ! 会えて嬉しいわ」
「今日はレイラ様に頼まれてって形だから、いつもよりゆっくり出来るよ」
「そうなの!?」
「うん……………何もされてない?」
「…………今の所は大丈夫よ」
う~ん………間が気になるんだけど、、、
「本当? 正直に言ってね?君はいつも我慢して、僕に何も言ってくれないんだから………」
「………大したことじゃないんだけど、、レイラ様が『ラストルはもう貴女のことなんてどうでもいいらしいですわ』とか『誰からも大切に思われない、、惨めですわね!………いい気味ですわ』って言ってくるから、少し不安になることがあって…………」
結局は僕が関係してくるよね、、、、
実際、僕が裏切ったっていう記憶があるから余計に不安だよね…………
そもそも、レイラ様は何でいつも………イルを目の敵にするんだ…………?
「ゴメンね………いつも君を不安にさせちゃって、、、、でも約束する! この世界で僕が君を裏切ることは絶対にない!!」
「……………分かってるわ、信じているのだけどどうしても不安になっちゃうの」
どうしようか…………僕的にも、イルをこの敵の根城に一人でいさせるのは不安なんだよね、、
「────イル、〈空間〉の魔術を使って、この屋敷から出ることって出来る?」
「? え、えぇ、、範囲は決まっているけど、連続して瞬間移動を使えば、誰にも見つからずに出られると思うわ」
『誰にも見つからず』…………それが出来るなら───
「じゃあ、レイ伯爵家においでよ!」
「えっ? レイ伯爵家の方々はレイラ様の魔術にかかっているんじゃ…………」
「あぁ、まだ言ってなかったね…………アルバート殿下が〈聖〉属性魔術を使えるようになって、僕の屋敷の人たちにかかってた魔術は解術出来たんだ!」
「っっ!本当!?」
「うん!………………ただ、カイル兄様だけ〈聖〉属性魔術が効かなかったんだ……」
「カイル様だけ?」
「そう……………。でも、カイル兄様一人からなら、君を隠せるよ!」
「私も出来ることなら、ラスの側にいたいけど……………レイ伯爵は反対しないの?」
「しないと思うよ?」
父様もイルのことを心配してるし……………
「一応、今日帰ったら父様に話してみるけど………早ければ明日にでも用意は出来ると思う」
「それじゃあ、お願いしてもいい?」
「もちろん!………イルが初めてレイ伯爵家に来たとき、二人で行った部屋覚えてる?」
「えぇ、、突然来たレイラ様に私が怯えていたから、ラスが案内してくれた部屋でしょう?」
「そう! 明日の昼頃に、その部屋に来てくれる? そこで僕と、父様と、執事のグレンの3人で待ってるね」
「分かったわ!」
明日はカイル兄様は騎士の仕事でいないはずだけど、庭とかエントランスだと、使用人たちの目に付いちゃうからね。
……………レイラ様の魔術が解けたとは言っても、いつまたかかるか分からないから、用心はしておきたい………。
「─────そういえば、オパールが『今までイリス様にしたことを謝っておいてくれませんか?』って、、僕の家族が君に冷たい態度を取ってごめんね……」
「いいえ、オパールちゃんはレイラ様は魔術にかかっていただけじゃない」
「うん、それでも気にしちゃってるんだ……僕でもオパールと同じ状況だったら、気にすると思うよ ?」
母様も気にしてたしね…………………
「う~ん、、、明日、オパールちゃんに会わせてもらえる?」
「いいけど…………レイラ様の魔術が解けたとはいっても、もうかからないって保証はないよ?」
「いいの! ………私も人を信用出来るようにならなきゃ!」
─────君の過去や今の状況を考えたら、人間不信になって当然なのに…………やっぱり、君は強いね……………。
「分かった、オパールにも話しておくね。………………僕の母様にも会ってもらえないかな?」
「いいけど…………オパールちゃんと同じ理由?」
「そう………負担を掛けちゃってごめんね」
「負担だなんて…………ラスの家族は優しいわね」
「そう言ってもらえて嬉しいよ」
それからしばらく、明日の予定についての確認をした後は、アルの〈聖〉属性魔術がどんな感じだったのかとか、学園がどんな感じかとかを話した。
「─────じゃあ、そろそろ行くね」
「そうね……………明日、レイ伯爵家でまた会いましょう!」
「うん! それじゃあ、また明日」
──────バタンッ
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