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水戸さんってあの水戸さん?
俺の嫌いな芸能人
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「本日も観覧席は大盛況!ところで皆さん、実は今回の観覧の倍率、過去のゲストのなかでトップ10に入るそうですよ!」
えーっ!うそーっ!
とわざとらしい客の声。
「なんと倍率、驚異の100倍超!」
えぇーっ!ざわざわ。
全く。つまらないことを大袈裟にいうのが好きなんだから。50人の観覧なら5千人、100人なら1万人、だろ?大した数字じゃないのに、よくもまぁそこまで元気に喋れるなぁ。
「この方ならテレビの前の皆さんもこの結果に頷けるでしょう。さぁ、では登場して頂きましょう、三戸廉太郎さんです!どうぞ!」
きらびやかな拍手がすぐさま生まれた。
どうせ息子のお遊戯会でもそんなに大きく拍手しないのでしょうね。
…って、あれ?今日のゲスト美里ちゃんじゃなかったの??
三田は急いで大好きな…大好きなんかじゃ言い表せないほど大好きなアイドルMoguMonの、最推しである美里ちゃんの公式ホームページを確認した。
「なんだよー、せっかくたまたまシフト入ってなかったのに!!来週かぁ…はぁ…仮病使おうかな。」
美里ちゃんはどうやら来週のゲストだったらしい。三田はとりあえずその無念な気持ちをSNSに投稿しながら、不本意だが、流れてくる三戸廉太郎なんていう二枚目兼三枚目みたいな、良くも悪くもないいいとこどりの、好感度そこそこのタレントの情報を聞いていた。
「地下鉄にいても絵になりそうな芸能人ランキングで堂々の2位ですがいかがですか?」
ほらみろ、三田は吹き出しながら呟いた。
「こんな奴はいくら探しても、そんな下らねぇランキングにしか入らなければ1位も取れないんだ。つまらねぇ奴。」
三田が一人むなしくイケメンタレントを嘲笑していると、テレビの向こうのイケメンも似たような反応を示した。
「なんですか、このランキングは。さては僕がランクインしてるもの探すの苦労したんじゃない?スタッフさん?」
周りの笑い声が聞こえる。
この色男め、この状況すら好感度に変えやがった。俺はこういうタイプの芸能人は大嫌いだ。自分がどう見られてるかちゃんと分かってて、自分の正しい評価のされ方も知ってて、全部計算して喋っている癖に、さも「何も考えてませんよ」なんて顔してやがる。男ならもっとハングリー精神を持って、ガツガツ仕事してほしいんだ。その澄ましたお綺麗な顔に思い切り平手打ちしてやりたい。
まぁ、俺が1番平手打ちされる立場なのは重々承知してるんだけどな!
それに比べてみとりんはどうだ!どんなスターか若手俳優か知らないがそいつを笑わせるために一生懸命女装してるんだ!きっと素性を明かせないのも、みとりんがそのスターのマネージャーで大きな仕事が控えてるからなんだろう。さらには「プライバシーに関わることは事務所を通してください」ってやつ?を守ってるんだよ。なんてアツいんだ。男のなかの男だぜ。
「そうなんすよね?みとりん!」
三田に借りた漫画を返すために三戸がセッティングした3度目のお茶会で、三田はとんでもない持論を展開した。が、その嫌いな芸能人こそ自分だなんて事実を言えるはずもなく…
「あー…まぁ女装は僕がついてる女優の影武者要素みたいなもので、決して人を笑わせるためではないし、笑わせられるとも思わないが…。そんなとこだ。とりあえず、褒めてくれてありがとう。」
「みとりん、その笑顔やめてくれないすか?キュンとしちゃうからさぁ、もう。」
三田は思ったことを全て口に出す。自分の笑顔一つで人をときめかせられるならまだまだ現役でいられそうだ、と三戸は考えた。
「ってかさ、みとりん、誰かに似てますよね。誰だっけなぁ…」
えーっ!うそーっ!
とわざとらしい客の声。
「なんと倍率、驚異の100倍超!」
えぇーっ!ざわざわ。
全く。つまらないことを大袈裟にいうのが好きなんだから。50人の観覧なら5千人、100人なら1万人、だろ?大した数字じゃないのに、よくもまぁそこまで元気に喋れるなぁ。
「この方ならテレビの前の皆さんもこの結果に頷けるでしょう。さぁ、では登場して頂きましょう、三戸廉太郎さんです!どうぞ!」
きらびやかな拍手がすぐさま生まれた。
どうせ息子のお遊戯会でもそんなに大きく拍手しないのでしょうね。
…って、あれ?今日のゲスト美里ちゃんじゃなかったの??
三田は急いで大好きな…大好きなんかじゃ言い表せないほど大好きなアイドルMoguMonの、最推しである美里ちゃんの公式ホームページを確認した。
「なんだよー、せっかくたまたまシフト入ってなかったのに!!来週かぁ…はぁ…仮病使おうかな。」
美里ちゃんはどうやら来週のゲストだったらしい。三田はとりあえずその無念な気持ちをSNSに投稿しながら、不本意だが、流れてくる三戸廉太郎なんていう二枚目兼三枚目みたいな、良くも悪くもないいいとこどりの、好感度そこそこのタレントの情報を聞いていた。
「地下鉄にいても絵になりそうな芸能人ランキングで堂々の2位ですがいかがですか?」
ほらみろ、三田は吹き出しながら呟いた。
「こんな奴はいくら探しても、そんな下らねぇランキングにしか入らなければ1位も取れないんだ。つまらねぇ奴。」
三田が一人むなしくイケメンタレントを嘲笑していると、テレビの向こうのイケメンも似たような反応を示した。
「なんですか、このランキングは。さては僕がランクインしてるもの探すの苦労したんじゃない?スタッフさん?」
周りの笑い声が聞こえる。
この色男め、この状況すら好感度に変えやがった。俺はこういうタイプの芸能人は大嫌いだ。自分がどう見られてるかちゃんと分かってて、自分の正しい評価のされ方も知ってて、全部計算して喋っている癖に、さも「何も考えてませんよ」なんて顔してやがる。男ならもっとハングリー精神を持って、ガツガツ仕事してほしいんだ。その澄ましたお綺麗な顔に思い切り平手打ちしてやりたい。
まぁ、俺が1番平手打ちされる立場なのは重々承知してるんだけどな!
それに比べてみとりんはどうだ!どんなスターか若手俳優か知らないがそいつを笑わせるために一生懸命女装してるんだ!きっと素性を明かせないのも、みとりんがそのスターのマネージャーで大きな仕事が控えてるからなんだろう。さらには「プライバシーに関わることは事務所を通してください」ってやつ?を守ってるんだよ。なんてアツいんだ。男のなかの男だぜ。
「そうなんすよね?みとりん!」
三田に借りた漫画を返すために三戸がセッティングした3度目のお茶会で、三田はとんでもない持論を展開した。が、その嫌いな芸能人こそ自分だなんて事実を言えるはずもなく…
「あー…まぁ女装は僕がついてる女優の影武者要素みたいなもので、決して人を笑わせるためではないし、笑わせられるとも思わないが…。そんなとこだ。とりあえず、褒めてくれてありがとう。」
「みとりん、その笑顔やめてくれないすか?キュンとしちゃうからさぁ、もう。」
三田は思ったことを全て口に出す。自分の笑顔一つで人をときめかせられるならまだまだ現役でいられそうだ、と三戸は考えた。
「ってかさ、みとりん、誰かに似てますよね。誰だっけなぁ…」
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