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最終章 最狂の愛
すきすきすき
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麗紗が墜落した場所は、鈍遊園地。
ここの麗紗もかわいかったなぁ……!
観覧車の近くに落ちた麗紗のそばに着地する。
「お化け屋敷、また行ってみる?」
「嫌です……っ! だってすっごく怖かったんですよ!? せめてジェットコースターにしてください!」
「ええ~。怖がる麗紗もかわいいのに」
「琥珀先輩のバカーーーーッ!」
「うわあああああああああ!!!」
涙目の麗紗に殴り飛ばされる私。
こういうプレイも悪くないのかもな……。
そう思いながら私は観覧車に激突した。
「この景色……いつ見ても琥珀先輩の美しさを引き立ててくれますね……!」
「そうだね……ここにいると麗紗がもっとかわいく見えるよ……!」
体勢を立て直して、私は盾を、麗紗は拳を振るう。
観覧車の絶景を背に、私達は闘った。
「よくこんな足場の悪いところで闘えるね……麗紗」
「愛があれば、この程度どうって事ありませんよ!!!」
麗紗は糸で安定した足場を作り渾身の突きを放った。不安定な私の体は空へと飛ばされてしまった。
「ぐっ――!」
そして私が落ちた場所は――。
「ここは……私の部屋……!?」
いつも見慣れている、あの場所だった。
「私達、ここで初めて結ばれたんですよね、琥珀先輩!」
「うん……そうだね」
麗紗と初めて繋がった所。
最初私は拒絶してたけど、それは全部悪い夢だったんだ。
今となっては、麗紗に奪われたことが嬉しくてたまらない。あのときの温もりは今でも覚えてる。
「麗紗ぁ……愛してるよ……!」
溢れそうな麗紗への愛を込めて、八重染琥珀を剣状に練り上げる。二対の光の双剣が眩い光を放ち顕現した。
「琥珀先輩……愛してますよぉ……!」
麗紗の愛に共鳴して、眩い白色の糸が麗紗の体を球状に包み込む。
糸が解け、木漏れ日のような光を放つ純白なウエディングドレスに身を包んだ麗紗が現れた。
桃色のリボンが付いた、ケーキナイフを持って。
「「すき」」
「「すきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすき」」
止まらない。止められない。
私達の愛が火花と共に激しくぶつかり合う。
「すきぃっ!」
「だいすきぃっ!」
愛の斬撃が入ったと思えば、麗紗の純白の愛が私の腹に入り込む。
「がっ!」
「うぐっ!」
「はぁっ……はぁっ……麗紗がタチだったのはここだけだったね」
「わ、私は琥珀先輩に責められるほうが好きなんですっ!」
眩い双剣と、純白の短剣が交差する。
「「はあああああああああああっ――!!!」」
「ぐっ――!」
「きゃあ――っ!」
ここは相打ちか……!
でも次は勝つ……!
天井を突き破って、私達はまたどこかに墜落した。
この甘い匂いは……!
そこは麗紗との初デートで来た、クレープ屋のヨモツヘグイだった。
「ここのクレープ、美味しかったね」
「私と琥珀先輩が初めて子作りした場所でもありますよ……!」
「そうだね……!」
そう考えるとちょっと恥ずかしいな。
懐かしさを感じつつも双剣を振るう。
麗紗の刃がぶつかるたびに手にビリビリと衝撃が走った。ポップでカラフルな雰囲気の店内に剣戟が鳴り響く。
「うっ……!」
「くっ……!」
決着が付かないまま、私達は同時に吹き飛ばされる。落ちた先は、私と麗紗が初めて一緒にご飯を食べた場所。
「学校の屋上……! 初めて琥珀先輩をお誘いできたあの時の嬉しさは今でも覚えていますよ!」
「私も! あの時はほんと楽しかったよ!」
屋上のざらりとしたコンクリートの床を踏みしめて、双剣を振り下ろす。麗紗の刃が、それを受け止める。
「あの時にはもう、私は琥珀先輩のこと好きだったんですよ?」
「そうなの!? 嬉しいっ!」
嬉しさに呼応して双剣の光が強くなり、麗紗の刃を押し返す。しかし麗紗の刃も煌めきを増した。
「はあっ――!」
「えいっ――!」
やっぱり、麗紗は強い。
これだけ全力を出しても、倒せないなんて。
空中に自分の体が舞うのも何回目なんだろう。
私の体が、地面に落ちる。
「ここは……!」
そして、私達は辿り着いた。
私と麗紗が結ばれるきっかけになった、あの河原に。
「……決着には一番の場所ですね、琥珀先輩」
「そうだね……悪いけど、負けられないよ」
「私もですよ、琥珀先輩」
私達は立ち上がって、お互いの刃を構える。
ここで、死んでもいい。
それで麗紗が、一番かわいいって認められるなら。
「「はあああああああああああああああああああああっ!!!」」
ここの麗紗もかわいかったなぁ……!
