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cafeでteaをdrink
次なるカフェ
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「おーいたいた!みとりーん🖤」
あちらに見えます、どこで転んだらそんなに破れるというのか、とツッコミたくなるほどのダメージジーンズを履いているのはおそらく、おなじみの三田さんでしょうか。みとりんとは…?まさか新しく彼女ができて盗撮もやめたのでは…
お、続いては三田さんの前方からスタイルの良い女性が走ってきましたよ。白いレースをあしらった上品なトップスに、ハイウエストの花柄刺繍が入った裾が広がったジーンズを履いています。彼女こそ例の「みとりん」なのでしょうか!?
おっと…ここで状況が変わりました。なんとその清楚系女子が三田さんをボコボコにし始めたのです。
あ、どうも語り部の片倉でございます。大変ご無沙汰しております。例の三田さんと例の水戸さん、まだ会っていたのですね。いやはや、興味深い。
「水戸って名前を出すなって言ったでしょ?何で大声で、しかも手を振って!わざわざ目立つことするかね。」
「えー何がいけないんすか?名前で呼ぶとキョリが縮まるよって雑誌にありましたよ。」
「縮めたくもねーわ!」
今日は水戸さんも躊躇いなく三田さんを罵っているようです。いいですよ。その意気ですよ。
…えー、私情を持ち込み大変申し訳ありませんでした。事のいきさつをご説明致しましょう。前回カフェを追い出された二人は、三田さんは盗撮で警察に捕まりたくないという点で、水戸さんは女装趣味がバレると自分の職業に支障があるという点で、お互い信用がないと危うかったことから連絡先を交換したのです。また、まだお互い相手がどう出るか半信半疑なところもありました。そこで自己紹介と契約のような意味も込めて、今回のお茶会が開かれたという訳です。
「しかしこの駅で降りたのは初めてかもしれないな。なかなか落ち着いていていい街だね。」
「そうでしょ!俺この駅からすぐのハローワークに通おうとしてたことがあったんすけど、なんか今のバイトどうしようとか色々考えてたら行きたくなくなって、結局街をウロウロ見て回ってたんすよね。そこで今日いくカフェも見つけて。」
「へぇ。」
水戸は《そこでハローワークに行かないやつだから犯罪に手を染めるんだ》と考えてしまう正義感を抑えつつ最小限の相づちを打った。
こっちです、と得意げに案内する三田の背中を追いかけること数分、黒い木造の洋風な建物をオレンジの暖かな光が照らしている素敵なカフェに繋がる階段が現れた。建物自体が道よりも下に作られていて奥ゆかしく外からの視線が気にならないのは芸能人として嬉しいと思いつつ、光の加減でクリーム色に見えるコンクリートの階段をドキドキしながら降りていった。
あちらに見えます、どこで転んだらそんなに破れるというのか、とツッコミたくなるほどのダメージジーンズを履いているのはおそらく、おなじみの三田さんでしょうか。みとりんとは…?まさか新しく彼女ができて盗撮もやめたのでは…
お、続いては三田さんの前方からスタイルの良い女性が走ってきましたよ。白いレースをあしらった上品なトップスに、ハイウエストの花柄刺繍が入った裾が広がったジーンズを履いています。彼女こそ例の「みとりん」なのでしょうか!?
おっと…ここで状況が変わりました。なんとその清楚系女子が三田さんをボコボコにし始めたのです。
あ、どうも語り部の片倉でございます。大変ご無沙汰しております。例の三田さんと例の水戸さん、まだ会っていたのですね。いやはや、興味深い。
「水戸って名前を出すなって言ったでしょ?何で大声で、しかも手を振って!わざわざ目立つことするかね。」
「えー何がいけないんすか?名前で呼ぶとキョリが縮まるよって雑誌にありましたよ。」
「縮めたくもねーわ!」
今日は水戸さんも躊躇いなく三田さんを罵っているようです。いいですよ。その意気ですよ。
…えー、私情を持ち込み大変申し訳ありませんでした。事のいきさつをご説明致しましょう。前回カフェを追い出された二人は、三田さんは盗撮で警察に捕まりたくないという点で、水戸さんは女装趣味がバレると自分の職業に支障があるという点で、お互い信用がないと危うかったことから連絡先を交換したのです。また、まだお互い相手がどう出るか半信半疑なところもありました。そこで自己紹介と契約のような意味も込めて、今回のお茶会が開かれたという訳です。
「しかしこの駅で降りたのは初めてかもしれないな。なかなか落ち着いていていい街だね。」
「そうでしょ!俺この駅からすぐのハローワークに通おうとしてたことがあったんすけど、なんか今のバイトどうしようとか色々考えてたら行きたくなくなって、結局街をウロウロ見て回ってたんすよね。そこで今日いくカフェも見つけて。」
「へぇ。」
水戸は《そこでハローワークに行かないやつだから犯罪に手を染めるんだ》と考えてしまう正義感を抑えつつ最小限の相づちを打った。
こっちです、と得意げに案内する三田の背中を追いかけること数分、黒い木造の洋風な建物をオレンジの暖かな光が照らしている素敵なカフェに繋がる階段が現れた。建物自体が道よりも下に作られていて奥ゆかしく外からの視線が気にならないのは芸能人として嬉しいと思いつつ、光の加減でクリーム色に見えるコンクリートの階段をドキドキしながら降りていった。
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