君の悲劇を終わらせる〜廻る世界で再び出会う〜

夜野ヒカリ

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4章 学園〜対策〜

37 考えの一致

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 ─────ガチャリ


「レイラ様、カイル兄様、お待たせしました」

 僕はイルの部屋を出た後、レイラ様に言われた通りいつものサロンに行った。

「お疲れ様、ラストル! 今回はいつも以上に時間がかかりましたわね」

「えぇ、いつも以上にしっかりと言っておきましたから」

「ラストル、ご苦労だったね」

「しばらくは、レイラ様に反抗する事がないと思いますが、元に戻ったらまた注意しましょう」

 まぁ、イルは明日サン侯爵家を出るから、そんな機会はないけどね。

「ありがとうございます。ラストルから注意してもらうのが、一番効きますの」

「…………そうですか! お役に立てているようで嬉しいです」

「ラストル、そろそろ帰ろうか」

「カイル、ラストルは今来たばかりですわ?」

「でも、レイラがラストルと話しているのを見ると嫉妬しちゃうんだ」

 ………………カイル兄様、、正気に戻ってください!
 でも何でだろう、、機嫌がいい?

「あら、嬉しいですわ!…………ラストル、残念ですが、今日はこれで終わりにしましょう?」

「そうですか……残念です」

 早く帰れるみたいでよかった………!
 屋敷に帰ったら、さっそく父様に話をしなきゃね!


――――――――――――――――


「──カイル様、ラストル様、お帰りなさいませ」

「あぁ」
「ただいま」

「旦那様から、ラストル様がお帰りになったら執務室に来るようにと仰せつかっております」

「本当? じゃあさっそく行くね!」


 ───────コンコンコン

「父様、ラストルです。ただいま戻りました」

「入りなさい」


 ───────ガチャ


「失礼します………」

「お帰り、、イリス嬢はどうだった?」

「………取り敢えずは元気そうでした」

「『取り敢えず』ということは、何か問題も?」

「はい、外のことはレイラ様からしか聞けないらしく、不安になってしまうらしいです」

「そうか…………さっきグレンと話し合ったのだが、イリス嬢にこの屋敷に来てもらうことは出来ないか?」

 あれ?
 父様とグレンも同じことを考えていたのかな?

「ちょうど、それをお願い出来ないかと思っていた所です!」

「ということは可能なのだな?」

「はい、イルと明日の昼頃にこの屋敷に来てもらうよう、約束してきました。…………勝手に決めてしまい、申し訳ありません」

「いや、気にするな。いつでも受け入れ可能なように準備しておこう」

「ありがとうございます!」

「………ラストル様、イリス様がこの屋敷に滞在されることは秘密になさいますか?」

「うん、、でも、オパールと母様がレイラ様の魔術にかかっていた間のことを気に病んでいたから、二人とは話をしてもらおうかなって」

「そうですな」

「イリス嬢が来るときは私とグレンもその場にいていいのか?」

「はい、大丈夫です」

 この後、オパールと母様にイルが明日来るって伝えに行かなきゃね!

「そういえば、イリス嬢はどのようにこの屋敷に来るのだ?」

「〈空間〉属性の魔術で来てもらいます。〈空間〉魔術は一定範囲内での瞬間移動が可能なので、誰にも見つからずに来れるそうです」

「そうか」

「ラストル様、メイドや使用人はお付けしなくてよろしいのですか?」

 あっ………………!
 その相談はしてこなかったな……………。
 でも、イルがこの屋敷に滞在していることは出きるだけ知られない方がいいし、サン侯爵家で自分の世話をする人はいないって言ってたよね────

「う~ん………そのことは話し合ってないけど、いらないと思う。必要だったら、その時は信用出来る人をお願い」

「分かりました」

「父様、僕はこれで失礼しようと思うのですが、他にご用はありますか?」

「いや、大丈夫だ。ゆっくり休みなさい」

「はい」


―――――――――――――――


 父様の執務室を出た後、自室に戻る前にオパールの部屋に寄った。


 ───────コンコンコン

「オパール、ただいま、、ラストルだけど入っていい?」

「どうぞ!」

 
───────ガチャッ

「お帰りなさいませ!ラストルお兄様」

「ラストル、お帰りなさい」

 あぁ、母様もいたのか……………
 オパールと話した後は母様の部屋に行こうと思ってたからちょうどいいね。

「ただいま戻りました」

「大丈夫だった?」
「大丈夫でしたか?」

「はい、大丈夫です、、明日イリス様がこの屋敷に来ることになりました」

「お兄様、本当ですか!?」

「うん、サン侯爵家だと大変なこともあるから、この屋敷に匿うことになったんだ」

「……………私もイリスちゃんに会えるかしら?」

「オパールもお会いしたいです……………」

「明日、会えますよ。ですが、彼女がこの屋敷にいることは内密にお願いします…………特にカイル兄様には」

 最悪、カイル兄様にバレなければ何とかなるとは思う。
 ……………カイル兄様にかかった魔術も解けたらいいんだけど、、

「!もちろん、秘密にするわ」

「オパールも、誰にも言いません!」

「ありがとうございます、、それでは僕は失礼します」

「えぇ、今日はお疲れ様」


――――――――――――――――

 
 用事は済んだし、明日に備えて休むとしよう……………

 あっ!!
 アルにはイルが来ること言った方がいいのかな?
 ……………明日、イルと父様と3人で相談かな?












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