俺の彼女は難聴持ち

柑橘 みかん

文字の大きさ
2 / 7
1

自分のこと~友梨side~ 中学生編

しおりを挟む
私は武里友梨。

私が難聴になったのは中学生の頃だった。

私は中学の頃に学年の男子からイジメを受けていた。

イジメ方は色々で私の教科書をそのイジメっ子が家に持って帰ってごみに出し帰って来なかったり、ある日筆箱を失くされたりと色々だ。

そしてその事を親や先生にも伝えたが取り合ってくれずそれよりも『私がしっかりしてないのが悪い』と怒られたほどだった。

そしてそんな日常を過ごしていたある日の朝その日は激しいめまいと頭痛と耳鳴りに襲われた。

しかし親は

「頭痛だ?なに甘えたこと言ってるの?お前また学校に行きたくないからって...はぁ...いいから学校に行きなさい!」

と言われ私は半強制的に学校へ行かされた。

そして朝のSHRが終わった時に頭痛や耳鳴りが激しくなり私は立ち上がった瞬間に倒れて意識を失った。

今思えばこのときに身体の限界を必死に身体が私に伝えようとしてくれていたのかもしれない。

しかし私は家を追い出されたくない一心で身体より精神を優先させてしまった。

そして気がつくと怒った顔の親と優しい顔をした看護師さんが目の前に立っていた。

しかし私は安心する前に身体のある異変に気づいた。

それは医療ドラマなんかでよくある

「○○さん目を覚ましましたね分かりますか?ここは病院ですよ」

という言葉がなかった。

それだけなら『なーんだ。あのくだりは医療系のドラマだけなんだ』と納得できる。

だが親が話していることもわからないただマスクがピクピクと少し動いているだけだった。

私はそのときに気がついた。

『あ、私耳が聞こえてない...親が言ってることも看護師さんが言ってることも回りの音も全てがわからない』

そのとき私の頭の中はぐるぐるしていた。

例えば『これ、音が聞こえないってことはきっといじめてくる男子の声は聞こえないぞ!』とか『え、耳が聞こえないってことは授業受けられないし、バスケのブザー音とかも聞こえないってこと...じゃあ私バスケやめないといけないの?』

など考えると考えるだけ頭がごちゃごちゃになった。

そしてふと我に返ったそして

『あ、この耳が聞こえない状況どうやって伝えればいいんだ?声は出せるのか?でも声は出せたとしてもしっかりとした言葉は喋れるのか?そして私の声は聞こえるのか?でもやらなきゃしっかりお母さんとお父さんと看護師さんに耳が聞こえないこと伝えなきゃ』

そうして私が頑張ってSOSを出すことにしたそしてやっと出た言葉は

「あんおいあん、おおうあん、おあああん、いいえ、ああい、いいあいおえあいお」

と伝えた今言った言葉がみなさんに伝わるわけがないと思うのでみなさんにだけ翻訳して伝えると

(看護師さん、お父さん、お母さん、聞いて、私、耳が聞こえないの)

と言っていたのです。

これに気がついた両親は今までに見たことのない勢いで顔を真っ赤にして何かを私に言っていました。

しかし私にはマスクが少ししか動いていないようにしか見えなくて両親が何を言っているのかさっぱり分かりませんでした。

でも1つだけわかったのは自分の声も聞こえないことそして私のSOSを看護師さんが受け取ってくれたことでした。

看護師さんはメモ帳を取り出し何かの文を書いて私に見せてくれました

そこには

『安心してください。ここは病院ですよ。耳が聞こえなくなってしまったんですね。いつから不調が表れていたのかここのメモ帳に書いてもらってもいいですか?』

と丁寧に書いてあった

だから私はうなずき看護師さんからペンとメモ帳を受け取ってつらつらと今日の朝からの出来事を書きましたそして看護師さんにメモ帳とペンをお返しすると看護師さんの顔はみるみると青ざめてそしてメモ帳に

『これからお父さんとお母さんと私でお話をしてくるねその間怖いと思うからお話相手として先生を呼んでくるね』

と書いて私に見せてくれた。

そして看護師さんと両親が話に行って2時間が経過した。

やっと看護師さんと両親が帰ってきたかと思いきやそこには警察の方もいた。

そして警察の方は看護師さんからペンとメモを受け取って

『こんばんは友梨さん私たちは日高警察の者です今回は看護師さんからお父さんとお母さんから友梨さんが虐待を受けているという通報があったから来ました友梨さん正直にこのメモに書いてくれると嬉しいです』

と書かれていた。

そして私は警察の方からメモとペンを受け取って

『私、実は学校の同級生の男子にいじめられていてそれで学校に行くのが怖かったの。でもお父さんもお母さんも先生も私のことを信じてくれなくて私には味方がいないの...』

と書いて警察の方にペンとメモをお返しした

そしたら警察の方がペンとメモで

『少しお父さんとお母さんを警察署でお話を聞きたいから何日間か会えなくなっちゃうけどいい?』

と書いてあったので私は

『全然いいです、よろしくお願いします』

と返事をした。

そこから3日ほど親には会えなくなった。

しかし3日ぶりに病室に来た親は

『今までごめんね...これからはしっかりと友梨のこと見るね』

とメモに書いてあった。

これで私と親との和解ができた

でもいじめっ子と先生とは最後卒業するまで和解することは出来なかった。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

還暦の性 若い彼との恋愛模様

MisakiNonagase
恋愛
還暦を迎えた和子。保持する資格の更新講習で二十代後半の青年、健太に出会った。何気なくてLINE交換してメッセージをやりとりするうちに、胸が高鳴りはじめ、長年忘れていた恋心に花が咲く。 そんな還暦女性と二十代の青年の恋模様。 その後、結婚、そして永遠の別れまでを描いたストーリーです。 全7話

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

ちょっと大人な物語はこちらです

神崎 未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な短編物語集です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

あるフィギュアスケーターの性事情

蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。 しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。 何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。 この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。 そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。 この物語はフィクションです。 実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

一夏の性体験

風のように
恋愛
性に興味を持ち始めた頃に訪れた憧れの年上の女性との一夜の経験

彼の言いなりになってしまう私

守 秀斗
恋愛
マンションで同棲している山野井恭子(26才)と辻村弘(26才)。でも、最近、恭子は弘がやたら過激な行為をしてくると感じているのだが……。

処理中です...