観覧車の近くに落ちた麗紗のそばに着地する。
「お化け屋敷、また行ってみる?」
「嫌です……っ! だってすっごく怖かったんですよ!? せめてジェットコースターにしてください!」
「ええ~。怖がる麗紗もかわいいのに」
「琥珀先輩のバカーーーーッ!」
「うわあああああああああ!!!」
涙目の麗紗に殴り飛ばされる私。
こういうプレイも悪くないのかもな……。
そう思いながら私は観覧車に激突した。
「この景色……いつ見ても琥珀先輩の美しさを引き立ててくれますね……!」
「そうだね……ここにいると麗紗がもっとかわいく見えるよ……!」
体勢を立て直して、私は盾を、麗紗は拳を振るう。
観覧車の絶景を背に、私達は闘った。
「よくこんな足場の悪いところで闘えるね……麗紗」
「愛があれば、この程度どうって事ありませんよ!!!」
麗紗は糸で安定した足場を作り渾身の突きを放った。不安定な私の体は空へと飛ばされてしまった。
「ぐっ――!」
そして私が落ちた場所は――。
「ここは……私の部屋……!?」
いつも見慣れている、あの場所だった。
「私達、ここで初めて結ばれたんですよね、琥珀先輩!」
「うん……そうだね」
麗紗と初めて繋がった所。
最初私は拒絶してたけど、それは全部悪い夢だったんだ。
今となっては、麗紗に奪われたことが嬉しくてたまらない。あのときの温もりは今でも覚えてる。
「麗紗ぁ……愛してるよ……!」
溢れそうな麗紗への愛を込めて、八重染琥珀を剣状に練り上げる。二対の光の双剣が眩い光を放ち顕現した。
「琥珀先輩……愛してますよぉ……!」
麗紗の愛に共鳴して、眩い白色の糸が麗紗の体を球状に包み込む。
糸が解け、木漏れ日のような光を放つ純白なウエディングドレスに身を包んだ麗紗が現れた。
桃色のリボンが付いた、ケーキナイフを持って。
「「すき」」
「「すきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすき」」
止まらない。止められない。
私達の愛が火花と共に激しくぶつかり合う。
「すきぃっ!」
「だいすきぃっ!」
愛の斬撃が入ったと思えば、麗紗の純白の愛が私の腹に入り込む。
「がっ!」
「うぐっ!」
「はぁっ……はぁっ……麗紗がタチだったのはここだけだったね」
「わ、私は琥珀先輩に責められるほうが好きなんですっ!」
眩い双剣と、純白の短剣が交差する。
「「はあああああああああああっ――!!!」」
「ぐっ――!」
「きゃあ――っ!」
ここは相打ちか……!
でも次は勝つ……!
天井を突き破って、私達はまたどこかに墜落した。
この甘い匂いは……!
そこは麗紗との初デートで来た、クレープ屋のヨモツヘグイだった。
「ここのクレープ、美味しかったね」
「私と琥珀先輩が初めて子作りした場所でもありますよ……!」
「そうだね……!」
そう考えるとちょっと恥ずかしいな。
懐かしさを感じつつも双剣を振るう。
麗紗の刃がぶつかるたびに手にビリビリと衝撃が走った。ポップでカラフルな雰囲気の店内に剣戟が鳴り響く。
「うっ……!」
「くっ……!」
決着が付かないまま、私達は同時に吹き飛ばされる。落ちた先は、私と麗紗が初めて一緒にご飯を食べた場所。
「学校の屋上……! 初めて琥珀先輩をお誘いできたあの時の嬉しさは今でも覚えていますよ!」
「私も! あの時はほんと楽しかったよ!」
屋上のざらりとしたコンクリートの床を踏みしめて、双剣を振り下ろす。麗紗の刃が、それを受け止める。
「あの時にはもう、私は琥珀先輩のこと好きだったんですよ?」
「そうなの!? 嬉しいっ!」
嬉しさに呼応して双剣の光が強くなり、麗紗の刃を押し返す。しかし麗紗の刃も煌めきを増した。
「はあっ――!」
「えいっ――!」
やっぱり、麗紗は強い。
これだけ全力を出しても、倒せないなんて。
空中に自分の体が舞うのも何回目なんだろう。
私の体が、地面に落ちる。
「ここは……!」
そして、私達は辿り着いた。
私と麗紗が結ばれるきっかけになった、あの河原に。
「……決着には一番の場所ですね、琥珀先輩」
「そうだね……悪いけど、負けられないよ」
「私もですよ、琥珀先輩」
私達は立ち上がって、お互いの刃を構える。
ここで、死んでもいい。
それで麗紗が、一番かわいいって認められるなら。
「「はあああああああああああああああああああああっ!!!」」
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